不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Corri la vita

2010-09-29 20:24:06 | 日記・エッセイ・コラム

天気が心配だったけれど、
晴れ上がった日曜日、ミニマラソンへ。

半そでのTシャツだけでは肌寒かったので
下に7分丈のTシャツも重ねてカメラ抱えて出発。

シニョリア広場にたどり着くまでの道のりも
既に紫色のTシャツ軍団で埋め尽くされてました。
12kmコースを走る方々はウォーミングアップに
共和国広場周辺を走ってたり。

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人ごみを掻き分けて到着したシニョリア広場。
↑本気で走りそうな人たちと
↓絶対走りそうにない人たち
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バギー組みやワンコ連れ組みなどいろいろ。
家族で楽しむイベントって感じが溢れてます。

9:30スタートとはいいながら、
時間になっても一向に出発する気配がなく、
きょろきょろしたり友人とおしゃべりしているうちに
不意にカウントダウンが始まり
さらっとスタート。

しかし、ぜんぜん目の前の群集が動かないので
12kmの本気コースのスタートだと思い込んでいて
そろそろと5kmコースのスタート地点に移動してみると、
実はもうさっきのカウントダウンで出発していた!!

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あまりの人の多さで、ぜんぜん走るという雰囲気ではなく、
広場の真ん中からこのスタート地点にたどり着くのに
相当時間がかかってました。

まずはヴェッキオ橋へ。

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あまりの人の多さに
重みで橋が落ちたらどうしようとちょっと思ったりして。

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全然走る気配のない群衆とともにピッティ宮殿へ。
ボボリ庭園に突入。
通常はワンコ進入禁止ですが
本日は特別にワンコも一緒に入場。
レイラは今回不参加だったのですが、
あれだけ人が多いと踏まれそうなので
不参加で正解だったかも。
ボボリ庭園で遊ぶレイラという
貴重なショットが撮りたい気はしたけどね。

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抜けるようなさわやかな青空で
ボボリ散歩にはもってこい。

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ボボリ庭園の中にはちゃんとポールが立てられて
コース指示が出ていましたが、
みんなそんなの守らずに、思い思いの方向へ。
まぁ、お散歩なのでなんでもあり。

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久々に歩いたボボリ庭園。
ローリエのアーケード。
すっごくいい香りが満ち満ちていて
これぞ森林浴の気分。

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Isolaへ向かう大通りもこの通り人の群れでいっぱい。
紫色の波がどこまでも続いています。

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5kmコースのほとんどはボボリ庭園なので、
なんだかとっても気持ちいい。

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途中教会や宮殿、庭園など
通常は一般公開されていないところにも入場できるのですが、
どこもかしこも人でいっぱいだったので、
色々諦めましたが、
とりあえずコース後半で人が分散したので
比較的空いていたDavanzati宮殿。
10年にわたる修復を終えて今は見学もできるようになってますが
本日は無料公開。
ただし地階部分のみ、残念。

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そろそろ終盤。
ドゥオーモ辺りには紫軍団よりも
普通に観光客の姿が目立つように。

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ゴール間近!
ちょうど2時間のゆっくりお散歩コースでしたが、
気持ちのよい日曜日の朝を過ごせました。
来年もまた参加しようと、終わった瞬間に決意。

偶然だろうけれど
ゴールしたときにCarabinieriの音楽隊による演奏が
ランツィのロッジャで行われていて、
いい具合に「イタリア国歌」演奏中。
イタリア人に混じってイタリア国歌を歌い
間奏部分もちゃんと声を合わせて歌い(笑)
とても充実した気分になったのでした。


Nuovi Custodi dei Musei italiani

2010-09-28 19:32:54 | アート・文化

美術館員の増員が進められています。
文化省は2008年から募集をかけ
159,000の応募者の中から
今年397名の新規採用を行い
そのうちの90%は大卒の専門知識を備えた人材を抜擢。

