カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

雨の土曜日

2009-05-31 | オデカケ


5/30土曜日の午前中は仕事でした。
仕事を終え午後から、ずっと気にしていた「上野・東京国立博物館」の阿修羅様に会いに行く。


予想より少なかったが50分待ち。
こういうのであまり並んだことがない私だけれど、あと1週間で終わりなので何が何でも。
ファンクラブ特典のピンバッチとポストカードはまだ残っていてもらえた、フィギュアはとうに完売。

館内も予想通り大混雑で、残念ながら阿修羅様の足元には近づくことが出来なかった。
それでも生阿修羅様はとーーーーっても素敵だった。
興福寺ではガラス越しにしかお目にかかることが出来ないのに、こちらでは遮るものなし。う~んありがたい。

阿修羅を運ぶことがそれだけすごいことなのか、「プロフェッショナル 仕事の流儀」(実は好きな番組で良く見ています^_^;)
を事前に見ていたので又、違った目で見れたのも楽しめた理由の一つかもしれない。

私、「阿修羅ファンクラブ」に入っていたにもかかわらず、
最終日間じかまで行ってないという会員としてはあるまじき態度ではありましたが・・・
会員特典の音声ガイド・シークレットトラックの、みうらじゅん&いとうせいこうのグダグダ話、
期待通り面白かったです

またすごーーく奈良に行きたくなりました・・・

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そしてその後、まだ時間が合ったので、数十年ぶりに「上野動物園」へ行って見ました。
パ・・・パンダいないんですね・・・

 
天気も悪かったし、夕方だったせいもあるのだろうけどなんだか寂れた風で・・・
でも、子供の頃大好きだった白くまのコーナーは以前と全く変わらずで、
子供の頃のまま残っていてくれるのは、かなり嬉しいかも!
動物園入口の遊戯コーナーもまだ健在、ノスタルジックな気分にさせてもらい、、
変わらないことの重要さをしみじみ・・・それはそれで嬉しかった。

閉園時間も近づき、また上野公園に出るとさっきもいたニャンコが、
人間の往来なんて気にも留めず、道の真ん中でゆったりくつろいでいた。


(ここは俺んちだし・・・)


しばし話かけるも、無反応。
それなのに急にむっく、と立ち上がり、のっさのっさとある方向へ・・・



ニャンコの行く方へ、一緒に行ってみると・・・
ネコおじさんが、ご飯を持ってきていたのだった。
他のニャンコたちも既に集まっていた。
この子は遠くからでも、おじさんの姿はしっかり捉えていたのだった。

幸せそうにご飯をほおばるニャンコ達は、黙々とご飯の準備をするネコおじさんに、
すっかり心を許していた。
こんな風にニャンコ達に信頼される関係を築くのは結構大変だ。
だって毎日同じ時間に、猫達の喜ぶものを持って、雨の日も雪の日もこなければならないんだもの・・・
仏像運ぶのだって、ネコにご飯を運ぶのだって・・・半端な気持ちじゃ出来ないのだ。


・・・・そんな土曜日でした。



小金沢連嶺と初めての避難小屋 その2

2009-05-28 | ヤマのこと

その1
続きです。

 
でも自然林の森はやっぱり素敵です。
黒岳からの下りは急に緑が色濃くなったかと思ったら、こんな広々とした広葉樹林の尾根に出ました。


コバイケイソウの大きな葉にてんとう虫も。

 
そこからまたゆるく登り返すと「白谷ノ丸山頂」到着。
ここからの富士山も見事らしいのですが、もうガスガスで何も見えません。
おまけに、地図にはない踏み後が左に伸びていて・・・どっちへ進んだらいいのかガスって良く解りません。
最近はちゃんと1/25000の地図を持ち歩くようになったので、迷ったときは確認します、成長しました。
結局直進で合っていたのですが、後で調べたらどうやら左には展望台みたいなものがあったらしいです。

 
ここからはエアリアにも書いてあった通り、深くえぐれた歩きにくい道をグングン下り、
左に一瞬で流れていきそうに見えるザラザラの白砂崩壊地を見ながら、目指す峠へ・・・

 
やっと着きました~!「湯ノ沢峠」そして分岐を右に折れ、30秒ほどで「湯ノ沢峠避難小屋」
ウワサどおりの(中は)キレイさ。布団も意外ときれい、蛍光灯を付けることが出来、窓にはカーテンまであります。
この小屋、実際は市の管理ではなく、この小屋を愛する方達有志の皆さんが管理されてるらしいです。
車でこれる場所にありながら、静かでまるで誰かの秘密基地のようで・・・いや別荘かな(笑)
万が一の為テントを背負っていましたが、避難小屋練習のためと、
雨が降りそうなので今夜はここに泊まる事にしました。


バイオトイレが小屋のすぐ脇の駐車場にあります。
水場は徒歩2分下ったところ。冷たい水がしっかりでていました。

(貸切宴会中・・・)
避難小屋泊まり初体験~~~ドキドキ

小屋の中はゆったり使っても7,8人は寝れそうな広い板の間。
バケツが置いてあったので、ビールを冷やすのに拝借。
なぜか電気ポットやテルモスも置いてありました。

誰か来るかと端の方にいましたが、結局誰も来ないので貸切になりました。
布団は借りず持参したシュラフとマットを使いました。
そういえば同じ方向に歩いていた人いなかったねぇ・・・。
すれ違ったのも4組だけ。大菩薩峠の喧騒から比べるとなんて静かな・・・

テントも好きですが、天井が高いってやはりラクですねー。
あまりに快適な空間の為、背負ってきたビール1.5lと焼酎、梅酒はすぐになくなり・・・
仕方がないので寝るとしますが

【怖かった事件】駐車場に6,7台止まっていた車、夕方にはいなくなったと思ったら、日没後にも1台の車と一人の男性が残っていた。
その男性は白い布で作られた高さ2mほどの大きな屏風?状のものを駐車場に置き、
その周辺をうろうろと・・・?
そのうち発電機まで動かし始め・・・いったい何をしようとしていたのでしょうか?何かの実験?
怖くて聞けませんでしたが、発電機の騒音が21:00過ぎまでしていて、ビビリな私はちょっと怖くて寝付けませんでした・・・
山のテント場ならぜんぜん怖くないのですが、ここは車で入れる場所だし。
こういう時、怖いのはオバケでも虫でも無く、ニンゲンなんですよね・・・


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22:00頃車もいなくなり、やっと眠れるかと思ったら、屋根にあたる雨の音がだんだん強くなり・・・


