Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ふかふかいぬ

2010-01-31 09:33:39 | お絵かき

おもちゃみたい.


尾も茶だ.


お寒いギャグだが,小学生時代に雑誌で (少年クラブ? おもしろブック?) 見て,なぜか忘れていなかったもの.

さいしょに後ろ姿を描いた.すねているみたいでかわいいと思ったのだが,J 子が猿にしか見えないというので,前からの姿も描くことにした.でもモデルがいないのでネットを漁ったら,柴犬ブリーダーさんのHPに小犬のムービーが沢山.見ているうちにみるみる時間が経ってしまった.このおもちゃ犬がどこに居たのか,いまとなっては分からない.

なお,後ろ向きのポーズは,J 子が図書館で借りた ミセス2009年11月号246ページより借用.という訳で別々な犬です.二匹さん 肖像権侵害お許しください...あまり似ていないけど.

CDケースに裏からアクリル.このサイズを100 枚描いても面積は 100 号に及ばない.
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広島二紀展終了

2010-01-29 08:56:48 | お絵かき
県立美術館の広島二紀展が24(日)で終了.

会場で初日と最終日にはそれぞれべつな先生が解説? 批評? をなさるのが恒例らしい.

これは,お出でいただいたLabradoriteのおふたりと,100 号の J子の作品.タイトルは「シューズ・ハーモニー」だが,先生に「不協和音も発している」と評されたそうだ.
べつな先生曰く「それなら次は不協和音に徹底したら...」

広島インターネット美術館で会場のようすを見ることが出来る.
でかい絵ばかりで,100号でもしょぼい感じ.六本木では1000号という作品もあったが,広島の会場には入らないのでその先生は500号の代替え作品を展示しておられた.
J 子もひとまわり大きなキャンバスを買った.二つ折りにして車で運ぶのだが,額縁つくりも大変そう.やれやれ.
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西加奈子「通天閣」

2010-01-27 08:59:29 | 読書
ちくま文庫(2009/12).

帯の,イヤリングをぶら下げた著者近影.吹き出しで
「織田作之助賞 いただきました!」
そして
「西加奈子が ちょっとええ ほかほかの大阪 書きました」
というフレーズに惹かれた.

若い女性と中年男性が主人公で,それぞれの周囲との接触が中心だが,「ほかほか」とはほど遠い.ふたりは最後まで接触せず,女性が男性を見る場面があるだけである.
じめじめした出口のないような話が続くので,途中で放り出したくなった.

カバーには
「クライマックスでは深い感動が訪れる」
とあったが,ふーん とにかく山場をつくって終わったか やれやれ という感じ.いままでの経緯から 主人公達がこういう心情になれるだろうか ! と言う気がする一方,すなおに感動出来ないのはよる年波のせいかと思ってみたり,である.

カバー画も著者自身によるとのこと.

東京で通天閣に対応するのは伝説の浅草十二階だろうか...ということは,現代の東京ではこの話は成り立たないということか.もっとも,大阪に勤めに行っているのに,自分は通天閣を見たことがないのだけれど.
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藤田嗣治 幻の群像大作

2010-01-25 10:42:54 | お絵かき
神戸大丸ミュージアムでレオナール・フジタ展.

目玉は「構図」「争闘」のふたつの連作.前者は
http://leonardfoujita.jp/kouzu.html
で全貌から,クローズアップして細部の面相筆の筆遣いまで見ることができる.
このカットは後者から.淡い色彩による マッチョたち (犬もいる) による集団バトルロイヤルの図.「構図」ともども芸術的感興とは違うところ ? を刺激され,見ていて飽きない.

フジタは戦後,戦争画を描いて軍部に協力したと非難された.しかし肉弾戦を描いた「アッツ島玉砕」などと考え合わせると,人間が闘い争うところを画材にするのが単純に好きだったのではないか.

この連作大作は最近ぼろぼろのキャンバスから復元された.会場のビデオで復元作業を見て,フランス人って器用なんだなと思った.

