不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Alla fine dell'esercizio

2004-06-30 02:09:56 | うんちく・小ネタ
「KAR KAR STUDIO」~★イタリア年度末です

この記事を読んで、
「そうかぁ、そうだったのか」と思ったのです。
いや、朝のビリーさんの散歩に出かけるときに
うちのアパートの一番下に山積みになった電話帳。
これって年度末だから、この時期に交換なのだ!
今までそこに気づけなかった!
これまで
「何でこのバカンス前の中途半端な時期に」とか
「配達する人はこの暑い時期に大変だな」とか
勝手に思っていたのですが、
あぁ、ちゃんと理由があったのですね。
年度末なんだぁ。

イタリアのおうちはたいてい都市部では集合住宅。
一つの建物の一番下に大きな扉・Portone
(因みに、うちのは小さいが…)がついていて
その扉の奥に各家の郵便ポストが並んでいます。

だから郵便やさんは大扉の外についている各家の表札を
片端から順番に適当に押し捲って
在宅の居住者に大扉を開けてもらわないと
各家のポストに郵便物が入れられません。
不便じゃなかろうかとは思うけれど、仕方ない。
昔からこういうシステムなのですね。

電話帳もこのようにして
大扉をなんとか開けてもらった配達人が
世帯数を確認してどさっと山積みにおいていくだけ。
後は各家の人が責任持って自宅に持ち帰るのです。
時々世帯数の確認を怠って、数が違っていたりして
配布数が足りなかったり多かったりするので
早めにゲットが鉄則。
そして古い電話帳はどうするかというと
新しい電話帳を受け取ったら
各自で古いものを家から持ち出して
やっぱり大扉の内側に山積みにおいておけば
いつか回収業者がやってきてもって行きます。

ちょっと年度末を実感しちゃったなぁ。



Mondonico

2004-06-30 01:51:15 | Oh Fiorentina
セリエAに復帰のフィオレンティーナ。
監督は引き続きMondonicoでいくことが決定したようです。
一時はZaccheroniの名も挙がっていましたが
まぁよかったのかな。

色々とトレードの話が動き始めていますが、
柳沢はサンプドリアからメッシーナに移籍のようですね。
メッシーナも来期からA復帰組み。
柳沢のイタリア縦断かぁ?
サンプドリアでは思うように活躍できなかったからね、
本人もすっきりしないのでしょう。
しかし、
これでシチリアに行く日本人も増えるわけですね。
中村のいるレッジョにも近いし、いいかも?

フィオレンティーナに静岡出身サッカー選手が来るといいなぁと
ひそかに期待しているのですが、無理かしら。
あ、噂になっている中田は特に希望していません。
(私の意見なんて聞いてませんか、そうですね)


Centro vietato ai cani

2004-06-30 00:08:39 | Billy,Layla e Ciccino
ヴェネツィアの近くにあるトレヴィーゾという街。
ヴェネト地方によくある感じの
非常にこじんまりとしたきれいな街です。
この街の市長の堪忍袋の緒が切れました。
7月10日から歴史的中央地区(Centro)へのワンコの出入り禁止!

なぜかというと
「落し物」が多すぎるから。
まぁ、納得です。
フィレンツェの街もあちこちに
「落し物」が散乱していますから。
しかし、盲導犬・介護犬以外は
全面的に街の中心地区に出入り禁止とはまた思い切った決断。
そして、これを無視して犬を連れて禁止地区に立ち入り
落し物を残していった場合、516,00ユーロ(約67000円)の罰金。
とりあえずは「お試し期間」ということで
7月10日から6ヶ月間の実施。

これまでもワンコの「落し物」については
罰金制度があったのですが
フィレンツェではそれをチェックしているのを見たこともないし、
落としたい人は落としていくという、
罰金なんてあってもなくても同じ状態でした。

私は善良な市民として
そしてやっぱり自分が不快だから
ビリーさんの朝晩二回のお散歩のときは
ウ○チ紙をもって出動です。
飼い主としては当然の勤めだと思うのですが
その辺のモラルがやっぱりなってない、イタリア人。
(日本でも似たような人はいますけどね、傲慢な)
それにワンコたちの「落し物」には
様々な病気の元になる菌が生息しているので
そういう衛生面からいってもきちんと処理はしないとね。

この市長さんはなかなかのやり手で、
これまでにも
ジプシーの不法居住エリアの一掃、
非合法移民対処、自営業者の緊急時の正当防衛認知など
他の街では諸々の論議を呼ぶ決断を
バッサバッサとやっているらしいです。
こういう政治家も必要なのかも、時には。

しかし、今回の件については
きっとあちこちから抗議の声が上がると思いますが。
第一、もともと中心地区に住んでいるワンコたちは
これからお外へ散歩に行けないのですか?疑問。