(生憎の雨の朝)
天気予報では日曜の午後くらいから、と言っていたのに。一晩中降っていたみたい。
5:00過ぎても強く降る雨、本当は滝子山まで縦走の予定だったのですが、
雨はいやだし、下りも滑りそうだし、又くればイイや、とあっさり下山することに。軟弱モノらしい選択です


温泉目指してれっつごー!バスの時間には十分間に合う7:00に出発。
テント撤収がないので支度も早い。
時間的に早すぎるけど、何があるか解らないからねー、と歩き出す。
この時点で雨は土砂降り


長い長い車道歩きの途中、雨雲の間から富士山が見えていた。
それにしても・・・なかなか着かない。
ダンナから「ホントにこの道で合ってんの?」とクレームが。


あってるよー、と疑いもせず歩き、道の脇に大きな表示が出てきて良く見ると・・・
えっと、ここが現在地・・・湯ノ沢峠登山口・・・え?車道じゃなくて30分でこれる道があったの?
そ、そういえば・・・


小屋の入口に大きく書いてあったこの表示にウッカリ、あえて車道を歩くか?ワタシ


おかげでCT1時間40分のところ2時間30分かかり・・・
あまりのアホアホ加減に呆れられたが・・・(ダンナだって出発前に地図見ないくせに・・・ブツブツ)
何があるか解らない、と早く出たのが幸いしてバスの時間10分前に到着。
「やまと天目山温泉」に入るのも考えてあったがまだ開店前だし、
実は他に行きたい施設があり悩んだ結果そっちを目指すことに。
この時、目的の場所に電話確認しようか?と言ったものの、
携帯が圏外でかけられなかったのでそのまま・・・。

駅に戻り、途中下車し、目指す施設を道に迷いながらも探して10:40頃到着。
3日前に電話確認したときはおじさんが「午前中からやってるよ」と言っていたのに、
行って見たら、おかーさんが出てきて、午後からだって入れてもらえず

ぬれた身体のまま、電車に揺られ寂しく帰ってきたのでありました・・・
泊まりで温泉入らず電車に乗ったのははじめてかも(結構恥ずかしいんです)
ここは悔しいので又絶対リベンジします。その時報告します。


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今回見かけたお花たち。

 
ミヤマキンポウゲ      ミツバオウレン (多分・・)

 
スミレ           ハルリンドウ (多分・・)

 
(コケの先が光ってみえたので撮って見ました)  ニリンソウ    コミヤマカタバミ (多分・・)

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初めて歩いた念願の小金沢連嶺。
草原から笹の原、展望あり、富士山あり、
そして深い森あり、倒木ありと、次々に変化を見せてくれたこの縦走路は魅力いっぱいでした!!
ただ、天気が良いと予想以上に暑いので、これからの時期は水はしっかり持って歩いた方がよいかと思われます。
(今回は一人1.5リットル持ってました)

残りの南大菩薩連嶺は、富士山求めて秋の澄んだ空気の日にでも歩こうと思います。

おしまい。



小金沢連嶺と初めての避難小屋 その1

2009-05-27 | ヤマのこと

【5/23(土)-24(日)】
交通:新宿5:45→甲斐大和駅8:02 栄和交通バス甲斐大和駅8:10→上日川峠8:55(¥1000)
コース:上日川峠9:15→福ちゃん荘→大菩薩峠10:45→石丸峠11:15→小金沢山12:50
→牛奥ノ雁ケ原摺山13:35→黒岳15:00→湯ノ沢峠15:45(泊)
湯ノ沢峠7:00→やまと天目山温泉バス停9:38→甲斐大和駅9:50(¥500)
(※5/28加筆 市営バスだと温泉から駅まで¥300です)

ずっと以前から行ってみたかった「小金沢連嶺」
GW前のトレーニングとして行く予定が、風邪で熱を出してしまったため順序が逆になりましたが,
やっと念願叶いました。

バスが4月末~11月末まで走るようになったのは、公共機関利用の私達にはとてもありがたい!
このバスなら日帰りも可能ですね。

 
甲斐大和駅から約1時間。マイクロバスよりやや大きめのバスは1台。
駅で下車してそのまま乗り込んだのでラッキーなことに座れましたが、満員。
立っていると狭いし・・・ちょっとつらいかもです。


「上日川峠」に着くと、駐車場はパンパン、団体さんの観光バスもありの大賑わい。
ここってこんなに人気だったのね、と今更ビックリ。
支度をして、出発です。

 
またしても20人くらいの団体さんの後についてしまった・・・
ま、歩き初めだからいいのですが20分で歩けるところ何回止まったことか・・・
福ちゃん荘前もにぎやかでした。  

 
週間天気予報が悪かったので悩んでいたのですが、直前に「晴れ」に変わったので来てみましたが、
富士見平にくると大きくてくっきりと富士山が。やっぱり来てよかった!

 
新緑眩しい道、「ここってこんなに広い道だっけ?」と言いながら、
あっという間に「大菩薩峠」到着。
南アルプスもしっかり見えていて嬉しい~!
石丸峠登山口から上ったほうが時間短縮できたのだけど、どうしてもここに寄りたい理由があった。


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・・・ここ、大菩薩峠にやってきたのは忘れもしない2年前の3月。
まだ山歩きを始めたばかりで、3月は山の上は冬だ、なんていうことも知らない頃だった。

登山口についた時は雪がちらついていた。
軽アイゼンを買ったばかりでローカットの靴には装着できない、ということにも気づかす練習もせず持っていった・・
雪深くなくてよかった、今考えると怖い

 
雷岩へ滑りながらも急な岩場を登り、大菩薩嶺にも寄り、
峠へ降りてくる稜線はきれいだったな~~のはずだが、必死だったので覚えていないのだ・・・


木々が真っ白に凍っていて、生まれて初めて「霧氷」というものを見た。
これはホントにきれいだった。すれ違う人もほとんどいない日だった。

その後、介山荘脇の東屋で、持参したおにぎりが凍っていたけど(この頃はご飯が凍るって知らなかった)
食べるものをソレしか持っていなかったので食べたら・・・
翌日、二人しておなかを壊して大変だった記憶がよみがえる・・・

と、「大菩薩峠」がどんなところだったか、もう一度見たかったのです。
(以上4枚の写真は2007年3月のものです)

