不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Mamma Andrea

2005-10-30 14:29:28 | Squisito!
イタリアの美味しいものはほとんど日本でも紹介されている。
ここの製品を目にしたことがある人もいるだろうなぁ。
fruttaseccamiele01

パレルモのMamma Andrea
正式にはI Peccatucci di Mamma Andrea di Andrea De Cesare。
若くして母親となり、演劇の世界で仕事をしていた彼女が
転身して1989年から始めたお店。
非常に質の高い素材を使って丁寧に作られる商品で有名。

数日前にシチリア旅行から帰ってきた友人のお土産で
久々に手にしたMamma Andreaの製品。
それも私の大好きなFrutta secca nel Miele
私は常々「ドライフルーツのハチミツ浸し」と呼んでいる。

結構甘みの強いハチミツの中に
ぎっしりとドライフルーツが詰まっている。
ハチミツもドライフルーツも大好きな私には至福の一品。

今朝このビンの封を開けて
ヨーグルトに混ぜていただきました。
またしても幸せな日曜日なのでした。
fruttaseccamiele02


これを使って
なにかケーキが焼きたいなぁと思っているところ。
さてどうしようかな?

logo_albero4


banner_01



Fatto la spesa

2005-10-29 18:37:14 | 日記・エッセイ・コラム
最近、時間的に余裕がないので
日常の買い物も一週間に一度だけ。

その一度が土曜日になる。
先ほど買い物に行ってきた。
来週は仕事で外食が増えそうなことも含め合わせて
あまり買い物する必要はなかったんだけど。
ビリーとチッチーノのえさは外食ってわけにもいかないので
それだけのためでも買い物に行かなくてはならない。

で帰ってきて、改めて買ってきたものを確認して
我ながら笑ってしまった。

ビリーの缶詰ご飯6個
ビリーのドライフード1キロ
チッチーノのドライフード800グラム
チッチーノの猫草
ポテトチップス180グラム二袋
朝ごはん用パン菓子一袋(8個入り)
ナマ栗500グラム
サラダ一袋
みかん7個
グリル用チーズ二切れ
牛乳500CC
プレーンヨーグルト250グラム
歯磨き粉

私はこれで来週一週間暮らします。
まぁジャガイモもマッシュルームも豆も
パスタもお米もまだ残っているから大丈夫。

単調な食事だなぁ。しかし。
まぁ、私にとってはいつもと大して変わらないけど
普通の人は
もっとバラエティーに富んだ食事をしているのだろうねぇ。




Morale di una persona

2005-10-27 23:38:00 | 日記・エッセイ・コラム
うちの下の階に住むイタリア人女性は
かなぁリきつい性格。
でも動物愛護の精神は篤く
うちの下に引っ越してきて早々、
保健所に引き取られていたという
メスのシェパードを自宅に迎えていた。
そのとき既に高齢だったそのシェパード、
今では階段の上り下りも億劫なくらい足腰が弱ってしまった。

ビリーと散歩の時間が重なるので
朝に晩に階段ですれ違ったりするけれど
おばあちゃん犬は恨めしそうな顔で
休み休み階段を進んでいく。

ここ二週間くらい階段のあちこちに水溜りができていて
どこかから雨漏りしているのかと思ったりしたけれど
到底雨漏りの可能性のないようなところにも水溜り。

今朝は下の大扉の前のポスト周辺に
大きな水溜りができていて
モワッと異臭を放っていた。
それで確信。

おばあちゃんシェパードのおしっこなのだ。
大型犬だけに量も半端じゃない。

きっと我慢しきれずに階段で粗相してしまうのだろうけど。
結構臭うのに、そのまま放置されている…。

件のシェパードの飼い主である性格のきつぅい女性は
かつて他のワンコ(やはり老犬だった)が
粗相をしたとき
犯人がわかる前には、ビリーを徹底的に疑い
その飼い主である私を罵倒して
近所の人にも結構ひどいことを言ってくれた。
一瞬人種差別によるものかと思ったくらい。
しかし、その粗相の犯人がビリーではないことが判明したら
ビリーにも私にもごめんなさいの一言もなく
更にめちゃくちゃ怒りまくって真犯人に抗議して、
飼い主のおばあちゃんに階段掃除まで言い渡したのだ。

何でそこまでと思った。
一方で保健所から身寄りのないシェパードを引き取り
もう一方ではおばあちゃんに階段掃除を言い渡す。
二重人格なのかなぁと思うくらい、
彼女には裏と表の顔がある。
それは普段の何気ない挨拶でも感じられるのだけど。
気分のいいときはにこやかな女神のようで
ご機嫌斜めのときは
他人の存在さえ認識する気のない仏頂面。

