不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Nakatsugawa The Solar Budokan

2015-09-28 16:28:02 | 日記・エッセイ・コラム

太陽の恵みだけでエネルギーを生み出して
そのエネルギーを使ってライブをやっちゃおうという
音楽フェス・中津川 The Solar Budokan。 

2012年の吉川さん出演時はイタリアにいて参加できず、
今回が初めての参加。
原子力発電所事故後に提案されて始まった
このイベントの主旨には、当初から賛同していたので、
ようやくの参加となりました。


2015年のエネルギーシステムは
太陽光パネル542枚で総発電量726kWh、
蓄電池総発電量286kWh。
その他にバイオディーゼルと、
一般家庭で作られた電力の一部購入。
事前に蓄電池に貯めた電力と
会期中2日間の太陽光発電をメインに
会場で消費するすべての電力を賄って
ライブやその他のイベントを開催。

会場にはライブステージ以外にも
色々アトラクションがあったのだけれど
観ている時間の余裕もなくて、
吉川さんのステージとトークショーだけ堪能してきました。
会場全体の写真を一枚も撮ってこなかったのが残念。

吉川さんのステージそのもののレポートはこちら
セットリストは、定番の唄って踊れる全6曲。
同志はもちろん、
吉川晃司初心者でも楽しめるメジャーなところからセレクトしたかな。
1. BE MY BABY
2. せつなさを殺せない
3. BOY'S LIFE
4. SAMURAI ROCK
5. 恋をとめないで
6. Juicy Jungle

私は幸運にもかなり前方の中央に近いポジションについたので
いつも以上に見上げる形で吉川さんを堪能しました。
おかげで翌日朝からずっと首と肩が凝っていたけど。
太陽の光の下、なかなかの至近距離で観る吉川さんは新鮮でした。
というのも、
ここ数年暗いところでの視力がかなり落ちているので、
武道館でもライブハウスでも
なんとなくぼんやりしか見えてなかったのよね。

私の周りには同志に混じって、
今回のスペシャルメンバーのファンの方々もいらっしゃり、
その方々が吉川さんのステージを
高く評価してくださっているのが伝わってきて
とてもとても嬉しかったです。
ステージ終わったあとのTwitter上でも
豪華なメンバーについて、吉川さんの身体のキレについて、
吉川さんの歌唱力について、
とにかく好意的な評価が多かったのも心から嬉しかったなぁ。
同志が褒め讃えるのは当然だと思うけれど、
興味がなかった人たちや、初めて観てくれた方々に
吉川晃司のなんたるかをちょっとだけでも味わってもらえたら
吉川社長としてもよかったのかなぁって。

私の個人的な印象は。
やっぱりかっこいい、に尽きるのだけれど。
出てきた瞬間に思ったのは、ずいぶん日に焼けたなぁ、でした。
そして、着ていたTシャツのデザインの中の
「44」にはなにか意味があったのかなぁとか
途中で脱ぎ捨てた黒いカーディガン(ジャケット?)かっこいいなぁとか
手が相変わらずきれいだなぁとか、
鍛えられた上腕二頭筋がしびれるなぁとか、そんなこと。
あと、太陽光発電のことがいいたくて太陽光線って言っちゃって
ひとり突っ込みしていてお茶目だったなぁとか。

立て続けに6曲披露してくれたけれど、
吉川さん、途中で、「えぇもう次?」って顔してましたわよ。
それくらいの勢いだったので、
あっという間にステージは終わっちゃったけど、
シンバルキックも踵落しと旋回をそれぞれやりこなして
こちらは想いっきり踊らせていただいて大満足でした。
そして、毎回のことだけれど、
ステージ上の吉川さんを観て
今回も体幹鍛えようとか、あぁ吉川晃司になりたいって思いました。
3日で忘れるけど(笑)。

そのあと、夕暮れ前の津田大介さんとのトークショーは
「平和のために進むべき未来」という骨太テーマ。
襟裏だけが白い、真っ黒なワイシャツに着替えての登場。
あのシャツもかっこいいわぁ。
ひとつひとつことばを選んで
その場で少し考えながらの発言が続いたけれど
今の吉川さんが考えていることが
時間をかけてじわじわ伝わってくるトークショーでした。
ぶれない人なので、
話していることは、
これまでも機会がある度に言っていたことがベースに。
私ごときがまとめてしまうことはできないけれど、
おおまかには、こんなこと。

