Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

「インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー」

2022-04-30 08:35:47 | 読書
皆川 博子,早川書房 (Hayakawa Mystery World 2021/6).

「開かせていただき光栄です」「アルモニカ・ディアボリカ」との3部作がこれで完結.「開かせて...」が 2011 年刊行だったから,まさに十年越し.著者は 1930 年生まれ !

出版社による商品説明*****囚人探偵エド、最後の事件。
18世紀、独立戦争勃発中の新大陸。
船上の不審死、部族小屋の焼死体、砦のスパイ…… そして、なぜ、英国兵エドワード・ターナーは、コロナストとモホークの息子アシュリーを殺害したのか?*****

野蛮で,ミステリーには無縁な環境に思われるのに,ミステリーらしく仕上がっている.この著者の作品だから ? 面白くはないが,読後の充足感はあった.
主人公はモホークと白人の混血.フレンチ・インディアン戦争から独立戦争あたりまでの歴史の知識があやふやなので,分かりにくい部分があった.3部作だが前2作は未読でも差し支えはないようだ...かくいうぼくは,「開かせて...」だけは読んだが,なかみは蒸発していた.

登場人物が全部ガイジンのこの3部作,英訳したらあちらでどう評価されるかが,興味だが,「開かせて...」はすでに出版されていた.
 Hiroko Minagawa, Matt Treyvaud, trans. "The Resurrection Fireplace" Bento Books, Inc. (2019/3).



原本には Dilated to Meet You という英題が添えられていたが,翻訳されるとこのタイトルか ! と思った.Interview with the Prisoner もどうなっちゃうのだろうか.
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特集「ジャズ・ヴィブラフォン」 on ジャズ批評227 → この雑誌の今昔

2022-04-29 09:52:02 | ジャズ
狭い範囲でだが,ネットで話題になっているこの No.227 2022/5 月号を Amazon で買った.目次は CATFISH RECORDS に紹介されている.

実は前世紀末を最後にジャズ批評を買ったことがなかった.というわけで,No105 2000/4 月号を探し出して比べてみた.特集はマイナー楽器という点ではヴァイブといい勝負のジャズ・オルガンである.



薄くなったなぁ.
昔は季刊だったのが,隔月刊になり,縦組みだったのが横組みになっている.

今回のビブラフォン特集は 100 ページ強.ジャズ・オルガンは250 ページを占めていた.登場する奏者は 120 人対 400 人.紹介はヴァイブが一律1ページに2人に対し,オルガンではひとりだったり2人だったり,有名どころはひとりで2ページ.
同じ1ページ2人の場合も,オルガンでは活字の量が多い !  字を読まなくなったのか !!

表紙の和田誠さんも亡くなってしまった.

2冊を比べると,日本文化の変質・凋落が実感できるようだ.今,この雑誌がオルガンを特集しても 100 ページだが,20 年前だったらヴィブラフォン特集も 250 ページの重厚なものになっていただろう.

しかし,この厳しい現実のもとでの,特集「ジャズ・ヴィブラフォン」の実現を関係者に感謝したい.ここには今世紀に活躍を始めた新人プレイヤーたちも登場している.久しぶりに伊佐津さんの文章に触れることができたし... 
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Medley '22 @ 「波の会」展

2022-04-28 09:25:44 | お絵かき
 5/1(日)までの 広島県立美術館 県民ギャラリー「波の会」展 my 出展作.

左上から横方向に,タイトルなど

白市風景 1
くろちゃん
 ネットに住んでいた.
山茶花・蕾
 サザンカのつぼみを円に投影.某 open garden にて.
虎対虎
 今年の年賀状.
白市風景 2
 我が家の2階より.
おばあちゃん
 人間と同じで寝てばかりいる.
 航跡場.こうした物理現象を飯の種としていた.
しろちゃん
 トートバック版もあり.
 テレビで道志村で人骨発見を報じていた.

このところ J 子ペースでブログはお絵かきのことばかり...
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まだ 竹仁をスケッチ

2022-04-27 11:43:56 | お絵かき
東広島市民講座 竹仁をスケッチ については,3 と3回も書いてしまった.週1回全4回で,2回で1枚の絵を合計2枚仕上げることになっている.6号以上ということになっているが,ぼくの絵は小さいし,アクリルですぐに乾くから,毎週1枚できてしまう.

小学校の図工の時間には1時間で1枚描かされたと思う.

左は3枚目に描いた絵.黄色いピラミッドの正体は籾殻らしい.途中で車を何処かへ持って行かれてしまった.
山が背後に迫っていて,一本一本の木が見えるのがおもしろかった.

右の4枚目は,CDケースに描いた水仙の二番煎じ.素麺の空き箱の蓋を使った.サインの位置は思いつき.
黄色の絵の具が足りなくなったので,J 子のを掠めたら,クサカベのAQYLAという製品でやや勝手が違った.
「竹仁をスケッチ」の趣旨には外れているかもしれない.
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「波の会」展の自画像

2022-04-26 09:18:08 | お絵かき
4/26 今日 - 5/1(日) 広島県立美術館 県民ギャラリー「波の会」展,ジュニアの部に自画像が 10 点ほど.


