カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

安曇野市ふるさと寄付

2021-10-30 | ヤマのこと

燕山荘100周年の今年、8月に宿泊しようと思った時でした
いつものようにインスタをつらつら眺めていたら

「一緒に作ろう・まもろう 北アルプスパノラマ銀座100年プロジェクト」
というタイトル画像が流れてきた

むむむ?
よく読んでみると、第一弾として
”燕岳テント場トイレを環境配慮型トイレにしたいプロジェクト”の寄付金募集
(解体の様子は こちら


私は山小屋がなければとっても困るし、山小屋に泊まるという非日常体験の楽しみもあり
利用させてもらっている
登山道整備の感謝の意味も込めて、少しでもお役に立てればと協力させてもらいました


その際のリターンが届きました


(プリントが見えるように中に茶紙を入れています)

モンベルとのコラボの限定クリアボトル
上から 燕岳・大天井岳・常念岳・蝶ケ岳にライチョウさんが描かれたオリジナルボトル
まあ、これが欲しくて寄付したというのがミエミエではありますが・・・



photo 2014.10.19
北アルプスで一番多く歩かせてもらっている大好きなパノラマ銀座
いつまでもこの美しい稜線歩きが出来るように
歩くときは出来るだけLow impactを心掛けよう
小さなことでも自分にできることは進んでしよう

このクリアボトルを使う度に、大好きな稜線に思いを馳せるのでした







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静かな上高地・徳澤編

2021-10-18 | ヤマのこと


涸沢編はこちら


横尾で一休みし、徳澤まで歩き15:30 徳澤到着
間に合ってホッとした



北穂高岳へ行こうと決めた時に、二泊目の宿は距離的には横尾山荘のほうが良かったけど
久しぶりに上高地に行くなら・・・と試しに電話してみたら相部屋なら空いているとの事
予約がとれたのなら行きなさい、ってことよね♪ と徳澤園へ

3年訪れていなかったらずいぶん変わったらしいので、それを見たかったのもあり



2020年から続くパンデミックにほとんどの業界がダメージを受けているけど
飲食・旅行業界は特に厳しい
私の姪っ子甥っ子たちも例外ではなく、生活に直結する部分でかなり苦労しているのでよく解る

山小屋も人数制限予約制、仕切りをつけたり改装しつつ頑張って営業してくれている
徳澤園もそんな理由からか 色々新しくなっていた
”新時代の山岳キャンプ ほぼ手ぶらでキャンプ『ぶらキャン』”
ということを2020年より始めたとの事



2021年7月には今までの建物の奥に「TOKUSAWA BASE」という施設をOPEN
新しいアウトドア層を取り込むのが目的かもしれない

宿泊者はラウンジとして利用できるとのことで見学してきました
ここはもう山の中ではなく街かな
ここに街が必要かどうか、は考え方人それぞれですね

利用方法等はこちら



私達は相部屋に泊まるのは初めて
相部屋も個室対応に改装され、かなり雰囲気が変わりました
山小屋のようなホテルのような、徳澤園ならではのこの特別感、私は嫌いじゃない



相部屋ブースは3パターン それぞれカーテンで仕切られているので今どきは安心ですね
この画像の右端は改装前の相部屋 かなり苦労して改装されたのだろうと感じました





徳澤園と言えば楽しみは食事
自家菜園の野菜を使ったお料理は 素材の味が生きてて美味しいし
イワナもさっきまで泳いでいたものを塩焼きにしたりとか、
信州牛サーロインステーキは(自分好みの)赤身&深みある美味しさ
細部までのこだわり、徳澤園クオリティは変わらず
山小屋利用の目的も立地も違うから比較はできないですが、価格面だけで見れば
(今シーズンの)他の山小屋とほぼ同額なんですから、かなり嬉しい

美味しいものを食べ、心地よいものに触れているうちに
うまくいかなくて悲しかった気持ちなど忘れてしまうから不思議です・笑



朝食後はみちくさ食堂で美味しいコーヒーを頂いてから帰ります
ソフトクリームは”今年もありがとうございました”のサービスで2回も食べちゃった

徳澤園の決まりごと、2021年はチェックイン時間が16時となっており
自分の計画したコースタイムがぎりぎりだったのでそれも反省点のひとつ
歩いてみて、私が北穂ピストンできたとしての到着時刻は17時過ぎでした・汗


ダンナ様は山を登るならピークを目指したい
私はピーク関係なく花や景色を楽しんで山を感じたい
夫婦であっても目指すものが違うのはあたり前、体力も能力も違うし衰えていく
今後は少しずつ山歩きスタイルが変わっていくのかもしれません



