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中間貯蔵施設 双葉町と大熊町の住民を対象に初の説明会

2014-05-31 22:46:37 | 原発

福島テレビ

福島テレビ

NEW中間貯蔵施設 双葉町と大熊町の住民を対象に初の説明会(福島14/05/31)

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放射性廃棄物を保管する中間貯蔵施設の建設に向けて、新たな動きがあった。施設の候補地となっている福島・双葉町と大熊町の住民を対象にした初めての説明会が、31日、いわき市で開かれた。
午前9時半、いわき市の会場には、次々と住民が集まり始めた。
説明会開始5分前には、800もの席がほとんど埋まり、関心の高さが伺えた。
国の担当者は「われわれが目標に掲げている、来年(2015年)1月の中間貯蔵施設への搬入を始めたい」と話した。
31日の説明会で、国側は施設の設置から30年以内の県外での最終処分を法制化することをあらためて示した。
また、地権者が土地を売却した場合でも、住民票を残せるよう検討していることなどを説明した。
しかし、1時間を過ぎると、会場をあとにする人もいた。
退席した住民は、「(中身が)全然ない。大臣が来るわけでもない」、「(説明は)具体的ではなかった」などと話した。
除染で出た放射性廃棄物を長期保管するための中間貯蔵施設。
保管される廃棄物の量は、最大で2,800万立方メートル、東京ドームおよそ23個分と計算されている。
施設の候補地は、福島県の要請で当初の計画から楢葉町が除外され、大熊町と双葉町の2つの町に集約。
そして5月27日、石原環境相は、設置から30年以内の県外での最終処分を法制化することを明言した。
放射性廃棄物を保管する中間貯蔵施設の建設に向けて、新たな動きがあった。施設の候補地となっている福島・双葉町と大熊町の住民を対象にした初めての説明会が、31日、いわき市で開かれた。
31日の説明会でも、国側は県外での最終処分の法制化は「一番大事な町民との約束」と強調した。
さらに、生活再建策として、新たな交付金を設けることを説明した。
これに対し町民からは、「中間貯蔵施設ができたら、双葉も大熊も町が分断される」、「ほかの県の反対を受ければ、(県外での最終処分という)考えは、みじんもなく飛ばされてしまう」、「交付金で日本全国バラバラになった町民をまとめることはできるのか?」などといった声が聞かれた。
説明会は、予定していた2時間で打ち切られた。
双葉町・伊澤史朗町長は「今回の説明会で、きちっと皆さんの意見や考えをくみ取れるか、(国は)厳しい意見に対応してほしい」と話した。
出席者は「施設(の予定地)内に自宅があるが、補償金について何にも言ってくれなかった」、「邪魔ものだが、帰ることができないなら、(容認)という思いもある」、「1回くらいの説明では判断つかない。ほかの地権者を集めてやるとか」などと話した。
住民説明会は、6月15日まで、県の内外であわせて16回開催される。 (5/31 21:15) 福島テレビ


空自、米爆撃機を援護訓練笠井氏が批判 集団的自衛権先取り

2014-05-31 22:22:52 | アメリカいいなり

                               しんぶん赤旗                      2014年5月31日(土)

空自、米爆撃機を援護訓練笠井氏が批判 集団的自衛権先取り

衆院委

 

写真

(写真)質問する笠井亮議員=30日、衆院外務委

 航空自衛隊のF15戦闘機の編隊が米アラスカ州の多国間軍事演習で、核攻撃も行う米軍のB52戦略爆撃機を援護する訓練に参加していたことが分かりました。日本共産党の笠井亮議員が30日の衆院外務委員会で、防衛省の内部資料をもとに明らかにしたもので、同省も事実関係を認めました。笠井氏は「集団的自衛権行使の先取りさえ行って、『海外で戦争する国』への大転換を強行することは許されない」と批判しました。

 演習は米空軍主導で実施する「レッド・フラッグ・アラスカ(RFA)」。B52の援護訓練は、部内にのみ配布される月刊誌『飛行と安全』(航空幕僚監部発行)2012年7月号に掲載された体験記から判明しました。

