不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Mostra di Botero

2005-08-31 18:51:01 | アート・文化
ローマに行ってきたのです。
フィレンツェからローマは
ユーロスターで1時間半なので、近いといえば近い。
なので、突然行くことになる機会の多いローマ。

今回も所用で急にローマ。

やるべきことをやったら
是非行きたいと思ってワクワクしていたのが
「Botero, gli Ultimi 15anni」というタイトルのついた展覧会。
コロンビア人の画家Fernando Botero(フェルナンド・ボテロ)の
ここ15年間の作品を170点集めた展覧会。
ローマでの前回の彼の展覧会は1991年ということで
それ以降の作品から選ばれた170点。

今回の展覧会の中心作品は
実は17点の油絵と多くのデッサンからなる
「アブ・グレイブ(Abu Ghraib)の拷問」シリーズ。

多くの血を流し続けるイラクでの戦争。
その刑務所内でアメリカ軍によって繰り広げられた
虐待&拷問のありさまを、ボテロ風に描いたもの。
これが観たくて、ローマに行く機会を狙っていたのは確か。
この展覧会自体は世界巡回展覧会だそうです。
いつか日本でも展示されるかな?

戦争の残虐さと、人間の愚かさ。
作品の中に描き出されたボテロの怒りは
とてもメッセージ性の高いものだと思います。

しかし、この作品群はカタログにこそなれ
やはり絵葉書にはしにくかったのか
ブックショップでは販売していませんでした。

「アブ・グレイブの拷問」シリーズ以外の展示作品で
今回気になったものを選んで購入。
厳選5点!
botero_vedova
「未亡人」

botero_travestito
「メランコリックな女装趣味者」

botero_nunzio
「バナナ畑の勅使」

botero_monaca
「修道女」

botero_arancia
「オレンジ」

あなたはどれが好き??

ローマのヴェネツィア広場に面して建つ
ヴェネツィア宮殿(Palazzo Venezia)内での展示は9月25日まで。
p_venezia

Via Plebiscito 118(プレビスィート通り118番地)から入るとすぐに
ボテロのお茶目な騎馬増が迎えてくれます。
botero_cavallo

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Voglia di Massaggio

2005-08-29 22:25:00 | 日記・エッセイ・コラム
日本に帰るたびに温泉三昧な私。
年に一度のことだしと
温泉施設のマッサージサービスや
あかすりサービスをよく利用するけれど
そのたびに必ず言われるのが
「足、むくんでいますね」

そう。かなりむくみがひどい。
ずっと座ってPCの前にいるからなのかなぁ?
母もむくみやすい体質だし
私もきっと受け継いだのだろうなぁ。

で、フィレンツェの我が家はシャワーのみ。
せめて浴槽があれば
湯に浸かりながら自分でマッサージもするけれど
なにせシャワーだけでは
温水と冷水の交互シャワーで
引き締めるくらいしか思いつかない。

フットバスを購入しようかと思ったけれど、
ずっと悩んでいて未だに買っていない。

そんなところに、こういうものを発見。
Massaggiatore per i piedi Avon
なんとたった16ユーロだし。
Avonサイトの
オンラインショッピングで購入可ということだったけれど
どこを探してもそういうものはないわけで。
必要としているものは得てして見つかりにくいのがイタリア!

雑誌に掲載されていた写真では
涼しげなブルーで足の形をしていて、
足の前の部分は大きなボツボツ、後ろは細かいボツボツつき。
それで足の裏を刺激するのだろうなぁ。
前の部分にはマッサージ用の球体つき、
そしてかかと部分に球体の軽石つき。
これをシャワーの下の床にぺたりと貼り付けて
後は勝手にシャワーを浴びている間に
足の裏を刺激しなさいってことらしいです。

これってシャワーの下に青竹置いても同じ効果?
と思うけれど、今ここで青竹を見つけるのも難しいしなぁ。

早くオンラインで買えるようになりますように。

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Speravamo troppo

2005-08-28 21:06:58 | Billy,Layla e Ciccino
すっごい残念。

夏の間中、フィレンツェにいて
特に「夏休み」らしいこともしなかった。

気づけば
8月の最終週末で
サッカーセリエAの2005年シーズンも始まり
ほとんどのイタリア人も
バカンスから戻ってくる時期になってしまった。

このまま夏を終わらせるのは
やっぱり寂しいぞ!
ということで
ぎりぎりになって仕事の調整もつきそうだったから
日曜日に海に行こうという話が
友人との間で俄かに盛り上がった。

ぎりぎりでレンタカーを借りるのも面倒だし
電車でアクセスできるところで、
海がきれいなところを。
せっかくだからビリーも連れて行きたいし。
ということで、決定。

電車のチケットも購入して
お弁当の下準備もちゃんとして
ビリーの「母子手帳」と
旅行中に興奮しすぎないために飲ませる
ビリー専用安定剤の準備もして。

いつもなら宵っ張りなのに、
PCも早々に電源を落として
ベッドに入って日曜日の海行き日帰り旅行に備える。

なのに!