イタリア国内には8917件の
国が管轄する美術館・図書館・遺跡などがあり
これをすべて一般公開にしておくためには
最低でも12,000人の人材が必要だといわれていますが、
年々公開を開始する美術館などは増えており、
常に人材不足となっています。
年内に定年退職する美術館員などは約800人で
今年採用した397名ではその穴さえ埋めることができません。

たとえば公開部屋数を10部屋から24部屋に増加した
ローマのPALAZZO BARBERINI(バルベリーニ宮殿)には
新規採用者5名が配属されましたが、
既存職員の2名が産休に入ったため実質的な補充は3名。
14部屋増えているのに3名しか増員されていないのでは
時にストライキが起こったり、
人員不足のために展示閉鎖になったりしても
仕方ないかもしれないとも思います。

ちなみに今年新規採用となった美術館員の月収は
1300-1500ユーロだそうです。
それぞれの配属先やシフトによって異なるようですが、
自分の研究も続けながら従事して給与をもらえるのであれば
なかなかよい仕事なのかもしれません。

ただし、大事な文化遺産の管理に当たる仕事でもあり
誰でもよいわけではないということで
きちんと専門的な研究を終えた人材が選ばれているようですが、
実際に各美術館の片隅に座っている監視員を見ていると
本当に専門知識を持っているのだろうかと
疑いたくなることもあります。
ただただ「No Foto」「No Flash」と
行儀の悪い来訪者に叫んでいるだけのように感じるときもあれば
それさえもせずに
暇つぶしにクロスワードパズルをやっていたり
自分の任務範囲を離れて
同僚とおしゃべりに花を咲かせていたりする人も見かけます。
あの仕事をさせるために
税金が使われているのかと思うとがっかりします。

美術館員や司書の平均年齢は58歳だそうで
皆さんその職に長年へばりついてきた方が多く
仕事も馴れ合いになっているような気がしないでもありません。
新規採用され希望に満ちた新人美術館員には
是非その専門知識を生かして
一般観光客がもっとすばらしい美術鑑賞ができるように
努めてもらいたいものです。

慢性的に人材不足となっている国立美術館や遺跡では
兵役免除の市民奉仕活動の若者を配置する試みも続けられ
現在その数を増員するように訴える動きも始まっています。
公開をやむを得ず中止する美術館などが出てこないように
きちんと計画的な採用人事と人材の養成を行ってほしいと思います。


Firenze vista dai fiorentini

2010-09-21 18:14:32 | アート・文化

フィレンツェに住んでいながら
ウフィツィ美術館に行ったことがない人や
伝統的なお祭りのことを
詳しく知らないフィレンツェ人も結構います。
日本から来る観光客の皆さんのほうが
フィレンツェをよく知っているのではないかと思うこともしばしば。

フィレンツェを中心とし周辺に暮らす住民の3人に一人は
フィレンツェでの暮らしに満足しているそうで
フィレンツェはイタリアを代表する街のひとつであり、
世界に誇れる場所だと思っているようです。

イタリア人であることに誇りを持っている(56%)、
フィレンツェに暮らしていることに満足している(65%)、
フィレンツェは街中が美しい(49%)、
いや、フィレンツェを取り巻く自然環境が美しい(27%)と様々。

フィレンツェを代表するモニュメントとして
フィレンツェ人が挙げているのは
ヴェッキオ橋(13%)、ヴェッキオ宮殿(12%)、ドゥオーモ(11%)。
個人的な感じからするとドゥオーモなんですが、
ヴェッキオ橋のほうがフィレンツェらしい
と思っているのですね、フィレンツェ人。
フィレンツェを代表する歴史上の人物(たとえばダンテなど)も
フィレンツェのシンボルであるとしています(13%)。
でもその昔ダンテを追放したのもフィレンツェ人なんですが・・・。