 体験記では小松基地(石川県小松市)のF15部隊所属の幹部が、「RFAにおけるOCA(攻勢対航空)ミッション中における出来事です。航空自衛隊のF15編隊は、B52の援護戦闘機として果敢に先陣を切って経路を啓開し、粘り強く戦闘を継続」などと参加時のようすを綴っています。

 笠井氏は、「攻勢対航空」が敵国領土に侵攻し、相手航空戦力の撃滅を目的とした訓練であることを指摘。米爆撃機の護衛は、憲法9条が禁じる集団的自衛権の行使を前提とした訓練そのものだと追及しました。

 防衛省の若宮健嗣政務官は、体験記が「防衛省の公式見解ではない」などと弁明。一方、この体験記が09年10月時の演習に参加した際のものである事実と、記事が「隊員の実体験」を記したものであることを認めました。岸田文雄外相は「訓練のありようは知らないが、憲法解釈の範囲内で実施されている」と放任する姿勢を示しました。

解説

憲法逸脱の“敵地空爆”

 B52米戦略爆撃機の護衛訓練への航空自衛隊機の参加は、集団的自衛権の行使容認を先取りした準備が、日米の現場レベルで着々と進みつつある実態を改めて浮き彫りにしました。

 笠井議員が示した空自隊員の体験記には、「(B52の)『爆撃成功、退却』の司令官の声を聞き取れず、帰投開始の時機を失してしまった」など、空自F15がB52と一体となって“敵地空爆”するようすが生々しく記されています。

 そもそも「レッド・フラッグ・アラスカ」のような米軍主導の多国籍軍事演習に参加すること自体が、「専守防衛」を大きく踏み外すものです。

 その上、米爆撃機の護衛訓練まで行うことは何を意味するのか。

 戦略爆撃機は、歴代日本政府が「性能上専(もっぱ)ら他国の国土の潰滅(かいめつ)的破壊のためにのみ用いられる兵器」の一つにあげてきたように、自衛隊の保有は禁止されています。その爆撃機と一体となった訓練は、米軍主導の侵略戦争に参加する能力を得ることにつながります。

 岸田文雄外相は笠井議員の追及に対し、「国民の命・暮らしを守るための(集団的自衛権の)議論を行っている」と弁明しました。しかし、この訓練が示すのは、日本の安全とも国民の暮らしともかけ離れたシナリオで進む日米軍事一体化の現状であり、戦争の最前線で米軍を支援する自衛隊の姿です。

 現在は「海外で武力行使できない」という憲法上の歯止めによって共同訓練にとどまるものが、解釈改憲によって実際の共同作戦の遂行に道を開くことにさえなりかねません。

 (池田晋)


 B52戦略爆撃機 敵地深くに侵入する長い航続距離と、多量の爆弾を積む搭載能力を備えた米空軍の大型爆撃機。ベトナム戦争時にはじゅうたん爆撃を実施。大陸間弾道ミサイル(ICBM)、弾道ミサイル原子力潜水艦(SSBN)とともに米国の核戦略の柱を成します。


<TPP>7月までの日米合意が困難「牛・豚肉で一進一退」

2014-05-31 14:16:39 | 日記

毎日新聞より転載

<TPP>7月までの日米合意が困難「牛・豚肉で一進一退」

毎日新聞 5月31日(土)10時17分配信

 ◇ワシントンでの事務レベル協議が終了

 【ワシントン平地修】環太平洋パートナーシップ協定(TPP)を巡る日米間の事務レベル協議は30日、ワシントンで2日間の日程を終えた。大江博首席交渉官代理は終了後の記者会見で、牛・豚肉を中心とする農産品の関税協議について「進展はないわけではないが、一進一退が続いている」と指摘。7月に予定される12カ国の首席交渉官会合までの日米間合意は、「非常に難しい」との認識を示した。

 米通商代表部(USTR)のカトラー次席代表代行と、2日間で約9時間にわたって協議。日本が関税撤廃の例外としたい農産品の重要5項目のうち、牛・豚肉について重点的に取り上げた。だが、輸入が急増した場合に関税を引き上げる緊急輸入制限(セーフガード)を巡り、導入に難色を示す米国と、機動的に発動できるようにすべきだとする日本との溝は埋まらなかった。大江氏は会見で「残っている問題を詰めるのは大変な作業で、間合いを縮めるのは簡単ではない。双方が合意するにはだいぶ道のりがある」と説明。「絶望的になる瞬間もあった」とも述べ、今回の協議の難航ぶりを明かした。

