カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

花の藤原岳

2019-03-24 | ヤマのこと

2019.3.23(土)
鈴鹿セブンマウンテンのひとつ、花の百名山・藤原岳へ


早春の頃、藤原岳にはいろんな春の花が咲くという
以前から一度行ってみたくて予定していましたがなかなか天気との折り合いがつかず
そうこうしているうちに花が終わっちゃうよぉ とヤキモキしていたのですが
ようやく晴れと風の予報がOKになったので「今だ!」と出かけました



春休みということもあり、新宿から名古屋方面の夜行バスは満席でとれない
それになぜか?名古屋到着が6時過ぎ 
6時には名古屋を出発したいので、前泊して”伊勢治田駅”に7:31到着
時短の為、駅から登山口までタクシーを使いました

孫太尾根登山口は集落の間を抜けた地元の方のお墓の奥
そこから登って行きます



最初は植林の登り、その後はこんな岩の尾根を登ったり下ったり





ヒロハノアマナ・カテンソウ
アマナは天気のせいか?もう終わりなのか?開いたのを見ることはできませんでした





途中トリカブトの葉が茂る露岩の尾根を
左手に静ケ岳、銚子岳あたりの山を見ながらゴロゴロ登ると




一つ目のピーク、丸山
広いピークのそこかしこにセツブンソウが咲いてましたが
ここのはもう終盤でした





それでも完全自生のセツブンソウを見るのは初めてかも?
健気に咲く姿に元気をもらいました

その後も準備中のカタクリ、ネコノメソウ、スズシロソウ?・タチツボスミレ
セリバオウレン・スハマソウ?・ミスミソウ?
開いている子にはお目にかかれず

登山道の脇にポツリポツリと春の花
花の道というには程遠い花の数でしたが、まだこれからなのかな?





右手に武甲山とよく似た風景、石灰岩採掘場が見えて
二つ目のピーク、草木到着

このあたりから天気はますます怪しくなって、雪が舞ってきそうに寒い!
北西の風が尾根を吹き上げてくる寒さでじっとしていられない
あれぇ~?今日の晴れ予報はどうなったの~~



急な登りだけではなく、時折こんな平坦尾根歩きもありますが、



突如ふくらはぎが突っ張る地味にキツイ登りが出てきたり
振り返ったらだいぶ後ろにいたお姉さま方、早い!私はヒーハーいいながら登りましたよ



そんなこんなで3つ目のピーク、多志田山
暖かい日なら気持ち良いんだろうけど・・・この日の予想気温はマイナス2度です



治田峠との分岐に来たら、ここからが今日の核心部でした






見上げる斜面には福寿草がそこかしこに咲いている♪
でも、この斜面がヌタヌタで滑るのなんのって
登ってるつもりでも上に進めないんです(笑)





たぶんピーク時はセツブンソウ群落になっていたと思われる 





かわいこちゃんな福寿草の写真を撮りたくても、
ヌタヌタ急斜面は二本足だけで立っているのが難しい
木や岩を左手で掴んで身体を支えると、レンズが廻せないからピント合わせが出来ない
不安定な足場 右手だけでファインダー覗きながらシャッターを切ることの難しさ
もうこの目で見れたからいいや、と途中で諦めました(笑)



滑って進めないから両手両足フル稼働で喘ぎながら、花の咲いていない場所を選んで登る
やっと二本足で立てる位置まで来て振り返る 登ってきた尾根



そこから3歩登ったら、目の前の風景がガラリと変わり
どーんと広大な大地が

あれ?ここはどこ?天国デスカ?





あまり予備知識なく登ってきたからか、この眺めには感動、思わず笑み



あんなに寒くて暗かった空も、いつしか青空に変わり





竜ヶ岳方面や御池岳方面



藤原山荘方面にいなべの町
昨年初めて登った伊吹山のような、広々とした山頂に



にょきにょきとあちこちにドリーネやカレンフェルトが点在するカルスト地形

後で知ったのですが、ここは中部の秋吉台とも言われているそう、
私が普段訪れることのない山岳の風景がとても新鮮でした



お日様のおかげで冷えた体も温まり
山頂でお昼を食べることが出来、さあ下山しましょう





下りは大貝戸道へ
藤原山荘周辺まで来たら登山客で一杯、人気のお山なんですね

こちらもヌタヌタな道でしたが、傾斜が緩いのでまだ大丈夫
車の人は先ほどの孫太尾根を下山するんですからすごいですね
下りが苦手な私はあの尾根を降りていくのは無理です(滑って転んで大変だと予想)



