不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

E' difficile di comprendere

2005-10-18 01:12:11 | 本と雑誌
イケズの構造
読み終わりました。
某週刊誌でずいぶん前に書評が出ていて
その場ですぐに読みたいと思って
Amazonに注文して
わざわざフィレンツェまで届けてもらっていながら
なかなか読めずにいたもの。

イケズってなに?
というところから始まって
すごい展開になっていくのです。
途中難しすぎてよくわからなくなります。(爆)
というか、途中でイケズがなんなのか
見失ってしまったのです。


私にとって「イケズ」という言葉との出会いは
なにを隠そう、ずいぶん大人になってから
アニメの「ちびまるこちゃん」のなかで。
まるこが「うーん、いけぇずぅ」といっているのを見て
ふむ、イケズってそういうことかぁ。と思ったのが最初。
なので、本書が語っている「本質的なイケズ」とは
ちょっとだけ違っている気がします。
まるこの捉える「イケズ」は
いわゆる「よそさん」が感じている「イケズ」であって
それははっきり言ったら「意地悪」の代名詞。
しかし、本当の「イケズ」は「意地悪」じゃないのだって
この本を読んでなんとなくわかりました。
でもやっぱりなんとなくしかわからないのだ。
それは本当の「イケズ」体験がないからなのか?
とも思うけど、あんまりイケズ体験はしたくないかもとも思うし。


しかし、帯に書いてある、これ。

どっちなん?
一つだけ否定語じゃないんです

○ええんちゃう
○よろしおすなぁ
○いやーっ
○そやねぇ

答えは本文中でみつけてね

ということでしたが、
結局一回読んだだけではよくわかってない私。
もう一回読まないとどれが否定語じゃないのか理解不能。


本書はイケズをよりよく理解するための
実用書であるとともに(笑)
コミュニケーション論としてもとても面白い。
お勧めです。

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Come Diventare Un Buon Cane

2005-05-29 16:12:15 | 本と雑誌
帰国時に甥っ子が「トイストーリー」のバズに
はまっちゃっていることを知りました。
で、イタリアから何か送ってあげるよと約束したのですが、
間接的に催促されました(笑)。
子供はそういうことはよく覚えている。
で、早速ディズニーショップに出かけてみたのですが、
バズキャラクター物、色々あって、おもちゃから洋服まで。
でも、ありきたりだよなぁとか思い、(日本にもあるだろうし・・・)
ならばバズキャラクターで
アルファベットを覚えられる絵本とかないのか?
と思い立って本屋さんへ移動。
児童書コーナーで探したけれど、
基本的にディズニーキャラの本が少ないので断念。

しかし、本屋は楽しい場所。
で、今回は。
こんなものを見つけて衝動買いしてきちゃったのでした。

libro_cane
Come Diventare Un Buon Cane
Yoko Kitayama

日本人作家の本が翻訳される機会が増えてきたイタリアです。
現代小説なんかは増えていたけれど、絵本の世界もとうとう。

日本語のオリジナルは「りっぱな犬になる方法」
こちら
4101363315


私はこの作家の「犬のことば辞典」というのをもっていたはず。
さて書庫のどこにしまったかは誰も知らないけれど。(爆)
それは、子供・大人・ワンコの三視点から
様々な言葉を解説しているもので
なかなか勉強になる絵本だったのです。
基本は子供向けの絵本なので言葉のあたりもやわらかくて
読んだ後、ほわわんという気分にもなれるし。


「りっぱな犬になる方法」、イタリア語で読んでも
原作の日本語のもつホッコリ感が残っていて、良かったです。
イタリア語の難しい本はいらないけど、
何かイタリア語の本が欲しいという人への
プレゼントにもいいかもねぇ。

で、もちろん、
ビリーは「りっぱな犬」なので
「りっぱな犬になる方法」はこの人のために。

libro_cicci

使い方既に間違ってますが、
彼が「りっぱな犬」になれる日は来るのでしょうか・・・。

あ、甥っ子には何を送ればいいのかねぇ・・・。

「りっぱな犬になる方法」はタイ語バージョンも出ているそうです。
「チャイディの世界」
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Spiegami il mondo

2005-02-21 14:59:18 | 本と雑誌
8804537671_smallオリジナルのタイトルは
「Kinder fragen,
Nobelpreistrager antworten」
というくらいだから
ドイツで出版されたものなのでしょう。
これがイタリア語訳されて
(訳者Lucia Taddeo:ルチア・タッデオ)
Mondadori(モンダドーリ)社から
発売されています。

