不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Il Nuovo Mostro

2006-05-31 09:30:00 | Billy,Layla e Ciccino

新種の「怪物」発見。

Billy_mostro01

Billy_mostro02
微妙に一部だけ出すのはおやめなさい。

最近よく眠るビリー。
年取ったせいなのかなぁ?
私が外から帰っても熟睡していて
気づいてもらえないことが多くなってきた。

番犬なのに!
私の足音だとわかるから起きないのかなぁ?
知らない人の足音には
今のところちゃんと吼えて仕事しているようですが。

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Flagellazione di Cristo

2006-05-30 06:42:00 | アート・文化

レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画に隠された謎が
注目を浴びる昨今。
絵画作品には他にも
色々と謎が隠されたものがあります。

謎なのかなんなのか、
描いた本人にしかその意図はわからない
ということなのだけどね。

ウルビーノの国立マルケ州美術館に所蔵される
ピエロ・デッラ・フランチェスカ
(Piero della Francesca)の
「キリストの鞭打ち(Flagellazione)」も不思議な作品。

Flagellazione

一見すると何の関係もないような
二つの画面が共存するこの作品。
レオナルドのように画家であり、
建築家であり数学者でもあった万能選手。
彼のそんな素質を表すように
二つのシーンはきちんとした黄金率で分割されています。

左部分が主題の「キリストの鞭打ち」のシーン。
そして主題であるはずのこのシーンよりも
前面に描かれる右側の三人の人物。
三人の中央に描かれた人物の
うつろに虚空を見つめる存在感のない目つき。
これが謎めいた感じを見る者に与えるらしい。

一般的に解釈をすれば、
左半分は当然キリストの鞭打ちのシーンであり
玉座に座しているのはローマのユダヤ総督ピラト。
あんまり謎じゃない。
問題は右半分の三人の人物らしい。

通説では右の三人の中央の人物は
1444年7月22日に若くして暗殺された
ウルビーノ公オダントニオ・ダ・モンテフェルトロ
(Oddantonio da Montefeltro)。
勇猛な傭兵隊長であり善政者としても名を馳せた
鼻のえぐれたフェデリコの異母兄弟。
そして脇の二人は暗殺者とも
ウルビーノ公の顧問・相談役とも。
いずれにしても暗殺の原因を作ったのは顧問たちだというし
最終的にはどっちであったとしてもあまり謎じゃない。

これ以外に絵画自体がフェデリコの依頼によるもので
モンテフェルトロ家の統治・繁栄を称した作品であり
右の三人はフェデリコの前任者たちであるという説。
(この場合も中央の人物は異母兄弟であるオダントニオ)
この場合は賞賛の絵画ということになり
これまたとりわけ謎でもなんでもない。

こうした説以外に昨今有力とされてきているのは
1453年にトルコ人によって包囲され
陥落したコンスタンティノープルを象徴しているという説。
これだと確かに「謎」っぽい。
この説では鞭打ちされるキリストこそが
当時イスラムによって包囲された
ビザンティウム(コンスタンティノープル)。
よって鞭打ちのシーンで
ターバンを巻いた男性はトルコのスルタンであり
ピラトと思われる人物は
実は東ローマ帝国皇帝ジョヴァンニ8世なのだ。
実際この人物は皇帝の色とされる
緋色のタイツを履いて描かれているので一応納得。
この場合右側の三人の中央の人物も
コンスタンティノープルってことになるらしい。
でなければこの歴史的大事件に関わった
三人だというけど誰だ?
謎だ。

当時の東ローマ帝国を現代のアメリカ合衆国にたとえた
この説を唱える研究者は増えてきているようで。
世界の中心であったコンスタンティノープルの陥落は
1400年代の「9・11事件」に匹敵するのだという結論。
謎解き終了?

