不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Pisolino di Billy

2009-08-28 20:32:22 | Billy,Layla e Ciccino

家に帰ると、
最近ではチッチーノが玄関までお出迎えに来ますが
ビリーはすやすや眠っていることのほうが多くなりました。
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今日のランチに帰ったときも爆睡中でした、私のベッドで。
ベッドの端のほうに枕を置いて
その上にキルトの上掛けを畳んでおいてあるのですが、
ちょうどいい具合にビリーが頭乗せて
枕小僧となって、すかぴーすかぴー寝てました。

カメラのシャッター音で目を覚ましたビリー。
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寝ぼけ顔。
あれ、いつのまに帰ってたの?と
最近はこういう顔で尋ねられることが多くなりました。

昨夜のお散歩の途中で
急に情けない顔をしたかと思ったら
そのまま意識不明になって倒れたビリー。
すごくびっくりしたけど、
抱きかかえて体さすってあげたら
すぐに意識戻ったので大事に至らず。
でも私の腕の中で失禁してました、かわいそうに。

行きつけの獣医さんも家庭の事情で
8月いっぱいお休みの上
9月からは電話アポイントで往診のみとなってしまったので
緊急事態のときのために
獣医さんの連絡先をちゃんと控えておかないと
そろそろ本気でやばいと思ってます。

ビリーの可愛い顔が
いつまでも私の帰宅を待っててくれることを祈り。


Senatore Kennedy e Firenze

2009-08-27 20:25:06 | うんちく・小ネタ

最後のケネディといわれたTed Kennedyが永眠し
フィレンツェにも衝撃が走りました。

フィレンツェが一番苦しかったときに
手を差し伸べてくれた人物として
現市長のRenziも弔辞コメントを発表しています。

そう、フィレンツェが苦しかったときというのは
1966年11月4日のアルノ川の洪水のとき。
洪水で大打撃を受けたフィレンツェの街にやってきたのが
Edward Kennedyその人だったわけです。
彼のイタリアとの長くて深い付き合いはまさに
このときから始まったのだといわれています。

大洪水の直後にFiat元会長で故Giovanni Agnelliが
電話をしたことがきっかけで
Ted Kennedyはフィレンツェに赴き、
国立中央図書館で他のボランティアたちとともに
泥まみれの書籍の救出に手を貸したのだそうです。
このときからKennedy氏はフィレンツェを愛し
たびたび旅行にも訪れていたようで
最後の訪問は2006年11月だとか。

フィレンツェとケネディ家の繋がりって実はあるらしく
Jacquelineは「世界はフィレンツェを必要としている」
という言葉を残していますし、
どうもSan Giuseppe教会には
ケネディ家にまつわるものがあるらしい!!

Chiesa di San Giuseppeの中のCappella del Santissimoに
Via Curcis (十字架の道)の13番目の留があり
それはJohn Fitzgerald Kennedyに捧げられているものだそうです。
ちなみに他にはガンディーやマルティン・ルーター・キングに
捧げられている留もあるそうです。
あぁ、知らなかった。

早速今週末確認に行かなくては!

Ted Kennedyの冥福を祈りつつ。


Primo Torre Di San Marino

2009-08-26 20:04:53 | 旅行記

サンマリノでご飯食べたあと、放置。
ではなくて、ちゃんと続き。

サンマリノに伝わる伝承。
紀元301年にダルマチア人の
石工だったマリノさんが
当時のローマ皇帝ディオクレティアヌスの
迫害を逃れてたどり着き
この地でキリスト教伝道を続けたのだといわれています。
ということは1700年も続く自治国なわけですね。

ティターノ山の上に形成された街なので
岩山の上にあり既に自然の要塞のようですが、
その上にさらに3つの塔をもつ要塞作ってます。

1つ目の塔と2つ目の塔には
共通入場券4,50ユーロで入場。

1つ目の塔の入り口
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この石の乾いた色がトスカーナとは違うので、
フィレンツェの意思の色になれた私には珍しい。

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城って感じです。

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塔自体は特に高いわけじゃないけど
岩山のその上の要塞の上に建っているので
かなりの眺めのよさ。

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こんな上り梯子を使って上まで登ることもできますが
お腹いっぱいだったし、混み合っていたので、
自分は上らずに下から見知らぬ子供を応援。

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一つ目の塔から臨む二つ目の塔。
結構遠いなぁと思う。
でもまぁ行ってみましょう。

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途中はまたお土産やさんのオンパレード。
イヤゲモノでも見つけたい気分ですが、
なかなかいいものは見つからず。