起きたら大雨だった。



確かに前夜から雲行きは怪しくて
ネット天気予報でも「雷マーク」がついていた。

もう!!
期待した分だけがっかり度も大きくて
一日呆然と暮らしてしまいました。

久々の遠出ができると思ったビリーは
果たしてどう感じているのでしょうか…。
ただいまフテネ中…。
397
「お薬のまなくてよかったな。(安堵)」

398
「ちょっと明るくなりましたが、今からお出かけする?」


チケットは2ヶ月有効。
今度の日曜日か
もしくは仕事の調整がつく天気のいい日にリベンジの予定。


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Eco Tour al Monte Fuji

2005-08-27 02:04:37 | うんちく・小ネタ
日本ではエコツアーって流行っているのですね。

DMでそういう紹介があったので
気になってネット検索したら、たくさんヒットしました。

青木ヶ原樹海を中心に富士山麓のごみ拾い。
こんなのもエコツアーのひとつ。

自分のおうちや庭はきれいにしている人が多いのに
日本人って人が見ていないところだと
平気でごみ捨てますよね。
富士山麓もごみの投げ捨てや不法投棄が多いというのは
今に始まったことではなく、以前からの解決すべき問題。

静岡県民として
富士山はずっときれいであってほしいし
やっぱり、きれいになって整備されて
世界遺産に登録されるようであってほしい。
「富士は日本一の山」なのに
世界遺産に未登録なんて寂しい!

富士山ネット

とか思いながら夜の映画鑑賞に出かけた。
その途中、
ポケットからタバコを取り出して火をつけ
自転車にまたがり、
発進と同時にタバコの空箱を投げ捨てたやつ発見。
一瞬文句を言おうと思ったけれど、
なぜか躊躇した。

フィレンツェをはじめ、イタリアの街は
夜間に道路清掃が行われるところがほとんど。
街をいくつかの区域に分けて曜日設定で巡回清掃。
一週間に一度は道路がきれいに清掃される。
そのたびに路上駐車の車を移動させなくてはいけないので
清掃区域区分けと曜日設定は慎重に行われる。
移動させる先の路上は遠すぎてはいけないし
また許容量を超えていてもいけないわけで。

上記のタバコの空き箱ポイ捨て場面を見かけたのは
金曜日の清掃指定地区。
そう、ポイ捨てを見かけた数時間後には
清掃車がきてきれいさっぱり掃除していくのだし
と思ったら、どうも文句が言い難くなってしまった。
そういう問題じゃないのになぁと歩きながらも思いつつ。
あと数時間で掃除されるから許される問題じゃなく
やっぱりモラルの問題だし。

妙に自己嫌悪に陥って、映画を観た帰り道。
同じ道を通り、まだ清掃車が来ていないその場所に
そのまま放置されている空き箱を見つけて
やっぱりな、と思って自分で拾って捨てました。
ちょっとだけすっきり。

ごみを捨てないのは当然。
捨てそうな人を注意するのも大事。
捨てられているものは
拾って所定の位置に捨てるのもモラル。

しかし、フィレンツェでは
清掃業に携わっている人、年々移民が増えています。
イタリア人はそういう汚い仕事に就かなくなっているのですね。
それで失業率が高いと嘆いているようではいかんよなぁ。

自分の街は自分で守りたい!

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Wafer giapponese

2005-08-26 23:27:00 | Squisito!
日本伝統の和菓子をイタリア語にしようとすると
どうしても説明が長くなります。

最中。
Wafer giapponese che contiene la marmellata di Azuki。
これでさらに小豆とはなんぞやを
説明しなくてはならない場合はさらに大変です。

先日いただいた最中。
monaka_01
たねやふくみ天平
外箱も渋くておしゃれ。
こういうものが捨てられずに
我が家には箱が山のようにあるんですけど…。

小さく細長い最中ですが、
最中の皮とあんこが別包装になっていて
食べる瞬間に自分であんこをはさんでいただきます。
monaka_02
内箱の内側に描かれる説明のイラストも素朴でノスタルジック。

あんこの中に白玉が入っていて食感が楽しいのと
あんこが甘すぎずすっきりしているので
なんだか次から次へといくつも食べそうになりました。
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この「自分であんこをはさむ」っていう作業も
とても楽しいものです。

この楽しみは私一人のモノではなかった…。
ビリーもチッチーノも、すごいで興味津々で
私の手元を覗き込んで観察の挙句、
隙あらば攫っていこうとするので
食べるまでに一騒動。

結局ビリーには欠片をあげましたけど。
本当はあんこなんて
食べちゃいけないんだよね、ワンコなんだから。

小豆を炊いてあんこを作ることは
時々、気がむいたらするけれど
あんこ作りは思う以上に重労働だし
最中の皮まで調達するのは難しいので
たまにお土産でいただく日本の和菓子はとても嬉しいです。

ただし、最中の皮って
のどが渇いた状態で食べると上顎に張り付くでしょ。
あれが苦手で。
今回はちゃんとお茶でのどを湿らせてから
(もしくはビリーとチッチーノを叱責してのどを湿らせてから!)
いただいたので、大丈夫ですが。
そんなこんなで日本にいたら最中は食べないのにね。
イタリアで食べる手作り最中、おいしかったです。


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