Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

長嶺啓介水彩画展

2005-11-27 21:30:36 | お絵かき
2005年11月23日(水)~11月28日(月)11:30~19:00.最終日は17:00まで.南青山 ピガ画廊.
画家のおコトバは
http://www.atebis.com/member2.html
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西洋音楽史

2005-11-17 21:00:20 | 新音律
西洋音楽史-「クラシック」の黄昏 岡田 暁生 2005年10月 中公新書.

堅いタイトルだが読みやすかった.音楽史も社会科の「歴史」と対比してくれるとよく分かる.腰巻きもごらんのように硬派だが,読了後ながめると内容を思い浮かべられる.最後が巨匠の名演で終わっているが,二十世紀の芸術音楽の王道は「巨匠によるクラシック・レパートリーの演奏」という指摘にはおもわず膝を打った.

ジャズに対しては好意的.しかしジャズもクラシックが数百年かかってたどった道を数十年に圧縮して追いかけた結果,やはり黄昏つつあるのではないだろうか.だっていまのジャズ研の学生がやっていることと,四十年前の学生がやっていたこととは,ほとんど変わらないんだもん...

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サイエンスとジャズの対峙

2005-11-07 09:47:42 | ジャズ
11月4日 広島大学サタケホール.坂田明・mii + 1(坂田明as,ss,黒田京子p,バカボン鈴木b,坂田学ds)

大学院生3人ずつが研究成果を語り,その後それにちなんだ曲を3曲ずつ,さらにそれを挟む形で前・中・後に3曲という構成.アンコールが「あかとんぼ」.曲名は
http://plaza.rakuten.co.jp/otahome2nd/diary/200511060000/
に掲載されています.ちなみにこれは広島大学大学院生物圏科学研究科創立20周年記念行事とのこと.ブログは名誉教授の先生によるものです.坂田氏はここのOB.

最初に学科長と学長の演説?があり,前後に起立・礼をやらされた.いったい俺は誰に向かって礼をしたんだろう.この式典とやらの20分は,入場料を払った人にもつきあわせることではないのでは.でも「対峙」に登場した大学院生はおおむねジーパンにサンダルをひきずるというスタイルで,しゃべりもテレビっぽく,式典での学科長・学長との対比は楽しめた.

各大学院生が5分くらいしゃべった後,坂田氏がフリー女性アナウンサーに仲介されて直前の発表につっこみを入れる構成.大学ではあまり聞けない広島弁(呉弁?)による,しかし的確なコメントに,隣に座ったジャズを知らないひとは,坂田氏はジャズもやる大学のセンセーと信じた模様.

研究発表は細切れだし,演奏と交互にやっただけじゃないかと言ってしまえばそれまでだが,発表だけ,演奏だけよりはずっと良かった.発表も,功なり名を遂げた大先生ではなく,これからの若い人というのが良い.会場からも活きの良いヤジが飛び,演奏もノっていたようだ.

サカタといえば山下洋輔トリオという印象をまだ引きずっているので,最初の曲「豊潮丸」をきいたときは,さては宗旨替えかと思ったが,後には例のブリブリも乱発された.ボク的にはボーカルも入った「音戸の船歌」が最高と思ったので,写真はこの曲も入っているCD, Fisherman's.comのジャケ.坂田学氏は明氏のご令息とのことだが,ちっとも似ていない.これで歳をとるとおやじのようになるのだろうか.
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僕の妻はエイリアン

2005-11-04 11:32:26 | 読書
久しぶりにハードカバーを買った.サブタイトル「高機能自閉症」との不思議な結婚生活,泉 流星,新潮社 2005年9月刊.