左は一絡げ,右上は黒くてよくわからないのが幸いだ.作家はジュニアではなくわがジャズ友たち.
右の2点は自画像ではありませんが,好きな絵なので... 右上は大人のかた,右下はジュニアの作.
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竹仁を流れる沼田川の水仙

2022-04-25 08:29:13 | お絵かき
東広島を楽しくスケッチしよう」の2枚目の別ヴァージョン.スケッチと言いたいがかなり fictious というか made-up というか.
CDケースに内側からアクリル絵具.
何枚かスケッチした習慣からか,下書きせずにいきなりキャンヴァス,ではなくCDケースに描き始める癖が着いてしまった.
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グランマ・モーゼス展

2022-04-24 09:55:15 | お絵かき
うちの市の美術館にて.

Anna Mary Robertson Moses 1860-1861 は 68 才で夫と死別.このころ刺繍絵 (この展覧会にも数点) を始めた.リュウマチのためリハビリを兼ねて刺繍から油絵に転向.80 才で個展.100 才の絶筆も展示されている.

展示の構成は
「仕事としあわせと」キルト,ろうそく作り,農作業など.
「季節ごとのお祝い」ハロウィーン・サンクスギビング・クリスマス.メープルシロップゃアップルバターを作ることもお祝いらしい.
「美しき世界」自然を主題とした作品群.

グランマ・ファンを否定するつもりはないが.こういう集群大作は正直言って苦手.こういう絵を描きたいと思わない.

誰の作ということを離れて,絵は絵としてアピールしてほしいと思っている.ぼくにアピールした,素人のおじいさん・おばあさんの作品を選ぶと,木村セツ東勝吉などのものになります.
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リフォーム ビフォア and アフター

2022-04-23 08:59:27 | エトセト等
下のビフォア写真は新築時.

リフォームでは,黒い壁の位置に,奥にあったキッチンをアイランド型にして移動した.トップのアフター写真は,せいぜい同じ画角で撮ったが,すでに生活感満載.J 子の描きかけの絵まで見える.
改造部分が白いので広く感じるが,以前の統一感は損なわれたかも.

OMソーラーでコンクリート床に蓄熱という構造だったので,床工事に手間と費用がかかってしまった.

キッチンと背後の収納は GRAFTEKT
カウンター・チェアは IKEA
施工は創建リホーム

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アリ・スミス 「冬」

2022-04-22 09:36:59 | 読書
アリ・スミス,木原善彦 訳 「冬」新潮社 (クレスト・ブックス,2021/10).
カバーイラスト Sora Mizusawa.
図書館で借用.

出版社の紹介*****
年末の帰省で母に紹介するはずだった恋人と大喧嘩した男が、代わりに移民の女性を連れてきた。だが、実業家を引退し孤独に暮らすその母は、すっかり塞ぎ込んでいる。そこで息子は、母とは正反対の性格の伯母を呼び寄せた。水と油の人々の化学反応は、クリスマスをどう彩るのか。英のEU離脱が背景の「四季四部作」冬篇。*****

記述では現実と幻想がないまぜになり,時も行ったり来たりするので,時間がかかったが,いったん慣れた後は快調に読了.英語ならではの言い回しが頻出しているようで,翻訳の苦労が偲ばれる.

登場する「男」は優柔不断でつまらない奴だが,登場する女性たちはみな強烈.男の気の強い「恋人」は男のノートパソコンを破壊したりブログを乗っ取ったりする.実業家を引退した「母」と不仲な「伯母」は警察からも目をつけられている過激な政治活動家だった.

恋人と入れ替わりに,代役として男に雇われる「移民の女性」がいい.クロアチア難民のホームレスの彼女が「今までに目にした中で、いちばん美しかったもの」は,カナダの図書館に所蔵されている古い本のページに残されていた薔薇のつぼみの痕跡だという.著者の術中にはまった感じだが,いい雰囲気.

というわけで,本書カバーのキャッチコピーは*****分断の時代,見失われた人生に,嘘から始まった出会いが灯す小さな光*****である.

小説の時制上の現在は 2016 年のクリスマスなので,「冬」なんだろう.この著者は初体験だった.四部作の「夏」以外は邦訳が出ている.読んでみようかな...
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Syncroom 再開, Victor Young

2022-04-21 09:19:52 | ジャズ
支払いはまだだが,明日でリフォームがひとまず完成なので,土曜日 1100 からの Syncroom を 4/23 日に再開することにした... 1ヶ月ぶりで,誰も来ないのが心配.SR もリニューアルしたらしい.

1年前のあなたの Goo ブログ」という宣伝メールによれば,当時は Victor Young のことを書いていたそうだ.そこで Syncroom のテーマを VY に,と思っている.

わが高校大学時代あたりの認識では,この人は映画音楽の大家であった.
トップ画像の,「シェーン」はこちらでは雪村いずみでヒット,「80 日間世界一周」は N.K. コールだったが,どちらも映画としてもおもしろかった.
「エデンの東」は VY の作曲ではなかったが,彼の楽団の演奏が長いことヒットパレードのトップを独占した.
でもこの3曲はジャズ向きではないかも.

というわけで,選曲は
1) Sweet Sue - Just You
2) Around the World
3) Beautiful Love 黒本I-p23
4) Stella by Starlight 黒本I-p211
5) The Call of the Faraway Hills
6) When I Fall in Love 黒本I-p237

1,2,5) のリードシートは
にあります.
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reading

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