不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Pizzeria 00

2010-01-29 18:04:02 | Squisito!

数ヶ月前に膝の手術をした友人の回復祝い第一弾
(本人曰く何弾か続くらしい・・・。)
今回は膝そのものの機能復活
松葉杖なくても歩けるよ記念らしいです。

彼女が普通のピザじゃなくて
大きくてまな板に乗ってくるやつがいいということで
メンバーの一人から提案のあった
Pizzeria 00での夕食。

そのお店を知っているメンバーから
「薄暗い、薄暗い」
「食べているものがはっきり見えない」と聞いていたので、
写真撮れないだろうなぁと思って
カメラを持たずに出かけたのですが
行ってみたら照明は青いけれど、
ちゃんと普通に食べているものが見える状態でした。
それならちゃんとカメラ持ってくればよかったと後悔しました。

調子のよいカメリエーレがやってきて
口頭でピッツァメニューを発表。
11人だったので6種類取り合わせの
巨大ピッツァを頼みました。
6種類はどうやってまな板に乗ってくるのか
と思ったんだけど、
普通に2種類づつに分かれて3枚の丸い板に乗ってきました。


iPhoneのカメラで撮ったんだけど
相当慌てていたのか、手ブレもしています。

Foto_005_2
とりあえず私の目の前に来たものを撮ってみました。
●フレッシュチェリートマトのマルゲリータと
●こってりチーズとハムのヴァルダオスターナ。

ピッツァの奥にある白いお皿は
普通のお店ではパスタが盛られてくるお皿の
一回り小さいかなっていうようなサイズ。
ということで
如何にピッツァが大きいのかわかっていただけるかと。

Foto_001
照明云々というより
腹を空かせたメンバー総勢11人で
一斉に獲物に手を出すものだから
ちゃんとピンと合わせている間もなく
もうすでに食い散らかし…。

ま、仕方ないか。
ということで他のメンバーの前におかれた4種類は
もたもたしていたら写真を撮ることも出来ず
それぞれのお腹の中に納まったのでした。

残りの4種類は
●ズッキーニと(あ、忘れた)なんかチーズ
●なすとパルミジャーノチーズ
●ジャガイモとローズマリーノ
●サルシッチャ

どれもおいしかったです。
しかし巨大だった。
あのメンバーじゃなかったら
残していただろうという感じ。
さすがに皆さんお腹いっぱいだったみたいですけど。

でもお腹いっぱいとかいいながらも
デザートは食べる我々。
これも先ほどの調子のよいカメリエーレが口頭で発表。
みんなそれぞれ好きなものをというはずが
7名これでした。

Foto_002
でかいし、甘いし、重いし。
普通にお腹空いているときに
ちゃんと味わって食べたかった・・・。
でも残さず食べましたけどね。
下にクリームとチョコレート
ベイクドチョコレートケーキの入れ物のなかは
こってりクリームがたっぷり。

21時集合で食事終わったのは23時過ぎ。
飲み物も込みで一人21,00ユーロ。
よいピッツェリアでした。

Romito地区にあって
Centroからはアクセスもあまりよくないしわかりにくいかも。
でもだからこそ、近所の人や
噂を聞きつけたフィレンツェ人が車やスクーターで
押し寄せているようで
21時の時点でほぼ満席でした。

Pizzeria00
Via Lorenzoni 8R
Firenze

あまりにお腹いっぱいで
寝るときも苦しかったし、
おかげで今日のランチは食べられなかったよ。
でもまた行きたいなぁ。


Le cinture che possono passare sotto Metal Detector

2010-01-28 19:38:45 | 日記・エッセイ・コラム

たまぁにイタリア人実力発揮して不思議なもの作ります。
で、そういうものがほしくなっちゃうわけです。

今回見つけたのは
環境にやさしいリサイクルプラスチックで出来たベルト。

すっごく鮮やかな色なので、
コーディネイトのアクセントにも使えそうじゃないですか?
私はちなみにいつも茶色い同じ編み編みのベルト使っているので
コーディネートのことなんか考えたことないですけど。
カラフル、軽量、抗アレルギー、環境にやさしいと
いいことだらけのベルトらしいです。
しかも皮革一切使っていないので、
うるさい動物愛護団体も推奨みたいな。
まぁね、単なるベルトですけど。
100%リサイクル可能で、100%イタリア製だそうです。
どう、ほしくなったでしょ?

このテロ頻発で厳重警戒の続く時代、
空港の金属チェックもそのまま通過できると謳ってます。
ま、金属探知機の前で
ベルト外せばいいじゃんとも思うんだけどね。
いちいち外すの面倒くさいとかいう方にはお勧めです。

買っちゃう気がします、そのうち。
どんな付け心地なんだろうねぇ。
使っているうちに馴染むのかなぁ、
やわらかくなるのかなぁ。

Tie-Ups
なんとホームページ見ていたら日本語のセクションが!
サイトの作りはイタリア語バージョンのほうがきれいなので
イタリア語バージョンで観ることをお勧めします。
関東を中心に取扱店もあるみたいですね。