 7月の首席交渉官会合に向けて、両政府は数週間以内にもう一度、東京で協議する。


【朝日新聞デジタルは スクープ特集「吉田調書」第2章2節 住民は避難出来るか】

2014-05-31 07:52:58 | 原発

転載

 

近況アップデート
作成: 佐々木 公哉
【朝日新聞デジタルは スクープ特集「吉田調書」第2章2節 住民は避難出来るか 「広報などはしりません」を配信しました。】
このスクープ記事は、記事をアップしたましたが。
これまでYahoo!によって3回。当ブログで削除されています。
Facebookで同記事を残してあるので、再現は出来ますが。
もしも、Yahoo!にもムラから圧力がかかっているのなら、遺憾です。
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プレスを止めるーー
吉田調書「広報などは知りません」
2014年5月27日11時32分配信。
 朝日新聞デジタルは、特集「吉田調書」の第2章2節「広報などは知りません」を配信しました。
冷却不能に陥った福島第一原発3号機の危機を、原子力安全・保安院は新聞・テレビに伝えずに隠そうとしました。吉田昌郎所長は、現場の対応で手いっぱいでした。URLは次の通りです。
http://www.asahi.com/special/yoshida_report/2-2.html

東日本大震災発生3日後の2011年3月14日未明、福島第一原発3号機は、13日朝に続き、危機に見舞われていた。原子炉に入れる水の水源が枯れそうになっていることに気付くのが遅れ、1号機ともども、炉の冷却ができない事態となった。
― このころ、ベントではウエットウェルベントということが一つあると思うんですけれども、ドライウェル側のところからベントするような検討みたいのは。
吉田「それはもちろん、しています」
― それもされているんですか。実際にはそれは、3号機に関してはされていないんですね。
吉田「ウエットウェルを先行してしまったんですね。それをやっている間に爆発してしまって、何か、圧が下がってしまったんですね。ずっと下がってきたんで、ドライウェルベントをやるタイミングが、逆に言うと、検討はしたんだけれどもという状況だったと思うんですね」
― 1号機はウエットウェルだけをやっていて、2号機はウエットウェルに加えてドライウェルもということの検討も、検討の俎上には上がっていたと。
吉田「3号機」
― ああ、3号機ですね。ただ、実際に弁を開けてとかいうそういう操作までには至っていないということですね。
吉田「そういうことです。ここで基本的に、たぶん、本店が検討している放射線評価ですけれども、これはドライウェルベントを想定していると思います」
― のような感じですね。文脈からすると。
吉田「そうです。ですから、この時点でドライウェルベントをイメージした評価を、本店の菅井君のほうでやっていたという状況だったと思います」
― なるほど。では、検討にはもう入っていたという最中での3号機の爆発ということになったんですね。
吉田「そうです」

福島第一原発では、1号機と3号機の原子炉に海水を注入していたが、この時点では目の前に無尽蔵にある太平洋の水を入れているわけではなかった。3号機の海側にある逆洗弁ピットと呼ばれるくぼみが津波をかぶり、たまたま海水がたまったので、消防車のポンプでくみ上げて使っていた。そのピットの海水がほとんどなくなり、原子炉に注ぎ込めなくなってしまったのだ。
 注水が止まった3号機では、原子炉の水位が見る見るうちに低下した。核燃料は完全に水からむき出しの状態になり、自ら発する高熱で、前日に続き、損傷し始めた。出てくるガンマ線の量から、午前4時20分には核燃料の25%がすでに損傷していると評価された。
 原子炉格納容器の圧力も急激に上昇し始めた。放っておくと壊れた核燃料から発生した水素が格納容器から漏れ出て1号機のように爆発し、原子炉建屋を吹き飛ばしてしまう。格納容器自体が圧力の高まりで壊れる可能性もある。そのため福島第一原発ではまず、格納容器の気体を圧力抑制室経由で抜く、ウエットベントを試みた。

