不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

La notte non aspetta

2008-06-30 13:54:25 | 映画

La notte non aspetta
原題はStreet Kings。

キアヌ・リーヴスがどうしても実現したくて
撮った映画といわれています。
撮りたさ募って出演料はほぼ無料で演じたとか。
6月27日よりイタリアでは公開になりました。

Lanottenonaspetta_2

「Matrix」のネオや
「Constantine」のコンスタンティンとは違った
それより少し現実世界に近づいた
警察官としてのヒーロー像。
でも完全なヒーローじゃないところがミソ。

まぁ、どこも汚職で溢れた権力世界へ
物申すというところなのでしょうか。

ストーリーとしては単純明快。
自分が殺人犯になりかけた事件の謎解きと
罠にはめられていたことに気づいていく流れで
テンポよく進むので飽きない。

Capitano役にHugh Laurie。
彼が初めてスクリーンに出てくるのが
キアヌが手当てを受けている病院の一室。
それはきっと作成者側の意図でもあるんだろうけど。
劇場内にいたイタリア人は一斉に
「おぉ、Dr.House」とどよめきました。
「面白いよね、この人たち」と一人思いながら。
確かにDr.Houseとしてのイメージが
出来上がってしまっているので
新しい役に取り組むのは大変だろうねぇ。

キアヌの上司役、そしてストーリーの鍵を握る人物として
キアヌがどうしても出演してほしいと懇願したという
Forest Whitakarも好演。


ダークな感じの映画で夏の夜に観るにはオススメ。


Mi ha graffiato

2008-06-29 14:44:23 | Billy,Layla e Ciccino

暑い。
私よりもきっと毛むくじゃらの
二匹のほうが暑いとは思いますが。

土曜日は一週間の買い物や諸々の用事を済ませて
あっという間に一日が終わってしまい
22:45からの映画を観に行くまでの
1時間くらいの空き時間に
新聞読みながらちょっとごろごろしていたら・・・。

チッチーノが玄関のほうからベランダに向けて
リビングを駆け抜けていき
その途中で横になっている私の左足の上を通過。
日曜日の朝に切ってやろうと思って放置してあり
爪が伸びていたせいもあって
私の左足の小指の付け根にざっくり結構深めの引っかき傷。

痛いよ・・・。

まぁ本ネコに悪気はないので怒りませんが。
しかし一体なにが理由でリビングを駆け抜け
私の左足にちょうどいい具合に着地したのか・・・。
駆け抜けた理由だけでも教えてくれませんか?

Dscf4033 さて、何のことでしょう?暑いニャぁ。

おかげで日曜日、
暑いのでプールにでも行ってやろう、
もしくはガルダ湖まで行ってやろうと思っていたのに
水辺に行って傷口にバイキンが入るのも怖くて見送り。

暑くてコンピューターのパフォーマンスも悪くなりがちなので
家で読書ということに決定。

まぁ、ビリーはこんなに暑くても
ぴったり寄り添ってお昼寝ができるのでご満悦のようで。


La ricerca delle goccie magiche

2008-06-29 03:46:36 | 日記・エッセイ・コラム

カルピスの誕生日が7月7日だということを初めて知りました。

暑くなるとなぜかカルピスが飲みたくなりますが
イタリアでは手に入らないのが残念。

カルピスのサイトでは誕生日を記念して
WEB絵本を公開中。
4つの質問に答えるとそれぞれの答えにあわせて
違ったお話が読める仕組みになってます。

質問に答えた後に私に届けられたのは
「旅人と魔法のしずく」
カルピスだけになんとなく結末が見えたような気もしますが。

みんなを幸せにする「美しい泉」を探すお話。
正直であること、誠実であること、やさしくあること。
そういう人間としてのベースになることが
普通に語られているお話です。
「魔法のしずくはね、まっすぐな気持ちが
天の川に届いて生まれるんだよ。
名前はカルピスっていうんだ。」
想像していたのとはちょっとだけ結末が違っていたけど
忙しい毎日の中で忘れそうになる大切なことに
はっと気づかせてくれるお話でした。

