Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

国重要文化財で Child Art 展

2006-11-29 14:25:52 | お絵かき
国重要文化財・旧木原家住宅で高屋東小学校児童生徒の図工展.Child Art と歴史文化の融合だそうです.

パンフレットによれば,「旧木原家住宅は江戸時代に酒造業と両替業を幅広く営んでいた豪商の住宅.主屋は平入り切妻造り,本瓦葺き,塗籠など江戸時代初期の商家の形をよく留めている」とのこと.Child Art 展は生徒ひとりが一点出品らしい.学年によって,粘土細工・たこ・お面など.座敷や土間に展示されている.お母さんたちが住宅玄関で受け付け当番をご担当.

展示場を意識してか,図工はすべて日本調.写真のまんなかは段ボール製の風神雷神屏風.裏には詩が書いてあるという,総合アートである.右は山菜だか野菜だかの絵で和紙に描かれている. 傾向は「絵手紙」ふうだが,おばさんたちの絵手紙が流家元のまねという感じがぬぐえないのに対し,こちらは (この絵に限らずどれも) 純粋にいい感じ.こどものときは絵が描けるのに,おとなになるとなぜ駄目なのかと思ってしまう.

写真にはありませんが,純真なこどもの筆になる大根の絵など,汚れたおとなのこころで見るとなぜかエロチックでした,
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ウロボロスの純正音律

2006-11-22 08:55:00 | 新音律
ミステリー 竹本 健治「ウロボロスの純正音律 」講談社 2006年9月初版 の感想です.

「匣の中の失楽 」以来の竹本ファンだが,新作を読むたびに,結局彼には処女作を越えるものは書けないのかなと思ってしまう.
この本はウロボロスシリーズの最終作だそうだ.流行作家多数が実名で登場し,犠牲者になったり,ドラゴンボールや「姑獲鳥の夏」を読者が知っていることが前提になっているなど,何年かあとで読んでも面白くないことは約束された作品.同業のミステリ作家に対する竹本氏の評価らしいものがちらつく.「黒死館殺人事件」が下敷きになっているが,あちらの晦渋な文語調?に対してこちらはだべり調.
読後感は,悪趣味な趣向につきあわされたという被害者意識.

立派な装釘(イラスト喜国雅彦,ブックデザイン京極夏彦)はひとだまし.純正音律というタイトルにも必然性がない.だいいち,秘密がある館のひと部屋を持ち主がミステリ作家に貸すという前提からおかしい.第2,第3の殺人にも必然性がない.

けちばかりつけたが,ストーリーがシリーズの他の作品のように,あちこち跳ぶことがないので読みやすい.暗号解読も,暗号そのものに必然性がないものの,まあまあ,おもしろい.事件の真相はバカミスとしては評価できる.囲碁がわかるひとにはもっとおもしろいのかもしれない.

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紅葉のもと,寒いジャズ

2006-11-19 11:25:06 | ジャズ
六月に続いて加計の吉水園門前でジャズ.往路では一台のクルマが高速分岐で反対方向にいってしまい,前途多難を思わせた.会場寒くて水っ洟滴滴.管楽器は流体力学的に異変が生じ,pとbは指がかじかみ,vibだけは無難と思っていたら一時手がつってあわてた.お客さんのためのかっこいい鉄製ガーデンチェアは,氷の上に座っているみたいで,立っていたほうがよほど暖かい.ライブ途中で降り始め,帰路は土砂降りとなった.今日は雪だろう.

S口vo,Y村tb,O方vib,S吉p,W辺b,O本ds.

曲目は
I thought about you, Jordu, That old feeeling, You are the sunshine of my life, Alice in wonderland.
休憩をはさんで
When you wish upon a star, Our little town, 値上げ, 竹田こいこい節, Stardust-Cjam blues

ちなみに,「値上げ」は高田渡の持ち歌だった.有馬敲の詩
http://blog.livedoor.jp/k_hiko3/archives/2004-09.html
がおもしろい.唄の間にtbとvibのソロを挟む構成にした.「竹田こいこい節」はK誓の選曲.ソウルフラワーユニオンのお手本をわれわれなりにコピーしました.

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肩痛でヴァイブ,その後

2006-11-15 20:17:48 | エトセト等
肩痛はいっこうになおらない.シャツやセーターが着られない.寝返りが打てない.やはりあのときは,忘れただけだったのだ.

病名は石灰沈着性腱板炎でした.これは外科で撮った写真...ではなく,外科で見せられた写真とまったくそっくりなのをウェブからひろってきたもの.右上矢印の先にうすく見えるお団子が石灰のかたまりで,これが手をうえに上げたりするとごりごりと痛いのだ.
x線写真の威力に感激.整体などに行って肩の辺りをいじくりまわされなくて,ほんとうに良かった.

