不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Granita di Mandorle

2006-08-31 08:19:03 | Squisito!

8月も最終日。
すっかり秋っぽくなったフィレンツェです。
ちょっとグラニータやジェラートという気分でもないけれど
通りかかるとつい立ち寄りたくなるお店はあります。

アカデミア美術館の目と鼻の先にある
Carabe(カラベ)もそんな一軒。

天然素材にこだわったシチリア風グラニータとジェラートのお店。
夏の間は真夜中1時過ぎまで営業していて
いつ行っても人だかりができているのがおいしさの証。

Carabe_01
この日も涼しくて真夜中近かったのに外には人だかり。
光に吸い寄せられるように私もフラフラと。

Carabe_02
グラニータはフルーツ系を中心に大体8から10種類。
季節によっても日によっても時間によっても
フレーバーはさまざま。
行く度に違う味を試したくなるくらい。
グラニータだけで2フレーバーミックスもしてくれるので
一度に二度おいしい。
私はコーヒーグラニータに生クリームというのも好き。
レモンとメロンの組み合わせも、
イチジクとレモンという組み合わせもなかなか。

Carabe_03
グラニータと並んでジェラート。
グラニータの上にジェラートを乗せてもらうこともできるので
一気に両方楽しむ荒業もあり。

Carabe_04
この日私が選んだのは
アーモンドのグラニータに濃厚チョコレートのジェラート。
つまり「アーモンドチョコレート」という
絶妙の組み合わせ。
やっぱりうまかった!!

グラニータだけでもグラニータ&ジェラートでも
2,50ユーロ。
どっちも楽しめてなんかお得な気分。

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Parasole in stile anni '80(BlogPet)

2006-08-30 04:38:23 | インポート
きのう、フィレンツェにシェードも駐車した。
また中陽は発見するつもりだった?
またきょう中陽で、隙間っぽい発見したの?
またフィレンツェで中陽がフィレンツェまで中陽と車みたいな駐車された。
またきのう中陽で、路上へ発見したよ♪


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「JellyFish」が書きました。



Pieta di Opera del Duomo di Firenze

2006-08-29 06:20:45 | アート・文化

ミケランジェロの「ピエタ」といえば
ヴァチカンのサン・ピエトロ寺院のものが有名。

フィレンツェのドゥオーモ美術館などという
マイナーなところに収蔵されているけれど
彼自身の墓碑を飾る彫刻として製作を開始した
こちらのピエタも
晩年の作品として興味深いもの。

Pieta_01

すでに名声と富を手に入れて
1530年頃からローマ滞在を続けていたミケランジェロは
手にした名声と財産にもかかわらず、
彼の宗教心に従い、
ローマの街なかの小さな家で質素に暮らしていたらしい。
もともと私生活には派手さのない芸術家ですから。

「ピエタ」というテーマは
十字架から降ろされて力なくなっているキリストの身体を
聖母マリアと聖人たちが支えるシーンを表現したもので
キリストの苦しみと息子を失った聖母マリアの悲しみを
表している作品ではありますが、
その裏に暗に「キリスト復活」を秘めているため
作品全体にはすがすがしさや平穏が見てとれます。

実際、ミケランジェロの若い頃の作品である
サン・ピエトロ寺院の「ピエタ」には
聖母マリアの表情や
横たわるキリストの肉体の美しさの中に
そうした傾向が見られます。
しかし、晩年の彼の作品となるピエタには
そうした「復活」への希望は反映されにくくなり、
むしろ自分自身に近づく最期への不安が
大きく反映されているといわれます。

聖母マリアに抱かれて力なく横たわるイエスキリスト。
その後ろにひときわ大きく表現されるのがニコデモ(Nicodemo)。
この像の中にミケランジェロは自画像を実現。

Pieta_03
確かに自画像!

左脇のマリア・マッダレーナは
ミケランジェロが未完成のまま残した部分で
その後Calcagni(カルカーニ)によって完成されたものの
他の3人の人物に対してプロポーションが小さく
スタイルも彫りの粗さも
ずいぶんと違っているのがよくわかります。

ミケランジェロは晩年の自分の作品にあまり満足することがなく
この作品もある日、
突然の怒りに任せて自らの手で叩き割ってしまい
みかねた召使がその破片を集めて、
地元のとある地主に売り
この作品を修復するように依頼したといわれます。

ミケランジェロも自分の行為を多いに後悔していたらしく
実際には修復士に助言を与え、
マッダレーナ像の不出来具合にも
目をつぶったとも伝えられています。

Pieta_02

修復が完了した大作は
フィレンツェのドゥオーモに運び込まれ
1960年代にドゥオーモ付属美術館へ移像。
今でもこの作品のキリストの腕と左足、
聖母マリアの手などに
ミケランジェロが破壊した部分が明らかに確認できます。

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Parasole in stile anni '80

2006-08-28 05:45:00 | 日記・エッセイ・コラム

8月も終わりに近づいて
日差しはやんわりしてきたフィレンツェですが
さすがに日中陽晒しになっている車は
まだまだ「日よけ」が必要なようで・・・。

イタリア人がごっそりいなくなったフィレンツェの街は
しばらく路上駐車率も低くて快適だった。
また車間の隙間もないくらいに
ぴっちり並び始めた車の中に。

Sun_shade_04
そこだけ時間を止めたみたいなサン・シェード発見。
80年代風の紙製の日除け。
こんな物持ちがいいのもすばらしい。
色褪せ加減がアンニュイです。

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Bici senza ruota

2006-08-27 05:17:00 | 日記・エッセイ・コラム

「自転車泥棒」。
イタリア(特にフィレンツェ?)では
自転車愛好者も多いけれど
自転車泥棒もやたら多いのが特徴。

私自身はあまり自転車のりが上手ではない上
どうせ盗まれちゃうならということで
最近は自転車を所有しないようにしているのですが
その昔、フィレンツェを縦横無尽に動くためにと
自転車を利用していた頃
立て続けに二台の自転車が忽然と姿を消し
呆然としたことがあります。

自転車は盗まれるものと覚悟して
みんなごっつい鍵をかけたり鎖でくくりつけたり。
それでも自転車ごと無くなってしまうことも相変わらず多いし
そうでなければ部品欠損に。

サドルだけ持っていく。
車輪だけ持っていく。
ライトだけ、かごだけ持っていく。

誰かが自分の自転車に足りない部品を
他の自転車から調達しているとしか思えない・・・。

夏休み中で路上に放置されていた自転車は
かなりの被害にあっている模様。
今年は「車輪のない自転車」を何台も発見。

Bici_senza_ruota

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