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本題へ戻ります。


あそこを降りてきたんだねー、とかすかに思い出し・・・



さて、再訪できたところで、ここからがスタートです。



トイレの先から石丸峠方面へは急に樹林帯になります。


木漏れ日の中20分ほど登ると、先が明るくなってきて・・・


パーッと目の前に・・・これから先歩いていく稜線が開けました。
それはそれは広々としたすばらしい眺めでした。


そう、これが見たかったんですー!この広々穏やかな山の景色。
降りてきた道を振り返っても、いい眺め。向こうには南アルプス。
左へと続く道が多分、「石丸峠登山口」からの道だと思います。


(石丸峠から)
小金沢山の向こうに富士山が見えています。
ここは富士山を眺めながら歩ける道。だからどうしても天気のよい日に来たかった。


 
このエリアは眺めがよすぎてつい、足を止めてしまいます。
大菩薩湖が眼下に青く静かに佇み、向こうには北岳や間ノ岳・・・
素晴らしい景色に離れがたいですが、笹をかき分け進みましょう。
ここまで来ると同じ方向に歩く人は誰もいません。すれ違ったのもまだ一人。
こんなに素敵な縦走路、大菩薩だけではもったいない気分。
大菩薩峠から小金沢山の手前の笹原で引き返しても、十分日帰り圏内です。


あまりに眺めがよいので、ここでお昼とします。
ふと右手に目をやると、あの山のてっぺんにぴょこんと出っ張りが。
もしかして・・・あれは?まさか?(肉眼ではしっかり見えています)


先日行った、「金峰山」ではないですか?(間違ってたら教えてください)
朝日岳方面にはまだ雪が見える?まさかあれからもう20日も経ったのに?
でも方向的には合ってるよねぇ?左に赤岳があるってことは・・・


あのとんがりは「五丈岩」でしょう?
山座同定が苦手な私たちですが、さすがに今回は通ってきた道なので合ってると思い(多分・・)、
あそこにいたんだ~!と思うとあの日のことが蘇り、しみじみ嬉しくなりました。


名残惜しいですが先も長いので出発。下界ではもうアジサイが色付き始めたというのに、
ここではまだ、ツツジはつぼみ。

 
「小金沢山」まではまた樹林帯の中に入ります。
自然林の森、足元に根が張り巡らされ、歩きにくく狭く、思ったより辛かった・・・そして山頂到着。


がーん、ふ、富士様お隠れになりました・・・
ここは「秀麗富岳12景」が4つもある稜線、ここはその一つ。だから天気を狙ったのに・・・
人間の思い通りになんて行かないものですね。


諦めて歩き出すとまた・・・笹。そして鹿に食べられたムケムケの木。


「牛奥ノ雁ケ腹摺山」到着。ここも12景の一つですが地味です。
もちろん富士山は全く雲の中に・・・
でも山頂は広いので、天気が良ければここでビバークもありだろうな、と思いました。


又、笹。ガスが上がってきました。


時折道を見失いそうになりながらも、「川胡桃澤ノ頭」という所に到着。
しかし、この日は意外にも暑かった。風もなくて・・・

 
そして多分今日最後の登りになろうであろう樹林帯へと突入。時折日がさして明るくなるのは嬉しいのですが。


同じような自然林の歩きにくい道と・・・無風・・・あづい・・・


そして今日数十回は超えただろう、と思われる倒木の多さに・・・


汗だくでヨレヨレになり、黒岳山頂到着。展望はありません。


文字制限の為続きます


ピンチはチャンス・・・

2009-05-20 | ヒビのこと

今回のインフルエンザの流行について、
お勤めの皆様はそれぞれの業界団体より通告がきていると思います。

そんな私のところにも今朝、文章が廻って来ました。
どれどれ、と読んで見ると・・・

「(三)事業者や学校に対し、時差通勤・時差通学、自転車通勤・通学等を容認するなど
従業員や児童・生徒等の感染機会を減らすための工夫を検討するよう要請する。」

フムフム。そうだよね~、え?何?自転車通勤・・・


ぢつは私、数ヶ月前から自転車が欲しくて欲しくてたまらない。
買う気になって品定めしたり、
運動不足の解消のためにも週一くらいは自転車通勤でもしたいなぁ、と考えていた。
でも会社は自転車通勤は認められないと言われ・・・

そんなぁ・・・ただでさえ「自転車買ってもいつ乗るの?」
と言われているのに。
通勤の駅には駐輪場はないし。

と思っていたら・・・今がチャンス?会社よ!自転通に許可を!



欲しいなぁ・・・あんなのとか、こんなのとか、ふー。



大岳山でマイナスイオン

2009-05-17 | ヤマのこと

(これは5/9(土)の記録です)

【5/9・土】新宿7:44→御嶽駅9:01 バス9:10→御岳山ケーブル山頂駅9:45→奥の院→鍋割山→大岳山頂11:55
→富士見台13:25→つづら岩分岐13:55→天狗ノ滝14:50→千足バス停15:20→払沢の滝バス停15:40→瀬音の湯
(行動時間:6時間<昼食休憩含む>)

GW最終土曜日、あまりにも天気が良さそうなので奥多摩の【大岳山】へ行きました。
近いのになぜか後回しになっていた奥多摩三山の残り一個、これで3つ揃います。


眠くておきれなかったので、ホリデー快速で御岳駅へ。
駅につくとやはりすごい人!
ケーブル駅へのバスは増発、3台くらい出たのでしょうか?
いつもながらこのケーブル駅への車道の勾配は意外にキツイ。


混雑で予定していたケーブルには乗れなかったが、10分起きに出ていたので早い。
新緑眩しい御岳神社への鳥居をくぐって出発。

 
ラクラクコースで行くつもりが、つい行ったことのない奥の院方面へ行ってしまったら・・・
団体さんが一杯で山中渋滞、予定より時間がかかってしまった。

 
奥の院手前の赤い社、そこから一登りで奥の院のピーク。
狭くて人が一杯だったので先へ進みます。登った分だけすぐ下り。


天気が良すぎて暑い暑い!途中先頭渋滞の30人程の団体さんに遭遇。
「特急来ま~す」と言われ、普通列車なのに抜かざるをえなくなり・・・
ハイペースで進むから「鍋割山頂」で汗だくです
自分のペースでゆっくり楽しみたかったのになぁ・・・


アク場峠との合流地点まではほぼ平坦な道。
合流してからもしばらくはお散歩コース。
分岐から10分くらいで岩の登りが始まります。
滑落注意、と書かれていますがそれほど危険な場所ではありません。


20分位で大岳山荘。ここまで来ると山頂まではあとわずか15分程度。
多くの人がここでも昼食中。


山頂までの狭い岩の登り部分は、すれ違いに気をつけて・・・


明るくなったら山頂でした。山頂も大混雑!


