Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

自作自唱

2006-10-23 17:14:43 | ジャズ
アメリカ人のジャズ好きのともだちが,ホーギー・カーマイケルのことをbad voiceと言っていた.写真はそのカーマイケルの自作自唱集.ぼくも初めて Stardust を聴いたときは「なんだこりゃ」と思ったが,いま聴きたくてもそのLPはない.Amazon試聴で確かめたら,やはり自作自唱版は意外と速いテンポで,自分が作ったメロディを無視してとつぜんオクターブ跳んだり.一杯飲んで歌っているみたい.

Stardust もそうだが,彼の曲はどれもどこかへんで,演ってみると難しい.Nearness of You は長さが変.Skylark ではぼくはキーがもとに戻れなかったことがある. いちばんふつうなのが Georgia on my Mind かな.カーマイケル氏はStardustで大儲けした後は,この馬面を活かして連続TV劇「ララミー牧場」に爺さん役で出るなど,好きなことだけやって暮らしたと,どこかで読んだ.

いまのシンガー・ソングライターは堂々たるものだが,歌手を本業としないひとの自作自唱はどことなく照れくささが感じられる.アントニオ・カルロス・ジョビンなんかの歌い方もかわいい.ぼくが好きなのは,平岡精二の「つめ」.彼は日本最初のジャズヴァイビストだが,「あいつ」「学生時代」などの作詞作曲で名を残している.「つめ」はペギー葉山の持ち唄だが,自作自唱のほうは中性的な声.やはり照れくさそうで素っ気ない.バックと間奏のヴァイブ(たぶん二重録音)がすごくいい.
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日本の童画家たち

2006-10-17 21:16:28 | お絵かき
上 笙一郎 「日本の童画家たち」平凡社ライブラリー (2006/8).

「BOOK」データベースよりによれば「竹久夢二、武井武雄、初山滋、加藤まさを、蕗谷虹児、中原淳一、いわさきちひろ、長新太、安野光雅などなど、明治から現代までの代表的な童画家45人の足跡を簡にして要を得た文体でつづった、ありそうでなかった貴重な日本児童出版美術史の労作」.腰巻きに言うには「幼いころ誰もが好きだった 絵本童話の挿絵を描いた画家たちのプロフィール」.

ひとりの画家にさかれたスペースは3-4ページでちょっと物足りないが,文章がいい.解説 (川村伸秀) には,著者はふつうなら数ページ書ける情報を数行に圧縮して書いているとある.いわさきちひろの絵に対する「母性の心情に立脚しているといってもけして退嬰的ではなく,向日的・人間信頼的」という文章などまことに的確ではありませんか.少年倶楽部時代の山口将吉郎・伊藤彦造・椛島勝一あたりを入れるのなら,戦後の山川惣冶・小松崎茂あたりも入れて欲しかったという気もする.

挿絵も一人の画家に対して一枚だが,もともとは「日本の童画」という全13巻からなる画集の解説文だったのですね.絵が見たいので,図書館に行くことにしよう.

ぼくが好きだったのは初山滋だが,このひとは恋愛結婚した相手が太って彼の美意識にそわなくなったというので離婚してしまったのだそうだ.丸木俊は「原爆の図」しか知らなかったれど,絵本も作っていて,そこに描かれた女性はなかなか色っぽい.

この本とは関係ないが,先日テレビで,椎名誠が山下洋輔の絵本「もけら もけら」を紹介していた.この絵本のもうひとりの著者,元永定正についてもっと語る必要があったのではないだろうか.もう一冊の洋輔絵本「つきよのおんがくかい」も楽しそう.
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新音律の宣伝をば...

2006-10-11 14:05:02 | 新音律
16音平均律のホームページ
http://www25.tok2.com/home2/atsushi1007ogata/
にひさびさに手を入れました.

1オクターブを12分割するのではなく,16分割してオンガクしようと言うページです.

教Say, HaMi という活きの良いふたりの音楽家の新作もお聴きいただけます.ちなみにカットの CD は旧作集で,ネットで売っていますが,残部僅少です.

この音律で曲を作ってみようという方のためのハード・ソフトの解説も加えました.Mac と midi 鍵盤をお持ちの方には,いろいろ試行錯誤は必要と思いますが,最終的にはお楽しみいただけるはずです.
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日曜日の大阪ブルーノート

2006-10-04 13:57:41 | ジャズ
大阪ブルーノートの前に,「本日貸し切り」の看板.でもその隣には「甲陽音楽学院オータムライブ 2006 入場無料」の張り紙も.入ったら PTA らしき年配の方も多い.第一部から三部まであったが,観聴きしたのは第二部.サルサ,ロック 2 バンド,モータウンのメドレー,ジャズ,昭和の歌謡曲のメドレー.各バンド 1 曲ずつ.

ただしジャズだけは,同じ b, ds に三人のピアニストが加わって,ピアノトリオで三曲.ほかのに比べるとジャズはいまいち...と思ったが,ふだん聞き慣れているので点が辛かったのかも.でもジャズは若さだけでは押し切れない面もあるのだなぁとも感じた.

PA の失敗で,最後の歌謡曲のメドレーではキーボードから音が出ず.担当の子は涙ぐむ場面も.MC (音楽学院の先生ペア) によれば,なにがあっても途中で音楽を止めてはいけないとの教育方針だそうです.拍手に応えてまったく同じメドレーをもういちど聴かされたが,さっきとどこが違うのか,比較できて面白かった.

ステージでのおしゃれも見応えがあったが, 男子メンバーがメイド喫茶の衣装というバンドも.音楽学院のホームページは
http://www.koyo.net/archive/2006_09_01/index.html
です.
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reading

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