格納容器の中の気体を抜くベントには2種類のやり方がある。下部の圧力抑制室から抜くウエットベントと、上部のドライウェルから抜くドライベントだ。ウエットベントは、気体を圧力抑制室のプールの水にブクブクとくぐらせたうえで外に放つので、水に溶けやすい放射性ヨウ素は99%取り除くことができるとされている。
 しかし、ウエットベントは効かず、格納容器の圧力は逆に上がってしまった。仕方なく、放射性ヨウ素を大量に出してしまうドライベントの準備を始めた。午前6時23分ごろの話だ。

東電本店保安班はこれを受け、「カムズ」と呼ばれる装置で、ドライベントをやると放射性ヨウ素がどれくらい拡散するか予測を始めた。文部科学省が結果を公表せず問題になった放射能拡散予測装置スピーディに似た装置だ。
 結果は、原発の北方20kmの地点、福島県相馬郡あたりが、3時間で250ミリシーベルトになるというものだった。
 このように人為的に放射性物質をまき散らすこともあり得る状況になってきたときに、東電本店も耳を疑うことを言ってきた組織がある。原子力安全・保安院だった。

― 確認なんですけれども、3号機が、作業していたら、退避命令をかけて、それだけ危険な状況にあると。それは当然、保安院も官邸も、本店から電話を通じて、オンラインでも通じて、状況は刻々と耳に入っていてという状況の中で、これからご覧いただくところというのは、保安院とか官邸が、要するに、プレス発表の関係ですね。この時点でプレス発表を止めている、止めていないというところですね。
吉田「プレス発表?」
― ようするに、これをご覧になって、何の場面かというところを思い出していただきたいんですが、3号機の状況に関する情報について、今、プレスを止めているんだというような。
吉田「そんな話は初耳でございまして、33のところですか」
― はい。9ページ。そこからの流れ、若干まとまったところであるんで、ちょっとご覧いただいて、どういうあれだったのかというのを思い出せば、お聞きしたいんで、お願いします。
写真|福島県川俣町で専門機関と自衛隊による被曝(ひばく)検査を受ける、双葉町からの避難住民=2011年3月13日夜、水野義則撮影

原子力安全・保安院が言い出したのはプレスを止める、すなわち情報統制を敷くということだった。
 水源の水の枯渇から3号機が冷却不能となり、格納容器の圧力が異常に上昇、福島第一原発では所員が一時退避する事態になっている。こうした3号機の危機をテレビ局や新聞社に一切伝えないで隠そうというのだ。

東電は、監督官庁による情報統制を、少しとまどいながらも受け入れた。それを、東電本店の官庁連絡班長が午前7時49分、福島第一原発と福島オフサイトセンターに伝えた。
 しかし、経緯を詳しく説明せず「保安院からも官邸に向かって、共同で処理していますが、いまプレスをとめてるそうです。それでいまプレスにはとめてるんです」と言うものだから、吉田は「はい、了解」と言うだけで中身はきちんと聞いてなかった。

――「そんな話は初耳でございまして」
 吉田はそのころ、水源の逆洗弁ピットに水を補給する手立てを四つ同時に走らせていて、それぞれの担当者とのやりとりにてんてこ舞いだった。
 オフサイトセンターにいた東電原子力担当副社長の武藤栄も「ごめん、なんだって?」「何をとめているの?」「3号機の状況を?」と、何を言われているのかわからずじまい。最後は「了解」、と言って会話をやめた。
 一方、福島県は保安院の暴挙に反旗をひるがえした。午前9時に関係部長会議をマスコミに公開する形で開き、その場で3号機の異常を国に代わって公表する、と言い出した。
 しかし、保安院は「絶対にプレス発表はだめだ」と強い態度に出て、県の公表を押しとどめた。3号機の核燃料はすでに30パーセント壊れており、格納容器の気体には大量の放射性物質が含まれる状態になっていると考えられる。このままいくと、人為的に放射性物質をまき散らすドライベントが、住民に何の知らせもないままおこなわれる恐れがある。
― 要するに、もう注水できているという状況にして公表しないと、それをしない段階でしてしまえば、そこでまた混乱というか、いたずらに国民の不安をあおってしまうというようなところが入って、それをそのまますぐには知らせなかったのかとも読めるようなところで、ただ、基本的には本店対応ということになるんですかね。ここは。
吉田「なります。ここは私はほとんど記憶ないです。広報がどうしようが、プレスをするか、しないか、勝手にやってくれと。こっちは、現場は手いっぱいなんだからというポジションですから、しゃべっていることも、ほとんど耳に入っていないと思います」