Bellini

2004-06-29 02:19:00 | うんちく・小ネタ
「缶詰blog」~白桃黄桃~にトラックバック

先日の母からの電話。
彼女の孫、私の甥っ子・翔ちゃんのところに
母の姉妹から届けられた桃をもっていたのだそう。
そのときには翔ちゃんは姪っ子・美久ちゃんと
揃ってお昼寝中だったので
早々に引き上げてきてしまったとか。
すると翌日6時半。
嫁さんからの「翔ちゃんがお礼を言いたいって」
という電話で起こされ。
「ばぁば、もも、おいちいね」って。

私には「そんな朝早くから起こされちゃって、もう」
といっていましたが、声からは嬉しさが溢れてました。
そんなものですね。

ということで桃の季節なのかぁと思い、
イタリアのスーパーでも
桃がプリプリと並んでいるのを見かけて
つい買ってきたのですが、
よく考えたら私は桃ってそんなに好きじゃないのよね。
昔母が皮を剥いてくれたときはよく食べたけど。
つまり皮を剥くのが億劫なだけなのか…。
でも缶詰入りの桃はもっと苦手だし。

「缶詰blob」のコメントにあったベリーニ。
イタリアではアペリティーヴォでよく好まれて飲まれます。
オリジナルは1930年代にヴェネツィアで生まれたのだとか。
今でもヴェネツィアのHarry's Barのベリーニは有名。
グラスの3/5を桃ジュース(?)、2/5をプロセッコで割るだけ。
で最近Ciprianiではこのベリーニのためのピーチピューレを
缶入りにして発売しました。
3缶パックで6,00ユーロ。6-8杯のカクテルができるそうで。


Devo bussare piu' forte!

2004-06-29 01:05:10 | 日記・エッセイ・コラム
「くらぶアミーゴblog」~どんどんおバカに…~に
喝をこめて(?)トラックバック
その先は「和ちゃんブログ」~どんどん馬鹿になる


その昔、イタリアに来たばかりの頃
同居人の車の助手席に乗せられて
暇にまかせて、あちこちに出かけていました。
もちろん私は優秀なナビなのですが
それよりも何よりも同居人を唸らせたのは
「車のナンバー記憶力」。
非常に頭脳明晰な同居人には
「無駄なところに脳みそのメモリーを使っている」
と散々言われたものです。
確かにこれは無駄な特技でした(笑)。
事故に会ったときとか犯罪に巻き込まれたときには
とても役に立つかもしれないけれど
日常生活の中で他人の車(しかも一回前を走り去っただけの)
ナンバーを記憶していても何の得にもなりません。

しかし、私にはその頃
目に入ってくる数字を片っ端から覚えるという
妙な癖というか、特技が確かにあったのです。
だから教会の建立年や
画家の生没年もきちっとよく覚えていたりもしました。
(これは無駄ではなかったな)
とにかく数字の並びに法則性を見つけて
(それは他の人には理解できない法則性であるのだけれど)
何の苦もなく覚えていたんですけどね。

もちろん電話番号も然り。
歩く電話帳という異名も前出の同居人にはいただいたくらいで
私自身というよりは、周りにいいる人には
かなり役に立った機能だったらしいです(笑)。

とにかく数字と見れば徹底的に暗記していたあの頃。
それが今となっては…。
その、恐ろしく脳みそが回転していた頃から
付き合いの続いている
数少ない友人やレストランなどの番号は
イヤでも忘れず、さらさらと出てくるのですが、
新しい取引先や何やかやに関しては
電話番号なんて記憶する気力もなく、
下手すれば人の顔と名前が一致しないことまで出てくる始末。

それもこれも全ては悪しき携帯電話の出現。
携帯電話の番号自体がやたらに長いのも一因。
コンピューターが何でも整理してくれる便利さも一因。
しかし、自分が覚えようとしなくなった
もしくは私の場合、法則性を見出そうとしなくなったのが
最も大きな原因。
そう、脳みそを叩くことをしなくなったのです。

人間の脳みそは20歳を過ぎれば
老化の一途だといわれますが
それに甘んじていてはどんどん駄目になっていきます。
そう、おばかさんになっていくのです。

記憶するのに段々時間がかかるようになり
何度同じコトを叩き込んでも
なかなか覚えられなくなるけれど、
もうちょっと努力しなくちゃぁだめですね。
そしてもっと重要なのは、覚えているはずのことを
何が何でも思い出すこと。
脳みその引き出しにしまってあることをきちんと引き出すことが
死んでいくだけの脳みその活性化にも繋がるのだそうで。

そうです、
「あ、あの映画に出ていたあの女優さんって名前なんだったけ?」
「あぁ、ここまで出ているのに!」
そのとき、ここまで出ているときに
なんとしても思い出すように努力しないといけないのです。

もうちょっと脳みその引き出しをノックしてみましょうよ。