不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Cartolina e Timbro speciale

2009-01-30 13:41:00 | 日記・エッセイ・コラム

以前、Filateriaで書いた
ラファエロ「ヒワの聖母」の記念切手。

先日別の用件で郵便局に行ったときに
記念切手コーナーをちょっと覗いたら、
意地悪なオヤジではない人が窓口にいたので
さくっと行って聞いてみました。

そしたら、
そんな記念切手は存在していないことが判明。

で、そこにあるやつなんですけどねぇと指差してみたら
お姉さんは「あ、これがほしいの?」と。
そして「これはほら記念切手じゃないのよ。
記念絵葉書と特別消印よ。
これでよければまだあるわよぉ。」と
優しく教えてくれました。
01_2

あ、そういうことだったのねぇ。
私もここのところいつも急ぎ足だったので、
じっくり見ていなかったけど
よぉくみたら消印が特別記念なだけでした。
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でもこうしてちゃんと説明してくれていれば
納得して購入できるわけですよ。
1,20ユーロ/枚でした。
03
11月23日の消印です。
修復が完了して特別展示が始まった日付。

嬉しい。


Tipo Sanguigno

2009-01-29 13:39:51 | 日記・エッセイ・コラム

ココロに小さなしあわせをで紹介されていたのでちょっとやってみた。

血液型 自分の説明書メーカー | A型オマタさんの説明書
A

まぁ、私は典型的なA型らしいので
あたるだろうとは思ってましたが。

プライドはエベレストよりも高いですし
馬鹿がつくほどまじめです。
なんかその場の雰囲気を壊したくなくて
話を合わせていることも思った以上に結構あります。

最近は未来予測はしなくなりましたが。


「ハンカチ常備」にめちゃくちゃうけました。
そうなんです、私ハンカチ手放せないんですよ!!

昼休みに結構笑えるネタでした。
さて、みんなもやってみますか?
こちらでチェック。


Il dubbio sul piccolo Crocifisso

2009-01-27 13:31:02 | アート・文化

41センチのキリスト磔刑像。
2008年12月23日から
ローマのMontecitorio(下院議会)に展示され
約1ヶ月で20000人以上の入場者数を記録した小さな作品は
若きミケランジェロの作品といわれています。

ミケランジェロの作品で最も最近落札されたのは
26センチ×16,4センチの
「Addolorata(嘆きの聖母)」の習作デッサンで
2001年にサザビーズで1020万ユーロで売買されました。
それに対して今回イタリア国家が購入した
ミケランジェロ作の彫刻はたったの325万ユーロ。

この破格値の裏に潜む「疑惑」。

このお買い得品の出所はフィレンツェのとある一族。
匿名で売買の話を持ちかけた先が
フィレンツェの古物商Sandro Morelli(サンドロ・モレッリ)。
彼がさらにトリノの古物商
Giancarlo Gallino(ジャンカルロ・ガッリーノ)に転売。
このトリノの古物商がミケランジェロ作と認定して
イタリア国家に売っています。
このGallino氏はこれまでも同じような経歴を持っており
トリノの市立博物館には彼が認定し販売した
Giambologna(ジャンボローニャ)のキリスト磔刑像があり、
フィレンツェには彼がAntonello da Messina
(アントネッロ・ダ・メッシーナ)作と鑑定した板絵が2枚あります。

専門家の間では
今回のキリスト磔刑像をミケランジェロ作と鑑定したことに
反対する人も多いのですが
賛成派にはAntonio Paolucci、Cristina Acidini、
Giancarlo Gentilini、Luciano Bellosi、Umberto Baldiniなどの
イタリアを代表する著名な美術研究家の名が連なっているため
おおっぴらに反対できずにいるというのが現状。

反対派の多くはこの作品はSansovinoのものだという人が多く
それはそれで、それなりの価値があるものではあります。
しかしもしサンソヴィーノ作だったとすれば
売値は高くても60万ユーロ、
もし名もない作家のものだったとすればその価値は
最高でも12万ユーロ程度まで落ちるといわれています。

