不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Curiosano

2008-08-28 20:36:00 | 日記・エッセイ・コラム

朝ふらふらと共和国広場・サヴォイホテル前を歩いていたら
寝ぼけ眼の視界に突然入ってきた赤い物体。

Dscf4367
イベント用の変なラベルくっつけられてちょっとカッコ悪い。
でもFerrari。

イタリア製の車でありながら、
一般道ではめったにお目にかからないフェラーリ。
さすがにイタリア人もフェラーリを見かけると
羨望と好奇の眼差しを注ぎます。
Dscf4369_2

イベント用に集められた数台のフェラーリ。
近くを通り過ぎるときにエンジンの熱気が伝わってきました。

Dscf4368
やっぱりフェラーリねぇ。


Le piazze sotto la luna

2008-08-26 06:43:04 | アート・文化

フィレンツェの夏のイベントとして
ウフィツィ美術館やアカデミア美術館の
夜間開館と合わせて今年楽しみたいのが
ジョットの鐘楼の夜間開館。

Apertura_finestra

レンガ色に広がるフィレンツェの街を見下ろし、
ドゥオーモの丸天井を間近に鑑賞することのできる
日中のジョットの鐘楼からの眺めは格別ですが、
414段の階段を自力で昇る必要があるので、
できれば涼しい早朝か夕方に昇りたいと常々思っておりました。
19時から23時までの夜間開館によって、
夕方以降の涼しい時間に昇って
かつフィレンツェの夜景も楽しめます。

Vista

夜景といっても薄暗いフィレンツェのイルミネーションでは
著名なモニュメントくらいしかライトアップされていませんが
今しか観られないという貴重さがありますので
この時期フィレンツェにいらっしゃる方にはお奨めです。

Cupola クーポラ

Palazzo_vecchio パラッツォ・ヴェッキオ

Santa_croce サンタ・クローチェ教会

Repubblica 共和国広場と月

Campane

◆ジョットの鐘楼◆
ドゥオーモ前広場にある重要なモニュメントのうちの一つ。
高さ84,70メートル、幅約15メートル。
1300年代のフィレンツェ・ゴシック様式をよく表した建築物。
ドゥオーモと同じように白、赤、緑の大理石の装飾。
建築当時からその機能性よりも
装飾性が重視されていたといわれます。

建築はジョット(Giotto)によって1334年に開始されました。
ジョットの死に伴い、1337年以降はアンドレア・ピサーノ
(Andrea Pisano)が受け継ぎます。
結局ジョットは自身のプロジェクトの初期部分
(六角形の装飾板のある高さ)の完成を見るだけとなりました。
アンドレア・ピサーノがジョットのプロジェクトに基づき
2階部分まで完成させると、
外壁装飾にはアルベルト・アルノルディ
(Alberto Arnoldi)が参加します。
菱形および六角形の装飾板のテーマは
普遍法概念とキリスト教における魂の救済の物語。

装飾というよりもすっかり外壁の一部として
溶け込んでいるような彫刻群は
アンドレア・ピサーノ、ナンニ・ディ・バンコ(Nanni di Banco)、
ドナテッロ(Donatello)の作品。
1348年から1350年にかけての2年間、
フィレンツェを襲ったペストの影響で
建築工事は一旦中断されます。
その後ペストが落ち着くと工事再開となり、
1359年にジョットの鐘楼はフランチェスコ・タレンティ
(Francesco Talenti)の手によって完成。
上層階の窓の設置による自然光の取り入れ、
および建物全体の軽量化、
そして最上階のテラスの設置などは
このフランチェスコ・タレンティの功績によるものです。

Campanile
Le piazze sotto la luna
会期:2008年10月31日まで
会場:ジョットの鐘楼 フィレンツェ
開館時間:19:00-23:00(最終入場22:20)
入場料:洗礼堂&鐘楼共通チケット7ユーロ
     鐘楼のみ6ユーロ
詳細インフォメーションはこちら


Se terme e' azzurra

2008-08-24 23:09:00 | 日記・エッセイ・コラム

ちょっとネット徘徊していたら行きたくなりました。
コバルトブルーの温泉。

私は日本国内をほとんど旅しないうちに
イタリアに渡ったので
日本国内最西端到達地は広島。
それより西は未知の世界。
九州は私にとってイタリアよりも遠い場所です(爆)。