快晴です富士山はモチロン、丹沢までよく見えていました。
清々しい五月晴れを体感したかったので、来てよかったー。


山頂からの下山途中「きのこの山」発見。美味しそう


大岳山荘の前まで行ってみると「本日休業」の立て札。
でもGWに開いていない様では、休業中なのでしょうか?室内の時計は動いていましたが。

 
テント場になるらしいという場所は、倒壊の恐れの為立ち入り禁止となっていました。


今日はここから「馬頭刈尾根」方面へ下山予定。
ここからしばらく平坦で、西側が開けた木漏れ日と涼風が気持ちの良い道が続きます。

 
おっと、来ました、トレランチームとすれ違い。

その先の「富士見台」というところまで来て振り返ると、
「大岳山」がよくみえる場所でした。
いつも遠くから見ていた特長ある形、これでやっとインプットされました。

ここは関東ふれあいの道。ハセツネのコースの一部?
20名ほどのグループが走っていました。こんな所走るの大変そうです。

 
「富士見台」から先は、足元に気を使うような岩の道を小さくアップダウン。
岩場におもちゃのように小さい小さいスミレ?が咲いていた。花の大きさ直径1cm。

 
「馬頭刈尾根」をそのまま降り、直接温泉に行く予定できましたが、
意外と時間がかかり、日が伸びたとはいえ17:00を廻りそうだったので、
予定変更しつづら岩の先を、柳沢林道方面へ下ります。
つづら岩ではクライミングの練習をしていました。
沢沿いらしく湿った感じの山道、時折降り注ぐ光の中グングン下ると、「綾滝」というところに出ました。


そしてまたグングン降りると、ゴウゴウと水の音が聞こえてきて・・・
急に開けた場所についてビックリ!
ものすごい水量の滝が目の前に。



写真で見ると大して大きく見えませんが、なかなかどうして立派な滝です。
水しぶきと共に滝から風がビュービュー吹き上げてきます。
今まで暑かったカラダが一気に冷えました。久々のマイナスイオン浴
「天狗ノ滝」という名称でした。

車道が見えたら「千足バス停」バス停の横には小さな商店があり、ジュースの自販機もありました。
バスの時間までまだ合り、気持ちの良い天気ときたら・・・
その先のバス停まで歩くことにします。

「払沢の滝バス停」まではゆっくり徒歩20分位。
バス停に到着したら書いてありました、「天狗ノ滝」も有名な滝だったようですね^^;
予定していなかったコースで、思いがけなく気持ちの良い山歩きとなりました。


 
「払沢の滝」から「十里木」までバスで移動。
今日はお気に入りの「瀬音の湯」に行きます。
お湯がつるつる温泉と同じような、つるつるするお湯です。
夕方だったせいか?GW最後だからか?結構空いていたのですが、最近は行列らしいです。
係りの方が「いつもの土曜日からは考えられないほど空いている」と仰ってました。

それにしても・・・カラッと晴れた日の生ビールは格段にウマイ・・

 
ゆっくり温泉に浸かり、又バスで「武蔵五日市駅」へ。
バス停までの道に「サラサドウダン」一年ぶりのご対面です。

秋川渓谷の美しい流れと、沈む夕日を眺めながら帰路へ。
新緑の気持ちよいハイキングが出来た一日でした。


西沢渓谷へ~下山編

2009-05-14 | ヤマのこと

1日目:瑞牆山編
2日目:金峰山編
3日目:国師ー甲武信岳編

【5/5】甲武信小屋6:40→木賊山7:04→徳ちゃん新道分岐8:40→西沢渓谷バス停10:15→笛吹の湯10:30
  →バス笛吹の湯13:07→JR塩山駅13:50(かいじ)13:55→新宿15:15
行動=CT3時間20分のところ3時間35分(休憩時間含む)

いつものように何度も目が覚めてよく眠れなかったコブシの夜。
朝、やっぱり身体が重くてなかなか起きれない・・・。
疲れ?昨夜飲みすぎ?・・・いや、実は食べすぎでお腹が苦しくてなかなか眠れなかったのだ。
ダンナの山メシの量が多すぎたのに、残すと怒られるから我慢して食べた(笑)
もう明日は下山だから、って気が抜けたのかなぁ、やっぱり。
「家に着くまでが遠足だ!」って子供の頃から言われてるのに、バカバカ。

4:00に起きたものの調子が悪く、朝ごはんも喉を通らないワタシ。
ちょっと二度寝して、インスタント味噌汁を一杯飲んで目を覚まさせた。

下山も雪があるだろうし、バスの時間10:30までには到底間に合いそうもないから、
次のバス12:50目指してゆっくり出発することにした。
雲行きは怪しく、一瞬チラチラ雨が。



小屋の前をトラバース気味に上がっていく。半分の人は出発済み。
まだ明日も休日なので、奥多摩方面へ行ったグループも結構いたのでは。
私は一日休養日がないと会社に行けないので、最初から下山の計画。


最後まで気を抜いてはいけない、と気合入れなおすも、目が覚めない。
休み休み登って行くと、後ろに甲武信のとんがりが見えた。
ここはもうきっと、絶対忘れられない山になる。


しかーし、調子の悪い時の朝の登りは辛いのぉ重たい足取りで「木賊山(とくさやま)」へ到着。
その年によってずいぶん違うようだが、やっぱり今年は残雪が多かったのかも。
山、の文字見えてません。


ふー、と山頂で大きく息を吐き、今度は下り。
戸渡尾根を行く途中、ザレ場があり、振り返ると通ってきた山々が見えた。
ホントにありがとう~、また!(これるのかな・・・汗)


2111辺りまでは雪があったが、下山と共に急速に減る雪。
途中でアイゼンをはずし、結構な急坂を降りる。
シャクナゲのトンネルのような道を歩く。石楠花が咲いたらさぞかしキレイなんだろうな。


(右が徳ちゃん新道)
下りでも結構汗かきながら、分岐に到着して一休み。だいぶ目も覚めてきた。
登りも遅いが、下りはより一層のろい私だけど、時計を見ると・・・8:40
え?ってことはここから西沢渓谷バス停までのCTが1時間50分だからギリギリ、
もし10分縮めることが出来れば、バスの時間10:30に乗れる計算・・・
次のバスは2時間後の12:50だから・・・