ミケランジェロの作品は
非常によく古文書に記録が残されていることもあり
本気になって調査・研究をすれば結果はでると思うのですが
既に大金を支払って、後に引けなくなっているイタリア政府が
どこまで本気でこの調査に乗り出すかは疑問の残るところ。


Il Respiro Prezioso

2009-01-26 20:37:29 | 日記・エッセイ・コラム

イタリアは国土の3分の1が森林といわれ
日本と同じように比較的緑が多い国です。

リグーリア地方では
州領域の69,20%が緑に覆われています。
最も緑地割合の少ないのはプーリア州で9,24%。
サルデーニャのほうが緑地が少ないかなぁ
と勝手に思っていたのですが
実はサルデーニャは50,36%が緑地なのだそうで。
シチリアは13,15%。
緑が多そうなトスカーナは50,08%、
ウンブリアは46,15%。

10年ごとに行われる森林調査が2008年11月に終わって
その数字が公表されました。
イタリア国内に高さ1,30メートル以上、
直径4,5センチ以上の樹木をしらみつぶしに数えていく作業…。
まずサテライト写真で、全体図からある程度の確認を取って
その後は人海戦術。
400人の森林防衛隊のスタッフが
30000のサンプル地域に入り込んで数えていくという
実に気の遠くなる作業が行われます。
これによってイタリア全土に11949630797本の樹木が
生息していることが確認されました!!

この調査の結果、
現状では地域保護の規定はあっても
樹木種保護の規定がないことが問題になってきているようで
森林内の生態系のバランスが
崩れているケースも多くなっているようです。

このぉきなんのき、きになるぅきぃ。

イタリアで一番大きな樹木は栗の木。
カターニア近郊のSant'Alfioにあるこの栗の木は
ひとつの株から12メートル、20メートル、22メートルの
3本の幹を伸ばしているそうです。

イタリアで一番高い木はセコイア。
北イタリアのビエッラ近郊のPolloneに生息するもので
高さは50メートルだとか。

イタリアで一番古い木はというとオリーブの木。
サルデーニャ・サッサリ近郊のLurasに生息するもので
幹周りは11,80メートルで推定樹齢2000年。

ちなみに世界で一番古い木は
スウェーデンの赤モミ群のなかの一本といわれていて
推定樹齢はなんと8000年!!

森林を大切にしようなんていわれても
アマゾンの樹林を救おうなんていわれても
実はぴんときません。
でも自宅の緑を増やすことなら協力できるかも?!
自宅で1,30メートル以上の木を育ててみたら
10年後の調査では数えてもらえるんでしょうか?
庭もないけど…。


Mousse di Cioccolata di q.b.

2009-01-23 13:41:10 | Squisito!

最近実はお気に入りになっているのが
q.b.(quanto basta)。

メディチ・リッカルディ宮殿裏にできた
カフェ&エノテカ&レストラン。

いつもそんなに混んでいないので、
ゆっくりお茶を楽しめます。
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Tokagheの会議もここでやったりしてました。

前回は紅茶とチョコレートムース。
紅茶とおやつでたっぷり座り込んで
6,50ユーロだったかな、確か。

このチョコレートムース。
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見ての通り
ちょっと変わった陶器の計量カップにたっぷり入ってます。
猜疑心が強くなっていたせいか(爆)
絶対底上げだと思っていたのですが、
実は底の底までみっちり入っていて嬉しかった。

ミルクチョコレートではなくて
ビターチョコレートがベースになっているので
結構大人の味です。
甘過ぎないので、飽きずに食べることはできるのですが
125mlですよ、軽量カップ。
一人で食べると鼻血が出ますよ。
友達と分け合って何とか食べきりましたけど。

他のデザートもどれも本当においしいので
ここはお勧め!!

q.b.
Via de' Ginori 10r

カフェだけじゃなく、ランチのセルフサービスや
アペリティーヴォなどの時間帯も
それぞれ趣向を凝らしておいしいもの提供しているので
是非行ってみてください。