翌朝、日の出時刻、見上げる明神岳
今夜から天気が下り坂で山は雪の予報
遅れていた季節が変わる日



この日も10月とは思えない暖かさの中、徳澤をあとにしました



いつもなら黄金色のカラマツを眺めながら歩く梓川沿い 今年はまだ青かった
来年の山開きの頃にはもう少し自由に歩けるようになっていますように。






【行程】徳澤8:00⇒上高地BT10:00 上高地10:40⇒新島々⇒渚駅⇒松本12:45 あずさ13:45⇒新宿16:25


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☆☆☆☆☆


2021年8月の豪雨で大きな被害を受けたアルピコ交通・上高地線
松本まで行くには新島々で鉄道に乗り、渚駅で代替バスに乗り換えになります
私たちを上高地に導いてくれる上高地線
来年の6月には開通できるように準備しているとの事、安全に再開できることをお祈りしています






静かな上高地・涸沢編

2021-10-17 | ヤマのこと

2021.10.14(木)~10.16(土)上高地へ


恒例のダンナ様の秋休み、私が休めるのはこの2日間だけ、山に居れるのは3日間
晴れの薬師岳に行きたくて予定していたが、週間天気予報、富山方面はいまひとつだった
我が家が10月に薬師岳に行くためには、折立までのタクシー代往復3万円が必要となる
晴れが約束されていなければ痛すぎる出費

でも、アルプスには行きたいと予報を見ると、どうやら松本方面は安定していそう
燕岳は行ったばかりだし、いつもの蝶ケ岳もなぁ、とつらつら見ていたら
つい最近行かれたGRIさんのブログを見て思い出した
そうだ、まだ行ってなかった山があった
6年前の同じ10月、雪が降ってしまったために諦めた北穂高岳
自分は高度感のある山が大嫌いなので、行くとするなら今回で最後にしよう、
そう思って行き先を上高地へと変更した



さわやか信州号は平日でも新宿から2台で出発
それでも以前のような賑わいには程遠く、河童橋も閑散としている
6時10分、周囲が明るくなってからゆっくり歩き始める
手袋もフリースもいらないくらいあたたかな朝だった



上高地に来るのは3年ぶり
周囲の景色は何も変わっていなかった
横尾大橋を渡った先が紅葉していた記憶だったけど、今日はまだみたい
天気が良いので前方に北穂高小屋がはっきり見えていた



本谷橋で休憩し登りに入ります なんだか初期の頃を思い出して懐かしい



明日はストック使えないから、久しぶりにストックなしで歩く練習だ~
なんて無駄なことをしたのもいけなかったな・・・



涸沢の紅葉は10日ほど前に終わっているからそれは求めていないけど
空が青いとそれだけでやっぱり美しい



今回、木曜日と金曜日だけが快晴予報で、土曜日夕方からは下り坂
1ヶ月以上前に有休給申請して、その日が晴れにあたるのは
ミスティが得意の私には5年に一度あるかないかの奇跡




季節外れの暖かさは夏とは違うけどやっぱり暑くて疲れてきたので
Sガレからはストック出して登ることにした(最初からそうすればよいのに)
紅葉は終わっていてもテント装備の人が多いのも涸沢ならではかな?みんな暑くて無言でしたが



ヒュッテの屋根が見えてからがきついのは知っている
そしてだいたいそのあたりでシャリバテになるのも知っている
だけどビール飲みたいから食べるの我慢してひーひ~いうのも知っている




12:40 初めての涸沢小屋へ お腹すいた~~
そういえば涸沢には3回来ているけど、泊まったことはない
マムートビールを飲んだ後は、夜行バスの疲れでお昼寝タイムに突入(もつ煮込みは売り切れ)



もう少しで小屋閉めじゃないのかな?と思ったけどこの日は物資ヘリが6~7往復していたみたい
部屋の窓からヘリのお腹を見るというのも初体験
涸沢小屋はシンプルで、昔ながらの小屋、という印象を受けました
夕ご飯はとっても美味しかった、朝ご飯は早立ちの為お弁当にしました(冷凍かな・・・)



携帯の電波状況も悪いし、やることないので寝ます
携帯で撮ったテント場 平日なので少ないですね
地震がなくて良かった・・・


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2021.10.15(金)


4時30分起床、5時30分出発



登り途中で赤く染まる奥穂尾高方面を眺める
スタートから息が切れる急坂



計画と天気はバッチリだったんですけどね、足が攣りそうなんです、朝から
クロユリスラブすら、何か引っかかって足が上がらないんですよ
老化だったり、体重増加だったり、体力筋力不足だったり、理由はたくさんあるけれど


まあ、そのうちいつものようにもたもたする私は怒られるわけです
足手まといになるの知ってるから、先に歩いてもらうんですけど




そもそも平坦な道でもダンナ様のスピードについていけないんですから、
苦手な岩場では差が開くばかりで、追いつきたい気持ちは空回り



ずいぶん先を見上げると梯子を登るダンナの姿が見えた 
え?もうあんなとこ?