次は2つ目の塔へ。


Disegni dal Louvre

2009-08-25 06:52:01 | アート・文化

Edmond Benjamin James de Rothschild
(エドモンド・ベンジャミン・ジェイムス・デ・ロスチャイルド)は
かの有名なロスチャイルド家のメンバーで
フランスの銀行家として知られていました。
ロスチャイルド家は元々イギリスのユダヤ系の家系で
世界的な富を誇る一族として名を馳せていますが
エドモンドはその中でも特に博愛の精神に富み、
一族の事業よりもユダヤ世界での人道主義的な活動と
美術品蒐集に力を注ぎました。
彼はエジプトやシリア、パレスティナでの
遺跡発掘作業への援助も惜しみなく続けました。

そんな彼が生涯をかけて蒐集したのが
様々なアーティストのデッサン画で
そのコレクションはデッサン40000点以上、
絵画約3000点、書籍500点に及ぶといわれ
特にレンブラントの作品だけでも100点以上といわれています。
このコレクションの大半は子息に相続されていますが、
一部はルーブル美術館に寄贈されました。

膨大な収蔵品を誇るルーブル美術館から出展され、
フィレンツェのCasa Buonarotti(ブオナロッティの家)で
展示されている作品は
コレクションのうちのイタリア・ルネッサンス期の
画家たちの作品を中心に約90点。
あまりに膨大な数のため
実はこれまでルーブルでも展示されておらず、
今回が初の一般公開となる作品も多く含まれているので必見。

デッサン画なので派手さはまったくないのですが
ゴシック様式で描かれる古い城などの建築物、
多岐に亘るテーマで描かれる人物像や動物など
興味深いものが含まれています。

Pisanello(ピザネッロ)、Jacopo Salimbeni(ヤコポ・サリンベーニ)、
Leonardo(レオナルド)、Raffaello(ラファエロ)、
Benozzo Gozzoli(ベノッツォ・ゴッツォリ)、
Maso Finiguerra(マゾ・フィニグエッラ)などの作品のなかでも
特にFra Bartolomeo(フラ・バルトロメオ)の
Arcangelo Gabriele(大天使ガブリエレ)の優雅な美しさと
Pintoricchio(ピントリッキオ)の可愛らしい4人の子供たちは必見。

Img
これを見るためだけに行ってもいいくらい興味深いです。
実際これを見るためだけにいったようなものです。

Francesco I(フランチェスコ1世)や
Caterina de Medici(カテリーナ・デ・メディチ)などの時代の
メディチ家とフランスとの深い繋がりによって
相互の宮廷での芸術家の往来と交流が盛んであったことを
証明する展覧会ともなっています。

Disegni dal Louvre
会場:Casa Buonarotti
   Via Ghibellina 70 Firenze
会期:2009年9月14日まで
開館日:水曜日から月曜日
開館時間:9:30-16:00
休館日:火曜日
入場料:6,50ユーロ

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ギベッリーナ通りは今車両通行量が少ないので
なんか周辺はがらんとしています。

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まぁ、ブオナロッティの家自体
いつもがらんとしているんですけど。


Pranzo a San Marino

2009-08-20 19:42:25 | 旅行記

さて、ランチです。
観光大国なので、
どこで食べてもきっと同じだろうなぁという気分。

それなら眺めのよいところで、ということで
坂を上って行って一番最初に見つけた
眺めのよいレストランに直行。

Nido di Falco。ハヤブサの巣。
日が当たらなそうな眺めのよい席を確保。

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座った席から塔が見えます。
ご飯食べたらあそこに行くんだなぁと漠然と思う。

眺め重視とかいっても
メニュー見ている間は眺め関係ないし
食べ始めたら眺めなんて見てないし、
食べ終わったらおしゃべりに夢中で眺めはどうでもいい。
結局眺めがよくなくてもよかったかも?
いや、気持ちの問題です。

ということで、メニューと格闘しましたが、
海も近いんだしシーフード食べようかねぇと
無謀な選択。
Chitarra alla pescatore
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出てきた瞬間に、
そのままお返ししようかと思ったほどです。
だってタコだかイカだかわからないけど
(怖くてちゃんと確認もできていない)
なんか吸盤つきの足が見え隠れしているし、
ムール貝入っているし。

どっちも嫌いなんです。

でも一人で食べているわけじゃないので
我慢しましたよ。
だからといって食べられるものじゃないので
嫌いなものはお皿の端に上手に除けて
トマトとパスタだけいただきました。
残った軟体動物のかけらとムール貝は
友人が食べてくれました。

友人たちが食べていたのはラビオリとシーフードフライ。
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それぞれ確か10,00ユーロくらい。
そんなものでしょう。
思ったより安いなと思ったくらいです、観光地なのに。

で、眺めはこんな感じ。
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相変わらず、アドリア海はぼんやりとしか見えないけれど
高いところから見下ろす景色は爽快です。

お腹いっぱいで苦しくなっている体に鞭打って
次は塔を見に行きます。
3つあるうちの2つを見学することに。