これからの日本、もしくは日本人にとって大切なことは
騙されないこと、
情報を自分で集めて考えること、
臆さず議論すること、
相手を否定しないこと。
そして、場をわきまえることっていうのも言ってたなぁ。
唄って踊って盛り上がっているライブのMCでは
求めていない同志もいらっしゃるので
楽しむ時はとことん楽しんで、
できるだけ重たいテーマについては触れないようにして、
そのテーマについては別にトークショーなどの機会を作って
そういう場でじっくり発言したいと。
一見ひとりで勝手に駆け抜けているようでいて、
実はすごく気を遣い相手のことを考えているんだなぁ
というのも改めて感じました。

そしてもう一つ。
マイノリティであることを恐れないというのも
印象に残ったかな。
吉川さんは笑いながら、
「出る杭は打たれる前に、自ら抜ける」と言ってたし、
津田さんにはそのマイナー路線な自由な生き方に
突っ込みを入れられてましたが。
「1%の支持率ってすごいよね。」
「1億2000万人の1%は120万人でしょ、
それだけの支持者がいてくれたら、
それだけCD売れたら、もうすごいことですよ、今のご時世。」
そういわれると確かにそうだなぁって妙に頷いちゃった。
そして、
「100人のうち99人が吉川晃司馬鹿野郎といっても
1人が吉川晃司いいよねって言ってくれればそれでいいでしょ。」とも。
だからマイノリティであることを怖がることもないし、
それはそれで堂々と発言していいんじゃないのって。
まさしくその通りで。

こうやって吉川さんの想いの端々に触れる度に
自分は自分らしく進んでいていいんだなぁって
いつもいつもパワーをいただいています。
今回もまた、吉川晃司のファンでいられる自分は幸せだなぁと
しみじみ噛みしめた一日でした。

吉川さん、ありがとう。


Passeggiata a Tsumekizaki

2015-01-18 12:10:36 | 日記・エッセイ・コラム

伊豆半島とひと言にいっても結構広い。
私の故郷からだと実は伊豆半島の南の果てにいくよりも
箱根に行く方がなんとなく近い気がする。
そして、週末の伊豆の道は、
特に東海岸中心に混雑するので
なんとなく足が遠のきがち。

でも土曜日、気が向いたので、
レイラを連れて爪木崎まで。
須崎ご用邸もある、
伊豆半島の南端、下田の須崎半島の東端にあるのが爪木崎。
混み合う東海岸を避けて、
天城越えで河津まで降りてそこから下田へ。
思ったほど、というか、まったく混んでいなかったので、
私ののんびり運転でも1時間30分ちょっとで到着。

伊豆半島はジオ素材の豊富な土地でもあり、
爪木崎も奇岩岩礁に囲まれています。

柱状節理。
かつて伊豆半島が島だった遠い昔の時代、
本州に衝突した時に海底のマグマが
冷え固まって堆積してできたといわれるもの。


右の端っこにいるのが、
爪木崎のプレーリードッグ。

爪木崎は野水仙の群生地として知られていて、
現在は崖一面の原生の野水仙にプラスして
地元の方が手入れして殖やしている水仙もあり、
一面が水仙と、ところどころアロエの花も満開!


可憐な水仙の花とその香りに包まれて
なんとも幸せな空間。


原生の水仙は冬のこの寒い季節が開花時期で
比較的温かい伊豆半島の南や、千葉房総半島なんかでは
いくつも群生地があるそうですね。

伊豆半島ではアロエも街路樹になっているくらい、
あちこちで見かけます。
この季節に赤みの強いオレンジ色の花をつけてるので
海岸沿いを走っていてもよく目につきます。
しかし、キダチアロエってワシントン条約で
取り締まられているって知らなかったわ。


きらきらで、日本じゃないみたいな青い海も。


冬は特に風が強いのが難点だけど、
風の穏やかな日に行ったら楽園だと思うわ。

レイラもここぞとばかりに喜んで駆け回ってました。
 

下田爪木崎の水仙まつりは2月10日まで開催中。 


Il sogno della scena di incendio

2015-01-07 23:25:45 | 日記・エッセイ・コラム
今朝、火事の夢で目が覚めた。
私はあまり夢は見ない、
というか、みた夢のほとんどを忘れてしまうのだけど、
時折はっきり覚えている夢は
常に正夢だったり、
何かの予兆だったりするから、
本当は夢をみて目覚めるのは好きじゃない。

だいたい、
そうした夢が正夢だったと気づいたり、
あの夢がこの事象の予兆だったかと
思い至ったりするのは
事が起こってからであって、
私には予知能力もなければ、
自分の潜在意識の訴えを
きちんと翻訳してやる能力も
あいにく持ち合わせていない。
だから、色々厄介なのだ。

今朝の夢をどう解釈すればいいのやら。

自分は家族と共に
自宅の二階から隣家の火事を見下ろしていて、
こちらに火の気は及ばず、
安全な場所にいて
焼け落ちて黒い炭になった隣家の柱を見つめながら、
隣人は逃げのびたのだろうかと案じるというシーン。

