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詠う鯨 - Whale that sings -
ファイルサイズ
「ファイルサイズがデカすぎです!」と同僚。
作業をみると,WordのレポートにExcelのグラフや表を張り付け,それをPDF変換しているようだ。
「30MBもあるPDFは提供できないし,何かいい方法ないですかね?」
結構表やグラフ貼っているけど,何形式で貼っているの?
「?? 形式って? フツーにExcelの表やグラフを右クリックでコピーして,Wordで右クリック張り付け,ですが」
試しに,「形式を選択して貼り付け」で,Gif形式で張り付けて,その後PDF形式で保存してみたら?
「はぁ,了解です。やってみます・・・」
で,しばらくすると,
「PDFが3MBになりました! ありがとうございます!」
それは良かった。しかしそんなにサイズダウンするんだ。
そこで,張り付け形式によってファイルサイズがどのくらい変わるか検証してみた。
テキストだけのWordを用意。2000文字くらいなので,ファイルサイズは20KB。
これに,「6月の気温」の平均気温Excelグラフを5枚,各種形式で貼ってみた。
グラフを画像形式にするとこのくらいのサイズ。GIFとビットマップでは30倍違う。
Wordファイルのサイズがどうなったかは,
こんな感じ。一番大きいのはExcelグラフオブジェクト形式で貼ったもの。オブジェクトをダブルクリックすると編集できる。Excelファイルでの情報が付加されているためだ。
意外だったのは,GIF形式もビットマップ形式も大差ないこと。まあ,あまり色を使っていないからだろう。写真などではもっと差が出ると思われる。
Excelグラフなら,Gif形式でも全然問題なくきれいに仕上がる。
貼り付けの際に形式を指定しないと,Microsoftグラフオブジェクトとして張り付けられる。Gif形式に比べると,1.5倍くらいになる。
張り付ける数が多いと,かなりのサイズ差が出ると思わる。
WordをPDF形式で保存した時のサイズは,
こんな感じ。Gif形式で貼っても,6倍くらいに大きくなる。
PDFは見えているものは基本的に「絵」だし,それに透明テキストが重なっているので,ファイルサイズは大きくなる。
以前にも記したが, PDF = Portable Document Format だ。全然ポータブルではない。
Excelグラフオブジェクト形式と,拡張メタファイル,Microsoftグラフオブジェクトのファイル差がほとんどないのは,グラフについているExcel関連情報が落とされてしまったからだと思われる。
検証結果はこんな感じ。今回は単純なファイルを使ったので,ビックリするような差は出ていないが。ドキュメントによっては大きなファイルサイズ差が出ると思われる。
写真など,高品質なものを貼る場合は拡張メタファイル形式で,その他はGif形式でいいと思う