不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Forse troppo sdraiato ?

2008-01-31 22:43:20 | Billy,Layla e Ciccino

Forse troppo sdraiato ?
Ciccino sulla mia gamba, steso allungato.

のびのびしすぎです、人の太腿の上で。
私は身動きがとれずに大変なことになっておりました。

実はこの後、このまま眠りについた私とビリーとチッチーノ。
チッチーノは途中で場所換えをして
どうやら私の右手首の上で熟睡していたらしいのですが
私も重みを感じながらどうすることもできずそのまま朝。

朝起きてお湯を沸かそうとして
浄水ポットをつかんだら手首がめちゃくちゃ痛くて
危うく落としそうになりました。

仕事に行っても手首が痛いので、
マウス操作がのろくていつもより時間がかかる始末。

これから寝るときの体勢には
十分気をつけようと思ったのでした。


Venere di Urbino

2008-01-29 07:43:06 | アート・文化

Tiziano_urbino00
フィレンツェのウフィツィ美術館が所蔵する
Tiziano(ティツィアーノ)の
「Vene di Urbino(ウルビーノのヴィーナス)」。
3月には日本で初公開となります。

ヴェネツィアのルネッサンスを代表する
ティツィアーノが手がけた妖艶なこの作品は
当時のGuidobaldo II della Rovere
(カメリーノ公グイドバルド・デッラ・ローヴェレ)の
注文によるもので、
彼は自分の使いの者に
「ヴェネツィアからこの作品を持たずに戻ってくるな」
と命じたほど熱望し入れ込んでいた作品。
この絵が完成して納入される直前に
グイドバルドはウルビーノ公となったため
ウルビーノのヴィーナスと呼ばれるようになります。
1538年完成・納入。

1631年にVittoria della Rovere
(ヴィットリア・デッラ・ロヴェーレ)の遺産相続品のひとつとして
フィレンツェに到着し、ウフィツィ美術館所蔵となります。

ジョルジョーネの未完の「眠るヴィーナス」を
完成させたティツィアーノが
25年ぶりに同様の構図で横たわるヴィーナスを描いた作品で、
その後の西洋絵画史における
女性の裸体表現に大きな影響を与えたといわれています。

画面前面のベッドの上に長い髪を解いて横たわる女性は
はにかんでいるような表情とともにどこか挑発的な仕草の
どちらも持ち合わせているように描かれています。
非常にやわらかな曲線で描かれる女性の体のラインや、
ティツィアーノらしい色彩感覚で描かれる肌の柔らかさが特徴で
女神の美しさとともに官能性も十分に備えた裸婦像となっています。

横たわる裸体の女性の視線が
まっすぐに鑑賞者に向けられている点、
神話の世界での裸体表現ではなく、
日常の生活環境の中に女神が描かれている点が
それまでの裸婦像とは違った新しい時代への先がけとなっています。

この女性が右手に持っているのは
ヴィーナスがこの世に生まれたときに
一緒に地上に生まれたといわれるバラの花で
愛や結婚を象徴するものとして絵画作品の中にもよく描かれます。
また奥の窓際におかれた鉢植えはミルト(日本語では銀梅花)で
常緑低木でその実は香辛料としてもよく使われます。
常に緑色の葉をつけていることから永遠の愛の象徴とされ、
愛の女神ヴィーナスとも深いかかわりがあります。
奥の部屋では2人の女召使が長箪笥の中に
衣類を片付けているシーンが描かれています。
窓の向こうには薄曇りの夕暮れの空がわずかに描かれています。
ヴィーナスの足元で眠る犬は「従順」「忠誠」の象徴。
同時期(1536-1538)に同じくティツィアーノが描いていて
ウフィツィ美術館に所蔵されている
Ritratto di Eleonora Gonzaga della Rovere
(エレオノーラ・ゴンザガ・デッラ・ロヴェーレの肖像:グイドバルドの母)
に描かれる犬と同じ犬で、ロヴェーレ家の飼い犬です。

1996年の修復の結果、
ティツィアーノ独特の色彩の陰影が鮮やかに再現され、
女性の肌の色彩はもちろん、布地の色合いや
横たわるヴィーナスの左耳にゆれる
真珠のイヤリングの輝きまで美しさを取り戻しました。

