ダ・ヴィンチ・コード

『ダ・ヴィンチ・コード』(文庫版、全3巻)を読む。

おもしろい!

訳本ってのは、原作の細かいニュアンスが隠れてしまう事が多々あるが、これについは心配無用。
かなり上手く訳している。

基本的には2日間の話なのだが、謎、スリル、また謎、謎、謎・・・
濃いです、濃すぎます。
しかし一気に読める。

ルーブル美術館をスタートとする、「聖杯」を巡る野望と陰謀、ドーバーを越えイギリスでの決着、と思いきや、再びフランスへ。
キリスト教の真実、2000年の歴史という大波が一気に押し寄せる。

すげービックリの、キリスト教の歴史。下巻解説で荒俣宏も書いているが、大多数の日本人のように、世界史レベルでしかキリスト教を知らない人の方が楽しく読めると思う。
『敬虔な』信者さんでは、悪魔の書だろう。

フィクション・ノンフィクションの境がかなり曖昧ではある。が、全部真実と思って読むと、今後、宗教画などを目にすると、今までとはちがった見方ができるな。

とりあえずルーブル美術館へ行って、『モナ・リザ』と『岩窟の聖母』が見たい。
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