そもそも立地的には、
現在の住まいではない、
別のシチュエーションなので、
実感がわかない。
自宅の前には住居がないからね。

夢占いで調べてみても、いまひとつ。
辛うじて、これかなと思ったのは、
「計画の挫折、計画の練り直し」。
あれやこれや思い当たる点もある。
しかし、そもそも、
これまで記憶に残っている夢を
夢占いで占ったところで、
実際には当たってたことは少ないし
夢占いで調べられるほど単純な内容でもなかったり。

但し、
本能的に蔑ろにはできない気がするので、
とりあえず、
いろんな意味で
火の元に気をつけることにします。

後になって、あちゃぁってことにはなりませんように。

Buoni propositi del 2015

2015-01-04 12:03:14 | 日記・エッセイ・コラム

2015年は静かにやってきて、
あっという間に4日が過ぎ去ろうとしております。

今頃になって
元旦の初日の出の写真とともに、今年の想いを。

フィレンツェにいた最後の何年かは
友人たちと新年に食事をしながら、
お互いのその年の目標や決意を語り合っていたのだけれど、
こちらに戻ってそのような環境もなく、なんだか淋しい限り。

2015年のキーワードは「旅」。
私の人生そのものが常に旅している
(というか彷徨っている) ので、
今更「旅」っていうのもなんですが。
その彷徨い方を極めようかなぁと(笑)。

まだどこにいつ頃旅するのかもまったく決めていないけれど、
行きたい場所はいくつかあり、
そして、自分のやりたいことに向かって一歩づつ進む
そういう旅の始まりの一年にしたいなと。
まだ日本の社会に慣れていないし、
(一生慣れないんだろうという気が薄々しているけれど)
色々リハビリ中の身ではありますが、 
1年経ったわけですしね、そろそろ。

昨年は30周年の吉川さんを追いかけてあちこち歩き回り、
想定外に実質的な旅の回数が増えたので、
さすがに今年はそれはないことにしようと
思ってはいたんだけれど、
今朝目が覚めたら、やっぱり全会場制覇しようかなと
そんな気持ちも盛り上がったり。
いや、悩みどころです。


旅以外には
筋トレを今年はきちんと再開しようと。
フィレンツェではなんだかんだとジムに通い続けていたし、
否応無しによく歩いたので、
体力維持も体型維持も苦はなかったのに、
日本に戻って体力低下を実感した2014年だったので、
自分のためにきちんとやろうと。
2016年は元旦マラソンでさくっと走れるくらいの体力はつけておきたい。
(体力があってもマラソン自体が大嫌いなので、
元旦マラソン参加が実現しない可能性は99%ですが)

毎日の朝のお散歩のお供は
今年も変わらず、レイラ。

早朝散歩は寒いけどね、春までは辛抱してもらって。
一日10000歩のうちのほとんどを
このレイラと一緒に朝散歩で稼いでいるのでね。 


Lanterne di bambu

2014-11-16 13:54:04 | 日記・エッセイ・コラム
韮山の江川邸で毎年開催される「竹灯篭まつり」、
昨年は行けなかったので、
今回初めて行ってきました。

韮山竹灯篭まつり

想像していたよりも規模が大きく、
天気にも恵まれたせいか人出も多くて賑わってました。

当日は普段使っている江川邸脇の駐車場まで行けず、
誘導されて、母校韮山高校の駐車場に停めて
そこから歩いて江川邸へ。
高校から江川邸まで歩くなんて高校生以来(笑)。

イベント期間中は韮山駅からは30分間隔で
江川邸まで無料シャトルバスを運行してるので、
夜間冷え込んでいる時はそちらを利用したほうがよかったかも。

普段は一般公開されていない内庭まで含めて、
敷地内全体に竹の灯籠が様々に配置されていて、
幻想的な空間に。
地元の有志による演奏などもあって、手作り感満載のイベントでした。









寒い晩秋の、
しかも夜の、
薄暗い足元の悪いイベントだというのは想像できたので、
一人で出かけるつもりでいたんだけれど、
行くか訊ねてみると父が行きたそうだったので、
結局両親と共に。
退院してからわずか一週間で、
体力的にも不安が残る父を
寒空の下へ連れ出すのは気が引けたんだけれど。
本人が出かけたがるのも珍しいので、
温かくして出かけて、滞在時間&鑑賞時間も最短に。
私が一人で行ったら、きっとイベント終了時までじっくり歩き回って
写真もやまほど撮影するところだけれど、
今回は控えめに。
その写真はこちら

来年もみんなで一緒に行けることを祈りながら。