いざ自分が鎖場に来ると、苦手意識が働くせいか怖い気持ちが押し寄せた

1本目の鎖を終えて、2本目にいく手前で
”ピッキーーン”
あ、やばい、足が攣って動けない・・・

一旦下がって後から来たご夫婦を見送って、再度チャレンジしてみたけど
私のこの遅さではかなりなCTオーバーとなるの間違いない どうしよう
いや、多分、この先の高度感を想像して怖いから行きたくないんだ
怖さを乗り越えてピークに立ちたいという強い思いは、私にはないんだ



こんな無風で暑くも寒くもない絶好の穂高登山チャンス、もうないと思う
でも、もういいや。



平日の為か、続々と登ってくる方たちは72歳だとか80歳だとか
みなさんなぜか年齢を申告されて笑顔でスタスタと登っていきました
顔が引きつってる私は 違う世界で生きてきたんだな、と思いました



あの赤い梯子の向こう側の景色を眺めることはこの先もう二度とありません
情けなくて悲しいけど仕方ない、怖さに勝てない自分のせいだから
足の痛みをだましだまし一人下山開始


小屋のベンチでダンナ様の帰りを待って、一緒におります
北穂高小屋でやりたかったこと、何もできぬまま下山も悲しいけど




ダンナ様から翌日見せてもらった快晴の山頂からの動画を見て、
あ、私行けなくてもそんな悔しくない、と感じました・笑(見てるだけでぞわぞわする~)




定番のアングルで撮っていいのは登った人だけとか言われ・笑



あ~この天気だったら富山も晴れてるんじゃ?薬師岳行けたよねぇ、とか・涙



サヨウナラ穂高







帰り道、白と黄色のコントラストがキラキラ輝いて、キレイだったな~



自分で決めたことなのに、達成できなかったときいつも思う
どうしてあの時諦めたんだろう、と 
悲しい思いを引きずりながら横尾大橋まで戻ってきました


続く






【行程】(10/13)バスタ新宿22:25⇒上高地BT5:20
(10/14)上高地BT6:10⇒横尾9:25⇒涸沢小屋12:40
(10/15)涸沢小屋5:30⇒(ダンナだけ北穂高岳8:03~北穂高小屋8:07~8:52~南峰9:07⇒涸沢小屋10:30)(ランチ)⇒横尾14:20



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遠見尾根・紅葉トレッキング

2021-10-04 | ヤマのこと

2021.10.2(土) 五竜岳に至る遠見尾根を歩いてきました


紅葉のお山を歩きたいけど、まだアルプスも行き足りない
日帰りで紅葉楽しめそうで混雑なく天気の良さそうなところは・・・と思いついた遠見尾根

白馬・扇沢方面夜行バスは満席だったので(金曜日の朝空席出たけどそれでは遅いのよ)松本駅で前泊する
翌朝、大糸線に乗り信濃大町駅で乗り換えると、あれれ?見覚えのある・・・なんと!kikiさん!

山友のkikiさんと美人お嬢様のマコリンとホームでバッタリ!2年ぶりの再会
kikiさんたちは立山へ こんなことってあるんだね(^^♪ 今日は一日良い日になりそう♪



神城駅8:10発のシャトルバスに乗ってエスカルプラザへ
そこからゴンドラに乗ってビューンとアルプス平まで
今日の天気予報は快晴 五竜岳の武田菱もはっきりみえて嬉しいね



なんて歩き始めるとあれあれ?さっきまでの晴れはどこへやら?
地蔵ケルンまでくると周囲はいっきにガスに包まれ白い世界に・・・
スタートから階段攻めの登山道、息を切らせながら進むけど相変わらず白い世界
天気予報ハズレ? なんとなく気分も沈みがちなまま小遠見山到着・・・ここもどんより



この先ずっと何も見えなかったら何のために来たんだか、ってなりそう



そのうち晴れてくれるのを信じて、ここから先は登山です、なルートを下っていく



時折日が差すようになってきたので紅葉も輝き始めるも、
五竜の稜線は雲に覆われたままで




中遠見到着
今日は日帰りなので戻り時間を決めてある
この先、大遠見まで行けそうな感じなので進みましょう



また一旦下って



誰かに似てる 氷河カクネ里




小遠見山から先は登山エリアとのことで人が少ないのは良いけれど、
小遠見山から先のほうが階段ないし尾根歩きが楽しいと思うの
ハイキングだってあそこで帰ったらもったいない気がしてしまう



うむ!
紅葉も青空もいい感じになってきた!