上記展覧会の公式サイトでは,あと ふたつのみどころとして,アトリエ・フジタの再現と,平和の聖母礼拝堂のステンドグラスを挙げている.
家の模型,木箱,陶器への絵付けなどの手仕事も展示されている.

フジタの絵はずっと変な絵だと思って来たし,今でも好きとは言えない.子供も猫もどこか不気味.でも見たくなるのは,恐いもの見たさというやつだろうか.
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テーブルトップ核融合

2010-01-23 08:40:26 | エトセト等
レーザープラズマ粒子加速器研究会という,20 人ばかりの intimate な研究会に参加した.

10TW 級半導体励起レーザーを固体に照射して核融合反応で生じた中性子を検出したという,光産業創成大学院大学のグループの報告.実は数年前に H 大学で,一桁出力の小さいレーザーで同じことを試みた実験にかかわったことがあったので,印象が深かった.

レーザー核融合の実験は,巨大体育館ふうな建物に設置された巨大レーザーを使って,1日に何回というペースでパルスを出して実験するのがふつう.今回紹介された方法では1秒間に10パルスのペースで実験出来る.この方法を延長してエネルギーを取り出すところまで行きたいもの.

阪大レーザー研のPWレーザーがその巨大体育館の巨大レーザーだが,これを用いる,電子を1TeVに加速する計画も話題になった.人類が経験した電子ビームの最高エネルギーは100GeVちょっと.TeVなんて,何が起こるか分からない.
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上下2巻のミステリを下巻だけ

2010-01-21 07:34:28 | 読書
拓未(たくみ)司「禁断のパンダ」宝島社文庫(2009/10).

新幹線の改札の中の書店で

「このミステリがすごい」大賞受賞作
元フレンチシェフが描いた魅惑のグルメ・ミステリー

という帯に惹かれた.200ページくらいだから読み切れそうとワンコインで購入,

ところが,座席で開けてはじめて,上下2巻の下巻の方だということが分かった.帯で「下」の字が隠れていたのだ.

しかし
むかし映画は2本だて・3本だてで,たいてい入ると途中であった.そのあと1本あるいは2本をまるごと見て,最初のを観ていないところまで観て映画館を出るのが普通だった.後半を観てあとから前半を観てもちゃんと解析接続した.

だから
本だって,下巻から読み始めても悪いことはあるまい.
さいわいミステリだからはじめに登場人物リストがあった.それを参照しながら難なく読了.時間つぶしは成功.

しかし
ミステリの楽しみのひとつは伏線の張りかただが,後半だけでは当然伏線は分からない.
また解説によれば,このミス大賞選考委員各氏は「特長はズバリ,料理描写」「唾が湧くほどリアル」「味覚そのものを的確かつ典雅に描写」などと言っておられるが,どうやらそうした部分は上巻に集中していたらしい.
結末はおぞましい.
大賞といってもB級大賞の印象.

もう上巻は読まなくてもいいや.拓未さん ごめんなさい.
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金色・銀色・玉虫色

2010-01-19 10:27:31 | 科学
標準的な色彩論からは,金色・銀色・玉虫色などは はみ出してしまうようだ.

物性論によれば,金属には自由に動き回る電子すなわちプラズマ電子が存在し,そのプラズマ周波数より低い周波数を持つ光は金属に入り込めない,可視光は反射される...だから金属は光るというものだ.入り込めないのは,誘電率が負になるからだというのだが,狐がつまむような説明ではある.

銀にはこの説明が成り立つが,金・銅ではバンド間遷移が影響する.自由電子が全く自由ではなく,原子核にバネのようなもので固定されているというモデルで計算しても,金は黄色より高い周波数を吸収し,銅は赤より高い周波数を吸収するという結果になる.

そうは言われても,金・銀・銅と絵具の黄・白・赤とはやっぱり違う.尾形光琳の紅白梅図では,ずっと金箔と思われていたのが,そうではなかったことが近年明らかになった.プロの絵描きは絵具で金色を合成できるのだろうか.

