不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Uomini che odiano le donne

2009-06-18 14:07:40 | 映画

先日、友人たちと映画観にいってきました。

ここのところ特に観たいと思う映画もなく
この映画も一人だったら観てなかったと思う。
友人たちが結構この原作を読んでいて
どうしても映画が観たいということだったので。

本人たち曰く、
原作とちょっと違うということらしいけど、
昨今は原作と映画の関係なんて
そんなものだよと言っておきました。

原作はもっとエログロチックらしいです。
映画でも結構心臓に悪いシーンとか
さすが14歳以下鑑賞禁止
になっているだけのことはあるというシーンが
目白押しでしたが。
原作はもっとすごかったのか、
読まなくてよかったなぁと思ったり。

でもこの原作3作は読んでみると面白いのかもなぁ。
スウェーデンの作家で2004年に突然死しちゃっているので
もう新作は発表にはなりませんけどねぇ。
Stieg Larsson
スティーグ・ラーソン

スウェーデンを舞台にした映画で
富裕実業家一族を巻き込んだ連続猟奇殺人事件を
ジャーナリストのおっさんと情報屋の女の子が
解明していくというもの。
痛かったり、気持ち悪かったりの連続です。

こんな映画日本では放映されないんでしょうかね。
サスペンスとして面白かったし、
トリックの謎解きは興味深いです。

女性を物としか扱えない男性たちがいっぱい出てきます。
そしてそういう男性が犯す様々な犯罪が描かれています。

しかし。
女性ってそんなに悪の存在なんですかね。
男性はそんなに女を憎んでいるのでしょうかね。
お互い別の生き物なので、
理解できない部分もあるとは思うけど、
そんなにこっぴどく憎まなくてもいいじゃんというのが
映画を観た後の素直な感想でした。
ま、私が女性だからね。

47302_ico
Uomini che odiano le donne


Angeli e Demoni

2009-05-14 13:51:00 | 映画

Il Codice da Vinci(ダ・ヴィンチ・コード)に続くRon Howard監督の新作。

Angeli_demoni
Dan Brownの原作もベストセラーになったので
ストーリーをご存知の方も多いと思います。
5月13日にイタリア、フランス、ドイツなどで一斉公開になりました。

仕事が終わらなかったらどうしようと心配したりもしたのですが
何とか初日に観にいくことができて満足。

ストーリーはこじつけの部分もあるとはいえ、
エンターテイメント作品としては上出来。
迫力のあるスケールの大きい作品になってました。
原作に色つけるとこういう感じになるのねぇって。

ヴァチカン宮殿の撮影は拒否されて
カゼルタで撮影をしたということですが、
まぁ私もヴァチカン宮殿に入ったことはないので
ぜんぜん違和感ないしねぇ。
純粋に面白かったです。

初日ということもあり完全ノーカット版での放映でしたが
長さを感じさせなかったというのは
テンポも良くて面白かったってこと。

平日初日公開だったにもかかわらず
一日でイタリア国内1000000ユーロの興行収入を記録。
ダ・ヴィンチ・コードに続いて怪物映画として独走しそうです。

これ観ると
やっぱりもう一度ローマに行って
ちゃんと作品の詳細を観たいなぁという気分になります。


Earth La nostra terra

2009-04-23 14:21:23 | 映画

4月22日は「地球の日」ということで
Disney Natureが作成した「Earth」が公開になりました。

イタリア語のナレーションはPaolo Bonoris。
彼のいつもの弾丸のような早口トークを想像していたのだけれど
すごく落ち着いたいいナレーションでした。

地球の各地の自然とそこで生きる動物たちの暮らしのドキュメンタリ。
地球の美しさと自然の過酷さと、命の尊さが詰め込まれています。

行ったこともない地の美しい景色と
出会ったことのない動物。
過酷な条件でも文句も言わずに
本能のままに生きる彼らの姿に
我々は学ぶところが多いような気がします。

繰り広げられる弱肉強食、食物連鎖。
文明化されすっかりそういう自然の掟を忘れちゃったり
軽視しがちだったりしますが、
地球のどこかでは
そういうバトルが繰り広げられているのですね。
当然のことなのに、すごく感動しました。