この作品も詳細な部分が解明されておらず
様々な解釈が存在します。
モデルはヴェネツィアの高級娼婦であるとする説や
注文主の若い妻Giulia Varano(ジュリア・ヴァラーノ)である
とする説があります。
作品の中に描かれるバラやミルトなどの愛と結婚の象徴、
嫁入り道具である長箪笥などが描きこまれていることから
高級娼婦というよりはやはり依頼主の妻と考えるほうが妥当。
結婚の象徴が描きこまれているので
依頼主の結婚祝福の作品と解釈されることもありますが
結婚時期とずれていることなどからも
その可能性は非常に低いというのが最近の見方で
1536年に13歳で嫁いだ若い妻に
貞節と愛の情熱を教えるための
一種教育的な意味合いを持つ絵画である
という解釈も生まれています。
もちろん諸説混在する中、
現在もこの絵の解釈は定まっていません。


Sono in letargo

2008-01-28 01:14:59 | 日記・エッセイ・コラム

なんとなく一回寒さが緩んだので、
1月の終わりだというのにもう春なのかと勘違いして
なんだか薄着で過ごしたりしていたので余計に寒く
元々寒いの嫌いな私は冬眠生活に逆戻り。

仕事もしているし、
日常の雑多なこともそれなりにやっているし
お散歩もしているし、
おいしいものも食べているのですが
家にいると暖かいお布団とビリー&チッチーノの体温が恋しくて
なかなかコンピューターの前にいることができません。
そのため撮り貯めた写真のデータ化&整理さえもできずに
ブログの更新もメールの返信も滞っております。

そろそろ冬眠から覚めて
ぼちぼちこれまでに起きたことも含めて
更新しようかなぁと思ったところです。
みんなに心配されたり、見捨てられたりしないうちに(笑)。

Firenze19012008
ということでお散歩途中のフィレンツェのスナップより。


Sapete la differenza

2008-01-28 00:25:00 | 日記・エッセイ・コラム

たいしたことじゃないんです。
でも個人的にちょっと気になったので。

某楽天ショップを何気なくのぞいていたら
「イタリア物」を扱っているショップで
ブラッドオレンジジュース、イタリアワイン、
イタリアンオリーブオイル、
パンブリアコーネなどのイタリアモノと混じって
「イベリコ豚の高級ハム」もリストアップされていました。

お願いだから混ぜないでください。
イベリコ豚にも失礼だし、
スペイン好きの方にもイタリア好きの方にも失礼だと思います。

結構こういう取り違いは多いのですが
まがいなりにも商売しているなら気をつけてほしいなぁと。

あ、独り言です。


Fiera del Cioccolato in Santa Croce

2008-01-27 15:58:00 | まち歩き

チョコレート祭り。
24日から始まっていて今日は最終日。

既に24日の夜の閉場間際に行って
ホットチョコレートを一杯いただきチラッと観ていたのですが
yossyと待ち合わせして日曜日にも行ってみました。

生憎の天気なのですが、
最終日だし日曜日なので、それなりの賑わい。
F_c_01
なんかこうイベント会場というかテント市くさくて地味ですが。

何点か見て回りましたが、どうもぴんと来ない。
というのもフィレンツェ周辺のお店の出展が多いこともあって
今買わなくてもいつでも買えるかなぁと思えるから。
フィレンツェに住んでいるありがたみなのですが。
私の大好きなAndrea Bianchiniは出展していて
ついそこで買いそうになりましたが
いつでも本店に行けるのでやめておきました(笑)。

何枚かテント内の写真。

F_c_02
F_c_03

遠くから出展しているところも
どこも似たようなチョコレートの出展で
オリジナリティーがなかったのが残念。

そんな中でちょっと気になったお店もいくつかありました。
F_c_05
よくある、チョコレートでできたサラミやチーズ。
でもそこにねずみの人形置いてあるところが可愛らしい。

F_c_06
ティーショップも出展してました。
チョコレートを使ったお茶もあり、
こちらはチョコレートも入ったインフーゾ。
左のチョコレート&洋ナシはうまそうな香りがしていましたが
これをお茶として飲んで飽きない自信がなかったので
購入は諦めました。80gで4ユーロ。
この80gを消費する自信がなかったのです(爆)。

唯一お買い物したのはこのお店。
F_c_04
チョコレートでできたブタさんですが、
ここにはチョコのネズミさんもたくさんいました。
私が買ったのは小さなプラリネの詰め合わせ。
また別の機会に紹介できると思います。

F_c_07
すっかり冷え切った体を温めるために
ホットチョコレートを飲み話し込んでいるうちに
すっかり晴れ上がってきてました。

購入したのはわずかでしたが
色々試食したのでカロリー摂取はかなりのもの。
おいしい楽しい日曜日。