Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ミュージアム・コンサート

2005-04-24 21:11:08 | ジャズ
下記のコンサート.いろいろな手違いが重なり,5分遅れで打ち合わせなしではじめたときにはバンド全員(O方(vib),M上(kb),Y田(b),M山(ds))疲れて汗だく状態だった.終わってからもしばらく両手にマレットがひっかかっているような感覚が残った.上手に写していただいた写真が
http://plaza.rakuten.co.jp/otahome2nd/
でご覧いただけます.M上君は夕食時に「何度でもやりたい」といっていた.若いひとはいいなぁ.こちとらはうまくいかなかったことばかりで自己嫌悪に陥り,二度とごめんという気分になった.でも何日かたつと,きっとまたやりたくなるのがおっちょこちょいなところ.曲目は

1 On the Trail
2 C'est Si Bon (It's So Good)
3 I Remember Clifford
4 Wave
5 Killer Joe
6 涙そうそう
7 Reunion Blues
8 Del Sasser
アンコール Fly Me To The Moon

1時間もぶっ続けで演奏したことがなかったし,(認めたくないことだが)歳のせいもあって私自身は緊張が持続せず,後半は凡ミス頻発だった.ブラジル製の4は主催団体「波の会」にちなんだつもり.この4もだけれど,フランス製の2,日本国沖縄県製の6はやはり難しかった.ジャズのコンサートではほとんどやらないことだが,プログラムを印刷して会場で配布した.全部無理やり和訳したが,その際3のクリフォードがクリフードになってしまった.これって栗おこわ? 栗饅頭?

ところで,5のKiller Joeって誰? アメリカでは有名人なんだろうか.Webで検索したら宍戸錠扮する殺し屋ジョーしかヒットしなかった.どなたか教えてください.
8はベーシストSam Jonesの作品だが,Del Sasserって何のこと? どなたか教えてください.
もうひとつ.最初のOn The Trailはグロフェの管弦楽組曲Grand Canyonの一曲だが,ジャズでは最初の16小節のテーマだけ抜き出し,しかも後半の最初を転調して演奏するのが慣例.今回はJimmy Heathの演奏をお手本にしたが,この編曲は誰が初めたのだろう? どなたか教えてください.

その昔,「近代美術館のミルト・ジャクソン」というLPが出たときには,美術館でジャズなんて...と驚いたものだった.日本の文化もそれなりに進んでいるということか.
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ベーシストの油絵

2005-04-22 11:54:36 | ジャズ
広島県立美術館「波の会」展に葛城悦子さんの50号の油彩画が出展されています.モデルはわがジャズ研のMYさん.おさえた色調で,がらんとした場所でひとり寂しく練習している風情(ここにアップしたのは部分).タイトルは「ジャンゴ」.ジャンゴというフランスのギタリストの死を悼んで作られた曲で,この曲のMJQの演奏でのパーシー・ヒースの演奏は,ウン十年前はコードがこうならベースノートはこう...という教科書とされていました.

展覧会は24日の日曜日まで.土曜日はミュージアム・コンサートをやることになっている.自分を描いた絵のある空間で演奏するのはMYさんにはうれしいプレッシャ?
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寄席に行く

2005-04-16 08:16:49 | エトセト等
寄席に行った.
人形町で末広亭を探したら,そういう名前のラーメン屋があった.若い頃だったらぜったい試食したのだが,いまはそのままメトロで御徒町へ.交差点の地下に「上野広小路亭」というのを発見したが,出演者を見ても見当がつかないので,とりあえず古くからの鈴本へ.なかは映画館みたい.エスカレータもあってきれいだが,舞台のある3階をはさんで,2階が売店,4階が便所という不便なつくり.売店も,飲み物は自販機で味気なし.

東京に住んでよく行ったころは芸人はみな目上の偉い人に思えたが,いまでは大半が若い知らない人.観客はほとんど年寄り.「定年」になるとはこういうことかと実感.芸人のほうも「落語家には定年がございませんで...」などとほざいている.居眠りをしている人もいる.学会や会議にくらべると面白いので一所懸命に見聞きしてしまったが,ぼくも早晩この境地に達するのだろう.