帰り道、木漏れ日の中で輝く福寿草たちが









まだ蕾の子や、目いっぱい開いた子など
なんだ、こんなにラクにたくさんの福寿草にお目にかかれるなら
苦労のないこちらのルートで良かったじゃない、と思ったところでもう遅い

まあ、苦労して登ってきたからこその感動って大事よね・・・





お花は9合目あたりで終了

途中の重機は石灰岩採石のもの、痛々しいですね



こちらのルートは九十九折れに緩いけどずっと下りっぱなし
足にきます(^_^;)



二合目を過ぎて神武神社の鳥居をくぐってゴール
登山口にはトイレと休憩所があり、靴洗いの水道があって助かりました
あのドロドロ靴じゃ電車に乗れないもの



そこから徒歩7分ほどで西藤原駅
また来た道を名古屋まで戻りました


孫太尾根は破線のルートらしいので、どうかな?と思いながら来ました
お花の種類や量は新潟にはとても及びませんが
迷うようなところもなく歩けて 素晴らしい山頂台地の風景にも出会えて大満足


行ったことのない街、歩いたことのない山はやっぱり楽しい
またチャレンジしよう







【行程】
東京22:00→(新幹線)名古屋23:49 シティホテル名古屋に前泊(名古屋駅から徒歩3分)

3/23
近鉄名古屋6:10→近鉄富田→三岐線伊勢治田駅7:31 近鉄タクシーにて孫太尾根登山口
(歩くと45分くらい? 事前予約 約¥1600)

孫太尾根登山口7:55→丸山9:08~9:20→草木9:55→多志田山10:45→分岐10:52→
福寿草ゾーン→藤原岳11:30~12:30藤原山荘(無人・新しいトイレ有)→8合目13:15→神武神社(登山口)14:24
西藤原駅14:54→近鉄富田→近鉄名古屋16:24

炭の湯(銭湯・名古屋駅より徒歩12分)入浴→名古屋19:49→(新幹線)東京21:30


 


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しろやまさんぽ

2019-03-17 | ヤマのこと

2019.3.16(土)高尾へ


土曜日はお花を見に遠出する予定にしてたけど、天気予報は雨&強風
木曜日の時点で諦めて色々キャンセルしたのに、金曜日には予報が上方修正
前日に予報が変わってもアクセス手段が間に合わないのが、電車バス派の辛いところ・・・

ふて寝のち、ゆっくり起きて近くの”かたくりの里”へ





かたくりはまだほとんど咲いてない感じ
でもお目当ての雪割草たちはあちこちで元気に咲いていました



ユキワリイチゲ、自然に咲く姿にはまだお目にかかったことがない





アズマイチゲにキクザキイチゲ
そういえば最近はイチゲさんも(高尾では)数少なくなりましたね
10年ほど前は普通に見れた気がするけど
もう保護された状態じゃないと見れなくなるのかなぁ



コシノコバイモや福寿草(黄色いのはキバナセツブンソウ)







今年初のマンサク・ミツマタ・コブシ



一輪だけ咲いてたシロバナのカタクリをみてさくっと終了

これらの花たちが天然に咲く花ではないのが残念だけれど、
山に見に行くことが出来ない時はちょっとだけ「花見たい病」に効き目があるようです


さて、ここからは自然に咲くお花を探しながら歩きましょう~



常泉寺の脇から城山湖に向かう途中の評議原(ひょうぎっぱら)
ここは昔、片倉城・津久井城・小松城それぞれの武将が
落城について相談した場所、といわれているそう


今にも雨が落ちてきそうな空模様の中、肝心のお花ちゃんは・・・







アオイスミレとエイザンスミレ、ユリワサビ
しかも一株ずつしか見つけられなかった
シュンランちゃんくらいいるかと思ったのに・・・



城山湖から草戸山~草戸峠とカサカサに乾いた尾根を歩く
途中、壊れたベンチの支柱に上手い具合に乗せられた簡易ベンチ
座ってみたら・・・案外大丈夫でした




これといった収穫もなく山を下りたら、
南浅川にかかる桜がもう満開、いよいよ桜の季節がすぐそこに



帰りに高尾山温泉で週末リセット完了
ちょっとでも日常から離れて気分リフレッシュ


お花の季節は花を意識しすぎると行けない自分が悲しくなるから
ここ数年はあまり思いを募らせないようにしているのだけど、

天気と山、また今年も悩ましいシーズンのはじまり・・・









【行程】
京王橋本駅→かなちゅうバス城山総合事務所BS→城山かたくりの里11:20~11:55
→評議原12:30→草戸山13:30→高尾山口15:00


 