またまた登って”大遠見”到着
前回五竜へ行ったときはこのあたりで昼食にした気がするんだけど違ったかな?
(帰宅後調べたら西遠見でした)
タイムリミットなので今日はここまで 来た道を戻ります



残念ながら五竜の稜線はまだ雲の中



あの稜線に至る急な尾根をもう一度見たかったんだけど(行きたくはない)
あの日は苦しくて辛くて、ここまでどんな道だったかほとんど記憶が残ってないので
それを確かめられただけよかったかな



ということで、まずは中遠見まで登り返します



徐々に青空が戻ってきているような
お腹が空いた~と狭い中遠見の隅でランチ
日が差すと結構暑くて、バンダナ頭からかぶりながら食べていると・・・



あ!



やっとスッキリ姿をあらわしてくれた五竜岳



唐松岳頂上山荘も見えた(^^



白馬鑓もかすかに姿をあらわした!
やったね~今回のラクラク絶景トレッキングプラン、成功で良いよね(^^♪



青空に輝くナナカマドの赤



急な冷たい風に吹かれざわざわと揺れる黄色



大きなダケカンバの白
高山に来ないと体験できないこの気持ちよさ、やっぱりアルプス~



ふたたび小遠見山に戻ったころにはまた 稜線は雲に隠され
鹿島槍ヶ岳は最後まで姿を見せてくれなかった





帰りはらくちん 来た道を振り返りながら



朝はガスの中だったから全然わからなかったけど、下界を見下ろすこちら側もきれいに色づいていたのね



真っ赤な葉の中 一枝だけ咲いてたピンクのホツツジにほっ♡



見下ろす地蔵ケルンの向こうには、八方アルペンラインと栂池
夏に歩きたかった白馬の尾根を眺める 来年行けたらいいな

リフト上まで戻ってきて、時間に余裕があったので”アルプス平自然歩道”を行きましょう






もちろん最盛期は終わっているけど、ところどころ咲き残っていたり





高山植物園を通りながら戻ると、まだコマクサが頑張っていたり
今年会いたかったけど会えなかった大好きなタカネマツムシソウ、
まだ咲き残っていたのが一番嬉しかった
いつもあせあせ歩いているから、久しぶりに時間が余ってお花も見れたのは良かったな



ゴンドラに乗って下山
さて、お風呂に入って帰りましょ、予定より1本早い電車に乗れそうね



・・・・・と余裕なつもりでおりてきたら、エスカルプラザのお風呂やってない!(調査不足)
汗かいたままここから5時間電車に乗るのは嫌だけど、16時台の大糸線に乗らないと今日中に帰るのが厳しくなる、うぅ~ん

今から2時間の間に温泉入って駅に着くためには・・・残り時間を調べるとなんとか行けそう
シャトルバスには乗らず速攻タクシーに電話して迎えに来てもらうことに

そして・・・



白馬の”みみずくの湯”へ
いつもは時間がなくてこれなかったから初”みみずくの湯”
ぬめりのある良いお湯でした(今日一番の混雑)

おまけに温泉の目の前の”みみずく茶屋”で生ビール売ってて涙
久しぶりに山⇒温泉(露天風呂)⇒生ビールのゴールデンコースが出来てラッキー☆

だったのですが、それで終わらないのがワタクシ
急に雷が鳴って雨がぽつぽつ降ってきたではないですか!
雨雲レーダーを見ると、この後雨が激しくなりそう
せっかく温泉でさっぱりしたのに濡れたくない、慌ててビールを飲みほして白馬駅へと向かう

隣の”snow peak ランドステーション 白馬”では
週末マルシェの開催中だったらしく、閑散とした五竜エスカルプラザとは対照的に
若いアウトドア好きな皆さんで大賑わいでした



白馬駅に着いて切符を買ってたらザーザー雨、セーフ!
いや、なんだかんだ、うまくいったという事で(゚∀゚)






【行程】(10/1)新宿21:00⇒松本23:49 アルピコプラザホテル泊(安近綺で良いホテル◎)

松本駅5:56⇒信濃大町7:02/7:18⇒神城7:50 シャトルバス8:10⇒五竜エスカルプラザ8:15

【トレッキング】ゴンドラ&リフト上8:45⇒小遠見山10:00⇒中遠見10:25⇒大遠見11:00⇒中遠見11:30~12:05
⇒小遠見山12:25⇒リフト上13:30⇒ゴンドラ下14:25

タクシーにてみみずくの湯(約2,200円) 徒歩にて白馬駅(徒歩約12分)
白馬駅16:38⇒信濃大町17:13/17:19⇒松本18:12/18:40⇒あずさ⇒新宿21:50(鹿と衝突の為42分遅れ( ;∀;))



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