カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

花探しの週末

2014-05-29 | ヤマのこと
  
またまた花追いの週末でした。


2014.5.24(土)は前からの約束でいつものお山へ。




まだ開いてないワニグチソウ





まだまだたくさん咲いてました、エビネちゃん。



ただ今準備中の青ちゃん・・・



今年会いたかったお花のひとつ、SZムシソウ。初めまして♪
ほっんとこの形、すごい。羽だ。なんでこうなる?





ジャコウアゲハが二頭、ひらひらと舞うその先にオオバウマノスズクサ(*´ェ`*)オモシロイカオ



 
ホシザキイナモリソウとイナモリソウ




ホタルカズラ  これ以上踏み込めないので写真はこれでいっぱいいっぱい



線香花火かミッキーマウスか? こうして見るとかわいいガクウツギ




清楚な印象 マルバウツギ




終わりかけのクワガタソウとコミヤマスミレ






セッコク  私の腕では淡いピンクの色が出せませんが、ちょうど見頃を間近で見れました。





この日、目的の花はまだ蕾でした





・・・・・・・・・・・・・・・・



そして翌日、5.25(日)は花見隊長よりありがたいお誘いを頂き、富士山周辺へ。


SZムシソウ、コatモリソウ、サカNラン、Kスミレ、タDスミレ、YMシャクヤク等

実物を初めて見る希少植物の数々に大興奮でしたが、諸事情により撮った写真は消失・・・・


手元に残った花の写真、ほとんどピンボケで載せられるのは少しだけ。


コatモリソウ (大きさの比較画像)
まだ早かったけどひとつだけ覗き込むと顔を見せてくれた子がいて感動でした。



(photo by sanaeさん)
初めましてのサカNラン



Kスミレ



ワチガイソウのブーケ



初めて見ました、自生のYMシャクヤク
ひっそりと咲く可憐なその姿にうっとり、何時間でも眺めていたいほどでした。


貴重な花の写真がないのは残念ですが、でも長年、会える日を待ち望んでいた、
山ブログ界のレジェンド・sanae隊という希少な花にお会いできたのと、
ずっと以前から大好きで片思いだったP姫という美しい花に会えたので十分です。


どんなお花たちに会えたのかはsanaeさんのところでご覧ください。

皆様、大変お世話になりありがとうございました






ひとりごと:今年どうしても見たいお花はあと二つ。会えるといいなぁ・・・







緑眩しい三頭山deランチ

2014-05-19 | ヤマのこと

2014.5.17(土) 奥多摩の三頭山へ。


三頭山は奥多摩の中でも好きな山の一つ。
ここ数年はの時期に訪れてばかりだったので、たまにはこの時期に、と久しぶりに出かけました。


 
武蔵五日市駅8:22発のバスは大混雑で増発3台で出発。今日はイベントがあるのかしら?
いつもは浅間尾根BSで空くのに半分位は終点の都民の森まで乗ってきました。
今日は久しぶりに”森林館”から歩き出します。なぜなら・・・



お目当ての花があったから。
山側斜面はまだ固い蕾で早かった・・・と思ったら、日差しが届く方の斜面で咲いてた!
良かった~~保護されている状態とはいえ、山で咲いているのを見たかった山芍薬に初めて会えてウキウキ♪



 
大滝を眺めてから今日も大好きな”三頭大滝コース”を登ります。
いつも雪の時期に使っているルートは今年2月の大雪で東屋倒壊の為、通行止めでした。
この時期でも谷間にはまだ雪が残っているところが見え、びっくりしました。



途中で大好きな花、サラサドウダンが鈴なりに咲いているところがありました。




さて三頭山目指しましょう。
三頭大滝コースはこの時期、沢沿いに緑が覆いかぶさるように迫り、水もきれいで本当に気持ちの良い道。


 
登山道脇にはワチガイソウ、終わりが近いエイザンスミレ、タチツボスミレ、ハシリドコロなど、花は少ないですが・・・



身体が緑色に染まりそうなくらいの迫力の中を登るので、今日は上ばかり見ていても飽きません。



 
良い汗かいて気持ちよく登って行くと、ムシカリ峠に到着。
今日は山頂まで行きましょう、山頂下の個性的な直角の木がまだ健在で嬉しかった。



 
山頂に着くと・・・予想通りのすごい人!
皆の視線の先は富士山。NEWSでもやっていますが今年の富士山、この時期でもスゴイ雪の量ですね。


 
さて大混雑の中、座るところを探してランチタイム。今日は私担当です(^_^;) 泊りの山にはバケットなのですが、
今日はクロワッサン・南部どりハーブチキン味・レタス・バジル・アボカド・ハム・・・