「どうする?休憩なしで頑張ればなんとか・・・?」
「・・・行ってみる・・」

忘れもしない二年前。
蓼科山からの下山時、岩ゴロに足をとられCT大幅にオーバーしてバスの時間ギリギリになった。
ダンナは急ぎ足で頑張ったのに「もう無理」と途中で私は諦めてしまったのだ。
そしたら私がバス停に着いたのが、バスが発車して1分と経ってなかった。
先にバス停にいたダンナの目の前でバスが行ってしまい、怒られ、
おかげで女神茶屋でタクシーを呼んで大出費・・・という忘れもしない苦い思い出が蘇る

だいたい、CTを縮められたことなんてめったにないのに、
軽くなったとはいえテント装備、ムリだよね・・・
といつもなら諦める私だけど、なぜか今回は違う。
「最後まで、諦めないで行ってみるよ。ラストの林道は走る、そして降りたらアイス
と宣言してしまった私。


そうと決めたらさっきまでの体調の悪さはどこへ?
この時点で4組ほど一緒だったメンバーをぶっちぎるスピードで降りる私!
徳ちゃん新道の細い尾根は怖かったけど、なんとか抜けた。
途中、シャクナゲが咲きかけた木もあった。
悔しいので(?)歩きながらも写真は撮る。


前を行くダンナが止まってる。
途中左側の木の根元に、直径20cmくらいの毛むくじゃらの塊が落ちていた。
突いてみても解らない・・・なんだったのか?ウサギ?鹿の革?
ちょっとコワイ。近寄れない、近寄る時間もない。


ぐんぐん高度を下げると、ツツジも咲いてきた。
左手には山桜もちらほら咲いていた。ここは春。

だいぶ下のほうに降りる途中、笹のジグザグ道がでてきた。
こういうのは私の得意(やっと得意が)とする道!CT短縮のチャンス!
今回は新たな装備にハイドレーションシステムを加えていたので、
水~水~!と叫ぶこともない。
ノンストップで、真っ赤な顔して、汗だくで転がり落ちるように降りて・・・


木々の中に「西沢山荘」が見えてきた・・・時計を見ると9:56。
登山口についた。やった、間に合う、バス停まであと30分ある
食べ物を目標にするとこんなにも力が出るのか・・・。


ここが紅葉で有名な「西沢渓谷」なのね、初めて来ました。
新緑がキレイなアスファルトの道に出て・・・渓谷美を眺める余裕は・・・ない。
未知の場所、停留所が見えるまで最後まで気を抜けないから
赤い顔してものすごいスピードで歩く二人・・・

完全に観光客から異様な目で見られました
コンニチハも言ってくれないし(当たり前か)
一気に現実に引き戻された感じ、でも気にしない気にしない・・・
渓谷散策は又の機会に。



そして、ついにバス停が見えた!10:15、間に合った!
最後まで諦めない、が実を結んだ!ミラクル
これを逃すと、次のバスは2時間20分後だもの。
今回ばかりは絶対誉めないダンナに「頑張ったね」と誉めてもらえました。
バス停の自販機でccレモン一気飲みして、今回の縦走は幕を閉じました。

自分でも頑張ったと思う、初めての縦走体験。
この経験がまたきっと、役に立つときが来る。
へなちょこな私でもやり通す事が出来た、この先の楽しみが増えたような今回の旅でした。

いつもこんな大げさなレポじゃなくて、
「ちょっと○アルプスあたり縦走してきたよ」
とさら、っと言える様になるのが今の夢です(笑


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【市営 笛吹の湯

バスを途中下車して「笛吹の湯」に行きました。
が・・・到着するもなんか薄暗い?まさかお休み??

市営のこの施設、節電の為電気は必要な場所しか点いていなかった。
そして食べるものが何もなかったのです。
館内は飲酒禁止。ビールもなくて、あるのはジュースの自販機のみ。
楽しみにしていた、アイスがな~~~い

近辺に商店もないので、食料を持っていないと大変なことになります(笑
お湯は源泉掛け流しで、露天はぬる湯、とてもいいお湯でした。
休憩室も静かでつい、横になって寝てしまったほど。
4日ぶりのお風呂に臭い私たち(笑)が、
気後れせずに入れる静けさは良かったかも。

一応事前に調べたけど、あまり情報がなく、普通の日帰り施設のような感じでしょう、
と勝手に思っていたのがいけなかった、最後の詰めが甘かった。

さすがに朝から何も食べていないのでお腹が空いた。
食料はテントの残りが合ったけど、館内で火を着ける訳には行かず、お菓子で我慢。
あ~、4日ぶりに人の手の温もりのご飯食べる予定だったのに!

でも温泉に着いたとたんに雨が降ってきて・・・
天気に恵まれ、今回はラッキーだった。

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またバスに乗り、ハラペコで「塩山駅」に。
窓口で「次の”かいじ”あいてますか~?」
と聞いたらナントこんな早い時間でもすべて満席。
じゃあ、一時間後か~諦めて駅前でご飯でも、と思ったら、
「今電車が10分遅れで入線してくるけど、自由席で乗る?乗るなら今っ!」
と言われつい電車に飛び乗った。
幸い自由席に空きがあり座れ、さあ、車内販売!と思ったら、
ドンドン混んできて通路も人で一杯でお姉さんが来れない・・・
アイスがな~~~い
最後はやっぱり珍道中でした。

結局朝から味噌汁とお菓子とジュースだけで家に到着。
その晩は腹痛だったことなど忘れ、焼肉で反省会。
またしても食べ過ぎたのは言うまでもありません。

(家に帰って調べたら、西沢渓谷バス停の脇のあの店が「東沢山荘」で、
入浴も食事もできたそうで、ショック~~


おしまい。

長文読み頂きありがとうございました。




【交通&経費記録】往路:JR新宿ー韮崎¥2520 バス韮崎ーみずがき山荘¥2000
復路:西沢渓谷バスーJR塩山駅¥1200くらい? JR塩山ー新宿¥1890+かいじ¥1300(回数券使用不可期間)
宿泊代:テント3泊¥3200 ビール代¥2600 トイレ代¥100×?
過去に例のない位安くあがったGWでした



初めての縦走・奥秩父【国師ヶ岳~甲武信ヶ岳編】

2009-05-12 | ヤマのこと

1日目瑞牆山編
2日目金峰山編

【5/4(祝)】大弛峠5:45→前国師岳→国師ケ岳7:00→国師ノタル8:55→東梓9:55→両門ノ頭11:00
→富士見11:55→水師13:20→甲武信ケ岳14:25→甲武信小屋15:00
(行動時間=CT:6時間15分のところ 9時間15分(昼食休憩含む))

金峰山を越えるのに、8時間もかかってしまったので、多分この日も同じだけかかるだろう、
と予測CT時間を8時間と設定しなおした。

また、目指す甲武信のテント場は人気で遅く到着すると場所がないらしい、
というウワサの為今日は早起きで頑張ります。



事前調査ではこのコースは雪が深く歩きづらい。
また、アップダウンが多いので相当頑張らなければ・・・私にとっての今回最難関。


(本来の大弛小屋のテント場・小屋から車道によったところ)
3:30起床。でもまだ周りが静かなので4:00まではおとなしくする。
朝は曇天。
携帯は通じないので、天気予報もイマイチ解らないが、朝起きた調子では大丈夫そうな雰囲気。
いつもなら緊張で眠りが浅いのに、なぜかこの日は良く眠れて元気だ。
うーん、開き直ったか・・・?