歴史の一大事を描きとったのが
ピエロ・デッラ・フランチェスカの「キリストの鞭打ち」であり
1400年代当時の世界ではこの出来事は
誰もが知っている「周知の事実」だからこそ
一般市民にも特別な説明は不要だったのだといわれると
確かにそうなのかもぉと納得。
現在の我々には理解不能の「謎」も
当時の一般常識で捉えればアサメシマエに解決。

絵画解釈などというのは
後世で色々こじつけたり薀蓄つけたりしているのであって
描いている本人は特に何も考えていないのかもぉ。

こんなこと書いていると、
でもまた観にいきたくなるんだよね、ホンモノを。
ウルビーノ遠いんだよなぁ…。

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Portacellurale di Hello Kitty

2006-05-29 01:34:58 | 日記・エッセイ・コラム

私は特別キティちゃんが好きなわけではない。
けれど、最近私の渋い携帯電話には
キティちゃんのキーホルダー。

Kitty_telefonino
最近フィレンツェの街にお目見えした
「キティーガチャガチャ」で入手できるもの。
1,00ユーロだし。

Kitty
イタリアでもキティは人気のキャラクターで
色々妙な偽キティが出回ったりしているのも事実。
これも色の塗り具合が適当で
はみ出ていたりするけれど、1,00ユーロだしね。
一応サンリオのコピーライト入っています。
もちろん中国製だけど。


フィレンツェ空港にも
このキティー・ガチャガチャマシーンは置いてあるので
フィレンツェ空港利用する人で
キティ好きな方にはお勧め。

エキサイトで展開している
「キティ大好き探検隊」ブログの企画にトラックバック
5月31日までトラックバック企画やってます。
自慢のキティグッズをもっている方は参加してみて!
la_vida_loca@excite.co.jp

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Ruralia 2006 in Parco di Pratolino

2006-05-28 23:16:00 | アート・文化

イタリアはおしゃれな芸術の国
と思っている人も多いでしょうけれど
実はまだまだかなりの割合で農業国。

フィレンツェの街中は観光業が花盛りですが
ちょっと郊外に出るとそこには大自然。
そして農業が営まれているわけです。

そんな農業のことをもっとよく知ろう!
という趣旨の元(たぶん)で開催される
Ruraliaという催し物。
フィレンツェの北に広がる
かつてのメディチ家の所有地だった
プラトリーノのデミドフ公園が会場。
フィレンツェ中央駅から25番のバスに乗って約30分。
これだけ離れるだけで、
街の喧騒がうそのような緑の世界。

そこで観たもの。
動物王国!

Pecora
眠っているとしか思えない穏やかさで
むしゃむしゃする羊の群れ。

Chianina01
立派な角を自慢しているふうな牛。

Chianina02
とぼけた顔で一日中ボーっとしている牛。

Chianina03
ちょっとドナドナ感の否めないキアーナ牛。

Chianina04
仔牛をかばいながらも
ひたすらむしゃむしゃする母牛。

Asino
子供の執拗さに根負けしそうなロバの子。


そして極めつけの可愛さ。

Cinta_senese
眠るチンタ・セネーゼの子豚。
9匹生まれた子豚のうち
6匹がオオカミの犠牲になったという
張り紙が付いていて
フィレンツェ近郊にオオカミがいることにも
かなりの衝撃を受けた私。
まぁいてもおかしくはないけど。

Cinta_senese_allatta
必死でチチを探してのむ子豚の愛くるしいこと!

胸の部分の薄いピンク色の帯。
これが名前の由来となっているチンタ・セネーゼ。
大きくなったら
やっぱり食べられちゃうんだよねぇ…。

こうして愛くるしいばかりの家畜の数々を見た後に
狩の技なんかも見せられて
なんとも複雑な思いにかられる催し物。

Aceri
エキシビションとしての狩の技の数々は
結構見入ってしまうほど面白かったです。

まぁ、農業とか人類の営みとか
あまり深く考えず
天気のいい日曜日、
家族で遊びに来たという雰囲気が満ち溢れる公園内。

巨大なアッペンニーノも
思わず微笑みそうな家族のピクニック風景。

Demidoff

関係なく凧揚げしてみたり。

Aquilone

のどかな日曜日。
一人でふらふら出かけていっている私が
ちょっと寂しかったり。
気ままな一人暮らしを満喫中。

広い公園内、アップダウンを歩き回って
一日中日にあたっていたせいもあって
クタクタの日曜日。

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