カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

雨の雨飾山

2017-07-19 | ヤマのこと

2017.7.15~16 雨飾山へ


その一度聴いたら忘れられない名前の山を知ったのは、
まだ山歩きを始める前の2005年 栂池高原に遊びに行った時
なんとも耳に心地よいその名前に惹かれ、いつかは行ってみたいと思っていた。

あれから何度となく予定は立てたものの、宿がいつも満室で見送り・・・
宿の空きと好天の両方を待ってたらいつまでたっても行けない!
と今回も天気予報がころころ変わる中、雨でも登る気持ちで出かけました。



▽アクセスはなかなか大変▽


三連休だというのに南小谷駅で降りたのは数名
小さな駅前には姫川が流れ、独特の青が良い雰囲気
南小谷駅から村営バスに揺られ”雨飾高原”下車、
登山口のある”雨飾高原キャンプ場”までは車道を1時間ほど歩きます。



キャンプ場は標高1200mほどのところにあるけれど、
予想通りこの日は湿気がすごく蒸し暑くて全然涼しくない。
1か月ぶりの山歩きなので車道歩いただけで汗びっしょり(ノД`)
おかげで山にも登ってないのに生ビールが美味しいこと

こじんまりとしたキャンプ場はオートと登山者用に分かれている
どちらも三連休とは思えないほどの静けさで、久しぶりにゆっくりまったりキャンプ
日頃の睡眠不足と疲れを癒すことが出来ました。
(携帯圏外・ビール&発泡酒&ジュース販売有・トイレ&水場有)

到着した日の夕方は晴れていたのだけど、日曜日の天気は微妙。
ここに到着する直前の天気予報は昼から傘マークでした。



▽山頂を目指して▽



翌朝は5時出発で山頂を目指します。
最初は緩く沢沿いを進み、しばらくすると素晴らしいブナの森となりました




ブナ平では登山者が多く休憩していたし、まだ歩き始めて一時間も経っていないので
パスして更に進みます




全体的にゴロゴロと岩や木の根っこが多く、歩きやすくはない登山道
足元にはズダヤクシュ・マイヅルソウ・ニョイスミレ等が咲いていました



あ・・・今年初見のサンカヨウ、嬉しいな~



ずっと登りだった登山道が下り始めたら見えてきました、荒菅沢の雪渓



ふわぁ・・・ここが荒菅沢
あのトンガリが雨飾山?
ここから見える岩壁は”布団菱”と呼ばれているらしい
標高の割には険しい姿をしていますね



荒菅沢の先はさらに傾斜が強くなった
だいぶ登ったかな?と振り返ると、火打山と妙高山
懐かしいなぁ・・・良い眺め



その先は梯子が出てきたり、ちょっと気の抜けない感じで



一生懸命登って行くと・・・




すーーーーっっと目の前が開けた
ここが”笹平”
残念ながらガスがかかってきてしまったけど、
急な登りの後にふっと現れた柔らかな稜線がとても気持ち良い




笹平はプチお花畑になっていたけれど、
この辺りから雨が強くなってきたので楽しむ余裕もなく



目の前が山頂でしょうか?ガシガシと登り振り返ると




”雨飾りの乙女”
ああ、いつも写真で見ていた横顔はここからのものだったのね
ガスにまかれなくて、見ることが出来て良かった



だけどどんどん雨は大粒になり・・・



山頂(南峰)に着いた頃には風が強くて全身合羽にお着替え(笑)
私の場合、天気予報が晴れでも急変して雨に降られるから、
もう天気予報なんかあてにしないよ~~




北峰は目と鼻の先
日本海側を向いているという石仏たちは、天然の供花に囲まれていました。


こんな天気でも次々登ってくる登山者たち
山頂からの日本海を眺めたかったけど、かなわぬまま雨も強いので即下山
この私が雨飾山で雨に遭わないわけがない・・・と思ったけどやっぱりね(´ε` )




途中、深い谷を見下ろすトラバース
さっき、下から見上げていたのはこの辺だったのかな?うっかりしたら吸い込まれそう




雨が強いし、下りは滑るのでカメラはしまったのでこの後の写真はありません。

スッキリ見渡すことは出来なかったけど、下山もまるで雲の上にいるような気分で、
1900mほどの標高とは思えないほどのりっぱな山

長年、思い続けた山にやっと来れて嬉しかったけど
やっぱり雨に飾られた、私の初めての雨飾山は終わりました。




▽下山後は温泉へ▽

雨だったために予定より1時間以上も早く下山してきたため、
念願の雨飾温泉に立ち寄ることが出来ました。


バス停から徒歩5分の位置にある野天風呂
この温泉の素晴らしいことと言ったら!

男女は仕切りがあるだけですが別々です。
源泉掛け流しの熱めのお湯が、登山の疲れを癒してくれますが、
なんといっても気持ち良いのはそのロケーション
しーん、とした森で静かに揺れる木々の擦れる音を聞きながら、
鳥の声、湧き出るお湯、
木々の間から覗く空を見上げながら入る温泉の開放感ったら・・・

近所に住んでいたらたぶん、休日は一日ここで過ごしてるでしょうね、というくらいの気持ち良さでした。
(料金は寸志)


火打山から下山した燕温泉も似た様な野天風呂でしたが、
このあたりはこんな開放感あふれる温泉を、自由に楽しめるんですから羨ましいですね。
紅葉の雨飾山も一度見てみたいなぁ







■行程■

新宿7:30→(あずさ)南小谷駅11:42 小谷村村営バス12:07→雨飾高原12:48→徒歩にて雨飾高原キャンプ場
14:00

雨飾登山口5:08→ブナ平5:50→荒菅沢6:25→笹平8:00→雨飾山頂8:30~8:45
来た道を戻る→雨飾山登山口(キャンプ場)11:55

昼食&撤収→雨飾温泉野天風呂→雨飾高原BS15:10→南小谷15:51/16:20→信濃大町乗り換え17:15→松本18:11
松本(スーパーあずさ)18:35→新宿21:06


雨飾高原キャンプ場
小谷村村営バス


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