今朝の気温は2度。こんなに温かいのは珍しいそうだ。
小屋のおじさんは昼には太陽が出るよ、と言っている。
挨拶をし、小屋脇を登っていきます。既に雪深いのでスタートからアイゼンして行きます。
朝ならまだ凍っているのでなんとか歩きやすいかな・・・


「夢の庭園」を登って行きますが、のっけから急登り(汗)
道も合ってないようなもの、無理やり付いたようなトレースを真似て登っていく。
積雪のため登山道が高い、松や木の枝がちょうど肩・顔に当たる位置。
木々をよける為、身体をヘンにねじりながら進む。
多くの松やシャクナゲが踏み潰されている・・・ゴメンネと思いながら同じように進む。

足場のよいところで振り返ると、さっきまでいたテント場はもうあんな下に。
昨日歩いてきた道も良く見えている。


平らになったら前国師。振り返るとまだ五丈岩がしっかり見えている。


(あの白いところが北奥千丈岳・何人か人が見える)
そこから少し行くと、奥秩父最高峰「北奥千丈岳」への分岐だ。
山頂まで夏なら往復30分、でも雪が深いので多分1時間はかかりそう・・・
今日は最終目的地までエスケープルートはない。
机上計画では無謀にも寄る予定だったが、あっさり却下。
たどり着くことだけを目標に、ピークは見送ることとした。


結局近そうに見えた「国師ケ岳」まで1時間15分、ふー。
うっすらですが富士山も見えています(画像左真ん中あたり)。


(見落とした道標)
一息入れると、今度は大きく下ります。
歩みが遅い私がいつも先頭を行くのですが、下る途中、左右に踏み後があって、
なぜかついうっかり右へ降りてしまった。
すぐに「待て!違うんじゃない?」とダンナチェックが入った(山奥育ちなので怪しい匂いを嗅ぎつけられるらしい・笑)

1,2分で気付いたが、ずっと降りてしまったら泣けちゃうような積雪。
地図を確認するとどうやら天狗尾根の方だったらしい、危ない危ない。


すぐに本来のルートに戻りました。
そして国師ノタル目指して降りますが、シリセードしたくなるほどの急下降・・・
が延々と約二時間続きます。
深い雪の中、気をつけていても踏み抜く。
足の付け根まで踏み抜くと、抜けるのに体力使うし・・・
そしてこんな道をイヤというほど下るのですから、ここを登るのは本当に大変。
(念の為かんじきを持参、でも着けるほどではなかった)
私には逆コースは歩けないな・・・。


(国師ノタルに着いた)
今回の企画のとき、どちらをスタートにするか?悩みましたが、
コブシまでの登りは相当体力を使い、初日で疲れ果てる恐れがあったのと、
この国師ケ岳までの2.5km、標高差約400mの雪深い中を登り、
ラストまで歩ける自信がなかったので、瑞牆からに決めた。
この選択が正解か否かは・・・最後までわからない。


ほとんどが樹林帯の深い森を歩くこのコース。
アップダウンばかりかと思いきや、こんな明るく平坦な場所も所々表れて思ったよりいい感じ。

1つ目の2224小さなピークを過ぎると、さあ、アップダウンの始まり。
いつもは「遅いっ!」と怒られながら進みますが、今日はダンナも文句言いません。
未体験の縦走。途中でバテてしまったり、捻挫など負傷してしまったらたどり着けないから。
安全第一、一歩一歩、ゆっくりと、踏みしめるように歩きます。


2つ目の「東梓」到着。展望はありません。

  
(甲武信まで2時間?さっき国師ノタルにも同じ板が置いてなかった?)

そしてまたすぐ下り、広々とした尾根へ。
アップダウンはいつもと同じだけど、なぜか今まで歩いていた山とはどこか違う雰囲気を感じる・・・。
華やかさはなく、どちらかといえば地味。
だけど人をよせつけないほどの威厳もなく、どんな生き物もおおらかに迎えてくれそうな懐の深さがある。
下界から遠いこの2000m級の山の中に、
こんなにも静かで、生き生きと自由に生きている木々があったなんて。
いつも歩いていた1000m級の世界とは確実に違う、大きな保水力を持った深い深い森の一面を見た。



そしてまた登り、3つ目の「両門ノ頭」到着。


(両門ノ頭よりダンナ撮影)
ここは大岸壁の突端?狭いし怖いし、ひえ~・・・と一声、足早にスルーです。
雲の中、向こうに見えるのはコブシでしょうか・・・?


そしてまた樹林帯へ。そろそろお腹も空いてきましたが、ここで食べてしまうと登るのが苦になりそう・・・
富士見への登りを終えるまで我慢です。
一つ一つはそれほど標高差のない登りかえしですが、
じわじわと、ボクシングのパンチのように徐々に身体に効いてくる感じ。
だから今回は特に疲れないように、きちんと1時間ごとに休憩し、甘いものを補給。
そんな当たり前のことも、初期のころはできなくてバテてたなー。

ちょっぴりキツイ富士見への登り返しへ。
元気付ける為に、歌を歌いながらリズムをとって登っていきます。
歌は・・・「大きな古時計・間延びバージョン」遅い足取りにピッタリです


4つ目の富士見到着!
一つピークを越えればまた次のピークが現れて・・・
越えても越えても続くこの道が、東京都まで続いているなんて・・・スゴイ。
ココまでくれば、ラストが見えてきた?!ちょうど11:52、お昼休憩です。