 
それぞれカットしてピンク&ブラックペッパー、塩、マヨネーズで味付け。(お皿に格闘の痕が・笑)
10分で準備完了、保冷BAGから冷やして持ってきたオールフリーを取り出せば・・・



簡単”挟むだけクロワッサンサンド”のランチ完成~~プシュっとでウマ~~ィ!クロワッサンに合う~♪
夏の日帰り山には必ず持ってくるオールフリー、今年もこの季節になりました。

ちなみにサンドしたこのアマタケの南部どりは我が故郷岩手県産チキンで、他にもタンドリーとか色んな味があり、
パックされてて日持ちするので山で使いやすいです、見かけたら使ってみてくださいネ!(私は家でも使います)



 
結構ボリューミーなサンドでお腹いっぱい。ランチを終え、さてここからは笹尾根方面へ。
一旦ムシカリ峠まで戻ります。避難小屋脇に小さな小さなフデリンドウが咲き始めていました。



こちら側もむせるような緑のシャワーを浴びながら歩いていきます。
 



 
クメケタワ?どういう意味だろうね?



都民の森エリアを過ぎるとめったに人に会わない静かな尾根歩き。
タワ尾根で朽ちてしまったあの巨樹にどことなく似ている木を見つけて、懐かしく思い出したりしながら・・・



 
明るい「槇寄山」に到着。
ここは静かで落ち着く良い山頂、富士山もまだ見えています。3組ほどの方がゆっくりお茶されていました。

さて、歩き足りないけど帰りのバスの時間もあるのでここで下山。
始発のバスが遅いため、都民の森のスタートが遅くなるのがいつも残念なところです。(早く歩けば問題ない・笑)



ゆるゆると数馬方面に降りて行くと・・・あ、みーつけた!今日会いたかったもうひとつのお花、ルイヨウボタン。
この類葉牡丹、ひっそりちょっと遠くに咲いていました。メギ科。
今日お目当ての花、立てば芍薬、座れば牡丹とくれば・・・


 
チゴユリ・ユキザサが出てきて~の、歩く姿は百合の花。。。。(//∇//)なんてね
この後咲く山百合もすくすく育ってスタンバイ中でした。



 
数馬に降りて”蛇の湯”で〆の一湯。たから荘の玄関では藤の花が満開でした。
食堂をちょっと覗いたら部屋の窓の外は緑しか見えません、美しい。
たまにはゆっくり泊まるのもいいかもね、なんて言いながら緑眩しいハイキングを終えました。




【行程】武蔵五日市駅8:22→(急行バス)都民の森9:30
    森林館9:50→三頭大滝10:20→ムシカリ峠11:25→山頂11:40~12:30→
    槇寄山14:00~14:15→数馬15:15 入浴(¥1000)数馬BS16:54→武蔵五日市駅17:53



・・・・ところで。


オールフリー「体験投稿キャンペーン」今年も始まりました!



私も投稿しますよ~♪


おしまい。




らんらんSunday・2014

2014-05-15 | ヤマのこと
  
2014.5.11(日)

所用で出られなかった土曜日。
でもどうしても会いたいお花がいるのでちょこっとでも、と日曜の早朝出かけてきました。



ちっちゃいちっちゃいカヤラン。私のカメラ(レンズ)ではこれが限界。




朝日を浴びて浮かび上がるKちゃん♪会いたかったよぉ~




ほうのきの甘い香り漂う




山椒の香りは鰻重を連想させるのです・・・(花よりなんとか?)




せっかく来たのにまだつぼみで残念、と思ったら・・・



他の場所で咲いてる子もいました!まさに咲きたてフレッシュエビネ。
自生を見るのは初めてだったのでうれしいな




小さくても雅な紫、ヒメハギ
紫で縁取られた葉っぱにこの子のこだわりを感じたりして



やっぱりキンランは美人さん



ニョロニョロみたいなコバノタツナミソウ



このエリアで菫の最後を飾るという、コミヤマスミレかな・・・



釣りをさぼっておしゃべりに夢中なウラシマ兄弟



そんな顔して大勢でこっち向かれると・・失礼だけど滑稽で笑っちゃう(//∇//)




来年も再来年も、いつまでもこの花たちが生き延びていけますように。
みんなが大好きなみんなのこの山、自然に逆らう事なくそっと優しく見守りたいと思います。





おしまい












帰りのひと山弥彦山

2014-05-13 | ヤマのこと

一日目アオネバ渓谷編   二日目金北山縦走編


2014.5.5(祝)