知人友人に該当する人がいないと,「自閉症」については過度に内気なヒトというイメージしか持てないが,自閉症とは異星人のことと思えば,当たらずといえども遠からず.この本は異星人・地球人カップルの愛と涙の物語.知らずに結婚したら相手は高機能自閉症だったという,夫の立場から書かれている.しかも結婚相手すなわち妻も,自分は当初は高機能自閉症だという自覚がなく,診断が下されたのは結婚生活7年目か8年目.遠距離恋愛から結婚までの経緯もさらりと書いてはあるが,ここはいまいち分からない.もう一冊の同じ著者の本を読めと言うことかな.

過去も現在もけっこうシビアな状況と思うのだが,相手を「夫は...」「妻は...」と呼び合う会話など,どこかとぼけていて,「ダーリンは外国人」を思わせる部分も.エイリアンの第一義は外国人ですけどね.

これは著者ではなくお医者さんへのコメントですが,フーリエ屋の僕としては「自閉症スペクトラム傷害」という診断には違和感.自閉症は広いスペクトルを持っていて,それのどこかに位置するということらしいが,日本語としておかしいんじゃないかな.

著者あとがきのどんでん返しにびっくり.
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Django 聴きくらべ

2005-11-01 21:07:49 | ジャズ
へんな曲で,テーマが20小節,アドリブが32小節で,アドリブ部分はコード進行だけが与えられている.32の内訳は6+6+8+4+8で,真ん中の8はペダル,次の4は最初の6の5度下,続く8 はブギウギっぽい.ジャック・ルーシェのプレイバッハで幻想曲を聴いたとき,原曲はこれじゃないかと感じたが,クラシックのピアニストが弾いた同じ曲を聴いたら,あまり似ていないように思えた.

MJQのDjangoについて,パーシー・ヒースはラスト・コンサートのが絶対にいちばんいいといっていたが,やはりメンバーが若かった最初の録音がいい.その後の録音はライブが多くてたいていテンポが速く,快調ではあっても詩情はない.再結成後のオーケストラとの共演は,構成がよく飲み込めない複雑な編曲.カルテットでもしばらくはこの編曲でやっていたが,最後はテンポも遅くなりオリジナルに近い演奏に戻った.

ミルト・ジャクソンとレイ・ブラウンのカルテットの録音もあるが,この曲このアルバムに限らずこのグループの演奏はどれもベースソロが長すぎる.パーシー・ヒースのリーダー・アルバムのは弾きまくるベースソロへのアンチテーゼ.ジョン・ルイス晩年のソロピアノは良い! これだけでなく,若い頃ファーマーとゴルソンのジャズテットと演ったのも,見事に原曲を換骨奪胎している.自作をいじくることってなかなかできないと思うのだけれど.

ジャンゴ・ラインハルトとホット・クラブを組んでいたステファン・グラッペリが,やはりギターとカルテットで録音していて,バイオリンがえもいわれぬ雰囲気.これとジョー・パスはテーマの最後の8小節を3拍子にしている.ジム・ホールのBy Arrangementというアルバムではパット・メセニーも入っているんだけど,やっぱり編曲過剰.ローゼンバークトリオはヴァイブ,ギターそれぞれ1コーラスですぐ終わってしまうが,攻撃的なギターが良い.

ミルト・ジャクソンのに比べるとゲィリー・バートンはあっさりしすぎ.本人もこの曲はやりにくかったのじゃないかな.ジョー・ロックが良いらしいが聴く機会がない.グラント・グリーンのグループにボビー・ハッチャーソンが入ったLPがあったが,プレイヤーがないので売ってしまいました.

もう一枚手許にないのでは,ジョン・ルイスのJazz Abstractionsをおぼえている.サード・ストリーム・ミュージック盛んなりし頃の遺産だが,クラシックの奏者の出番になるととたんにつまらななった.Djangoにはエディ・コスタ,ビル・エヴァンス,スコット・ラファロ,ジム・ホールなど.訥弁ギターに雄弁なベースの組み合わせが印象的だった.

管だとまるで感じがかわる.マイルスが入ったルグラン・ジャズは映画音楽みたい.
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reading

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