さて、何色買おうかな。
カラーバリエーションがありすぎて悩むよね。


I lati della bocca piegati

2010-01-27 19:08:40 | Billy,Layla e Ciccino

I lati della bocca piegati
げろねこと言われたからじゃないと思いますが。
いい具合にへの字です。

ちなみに
でぶねこ:みたまま、でぶちん猫だからです。
げろねこ:たまたま、吐いたからです。
えこねこ:安上がりなゴミをおもちゃとして好むからです。

チッチーノのグリーンアイは本当にきれい。
近くで見ると吸い込まれそうで恐いくらいです。

風が強くてよく晴れ上がったフィレンツェ。
寝室の小さい窓から屋根の上の空を
一緒に見上げていたのですが
ハトが巣に戻ってきて
チッチーノ大興奮の図です。

チッチーノは確かにでかい。
でも実は機敏に動きます(爆)。
特に獲物を見つけると
辺りかまわずでかい体で突進します。
実際の肉つきも良いけど
ふさふさの剛毛で全身覆われているので
一回りも二回りも大きく見えます。

この量の多い毛を少し分けてあげたい人。
ベルルスコーニ氏。
なんか新聞に取り上げられてました
この数日で髪の毛が減ったり増えたり…(笑)。

この方が植毛増毛しているのは周知の事実ですが
取り外しできるタイプだったのね、と新たな発見。
ちなみに薄くなっているときの訪問先は
確か年末に襲われたときに入院していた病院。
顔面の傷の検査とかがあったから
装着していなかったのかもねぇ。

そんなことよりさ、
そのときの顔色の悪さを気にしてあげようよね、新聞も。
これでも一応国の首相なんですから。


La Bella di Tiziano

2010-01-26 13:00:05 | アート・文化

10年がかりでラファエロの「ひわの聖母」の修復を手がけた
修復士パトリツィア・リイタノ(Patrizia Riitano)は現在
ティツィアーノ作の通称La Bellaと呼ばれている
「青い服の婦人の肖像画」の修復に取り組んでいます。

La_bella

昨年6月にパラティーナ美術館から
修復工房に運ばれた作品は
すでに表面を覆っていた黄褐色のニスをすべて取り除かれ
女性の頬の赤みや肌の白さ、
首から下がる長いゴールドの首飾りや
深い藍色のドレスの間から見える白いレースなどが
本来の美しさを取り戻したといわれています。

89×75,5センチの作品は
1536年にティツィアーノが完成したもので
ナポレオンの時代にニスをかけられたことを除いては
1900年代の修復ブームにも
修復をかけられずにきた稀な作品だそうです。
もともとは
ウルビーノ公フランチェスコ・マリア・デッラ・ロヴェーレ
(Duca di Urbino Francesco Maria della Rovere)の所有で
ヴィットリア・デッラ・ロヴェーレの礼拝堂
と呼ばれる部屋に飾られていたことが
古文書研究によって確認されています。
後にこのデッラ・ロヴェーレ家との婚姻関係が成立し
メディチ家(コジモ3世)がヴィットリアを
フィレンツェに迎えたことにより
1694年にメディチ家のコレクションに加えられています。
しかし、ナポレオンの略奪によってフランスに持ち去られ
1799年にはパリのルーブル美術館の所有となっています。
1814年のウィーン会議によりパリからフィレンツェに返還され
それ以降パラティーナ美術館所蔵となっています。

詳細があまりわかっていない作品のひとつですが、
女性はティツィアーノのお気に入りの
ヴェネツィアのモデルであろうと推測されています。
確かに、ウフィツィ美術館に所蔵され、
昨年は日本でも展示された
ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」に
描かれる女性を含め、
彼の描いた多くの女性像に酷似しています。
ちなみにこの作品には描かれていませんが
ティツィアーノの描く犬もどれも酷似しているので
犬も女性も同じお気に入りモデルを使っている可能性は
十分に考えられます。

2010年の末までには修復が完了する予定で
修復が完了した暁には「ひわの聖母」と同等の扱いで
特別展が開かれることになりそうです。

こうやって見ると
めちゃくちゃ豪華なドレス身につけてますね。
重そうですけど。


Le buone cose

2010-01-24 17:50:55 | 日記・エッセイ・コラム

我が家に滞在していた友人が
フィレンツェを経ってパリに向かい、
3日間滞在していたパリから
絵葉書を送ってくれました。

オマタもたまにはイタリアから出て
他の街を見てごらんと誘う絵葉書でありました。
もうパリには行かないかもしれないけど、
いつかモンサンミッシェルには行こうかとも思います。

その絵葉書がフィレンツェに届いたのは
彼女が日本に到着してからでした。
パリからフィレンツェめちゃくちゃ遠かったねぇ、
長旅だったねぇと絵葉書に語りかけてしまいました。

その前にはフィレンツェの友人が
年賀状をフィレンツェの自宅と
静岡の実家に送ってくれました。
実家には1月1日に届き
ちゃんと年賀状の意味を果たし、
フィレンツェの自宅には
エピファニアも終り、松の内もあけた
1月8日になってようやく
雑多な光熱費請求書とともに配達され、
なんとも味気ない年賀状となりました。

こうしてみると
やはりイタリアの郵便事情の悪さは如実。

友人がフィレンツェに滞在している間
美味しいものを色々食べました。

久々に行った共和国広場のBar Donnini。

なんかおしゃれなケーキが増えていた。Donnini_3

でも私はいつものようにシンプルなお菓子を食べてました。Donnini_2
アーモンドがいっぱい張りつたPasta。

Donnini_1
イタリアのアーモンド美味しいのです。
なぜこのうまいアーモンドを使って
アーモンド・チョコレートを作らないのか
イタリアに暮らし始めた頃からの長い疑問です。
いっそのこと、チョコレート会社に提案しようかと思ったほど。

このDonniniのアーモンドいっぱいのお菓子も
安いくせにかなりの美味しさでした。