今日は佐渡を離れます。天気予報は曇り時々雨。


 
結局佐渡にいる間晴れたのは昨日だけ。まあ、一番大事な日に晴れたのだから良しとしましょう。
朝、宿のおかみさん&お嬢さんに見送られ両津港へ。
フェリー乗り場の階段から振り返ると、昨日歩いたドンデン高原~金北山の稜線が見えました。
ここから見ると優しい表情なのに、稜線に立つとこの時期だからか?なかなかワイルドでしたね。


 
朝早いのでフェリー乗り場の土産店は開店前。搭乗口横の売店は開いていたので朝食におにぎり購入。
コンビニの味気ないおにぎりが多いこの頃、こういう人の手で握られたおにぎりはありがたいですね。
帰りはジェットフォイルです。両津港7:20初の”超朝トクきっぷ”なら通常¥6,520のところ¥3,680
急ぐ旅ではありませんでしたが、ジェットフォイルも乗ってみたかったので(笑)

1時間ちょっとで揺れもせず、あっという間に新潟港へ到着しました。


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新潟駅からそのまま帰れば3時間後には家にいるわけですが、それではちょっと寂しいので、
普段交通費が大変で気軽にはこれない新潟の山、弥彦山に立ち寄ることにしました。


なぜ角田山ではなく弥彦山なのか?というと角田山はお花の時期に再訪したかったから。
それに駅にコインロッカーがあるのが弥彦駅だったから。
角田山の玄関「巻」駅にはコインロッカーがなかったからです。重たいザックで登るのは嫌だもん・・・



 
新潟駅から弥彦線に乗り換え弥彦駅下車。赤く彩られたりっぱな駅舎、駅にはキオスクとコインロッカーあり。
そこから神社までは徒歩20分くらいのようです。

弥彦山とは・・・(Wikiより引用)
標高634m、越後平野の日本海沿いに連なる、俗に弥彦山脈と呼ばれる山並みの主峰。
北は角田山(482m)南は国上山(313m)に連なる。弥彦山自身も、北に位置する多宝山(634m)との双耳峰である。
一連の山と共に佐渡弥彦米山国定公園に指定されている。
新潟県の広い地域から見ることができ、弥彦神社の祭神・天香山命を祀った山として、古くから人々の崇敬を集め、
山全体が弥彦神社の神域となっている。英彦山、雪彦山と共に日本三彦山と呼ばれる。


・・・だそうです。


 
こどもの日とあってか神社は大賑わい。参拝に列ができていました。


 
神社につくと雨が降り出したので(良い口実)電車の時間もある事ですし登りはロープウエイで。
このロープウエイ、乗車は5分くらいですがなかなか素晴らしい眺めを見せてくれます。
あいにくの天気でしたが、晴れていれば飯豊山、粟ヶ岳、守門岳などが見えるようです。



 
あっという間に弥彦山公園下車。むこうのとんがりが多宝山。
雨がぽつぽつ降っているので残念ながらここから佐渡島を眺めるという計画は達成できず。
日本海側に突き出すこのポールは”パノラマタワー(回転昇降展望塔)”というものらしい。
ぐるぐる回りながら上下してます。怖い!!私には無理~
(ヤヒコザクラ見るの忘れました(^_^;))


 
そこから尾根伝いに15分ほど歩くと”弥彦山頂”
弥彦山頂(標高634m)には、御祭神並びに妃神の御廟(奥宮)がありました。
ちなみにここにきて知ったのですがスカイツリーと同じ標高だとか。



越後平野方面、うっすら雪をまとった山が見えてるけど・・・天気なら素晴らしい眺めが広がっていたことでしょう。



 
さて下山は徒歩で。
神社参道を降りて行きます。


 
ようやくじっくりナガハシスミレを拝めたのだけどもう終わり気味、マキノスミレもいました。



イカリソウとショウジョウバカマの終わった子が一緒にいたり。
普段あまり見ない組み合わせなので不思議な感じでした。


 
あいにくの天気でも下からどんどん登ってきていました。
こどもの日だから?子供たちも多く、調べてみればコースもいろいろあり、地元の方に愛されているお山なんだな、と思いました。


 
帰りは参道でコンニャク食べたりすっかり観光モードで駅まで戻り、
車窓から弥彦山と越後平野を眺めながら燕三条まで行き、新幹線で東京まで帰りました。



 
ひとつだけ心残りだったのが分水堂菓子舗・ブンスイドウカシホの”パンダ焼き”
行きにも並んでいたので帰りにしよう、と思ったら帰りはもっと列が伸びていて・・・並ぶの苦手なので諦めちゃった。
またいつか(*^_^*)