― それでちょっと何か、あれっという感じだったんですね。
吉田「はい」
― 基本的には、ここであるところの本店の広報班などが中心となって、その辺りの報道関係の対応は。
吉田「(前略)彼は官庁連絡班長です。そこを止めるという話なのと、広報班のほうは、誰が言っているかわかりませんけれども、広報班長等がプレスをするという話と、官庁との連絡、そこでの話でありますので、どちらでも本店マターの話なので、発電所は知りません。こんなことは勝手にやってくれと、こういうことですね」
― 要するに、国側の都合で、注水を始めたらすぐに知らせてくれ、その状況については刻々と知らせてもらって、おそらく報道のタイミングを計っているんだと思うんですね。それを本店の広報班なりが、高橋さんかな。連絡する係が向こうに伝えて、タイミングを見計らってと思っていたら、NHKの報道で抜けてしまって、一時退避の事実がですね。それで、これを踏まえた対応をしなければならないという流れになっていっているみたいなんですけれども。この辺はもう、現場としては本店にお任せの。
吉田 「そうです。外の話はもうお任せで、うちはだから、圧力が上がるというのと、いつ水を補給しに行くかと。退避させた後ですね。そこだけで頭がいっぱいで、広報などは知りませんと、こういうことです」
写真|記者会見後に大勢の報道陣に囲まれる東京電力の清水正孝社長=2011年3月13日午後10時54分、東京都千代田区内幸町の東電本店、竹谷俊之撮影

吉田は、3号機の海側にある原子炉に注ぎ込む水の水源、逆洗弁ピットへの水の補給に全力を挙げていた。暴れる3号機をなんとか冷却しなければならなかった。
 ピットに水を補給する四つの手立てのうち、ろ過水タンクの2000トンの水を移す方策はタンクがいつの間にか空っぽになっており失敗した。成功していたら30時間注水できただけに痛かった。
 4号機のタービン建屋の地下にたまった水をくみ上げる方策も、水が引けていたことがわかり失敗に終わった。
 一方、1号機の近くの物揚場という岸壁から、2台の消防車をホースで直列つなぎしてポンプの力を増して海水をくみ上げる方策は、午前9時20分に成功したとの知らせが入った。これで毎時30トンの海水が確保できる。
 自衛隊も給水車を福島第一原発に向かわせ、水を補給してくれることになった。
 しかし、3号機の格納容器の圧力上昇のほうは依然気が抜けなかった。午前10時10分、いったん上がった炉水位がまた下がり、核燃料が再び水面から顔を出した。

――「こっちは、現場は手いっぱいなんだから」
 しかし、情報統制は解かれない。NHKが午前9時半ごろ、3号機の格納容器の異常上昇と作業員の一時退避の話をスクープして伝えても、情報統制はまだ解かれないでいた。
結局、午前11時1分、3号機が爆発。吉田によるとその際、原子炉の圧力は下がり、ドライベントの必要性はなくなった。
 住民に何も知らせないまま人為的に大量の放射性物質をまき散らす愚は避けられたが、3号機の危機を詳しく聞かされず水の補給に向かった自衛隊員は、ちょうど水を補給し始めたところで爆発に遭った。上空に噴き上げられたコンクリートの塊が真上からたたきつけるように落ちてきて、あやうく命を落とすところだった。
 吉田の言葉から、暴走する原発を止めようとする第一線の者には、住民のことを考える余裕がないことがわかる。だが、原子炉の刻一刻の状況を理解できるのは一線に立つ現場の者をおいてほかにない。
 現場が発信する情報でもって住民避難を呼びかける思想・仕組みをつくらずに、周辺住民を原発災害から適切に逃がすことなど不可能に近い。監督官庁や電力会社が危機情報を隠すことを是とする国においては絶望的だ。(文中敬称略)
http://blogs.yahoo.co.jp/sasaootako/63048479.html

あきらめず声をあげよう

老いも若きも安心して暮らせる世の中を 最低年金月七万円 戦争する国つくりダメダメ 投票に行かなければ何も変わらない