七夕生まれのカルピスは
本当に天の川にインスピレーションを受けているのだそうで。
お話を読み終えると、
カルピスをかき混ぜる涼やかなグラスの音がして
更に「カルピス飲みたい気分」を高めてくれます(笑)。
そして最後にプレゼント応募もできるので
早速申し込んでおきました。

イタリアでは別に七夕は関係ないのですが
たまにはゆっくり夜空を見上げて
七夕」に思いを馳せてみようかな。
夜空の星鑑賞もカルピスがお供だったらもっといいのにねぇ。


Davanti al Duomo

2008-06-26 01:01:09 | 日記・エッセイ・コラム

旧知の友人がフィレンツェに戻ってくる。
それだけでなんだかとても嬉しい。

彼女との待ち合わせ場所はドゥオーモ前。
我々にとってはもう普通のことではあるけれど
実はとても贅沢な待ち合わせ場所なんだよねぇ。
Duomo_062008
フィレンツェは今でも行きたい観光地として人気があり
ドゥオーモ前なんて観光客でいっぱい。
私にとっては日常の景色も
実はステキな観光地の一部だったりするわけです。

贅沢な待ち合わせの後、
ゆっくり共和国広場に面したカフェで座って話し込み、
その後彼女のお気に入りのジェラートやさんへ。
彼女はフィレンツェにいるときも
Carabeのグラニータがお気に入りで
今日も絶対外せないコースでした。

その後はBelcoreへと足を運び
そこでチーズケーキをいただき、話をして
あっという間に楽しい時間は終わり。

Lang Langのコンサートは見られなかったけれど
充実した夕べを過ごせて大満足。
なんだか時間を遡ったような気がしたなぁ。
とっても懐かしい感じ。

ということで現在募集中の「ブログ人 みんなの写真集
観光地の写真集」にトラックバック。


Fuochi di San Giovanni

2008-06-25 00:10:05 | 日記・エッセイ・コラム

毎年恒例です。
6月24日、フィレンツェの守護聖人の日で
フィレンツェは祝日。

私は17時からのCalcio Storicoの観戦も考えていましたが、
あまりの暑さに断念。
観客席で熱中症になりそうで怖かったのだ。

で、万全を期して夜の花火に備えることに。

21:15に家を出てみると
もう橋の上にはかなりの人出。
サンタ・トリニタ橋まで出かけて場所探し。
まだこの時間だと日が落ちきっていないのでほの明るい。

01
私が毎年この周辺で花火を見るのは
「ポンテ・ヴェッキオと花火」という構図が好きだから。
別に他に深い意味はないのですが。

まだまだ花火までには時間があるので
日中に太陽の光を浴びて熱を溜め込んで
熱せられた橋の欄干に身体を凭せかけて
文庫本を読んで暇つぶし。
近くでは立派な三脚を立てて準備する人がちらほら。
そういえば昨年も花火のときに「三脚ほしい」と思ったけれど
結局一年間三脚も買わずに済ませ
今年もまた三脚なしで花火を撮ろうとしている
自分の無謀さに気づきました。

02
22時近くになるとそろそろ暗くなってきます。
ポンテヴェッキオの向こうの街灯が消灯されると花火開始。

03
まず大輪の一発目でイタリア人大喜び。

04
こういう小技はあまり好みではないらしい。

05
ポンテヴェッキオと花火。
水面に映る様子もとてもきれい。

06
今年も頑張ったフィオレンティーナに敬意を表する
Viola(紫)系の花火も結構たくさん上がりました。

07

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09

概してイタリア人は大輪の花火が好き。
フィレンツェの小さな空に
大きく広がる大輪の花火は確かにきれい。

終盤になると欄干に残り身体に伝わってくる熱と
川面を渡る涼やかな風が
フィレンツェの夏を感じさせます。

花火のせいなのか、こうした川風のせいなのか
小さい頃に首が痛くなるまで見上げた
田舎の花火の夜の香りをふと思い出したよ。