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神戸旧居留地124番館の標柱

2014年04月07日 15時09分44秒 | 神戸情報
神戸旧居留地124番館の標柱の写真を撮ってきましたので紹介します。
撮影:2014-4-5

所在地は神戸市中央区伊藤町119番地 現在、三井生命神戸三宮ビルの敷地となっています。

Google地図にリンクしておきます。





上の写真が神戸旧居留地124番館の標柱です。

神戸市立博物館の田井 玲子氏の近著「外国人居留地と神戸」2013年11月
    神戸新聞総合出版センター Page224に124番の経緯についての記述があります。


明治3年(1870)5月16日 英国 シー・エー・ヘーマン(C.A.Heimann) 競売にて取得(225坪)

明治19年(1886) モリヤン・ハイマン商会(Mourilyan.Heimann&Co.'s)・土蔵(Godowns)

明治30年(1897) John Gillingham's Godowns

明治38年(1905) カーロウィッツ商会(独)
          Carlowitz & Co. 支配人:A.J.Mcglew
          日本人館員:K.高城 D.城野 T.岡崎 S.埴原 T.加藤 B.杉原 亀井他

          営業種目:花筵(はなむしろ)、麦稈(むぎわら)真田、その他雑貨


上の写真は所在地の遠景です。標柱は中央の下のほうにあります。
隣のビルの貿易ビルと背後のマンション(BELISTA 神戸居留地)が写っています。


上の写真は現地の説明板です。

下記のように書かれています。

「居留地124番の碑
この標柱124番の地は東町と呼ばれ、町名が示すように外国人居留地の東の端で、前面は外国人
遊園地であった。
また背中合わせの119番初代県知事伊藤博文にちなんで名づけたと伝えられる伊藤町である。
両地は明治3年の居留地第3回競売で各々イギリス人C.A.ハイマンおよびシロンの所有と
なったが、その後一体として使用され税関に近接している便もあるため倉庫として33・34・35番の
イギリス商館モリアン・ハイマン商会に付属していた記録もある。
いつごろかイギリス風赤れんがの倉庫が建てられた。
大正3年第一次世界大戦が起こり、当時の所有者ドイツの商人は引き揚げ、倉庫は火災の損傷を
受けたまま残された。
 大正五年にこの地を兼松商店(オーストラリア貿易の開拓者兼松房治郎が明治22年神戸で
創業、現、兼松江商株式会社)が本店用地に買い取り同種の輸入れんがをもって修築、改造し、
大正八年に四階建て倉庫を完成させた。
本石柱はその折、東町側の同社通用門にとどめたものである。開港当時の外国商館の面影を
しのばせる貴重な文化遺産としてここに存在するものである 昭和60年3月」




コメント
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