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サヨナラ奥多摩小屋

2019-03-05 | ヤマのこと

2019.3.2(土)~3(日) 奥多摩へ


(奥多摩小屋テント場からの夕日)
今年の3月31日であの奥多摩小屋が閉鎖となってしまう
色々な思い出が詰まったあの場所へ、最後にもう一度行こうよ、と4人で訪ねてきました。



コースは鴨沢からのピストン
土曜日の天気予報は無風の快晴、嵐を呼ぶこのメンバーですが今年は大丈夫でしょう?!
登山口にはまだ2017記念の道標がありました
手作りのカワイイ道標、見れて良かった



鴨沢コースは緩い登りなのですが
半年ぶりの12㎏越えザックで大汗かきながら登ります



奥多摩小屋の水場は枯れているらしいので水を3l担ぐ(ビールは別)
重たいザックできっとバテるだろうな、と思いつつ

ところが、調べていなかった堂所手前の登山道脇に「水」のマーク
行ってみると細いながらもしっかり出てて助かりました!



水を追加すれば重たさも更にUP
七ツ石分岐までのじわじわ登りがこの日一番の頑張り所でした

途中で予定外に水を確保できたので、七ツ石の水場には寄らずに済んで巻道へ



前日に降った雪が残った橋を へっぴり腰で渡るのはあの頃と変わらない私



まだかな~と感じる長いまき道、やっと石尾根に到着



ブラックシェルパーズ
背負ってくれてありがとね~



飛龍山へ続く稜線 伸びやかな石尾根
最近、奥多摩にはあまり来ていなかったので懐かしくて嬉しくなる
なんとここへ来るのは9年ぶり!



ダンシングツリーが見えてきたら・・・



一緒に踊るでしょ?



なんだかんだ遊びながらようやくヘリポートへ



懐かしい奥多摩小屋到着
ベンチも壊れて放置ぎみ 寂しい感じでした



混雑時は一面テントだらけだったこの場所
時期的なものもあるけど今日は静か
私たちも陽のあるうちにとさっそく夕食の準備



今夜のメニューは豚汁
午後から曇ってしまって富士山も見えなかったけど、幸いなことに今日は無風
凍えるような寒さはなく過ごせました


が。




天気予報では雨は日曜の夜からだったはずだけど
明け方から降り始めた雪はわりと本気の様子
雲取山は(予定通り)行かず、七ツ石山を経由して下山します

さよなら、奥多摩小屋 60年もの長い間お疲れ様でした
もう一度、小屋番さんに会いたかったけどなぁ、どうしているのかな



そこそこ積もった七ツ石山頂



下りたところに昨年建て替えられたばかりだという七ツ石神社・社殿がありました



昨日の青空がウソのよう、まるで雪山



下界は雨かな?
七ツ石小屋で休憩し、鴨沢バス停まで急ぎ足で降りて行きました



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急いでいたのはこちらに寄りたかったから
”山の休憩所 かゑる”



小池さん・アビー・トニー カワイイにゃんこ達に会いたかったのと、
なにより伊藤さんに会いたかったから。
かすかにでも、(あの日の事)覚えていてくれてありがとうございました!



留守番しているえんちゃんゆいちゃんに似た子をお土産にGET
とても居心地の良い休憩所で女子で賑わっていました
また来ますね~



まだ山歩き始めたばかりの頃は 数々の失敗をやらかしてた私たち
最近はなぜかしらアクシデントも無く・・・(それも寂しい気もしますが)

あの日から今日までの事を懐かしみながら歩けた二日間は
ずっと気になっていた事も済ませ一区切りできたようで、
気分スッキリな山歩きとなりました


私たちの山旅はこれからも続くよ~







【行程】
奥多摩BS8:35→鴨沢BS9:10
鴨沢登山口9:25→小袖→水場11:20→七ツ石小屋分岐13:00→まき道→ブナ坂分岐13:50→奥多摩小屋テント場14:40
奥多摩小屋テント場7:50→七ツ石山8:35→七ツ石小屋→鴨沢登山口11:40
鴨沢BS12:20→南2丁目BS→麻葉の湯にて入浴→ヒカステにて打上→奥多摩駅15:35(ホリ快)

 


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