不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

La preparazione per una piccola vacanza parte 3

2004-05-29 02:50:17 | 旅行記
プチバカンスのホテルが決まり、フェリーの予約も一応完了。

普段から何かといえばお世話になっている
レンタカー会社Maggiore
家から50メートルのところにある事務所に出向き
レンタカーの予約をしようと待っていると
所長じきじきにデスクまで来るようにと手招き。
私のお気に入りFiat Punto
レンタル予約を依頼。
これは問題なし。
お気に入りの車でバカンスにいけるので十分満足。

さて次はエルバ島の情報収集。
自宅の本棚を探してみると
イタリアのとある出版社がシリーズで出しているもので
1998年発行の(!)古い旅行雑誌がみつかり
それが「トスカーナの島々」特別版だったので
参考にしてみようとは思ったのですが、
きれいな写真ばかりで、あまり実用的な情報がない。
(こう思うと日本の雑誌にしても某「地球の○○方」にしても
情報満載で役に立ちますねぇ。)
観光名所とか役立つ情報とか皆無。
載っているのは美しい砂浜(もちろん重要)。
まぁ、のんびりリゾートなので、
ふらふらしないで砂浜にいろということなのでしょうか・・・。
でも色々遺跡や歴史的建築物とか見てみたい気もするでしょう?

今回の旅行を希望していた後輩から二つの要望。
「ナポレオンの自宅&別荘に連れて行って」
「ジャック・マイヨールの自宅に連れて行って」

ナポレオンに関してはすぐに見つかりました。
まぁ、歴史的に有名なものですし、建物でかいし。
(島流しになっていたのに、優雅な生活していたのだな、ナポレオン)
問題はジャック・マイヨールの自宅。
2001年冬にこのエルバ島の自宅で自殺をしているので
その家がどういう扱いになっているのか不明。
イタリアのオンライン検索にかけてもろくな情報はかかってこなくて
なんだかきちんとした情報が手に入りにくい。
(たいていイタリアの検索ではろくなものがかかりませんが)
まぁ、なんとか自宅のだいたいの場所はわかったので
後は現地に行って探すしかない。
ホテルの人で知っている人がいるやもしれずと期待して。

でも日本人なのでやはり情報で武装していきたいのです。
ガイドブックがほしいなぁ。
そう思い立って街の中の本屋を歩き回ったのですが
思うようなものは見つからずじまい。
結局諦めたのでした。
出発港か、もしくは島についてから
インフォーメーションで色々情報入手するしかないかな。

日本のガイドブックは優秀ですね。(実感)



La preparazione per una piccola vacanza parte 2

2004-05-29 02:11:53 | 旅行記
前回のエントリで
今回のプチプチバカンスの
ホテル予約が完了したところまで書きました。

エルバ島内の多くのホテルと同じように
我々が予約したホテルでも
予約時に希望を出すと、
本土から島へ渡るフェリーのチケットの
手配・郵送サービスがあります。
時間がぎりぎりだったので、郵送は無理だろうなぁと思いながらも
念のためにホテルに
「フェリーの予約をお願いします」とメールを入れてみた。
ホテルからは丁寧なお返事。
「今回は時間的に無理がありますので、
ホテル側でのフェリー予約サービスはいたしません。」
あら、やっぱり。
まぁ、わかっていたので、特に驚きも動揺もしませんでしたが。

なので、フェリーの手配を自分ですることに。
別にたいして難しいことではありません。
船会社のサイトからオンライン予約すればいいだけのことです。

ところが・・・。
二つある船会社のいずれも、
オンライン上では既に、
我々が希望している時間のフェリーが満席。
一番早い空きのある便は20:00発。
島に二泊しかしない今回の旅で
初日の到着がこんなに遅れたのでは
楽しめる時間が短くなるじゃない!
そして、往復でのチケット購入で検索をかけていたのですが
帰りの便も全く希望時間の便に空きがなく
出発日の朝8:30の便でなければ乗れないという結果が。
ということは初日夜遅くに着いて、翌日一日島で過ごしたら
3日目の朝早くには島を発たなくてはならない?
島満喫は実質1日だけ??
そんなことで怯む私ではありません。

改めてネット上で検索をかけて、
イタリア国内のフェリーの予約を
一手に引き受けている旅行会社のサイトを発見。
ここで検索した結果は良好。
(本社のサイトで空きがないのに
旅行会社で見つかることは間々ありますね)
希望通りの時間で往復のチケットを予約できそうな予感。
早速オンライン予約見積もりのフォームを送信。
待つこと暫し。
やがてメールが届いて、予約可能という返事。
このメールを受け取ったのは24日16:00過ぎ。
そして、このメールの中では18時までに支払いを済ませて
(最初はオンライン郵便為替
Vaglia postale onlineでの支払いを選択)
その支払い領収書をファックスで旅行会社に送った時点で
予約完了となる旨が記されていました。
これを逃す手はないということで
早速手続きしようと思ったのですが、
なんとメールの一番最後のほうに
「船会社本社サイトとアクセスできないため
料金見積もりが出せません」と書いてあり、
支払い金額が0、00ユーロになっています。
じゃぁ、18時までに支払い手続きできないじゃないの!

ということで、切羽詰っている私は
嫌いな電話をものともせず、
むんずとつかんで早速旅行会社に問い合わせ。
担当者に代わってもらって
「支払いを即座に済ませてフェリーチケットを予約したいので、
金額を提示してくれ」と頼み込み。
担当のお姉ちゃんは
「わかりました。すぐに調べて10分以内にメールでお知らせします。」
イタリアらしからぬ迅速な対応?

しかし・・・。
待てど暮らせどメールは届きません。
18時までに支払いを済ませてファックスを云々という条件に
変更はないわけですから
タイムリミットがどんどん近づいてくる。
30分待っても音沙汰がないのでもう一度電話。
先ほどのお姉ちゃんは暢気に、「あ、今調べていました」。
頼むから・・・。ちゃんと仕事してね。
その場で調べて口頭で料金を伝えてもらうことに。
それと同時に、今から郵便局で郵便為替の手続きをしていたら
到底18時のタイムリミットには間に合わないので
という見解は幸いにも私とおねえちゃん両者一致して
最終的にはクレジットカードでの支払いに。

これでなんとかフェリーチケットの予約はできたのです。
希望通りの時間で。

しかしチケットは郵送されてくるはずがありません。
もう日時が迫っていますからね。
(こんなときにイタリア郵便局を信頼する人はどこにもいません!)
ということで、
出発港のチケット売り場で当日引き取ることになったのです。
担当のお姉ちゃんからのメールでは
私の名前を記した封筒にチケットを入れて用意しておいてくれると。
お姉ちゃん、今度はちゃんと仕事していてくれますように(祈)。
当日港に行くまでチケットが入手できないのは、なんともスリリング。
日本なら問題ないけど、ここはなんといってもイタリア。
日常的にとんでもないことが平気で繰り広げられたりするわけで。

当日は早めに港に行って
チケットの確認をしようと固く心に誓ったのでした。