(お見苦しい写真でスイマセン)
30分ほど休憩のあと、富士見を直角に曲がり、降りていきます。
お腹が満たされて・・・しまった!眠くなってきた。

が、そんな眠気も吹き飛ばす、今日最大の登り返しのスタート。
キツイです!きちんと足元を固めて登らないと、ズリ落ちそうだし、踏み抜きそうです。
でも・・・これ、燧ケ岳への見晴新道の登りに似てる・・・
過去の体験が時々に蘇り、あの時だって出来たんだから、と頑張ります。



(消えかけの「ミズシ」の文字が)
息を切らし頑張ること約30分・・・まだまだだ、と思っていたら、あれ?・・5つ目の・・
ミ、水師に着いちゃった?
ってことは・・・次のピークは・・・ラスト甲武信!!
ここまでこれたんだ・・・いや、喜ぶのはまだ早い、焦るな私。
コブシははるかに上に見えている、しかも尖がってる・・・ガレ場も見える。
(ミズシから見えたかどうかは忘れました


またぐぐっと下り、いよいよ「千曲川源流」の分岐に着きました。
水師で休まなかったらやっぱりボディーブローが効いてきて、思わず分岐でザックを放り投げ、座り込んだ。
私の元気の源、いざという時の為に取っておいた最後の一個デコポン!一心不乱で食べた。

源流まで行く元気がなかったのでスルーですが、
ここが水源だなんて・・・山って偉大。一滴の重みを知る。


さあ、ラストの登りだ!
でも私にとっては今回一番きつかった!
ミズシへの登りより更に細い急斜面、心臓はバクバク、
流れる汗を手でぬぐいながら一歩一歩下がらないように確実に踏み込む。

分岐で休んでいたベテランの4人組がすぐに追いついてしまったので、
「スイマセ~ン、お先にドウゾ~~」と上から叫ぶと、
「いいよいいよ!もうすぐ着いちゃうんだから、しっかり楽しみながら登って~!」
と言ってくださいました。さすが、ベテランさんは言うことが違う★


苦手な(苦手ばかり)ガレ場に差し掛かかり、上を見上げると人が・・・
(後ろは怖くて見れないので写真ナシ)


着いた!甲武信ケ岳・山頂だ。
ガッツポーズとか、やった!じゃない。なぜか・・・静かに嬉しかった。

 
山頂では富士山は見えなかったが、かろうじて青空ものぞき、歩いてきた山々を眺めることが出来た。
ラスト一緒だったベテランオジサマグループに、山座同定してもらい、

「へー!あそこから3日かけて歩いてきたんだ、この私が・・・歩いてこれたんだ」
と言うと、
「そうだね、これが縦走の醍醐味だよね」

奥秩父主脈の半分も歩いていないけれど、私にとってはとても長かった。
出発した時はゴールのかけらも見えていなかったのに、日々一歩一歩足を進め、
今、ようやくこの頂に立っている。
うん、そうなんだ、これが縦走なんだ、と初めての挑戦をやり遂げた喜びで胸が一杯だった。

山を歩き始めた頃は、等高線の見方すら解らず、ガイド本の情報を鵜呑みにして、
自分の力量にあわない無茶な山歩きした事が何度もあった。
疲れすぎてフラフラになって、帰りの電車で気分が悪くなる事もよくあった。
あれから色々経験して、余力を残した計画をするように心がけた。
達成できそうもない計画はしないようになったけど、今回の初挑戦はやっぱり不安だった。

でも、出来た。今までの積み重ねの全てが役に立った。
山歩きから得られる、何にも変えがたいことの多さを改めて感じた。
今回は天気も味方してくれた、山の神様がここを歩くことの意味を知る、
チャンスを与えてくれたのかな。



遠くを眺め、冷たい風に吹かれながらしばらく喜びに浸り、
甲武信小屋へと降ります。
下には小屋の屋根が見えている、人もたくさんいるようだ。
前に見える山、多分明日越えていく「木賊山(とくさ)」だろう。

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小屋に着くと既に賑やかで、受付するのも並んでいた。
まだテントは7,8張だったので、シャベルを借り、好きな場所にはることが出来た。
17:00過ぎに到着した人は場所確保にやはり大変だったようだ。

小屋の方々はいつもあちこちで拝見していた通りの温かい方達だった。
忙しいのにとても親切に色々教えてくれた。
小屋に入った瞬間に、人のぬくもりが感じられる小屋。
第一印象ってだいたい当たってるもの、人気があるのがとても良く解る。

うーーん、ここはやっぱり小屋泊まりがいいな、と思ったが・・・
背負った人に敬意を払って(笑)


(小屋から一段下がったところがテント場)
達成した喜びで祝杯!というところだが、
寒さとなぜかあまり良く眠れないコブシの夜となった・・・


下山・温泉編へ続く。






初めての縦走・奥秩父【金峰山編】

2009-05-10 | ヤマのこと

1日目はコチラ

2日目
【5/3(日)】行動=富士見平7:30→大日小屋8:30→大日岩9:15→砂払いの頭11:03→千代の吹上11:30
→五丈岩12:15→金峰山頂12:25→朝日岳14:13→大弛峠15:30
(CT5時間30分のところ、行動時間8時間(休憩時間含む))

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富士見平は予想より温かく爆睡。
すっかり寝坊して、予定より1時間も遅れて7:30出発。

曇天でしたが、うっすらと富士山も見えていた富士見平を後にします。
初日はピストンだったから、実質縦走は今日から。


まだ目覚めていないカラダは重く、樹林帯の中、ゆっくり登っていきます。
今日は苦手な雪道のトラバースと、切れ落ちた尾根の通過がある予定。
今までの私ならナーバスになっているところだけれど、今回は・・・
そこを通らなければ先に進めない!と、朝から気合十分です。


大日小屋で息を整え、大日岩に到着。
テント装備でロープのある場所を通過したのは初めてかな?
腕力のなさでザックごと背後に引っ張られるような情けないジブン・・・でも弱音は吐かないぞ。


足場のしっかりしたところで後ろを振り返ると・・・
静かに白く佇む山々、中央アルプスあたりでしょうか?
幻想的な眺めが私を後押ししてくれているようです。


大日岩を越えると所々雪が出て、凍ったところも増えてきます。
今日は早速8本爪アイゼン装着。
恥ずかしくなんかない、自分の実力に合わせるのだから。
樹林帯の凍った斜面もアイゼンのおかげでぐんぐん進めます。
やっぱり頼れるものには頼らなきゃですね。

えっちらおっちら登っていると、上から降りてきた二人連れ。
「こんにちはぁ~・・・」あれ?まさか?ウソ?