伝統料理を愛している(7%)、
アルノ川に愛着がある(3%)ということで
もうちょっと気合入れて
愛してあげても良いんじゃないかという気もしますが。

そして一番気になったのは
フィレンツェ県民が自分たちをどのように評価しているか。
親近感がある(15%)、クリエイティヴ(11%)。
フィレンツェに暮らす外国人の目で見ると
職人の多さは認めるけれど
果たしてそれがクリエイティヴなのかどうかは疑問です。
伝統的なものをかたくなに作り続けることと
クリエイティヴは違う気がします。
そして親近感が持てる県民性かといえば
イタリア国内はもとより世界各地から
大いに反対意見が返ってくると思うのですが。
もちろんなかには親近感の持てる人もたくさんいますが
全体的にフィレンツェ人といえば
意地悪な感じがするのは私だけでしょうか。

と思っているところに
フィレンツェ県民が自ら認める自分たちの欠点では
閉ざされたメンタリティー(22%)、田舎ものである(15%)、
ちょっとうぬぼれている、もしくはちょっとはったり屋である(13%)。

自分の欠点をきちんと言い当てているところに親近感がもてました。

ちなみに私が見たフィレンツェ。
フィレンツェを代表するモニュメント
 サンタ・マリア・ノヴェッラ教会
フィレンツェを代表する人物
 ロレンツォ・イル・マニフィコ
フィレンツェ人のイメージ
 閉鎖的

皆さんから見たフィレンツェってどんな感じなのでしょう。


Freccia Rossa per Malpensa

2010-09-20 19:34:46 | 日記・エッセイ・コラム

9月13日からダイヤ改正になったトレニタリア。
これに伴いフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅と
ミラノ・マルペンサ空港を結ぶユーロスターが登場。

ローマとミラノは一応イタリアのハブ空港なので
日本行きの航空券を買う場合でも
航空会社も選り取りみどりですが
フィレンツェ空港は
鉄道駅のほうがでかいじゃないかというくらい
しょぼいこともあり
選択肢がちょっと少ないのです。

今日本里帰り便で密かに人気の
フィンランド航空もエミレーツ航空も
フィレンツェからは就航してない。

でもマルペンサまで2時間40分で
乗り換えなしで繋いでくれるなら
もしかしたら使い勝手が良いかもしれない。
フィレンツェで荷物と一緒に電車に乗り込んだら
乗り換えなしでマルペンサ空港まで行けちゃう。
これは確かにラクチンかもしれない。
とちょっと思ったんだけどねぇ。
1日2往復しかないんだよね。

フィレンツェ発 7:00 マルペンサ着 9:39
フィレンツェ発 14:00 マルペンサ着 16:39

マルペンサ発 12:21 フィレンツェ着 15:00
マルペンサ発 19:21 フィレンツェ着 22:00

料金は2等車で片道57,00ユーロ。
1等車なら76,00ユーロ

私自身はエールフランスばっかり使っているので
あえてミラノ発着で乗ることもないだろうけど
フィレンツェ在住でも
フィレンツェ空港以外に
ローマ、ボローニャ、ミラノと選択肢が広がっているのはよいこと。
万が一フライトの着地変更とかになっても
なんとなく安心していられる気もする。
(ただの気のせいですけどね、実際は)

秋の色が濃くなる頃に日本に帰りたいなぁという願いを込めて。


Layla nell'aria autunnale

2010-09-17 20:04:28 | Billy,Layla e Ciccino

朝晩の冷え込みが厳しくなり
本気で夏は終わっちゃったのねぇと
秋を肌で感じる一週間でした。

ビリーは朝ペロペロと起こしに来てくれたりしたけれど
寝坊なレイラはお布団から出るのは一番最後。
ここ数日の涼しさのせいか、
朝お布団から出るのが
さらに遅くなっている気がするレイラ。

そしてお布団から出たらまず陽だまりを探す。
Dscf9448
日当たりのよい場所でさらにうつらうつら。

Dscf9451

一週間なんとなく忙しくてばたばたしていました。
土日はレイラとまたお散歩してリフレッシュしよう。

そして多方面からお声をいただいておりますので
ブクブク交換会@フィレンツェ第4回目も
土日で準備して、そろそろ企画します。