不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Roma e Caravaggio Card

2010-03-29 21:10:59 | まち歩き

Scuderieのカラヴァッジョ展を観にいくために
出かけたローマ。
展覧会についてはあまり詳しくお伝えしませんが
本当にすばらしい展覧会なので
機会があったら是非行ってください。


テルミニ駅からScuderieに向かうためにVia Nazionaleを
たらたらと下っていきます。
ローマとフィレンツェだと同じブランドのお店でも
微妙にショーウィンドーに並んでいるものが異なっていて
観察しながら歩くと結構面白い。

途中どでかい白い建物が右手に。
Palazzo Esposizione。
建物自体の修復が終わってから
ここもかなり興味深い展覧会をしているのでお勧め。
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Palazzo Esposizioneの交差点。
何でこんなところで写真撮ったかというと
赤になっているのに堂々と渡っていった
蛍光色のコートを着た二人組みと
赤になってから渡り始めて
なんと横断歩道の真ん中で赤信号にもかかわらず
おもむろに地図を開きだしたおじさんがいたから。

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オジサンもうちょっと前に進んで
立ち止まって地図確認していました。
轢かれるよって・・・。

この日はちょうどベルルスコーニが
Circo Massimoで政治集会を開くことになっていて
街中にはそのビラがいっぱい貼られてました。
集会に集まった支援者の数で大法螺吹いて
世間の笑いものになってましたけど、お構いなし。
さすがそれくらいの度胸がないと
この国の首相は務まらないのかも。

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お目当てのScuderie。

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土曜日だったせいもあるけれど、めちゃくちゃ混んでました。
予約している人は入り口の右手に
予約していない人は入り口の左手に
どっちも結構列できていて、
予約しても意味ないじゃぁん
と叫んでいるイタリア人のおばさんがいました。
確かにね。
ちなみに予約している場合には
そう待たずにそのうち入れます。
予約していない方は3時間待ちの札が出てました。

私はCaravaggio Cardをオンラインで購入していたので
堂々と入り口の真ん中に向かっていき
警備のお兄ちゃんに
「Caravaggio Card保持者です」と告げて
さらっと入れてもらいました。
実際にはその時点でカードは入手していなくて
カード購入コンファームのメールを見せたらOK。
中に入ってカード受け取りました。
Caravaggio Card
この展覧会に予約なし、待ち時間なしで入場でき
展覧会一回入場券込み、
中のブックショップの10%オフや
2階建てオープンバス24時間乗り放題や
市内のカラヴァッジョの作品を収蔵する
教会のガイドダウンロードなど色々特典付きで20,00ユーロ。
カラヴァッジョ展に行くなら買っておいたほうがお得です。

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おかげで展覧会のカタログも10%オフで購入しました。

この本物を見た後に
Mercati di Traianoで開催されている
もうひとつのカラバッジョ展を見ましたが、
展示自体はいまひとつでした。
やっぱり複製は複製でしかないのですね。
そして展示会場がだだっ広くて
どこに作品があるのかもいまひとつわからず。
広い遺跡の中を階段上ったり降りたりしてみたものの
63枚実際にチェックする前に疲れ果てて諦めました。

トライアヌス帝の浴場跡に入ったのは初めてだったので、
遺跡観光もしたという意味では充実感がありました。

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で、ニセモノ展は早々に後にしてランチに移動。
Palazzo Esposizione付属の
ブックショップとカフェ、レストランも
Caravaggio Cardで割引になるので
結構お気に入りのここのカフェでランチ。

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パニーノとオレンジジュースとフルーツヨーグルト。
別にここで食べなくてもいいじゃん、というメニューですけどね。
いいんです。
しかし、カードだし忘れて10%オフにしてもらうの忘れた。
80%くらい食べてしまってから思い出したので、
そのままにしておいたけど。
全部で9,00ユーロだったしね。

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イチゴジャムはいっていておいしかった。

このあと桜を見にEURに寄り道をして
さらにSanta Maria del Popolo教会、
San Luigi dei Francesi教会、
Sant'Agostino教会とはしごして
一気に2枚、3枚、1枚のカラヴァッジョの作品をチェック。
かなり満足な一日でした。

この日のベルルスコーニの集会のせいで
ローマの公共機関(バス)は一時的に機能停止して
地下鉄で動いていたうちはよかったけど、
最後の最後ヴェネツィア広場からテルミニ駅に戻るときに
とばっちりを受けました。
フィレンツェに帰る電車に乗り遅れるかと思って
一人でどきどきひやひやしているときに
オヤジに声をかけられました。
元々イタリア人のオヤジに話しかけられるのが嫌いな上
バスが来なくてイライラしていたので
いつも以上に冷たくあしらってみました、オヤジ。
「バスなかなか来ないね。どこに行くの?」
無視。
「少し日本語わかるよ。コニチワァ。」
無視。
「イタリア語わからないの?」
「少し黙ってくれる?」
「あ、イタリア語わかるんだ。」
「東洋人がイタリア語理解しちゃいけないのかい。」
「あ、そうじゃないよ。嬉しいよ。駅に行くの?」
「駅に行っちゃ行けないのかい。」
「駅に行くなら歩いていったらすぐだよ。
一緒に行ってあげるよ、迷子にならないように。」
「大きなお世話です。
まず迷子にならないから歩くなら一人で行けるし、
一日中歩き回ってもう歩きつかれたのでバス乗ります。」
もう本当にイライラが募ってきたところで
バスが来たので救われましたが。
本当に鬱陶しいのでやめてほしい。

カラヴァッジョ展本当にすばらしかったので
もう一度会期中に観にいこうと思ってます。


Vista Da Billy

2008-02-26 00:13:02 | まち歩き

面白いオファーをいただき
ここ数日撮影を続けているのが
「ビリーが観たフィレンツェ・芸術散歩編」とでもいうようなテーマ。

私がイタリアに来るのに踏ん切りをつけさせてくれたうえに
色々と手助けをしてくれて
当時、今よりもっと朧としていた私の脳みそに
美術史の基本を叩き込んでくれた親分からの依頼。
東京で「犬の目線で見たフィレンツェ芸術」
というテーマの講演をするそうで
私はその講演も聴きに行きたいくらいですが
さすがに行けないのでリストアップされたものを撮影しながら
色々思いを馳せてみたりしているところです。
絶対に面白い講演になるのに、行けないのは残念。

で、ビリーが観たフィレンツェということで
低いアングルからフィレンツェを見ています。
ビリーは体高40センチくらい。
地面から40センチくらいの高さから
上にあるものを仰ぎ見て撮影するのは結構しんどい。
足腰にかなりくる上、
地面に這い蹲るようにして撮影していると
周りのイタリア人にとても不思議そうな顔で見られます。

Vista_da_billy
見慣れた夜の共和国広場のGiubbe Rosseもこんな感じ。
結構新鮮。