正楽の紙きりが楽しかった.あまりしゃべらないところがいい.小円歌というのはお姐さんで! ダンス「かっぽれ」をサービスした.円歌(「山のアナアナ」とか演ってたひと)の弟子だというが,こういう色物のひとたちは師匠になにをおそわるんだろう.でも先代だか先々代だかの円歌が踊ったのをどこかの寄席で見たような気もするけれど.

ところで太神楽トリオのひとりも女の子.座布団をひっくりかえすのも太鼓を打つのも早稲田卒だか茨城大卒だかの前座の女の子.

落語は馬風というのがなんだかわからないことをいって引っ込んだ以外はみな古典落語だった.円鏡がいまでは円蔵というのだと認識した.このひとの火焔太鼓がおもしろかった.
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博多の桜

2005-04-08 21:06:32 | エトセト等
九州に行った.急に暖かくなったため,きのう三分咲き,今日はもう散り初めという状態.染井吉野も枝垂れも八重もいっぺんに咲いて,まるで東北の春のようだ.今日4月8日は入学式だが,入学式まで桜がもつのも珍しいことらしい.

桜の下に愛犬にポーズをとらせ携帯でパチリとやっている方がおられたので,お許しを得てそこをパチリ.
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辻寛子マリンバコンサート

2005-04-02 21:04:12 | 新音律
マリンバはこどものおもちゃの木琴の親玉というのは認識不足だ.腕と楽器次第で,マレットが音板にあたるひとつひとつの音は聞こえず,管楽器のような,あるいはコーラスのような連続音だけが耳に届くようにすることもできる.
教会で,辻寛子さんのマリンバのコンサート.残響が大きい環境で,特にこの感があった.ピアノ伴奏もなく,5オクターブ半の楽器だけの,ほんとのソロコンサート.前半はバッハが中心,後半は現代曲というシリアスなプログラムだったが,要所要所の吉本ふうのおしゃべりが雰囲気を和らげた.無伴奏チェロ組曲だけが二本で,後の曲は四本マレット.

マリンバ,ビブラフォンでは音板の下に共鳴管がぶら下がっている.音板は二列で,奏者から手前がピアノの白鍵・向こうが黒鍵に対応する.共鳴管の長さは低音は長く高音は短いのだが,みてくれが悪いというので,正面から見ると長さがアーチを作るようにしてある.黒鍵に対応する共鳴管はオクターブに5本あればいいのだが,やはり見てくれから7本の共鳴管がある.共鳴管の太さも低音ほど太いが,最低音の何本かは断面が四角で,おまけに長過ぎるので管が途中で曲がっている.
この管があると,音は大きくなるが,音は継続しなくなる.

写真は,このコンサートではなく,お若いときのもの.いまはもっとオキレイです.
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フェッセンデンの宇宙

2005-04-02 09:39:01 | 読書
エドモンド・ハミルトン著, 中村 融 訳,河出書房新社2004.

書店で表紙を見て,1960年代,学生時代にSFマガジンで表題作を読んだときのショックを思い出した.数行に要約できるストーリーだが,フェッセンデンの宇宙はSFの...というより科学にとって永遠のテーマだろう.懇切丁寧な解説によれば,書かれたのは1930年代.
全部で9編.うち四編が本邦初訳.早川版で「何が火星に」というタイトルだった「向こうはどんなところだい」とフェッセンデン以外はぼくにとっては初読だと思う...新しいことは覚えられないが,昔読んだものは忘れていない傾向があるので.
ハミルトンははスペースオペラ専門の大衆作家としか評価されていないらしい.はるか歳下のブラッドベリと仲が良かったそうだが「向こうは...」などはフラットべりに影響しているようだ.
奇想コレクションの一冊ということになっているが,「奇想」ということばは,書かれた当時ならともかく現代ではふさわしいとは思えない.
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reading

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