センセーに「痛いでしょう」と同情され,「もっと早くこないかんよ」とおこられた.とりあえず週3回,石灰を「散らす」注射をすることに.

じつはつぎの土曜日にもひとまえでヴァイブをやることになっている.でも写真によれば,ひじから先を動かすぶんにはとりあえず安全なことがわかって,ひと安心.

寒かったので痛くなったと思っていたが,因果関係は不明です.
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修学旅行?

2006-11-12 11:34:08 | エトセト等
大阪でよく利用するビジネスホテルが学生団体も受け入れることにしたらしい.
こんな看板も!

修学旅行というと大部屋・枕投げなどを連想するが,いまは独房みたいなところにひとりひとりなんですね.
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肩痛でヴァイブ

2006-11-07 10:58:52 | ジャズ
トロントでは雪がちらついた.とにかくカナダは寒かった.機内も長くて寒かった.そのせいか,手が肩よりうえに上がらなくなってしまった.寝ても寝返りがつらい.ネットには安静が必要,医者に行けとある.
そのうえ時差ボケがちっとも解消しない.帰ってからも,勤めに行くということもなく,ぐだぐだしているせいだろう.

すぐに学園祭があって,どうしようかと思ったが,肩痛についてはメンバーにだまって,すましてジャズ喫茶というのに出演してしまった.
最初の曲はぎくしゃくしたが,しだいに調子が出て楽しく演奏できた.終わったら肩痛のことはすっかり忘れてしまった.
ただし緊張が持続せず,途中一箇所間違えた.しかしそこは敬老精神にあふれるメンバー諸氏 (S吉p,K誓b,O本ds) のこと,うまくカバーしてくれました.

曲目は
1 Our Little Town (Heath)
2 Jordu (Jordan)
3 I Thought About You (van Heusen)
4 Medley Stardust(Carmichael)-C Jam Blues(Ellington)
1の原曲はクリスマスソング「ベツレヘムの小さな街」.2-3はY村嬢の選曲.4のStardustは大学ではほとんど演奏されることがなく,今の曲とかなりちがうので,若いかたは面食らったもよう.

晩年のMJQの公演では,楽屋のメンバーはしょぼしょぼ・よたよたしていたので,どうなることかと思った.きっとあちこち痛かったのだろう.「演奏旅行はつらいのでこれで最後にしたい」とも言っていた.でもステージに出たら背筋がぴんとのびたので感心した.ぼくも歳をとると大変だということがだんだんわかってきた.
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文藝賞

2006-11-04 21:00:45 | 読書
J 子の (遠い?) 親戚の子が「文藝賞」というのをもらったという.この雑誌,そこらの本屋には無かったが,大学生協に発見.高くて紙が良い.

受賞作は,荻世いをら「公園」,中山咲「ヘンリエッタ」.男の子の作品ははちゃめちゃで男の子らしく,女の子の作品はお行儀が良く女の子らしい,もちろん咲ちゃんのほうが女の子です.どちらもすらすらと読めた.主人公は作者と同世代だが,そのように設定しないとまだ小説が書けないのだろう.同じ号に,【芥川賞受賞第一作】綿矢りさ「夢を与える」というのも出ていたが,こちらは登場人物と作者の年齢がかけ離れているせいか,ちょっとね...と言う感じだった.

この雑誌にはけっきょく4本の小説があるだけだが,ぼくには作者よりははるかに年上の老夫婦が主人公の「慧眼クアラルンプール」山崎ナオコーラ,がいちばんしっくりきた.

なおこの号の特集は伊藤たかみ.芥川賞受賞作(ただし受賞作は文藝ではなく文藝春秋で読みました)は後ろ向きな感じがしたが,この作家のジュニア向けの小説は良さそうだ.
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ナイアガラの虹

2006-11-02 21:53:48 | エトセト等
カナダに行った.これはナイアガラの滝壺から立ち上がる虹.カナダ滝の右岸すなわち川上から右側の岸で撮影.水はカメラ左から下へと落ちている.

虹はなぜ見えるかというのは,なかなかこみ入っている.レポートの問題にしたら本で調べて「自然はもっと単純なものと思っていた」と書いた学生がいた.ここには外側にもうひとつ,副虹さえ見えている.

川の右岸はアメリカ,左岸はカナダ.滝は中州でアメリカ滝とカナダ滝に分断されている.中州はアメリカ領なので,この写真はアメリカに渡らないと撮れない.橋を渡るとアメリカの入国管理事務所があって,指紋と写真を撮られ,6ドル払わされた.帰りのカナダ入国ではパスポートをみられるだけ.

この中州は自然を生かした公園ふう.ここから見るとカナダ側には高層ホテルやらカジノやらがにょきにょきしていて,美しいような醜いような感じだった.

「ナイアガラ」というマリリン・モンローの映画を観たことだけ覚えていて,中身は全然覚えていない.今回ヒコーキで観た"Cars"は良かった.

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reading

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