イタリア語のタイトルは
「Spiegami il mondo」
世界のこと教えてよ!って感じです。
子供たちが疑問に思っている素朴な(?)質問に
ノーベル受賞者たちが答えるというもの。
(163ページ、7,80ユーロ)

Dalai Lamaは
「愛ってなぁに」という質問に
「愛とは他人の気持ちになること、
思いやること、相手を尊重すること」
という普遍的な事実を非常にわかりやすい言葉で説明しています。
子供でなくても、時に「愛とは何ぞや」と迷うことがあるもの。
ダライ・ラマの言葉で改めてはっとしましたよ。
さすがですね。
Dalai Lama:1989年ノーベル平和賞受賞

Richard J Robertsは
「どうしてポテトチップスだけで生きられないの?」という質問に
医学的な面からきちんと説明していますが
これがまた難しくなくていいのです。
私もポテチマニアなので
できればポテトチップスだけで暮らしたいものですが(爆)
これを読んで気持ちを改めました(笑)。
ビタミンが足りなくなって視力が落ちるよぉ、
カルシウム不足で骨が弱くなるよぉ、
ナトリウム過剰で高血圧になるよぉ。
良くわかるでしょ。???
Richard J Roberts:1993年ノーベル医学賞受賞

他にも「誰が劇場発明したの?」
(お答えは1997年ノーベル文学賞受賞者の
Dario Fo:ダリオ・フォー)
「どうしたらノーベル賞ってもらえるの?」
(お答えは1990年ノーベル平和賞受賞者の
Michail Gorbaciov:ミヒャイル・ゴルバチョフ)
など、結構読んだら面白そうなことばっかり。
子供の疑問って
そのまま我々の疑問でもあるってことも実感。

Amazon.co.jpで探してみましたが、
まだ日本語訳は出ていないのかな?
見つけられませんでした。
ご存知でしたら教えてください。

コメントやメールで「どこで購入できますか」
という質問が相次ぎましたので。
「イタリアごろごろ猫記」
Le librerie on-line オンライン書店~にトラックバック
イタリアのオンラインブックショップについて
説明してくれていますので、参照してください。



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Arrivato alla fine

2004-12-31 10:32:07 | 本と雑誌
何の最終地点に辿り着いたのかというと。

ようやく「Codice Da Vinci(ダ・ヴィンチ・コード)」
を読了しました。31日の未明に…。
さて、どれくらい時間がかかったのでしょう。

購入してきて
いよいよ読み始めるというエントリ
7月15日付になっています。
堂々の5ヵ月半!
いくら読書スピードが遅いといっても…。
最初のころのエピソードとか忘れそうです。(爆)

ここ数日は、
「あぁ、そろそろ年が暮れる。
できればこの本、年越ししたくない!」
という思いでいっぱい。
いつにも増して読書スピードを上げたつもりです(笑)。

まぁ、感想というか、これを映画化したら
あそこはあぁなって、そうなって、
きっとこうするんだろうなぁとかいう想像がたくさん。
映画化も楽しみです。
因みにLangdon役はトム・ハンクスでしょ?

まぁ、途中から想像していた感じの
エンディングではありましたが、
色々と伏線が張られていて
読み物としてはとてもよくできていると思います。
これをきっかけにほかの文献への興味も湧いたし。
2005年もいい本に出会えそうな気がします!


La lettura

2004-08-20 02:25:47 | 本と雑誌
私は日本にいるときも本を読むのが好きだった。
ただ、すごく偏った分野のものしか読まないし
なにより読む速度がとても遅い。
一つ一つの単語や言い回しを頭の中で
何度となく反芻してしまうから。
途中で気になる記述に出会うと
迷わず数ページ戻って読み返したりするから。
とにかく一回ですんなり読み終えることなんてない。

イタリアに来てからは活字中毒にも似た症状で
手許にある日本語を片っ端から読んだりもした。
そしてあるときから
イタリア語の本にも慣れ親しむようになった。
母国語で書かれたものさえ
読み終わるまでに人の数倍かかるというのに
イタリア語で読んだりしたら終わりが来ないかのよう…。
それでも読まずにはいられない。病気だ。

ということで
今回ようやく読み終わったのは
Tracy Chevalierの小説。
日本語では「真珠の耳飾りの少女」。
(236ページ読むのに3ヶ月もかかった!)

で、これを読み終わった瞬間から
次のものに取りかかった。
Il Codice Da Vinci
「ダ・ヴィンチ・コード」。
読み初めて2ページ目で
既に気になることにぶち当たり早々に降り出しに戻った。
果たして読み終わるのか?(爆)