な~んと!11月にお会いしたまゆ太さんご夫婦にまたバッタリ!
すれ違いでゆっくり話せる場所じゃなかったけれど、また会えた喜びで記念撮影♪
なんとお二人は雲取山からココまで来て帰る途中、さすがの健脚さんです。
この先不安で一杯だった私の言葉に「大丈夫ですよ!」と元気をくれたまゆ太さん、ありがとう!
またしても会えるなんて・・・不思議な縁で、今回の旅は見えない力が働いているのかも・・・と感じた瞬間でした。


まゆ太さんにパワーを分けてもらい、頑張って進んで行くと稜線に出た。
そして・・・いよいよ私の顔が白くなり、手のひらに汗をかくエリアに突入。
尾根が細くなり、高度感が増すと無口になるワタシ・・・
背後には八ヶ岳、昨日行った瑞牆山も見えている。
こんな素晴らしい眺めも・・・楽しめる余裕がないって寂しい(笑)


ここは砂払いの頭あたり?
苦手なところは前しか見ないワタシだけれど、岩の隙間に富士山を見つけた。
自分の気持ちを落ち着かせるため、無理やり写真も撮る。
大日岩からここまで約2時間弱かかっています。


五丈岩が見えてきたよ(見えてからも遠い・・・)そう、あのとんがりを越えなければ・・・
もう、後戻りは出来ない。
頑張れ、ワタシ。
大丈夫だよ、出来るよ、と自分に言い聞かす。


千代の吹上あたりの(緊張で覚えていない)残雪のトラバース・・・左側は遮るもののない斜面。
渡りきったら金峰山小屋への直進の手前斜面を90度、右へ登っていく。
下は見ない、前しか見ない。足を滑らせないように、一歩一歩確実に進み・・・


登りきったところで、振り返る。ほんの一瞬、深呼吸。(雪は2箇所ありました)
ここはもう、ワタシ帰れないよ~(笑)よかった~やっぱり登りにとって。
(※極度の怖がり&高度恐怖症の感想です、普通の人は平気だと思います)
でも事前調査より怖くなかったなぁ、去年の至仏山のほうが怖かったかも、距離短いし・・・ナンテ。
これをクリアできないならアルプスなんて到底ムリ、が今回の合言葉です。



私のあまりの鈍足と腰引け振りに呆れて腕組みするダンナ。
ここでアイゼンをはずせ、という指示通りにして・・・



あと少し、もうすぐそこに・・・イワ!


・・・着いた。
これが・・・五丈岩か・・・でかぁ~~~!
しかし、なぜ積みあがっているの?誰が積み上げたの?


五丈岩が見えてから約1時間15分。
富士見平からナント4時間45分もかけて、金峰山頂、到着。
越えられたね、苦手な道、テント装備で。
やれば出来るじゃん、ワタシ。(なんか最近私の方が大きい気が・・・)


山頂は狭くとても混んでいるので、その先の静かな場所で休憩。
やっと、景色を眺められる余裕が出来た。
だけど不思議とピークを踏んだ、という喜びはなかった。
目指すのは・・・まだまだだから?


キンチョーで水ばかり飲んでいて、お腹が空くのも忘れてた。やっとここでお昼に。
パンパンに膨らんだ袋のバームクーヘン、富士山を眺めながら頂きました。
眺めがいい山なんだね~、と今頃周りを見渡します。
登ってて変化があって楽しいし、眺めも良いのが人気なんだろうな、と思いました。


さて、私にとっての第一の難関をクリアできたので、気持ちも楽に出発。
あの大きいのが「国師ヶ岳」かな。
ここからまた、ぐぐっと下ります。


金峰山頂を過ぎると人の数がぐっと減ります。
ほとんど誰とも会わなくなりました。調査通り雪の量も急に増えます。


「鉄山」を巻き、「朝日岳」に登りかえし、一休み。このピークからの展望はありません。


2528あたり?、少し開けたところに出ました。
あ、ここ北ヤツに似てる。縞枯っぽいー、なんて言いながら歩きます。


誰にも会わず、小さくアップダウンをしながら歩く雪道。
疲れも出てくる頃、「ホーホケキョ」と愛らしい声が

ウグイスは捉えられなかったけど、野鳥がたくさん!
こんな近くに恐れもせず、寄ってきてくれるなんて。


今日は頑張ったね、と言ってくれてるに違いない!
自分に良いように解釈させてもらえる、鳥のさえずりで元気が出ました。


解けた雪に時々足の付け根までズボっとハマり、歩きにくくなってきた登山道。
「ビール、ビール」と掛け声をかけながら意外に長く感じる道の向こうに・・・
やっと赤や黄色の色が見えて、大弛小屋、到着です。



この日のテントは12,3張だったでしょうか?
小屋のオーナーさんに申し込みに行くと、名前を見て、
「あ、○○さんだね、そろそろ到着かな、と思っていたんだよ。
車道に張ってもいいけど、そこは風の通り道だからそのつもりでね。
水場はこっちで・・・」
と、とても親切にしていただきました。

心配性な私は、泊まりの時はいつも事前に電話問い合わせをしてしまいます。
この小屋は予約がないと開けないから、5/3は未定だけどテント?
と名前を聞かれていたのです、それを覚えていてくれたようです。

ザックを背負って富士見平から大弛峠へ・・・これた。
初めての経験、今日のところは無事終了。
明日、次のテント場まで歩き通せる自信がなければこの林道(5/31まで冬季通行止め)
をエスケープする計画だ。

「どう?」
とダンナに聞かれ、
「朝青龍」
と答える私。(気合十分ってコト・・・恥)
「そうだよね、今回は天気が良いから敗退する要素はないもんね・・・
とイヤミ一発・・・。

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今回の山メシは全てダンナ担当。
一番美味しかったのはこの「もちもちお好み焼きどんぶり」
ヒガシマルのスープに、キャベツや山芋を入れて焼いたお好み焼きを入れるだけ。
つるん、としていて疲れた体に食べやすかった。
もちろんビールのつまみにもGOOD。
ビールは東京から背負ってきた残りの一人500mlと、小屋で売っていたので追加投入(350ml¥600でした)


事前にイメージトレーニングしておいた道程、今日の行程はこんな感じでした。
(縦1メモリは標高差100m・横1メモリは距離1km)

雪はたくさん残っているのに、意外にも寒くない大弛テント場、ラッキーかも。
明日は私がまだ体験したことのない距離への挑戦。
いつもなら眠れる夜を過ごすところだけど・・・

3日目へつづく・・・