温暖化で地球のあちこちでいろんな歪が生まれているのも
映像から伝わってきます。
地球温暖化は決して人類だけの責任ではないとも思うけれど
やはり我々が犯した過ちが要因の大半を占めているのでしょうね。

美しい地球を守るために、本当にちゃんとしないといけないかも。


Sette Anime

2009-01-22 13:56:33 | 映画

観たい映画が結構まとまってでてきたので、困っています。

今回はSette Anime
Filmvert7381
Will Smith好きなので、
それだけでも観たい映画のひとつになるのですが
今回は「La ricerca di Felicita」に続く
Gabriele Muccinoとのコラボなので
さらに興味が沸き、
ようやく時間を見つけて開演ぎりぎりで駆け込んで観てきました。

日本語のタイトル「7つの贈り物」のほうが
もしかしたら内容を理解するのには役立つかも。

宇宙船開発に携わるTimは
実は暗く重い過去を抱えていて
それが理由で自分の人生を他人に捧げるお話。

自分の人生を捧げる7人を探すために
兄の身分を偽ってまで「正しい価値を持つ人」を探す日々。
その中で知り合った普通の生活をしている
正直で正しい人々との触れ合い。
そのうちの一人が彼の人生も変えることに。
過去のある一瞬から改悛と死の恐怖と直面し続ける毎日。
自分をいたわることができない苦しい記憶と共存する彼は
再び愛に目覚めるけれど、
それが彼の決意を決定的なものにする。

カルマ落としと愛の話なんだよね。

私は特に涙もろいから仕方ないけど
きっと誰が観ても涙が流れ続ける映画です。
(あ、でもイタリア人の若いおねえちゃんは
終わった瞬間になぜか大声で笑ってましたが)

私は本当に最後までちょっと勘違いしてみてました(笑)。

どうしてだか7つの贈り物のひとつがちゃんと思い出せない…。
もう一回観なくちゃだめかも?!

生きることの意味と、命の重さを考えさせられました。


Amore, Coraggio e Speranza

2009-01-14 21:23:05 | 映画

1月14日は「愛と勇気と希望の日」なのですね。
なんだかすごい記念日ですが
「1年後の1959年1月14日、
第3次隊が昭和基地に到着したところ、
2頭のイヌが生存しているのを発見した。
タロとジロであった」。
これが記念日設定の起源になっているらしいです。

懐かしいなぁ。南極物語。1983年公開。

南極物語 [DVD] 南極物語 [DVD]
価格:¥ 5,040(税込)
発売日:2001-11-21

子供心にすごく辛くなったり、
ワンコ応援したり、すごく感動した覚えが。
すごく豪勢な顔ぶれのスター俳優が揃っていたのね、
当時はあおっちろい子供だったので
ぜんぜんそんなところは気にしていなかったけど。
私にとってこの映画の主役は
やっぱり極寒で生き延びようとするワンコたちだったもの。

実家の近くにはその頃(未だに)映画館がなく
電車に乗って母に連れられて見に行った記憶が。
その頃、きっと子供二人を連れて映画館に行くのだって
我が家のお財布にはやさしくはなかったはず。
でも映画ってやはり大画面で観ることに意義があって。
ワンコ好きの子供二人によい作品を見る機会を
ちゃんと与えてくれた両親にも今更ながら感謝します。

そんなこともあってか
2006年にはディズニーでリメイクもされましたが
やっぱりオリジナルのほうに思い入れが。

オリジナルは世界各国でも放映されて
イタリア語でもAntarcticaというタイトルで
イタリア語吹き替え版がでているようです。

見かけたことないけど、観てみたいな。

大人になった今、
少しはモノがわかるようになった今、
ワンコトの付き合いがより主体的になった今、
自分がどういう風にこの映画を受け止められるのかにも
すごく興味があるので、観てみたい。
そして、母とまたこの映画について話をしたいなぁ。

いつか「Tokaghe」の上映会で上映したい!!