数年経った今
実際彼女自身がそのおばあちゃんの立場にあるわけなのだ。
しかし、近所の人は誰も文句を言わないし
(文句を言いたくても、ここ数日
彼女は不規則なシフトで働いているらしく
あまり見かけないのだけど)
当の本人は水溜りをまるきり無視しているようなのだ。

自分が被害者だったときには猛烈に抗議していたのに。

ワンコが年をとって粗相をすることは仕方のないこと。
誰もそれを責めるわけじゃない。
問題はそういう状況にあるワンコを
きちんと面倒見て
粗相しないくらいの間隔で
きちんとトイレに連れ出してあげるようにするのが
飼い主の役目だし、
万が一階段で粗相しても責任もってきれいにすれば
誰も不快な気持ちにならなくてすむのに。

夜遅く戻ってきてビリーの散歩に出かけたら
彼女が老シェパードと一緒に外から戻ってくるところだった。
そこで一言、
「今日下の大扉のところでお宅のワンちゃんが粗相しませんでした?
雨の季節で空気がこもって結構臭うし、
不衛生だし、掃除したほうがいいんじゃない?」といってみた。

彼女の答え。
「今朝私は4時からシフトに入っていたから
朝の散歩はドッグシッターに頼んであったの。
ドッグシッターからは何の報告も受けていないし
万が一うちのワンコの粗相だとしても
私じゃなくてドッグシッターが掃除するべきだわ。」

呆然。
誰が飼い主なのさ・・・。

ビリーが年老いて粗相するようになっても
きちんと面倒見て、
ビリーも近所の人も
嫌な思いしないように気をつけようと思ったのでした。

logo_albero4


banner_01




Andy Warhol e il suo radice

2005-10-25 01:30:00 | アート・文化
アンディ・ウォーホール。
私の中では伊豆の山奥の一碧湖の近くにある
池田二十世紀美術館」に
展示されていたマリリンモンローのイメージ。
今もあるのだろうか、あの美術館に。
高校生の頃通って、観た記憶があるんだけど。

しかし、その後、ポップアートに興味を持てなかったせいで
アンディ・ウォーホールについて
あまり詳しいことを知らないまま現在に至る。

先日Cow Paradeの牛を求めて街中を彷徨っている最中に
ウフィツィ美術館脇の
「旧王室郵便局」で行われている
「アンディ・ウォーホールとその起源」みたいな展覧会が
目にとまったので、フラッと入ってみた。
無料だったし。

Andy Warhol - Le sue origini slovacche
タイトルも気になったのだ。
「アンディ・ウォーホールと彼のスロバキア起源」

生粋のアメリカ人ではないという記憶があったにせよ
彼のオリジンがスロバキアであることに
なんか衝撃を受けた。
人生常に学習することはあるものだ、やっぱり。

スロバキアの現代美術館に
彼の名前が冠されていることも知らなかったし
スロバキアにたくさんの個人収集作品があることも
今回初めて知った。
そして彼の苗字「Warhol」は現地では「Warhola」であることも
私には新鮮な驚きだった。
アンディーの作品とともに、
兄のポール(Paul Warhola)の作品も数多く展示。
この兄弟はかなり強い繋がりがあったそうで、
そんなことさえ知らなかったし。

で、色々調べてみた。
ネットは便利だ。
ペンシルヴェニア州 ピッツバーグで、
スロバキア (当時はチェコスロバキア) 移民の子として誕生。
三人兄弟の末っ子。
アンディー・ウォーホルはアメリカでの通称で
本名はアンドリュー・ウォーホラ (Andrew Warhola)。

彼の作風である、シルクスクリーンを多用した
派手な色彩の記号化された芸術は
ルネッサンス絵画に慣れ親しんだ私には異質なもので
どうもとっつきにくいのだけれど、
なんとなくヨーロッパの端っこに
彼の起源があることを知った今、
少しだけ近づけたような不思議な気持ち。

こういうわかりやすいポップアートは
実は明快なテーマに沿って描かれる
古典的な宗教画に通じるものがあるのかもしれないと思ったり。
普遍的である部分は共通なのだ。

Andy Warhol
Le sue origini slovacche
開催期間:2005年9月26日から2005年10月31日まで
Firenze ? Galleria degli Uffizi ? Sala delle Reali Poste
入場無料
開館時間: 10:00-13:00,14:00-17:00
休館日:月曜日

いいもの発見した気分になった展覧会でした。

logo_albero4


banner_01