有名なので湯布院の温泉にいつか行ってみたいと
漠然と思っていたけど
コバルトブルーの温泉があるんだねぇ。
両親連れてちょっと行ってみたい。
いつになったらこういう親孝行ができるんだろうなぁ。


Un giro in macchina nel verde 2

2008-08-23 20:13:00 | 旅行記

さて、Giuseppe Verdiの生家を見たところで
洗礼を受けたという生家のどまん前の教会に行きましたが
あいにく、お昼休み。

ということで目的地周辺に着いたばかりではありますが、
Rocole Verdiから約3キロのところにある
これまたヴェルディに縁の深いBussetoという町に向かい
そこでランチをとることに。

ヴェルディ&オペラ好きな友人の希望で
有名なテノール歌手Carlo Bergonziの経営するという
レストランに行ってみようということになったわけです。

Carlo Bergonziのなんたるかを知らない私には
豚に真珠、ネコに小判。
そのおじさんはだぁれという状態…。

Bussetoの街に到着してみると、みごとに閑散…。
人の影が少ない!
ちょっと不安になって、
まずレストランに電話してみようということに。

3コールくらいで美しい声の男性が電話口に。
しかし、8月いっぱい夏休みで休業していますという答え。
残念。
私はBergonziおじさんの偉大さを知らないので
あぁ、お目当てのレストランに行けなくて残念
という程度でしたが
友人はかなりがっかりの様子でした。
Due_foscari
まさか電話に出たのがご本人だとは思いませんが、
とても物腰の柔らかい、きれいな声の中年男性でした。
こういう対応のできるレストランはよいところですねぇ。
ということでLe Due Foscariには
またの機会にいきましょうということで。

で、ランチのお店探しは「ふりだし」に戻る。

とにかくこんな端から端まで
陸上選手が走り抜けたら5分もかからないような小さな町。
売りはとにかく「ヴェルディ」。
どこもかしこもヴェルディと関連つけようとしているのが
手に取るようにわかります。
まさしくヴェルディ様様という感じです。

そんなヴェルディ様様でありながら
人影のない真夏のランチタイムの閑散とした街なかで
8月の3連休でも営業しているお店を当たっていきます。

お腹もすいていた3人組が何にも考えずに
フラッと入ったお店の店内も例に漏れずヴェルディ一色。
ヴェルディ関連のポスターが所狭しと貼られています。

さて、なにを食べよう。
せっかくパルマ近くまで来たのだからということで
やっぱり生ハム。
Prosciutto
生ハムたっぷりのピッツァと、
ハムやらなにやらの盛り合わせ
そしてこれもエミリアならではのかぼちゃのトルテッリ。

これを3人で分け合って食べることにしました。

さすがにハムうまいです。
生ハム嫌いな私でもおいしいと思えるのはすばらしい。
そしてこの周辺にはクラテッロで有名なZibelloもあるので
ハムの盛り合わせにはZibelloのクラテッロもありました。
Prosciutto_02
写真の一番手前にあるのがCulatello di Zibelloです。
豚さんのお尻の部分なのでうまいのですね。
Tortelli
かぼちゃのトルテッリはちょっとぱさぱさしていましたが
素材の味しかしなくて(笑)おいしかったです。

ということでみんなでこれだけ食べたらお昼としては充分。
飲み物も含めて一人あたま15ユーロ程度なので安い。

Osteria_orlandi
食べている途中から、もしかしてこの宮殿って・・・。
と少し気になっていたのですが
お店の名前はPizzosteria Orlandi。

お店の奥にある中庭へのポルティコにはなんと
「ここでリゴレット作曲」というプレートが
こっそりひっそりはめ込まれていました。

まさにヴェルディゆかりの地。

ヴェルディが二人目の奥さんと一緒に
短期間だけ暮らしたといわれる宮殿の一部。

Palazzo_orlandi
何気なく入ったところがそんなお店だっていうのも
この街ならではなんでしょう。

Teatro_verdi

この町にあるヴェルディ劇場へは
後ほど戻ってくるということで
ランチを終えた我々は更に5キロほど先の
Sant'Agataへ。