玉虫の羽はCDのように,可視光の波長オーダーのミクロ構造で,いわゆる干渉現象が玉虫色の秘密なんだろう.

ことしは加速器を使って固体プラズマに関連の実験をするかも.
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東京の階段

2010-01-17 13:22:03 | 読書
松本泰生著,日本文芸社(2007/12)

図書館で借用.
東京山手線内の屋外の路地等にある階段を,各1-2ページで写真と短文で紹介している.それそれを疲労感/景観/スリル/立地を項目に立てて星5つを満点として評価しているが,これはお遊びでしょう.美しい階段/歩いて楽しい階段/歴史を感じさせる階段 プラス なくなった階段・変貌した階段/階段四季折々/東京の地形と階段,の6章からなる.
たしかに東京には坂や階段が多い.自分も名古屋で就職したときに,ずいぶんのっぺりした地形だと最初に感じた.

著者が山手線内の全階段を制覇して書いた博士論文がベースになっているとのこと.著者紹介を見たら早大理工建築学科の出身.たしかに最終章は論文臭い.

三念坂,幽霊坂,闇坂,梯子坂,だんだん坂,解剖坂,日無坂,実盛坂,スペイン坂,おばけ階段,へび階段,ねずみ坂など,名前からしてよろしい.こもれびの階段・桜の階段...など,絵になる風景.尾道・呉などの階段風景も,蒐集したい誘惑をちよっと感じた.
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辻まことのこと

2010-01-15 09:29:40 | 読書
ジャズ友がブログで辻まことさんに言及していたので,久しぶりに本棚から取り出した.

辻まことはダダイスト辻潤と女性解放運動の伊藤野枝の間の子息.西木正明「夢幻の山旅」(中公文庫1999)という伝記なのか・実名小説なのか,よくわからない本もある.自殺説がとびかったのは 35 年も前のことだが、これを読んでやっぱりそうかと感じたのを思い出した.
世の中には少数ながら熱烈な辻まことファ ンがいて,そうした人たちにはこの小説は評判が良くない.

本人は遊びを職業とするようなひとだったらしい.自分の学生時代には辻まこと・イコール・「ヤマノボリスト」という認識だったが,今になって読み返すと,文筆家,画家,音楽愛好家という側面も強く感じる.
生前自分の意志で出版したのは山の画文集 3 冊と「虫類図譜」であった.死後沢山の本が出ているが,なかにはこれがちゃんとした本になることを本人はどう思うだろうと,首を傾げたくなる文章も収録されている.

3 冊とは「山からの絵本」「山の声」「山で一泊」だが,初期のものほど屈託がない.絵のスタイルはみな違う.

辻まことの世界に魅せられてというサイトに辻まことの著書リストなどが充実している.
ちなみに,自分と仲のよい人のなかに,こういう世界に全然「魅せられない」人がいるのは不思議な気がする.
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電子レンジで銀杏

2010-01-13 17:09:31 | エトセト等
ご存じの方には当たり前の方法と思うが,電子レンジで銀杏を加熱して食べるのがくせになっている.先日の新年会でもみなさん面白がっていた.

銀杏を濡らしてから,封筒に入れるか,紙で包むかして加熱する.膨らんだとき包みあるいは封筒が開いてしまうので,四隅をはさみで切り落として,空気が抜けるようにおいたほうが良い.
バンバンバンと3-4回破裂音がしたら出来上がり.1ダースくらいなら600Wのレンジで1分足らず.
1割くらいは,中身がぐにゃりと飛び出したりする.なかには中身が飛び散ってしまう子もいるが,さぼった方法を採った代償と諦める.

もっぱらベンチか,キャンバスを張る道具で割っている.ロットによって,暖めると割れ目ができてくれるものが多いときと少ないときがある.割れ目があれば楽勝だが,そうでないときはグチャリとつぶれてしまうことがある.

むいた実に塩をつけて,アルコールのお供.
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