”パンダ焼き”
知らなかったので帰って調べたら「2010年 ニッポン全国おやつランキング」
でグランプリを受賞していた名物らしいです。




おしまい。



【行程】佐渡・両津港7:20→(ジェットフォイル¥3,680)新潟港8:25 バスにて新潟駅
    新潟駅9:21→(弥彦お花見号・直通 ¥970)弥彦駅10:28  弥彦山ロープウェイ片道¥750
    弥彦駅14:22→(臨時¥237)燕三条駅14:45 新幹線とき15:35(¥8,760)→東京駅17:20
 


■弥彦線は本数が少なく、時間帯によっては2時間以上ないので要注意。
 この日は祝日で臨時列車があったので助かりました。







GWは佐渡・金北山縦走編

2014-05-12 | ヤマのこと

2014.5.4(日) 続きです


昨夜の風は止んだだろうか・・・4:30、おそるおそる外に出ると・・・


 
朝日だ~!
目指す方向の雲はまだとれないけど、この程度の風ならいけるんじゃない?あわてて支度をする。




昨日はガスっていてなにも見えなかったドンデン高原と港が見えた。
佐渡の地形は3つに大別できる。今いるのが大佐渡山地(おおさどさんち)、港の向こうが小佐渡山地(こさどさんち)
この2つの間に穀倉地帯の国仲平野(くになかへいや・画像右手)が広がっている。想像よしてたより大きな島だ。



 
さあ出発!お世話になった山荘をあとにし、昨日歩いた「金北山縦走路入口」まで戻り、そこからは未知の道。


 

朝日を受けながら登ります。前を行くダンナに追いつけずうまいタイミングで撮れなかったのですが、
こんな風に多くの登山道脇はカタクリで囲まれていました。



 
雪の残るところもあり、ひと汗かいて登りきると目の前がぱっと広がり「マトネ(孫次郎山)」



気持ちのよさそうな縦走路が続いています。目指す方向が全部見えている場所で一回目の休憩。



 
雪がついたり無くなったりを繰り返しながら「石花越(いしげごえ)分岐」




笹原にアマナがいっぱい!でも朝早いせいか?咲いていませんでした。




このあたりから本格的な尾根歩きとなる。う~ん、目指す山頂はまだまだ遠いなぁ・・・




でも左に両津湾、右手に外海府の海を見ながらの稜線歩きはTHE島!って感じがして気持ち良いですね。
屋久島とはまた違った趣のおだやかな島、という感じがしました。



いやぁ、それにしてもなかなかな・・・




海抜0mから立ち上がる山脈は、標高1000m程度の山とは思えないダイナミックさがありました。




久々の重たいザックで疲れるけど、お花を見つけると元気になる。稜線に花はほとんど咲いていませんでしたが。



 
ほとんどは赤テープをしっかり見ていれば大丈夫だと思いますが、ついついトレースにつられ、
どうにも進めなくなった箇所がありました。木々の間を潜り抜け、しがみつき、ようやく抜けだす。
跳ね返ってくる木の枝にビンタされたり、暑くて腕まくりしていた腕に数か所擦り傷が(^_^;)
迷ったのはたぶんイモリの頭あたりだったのかな?晴れていてもやはり注意が必要ですね。



必死で抜け出たので疲れた・・・でも振り返るとドンデン山荘があんなに遠く(中央右)なってた。


 
道迷いで体力消耗したので「天狗の休場」で15分ほど休憩し栄養補給。
このあたりから雪は増え、だけど気温が高く日当たりが良い場所は雪がグズグズ、うっかりすると踏み抜きます。




いよいよ前方に今日1回目の核心部、雪の壁が現れました。
先行するグループが登っているのが見えます。
同じ時間帯に縦走していたのは私たちを含め3組と、軽装の日帰りピストン?3組ほどでした。





ステップが切ってあるのとロープもあるから大丈夫だけど、途中から上部の傾斜がスゴイ!
落ちたら這い上がってくるのが大変そう・・・(^_^;)




強く踏み込むと腐った雪が崩れるのでそーーっとそーっと、でも急ぎ足で登り・・・




登り切って安心したせいか、最上部に深さ1.5mほどの亀裂があることに気づかす(画像右下から中央へのライン)
うわっ、と慌ててまたごうとした足元の雪が崩れ、危うく頭から亀裂に落ちそうになる私(゜Д゜;)
よかった~カメラザックにしまって登ってきておいて。カメラ落としたら泣く!このままもう一度後ろに落ちても泣く~!




2度目のヒヤリ終了(笑)そこから山頂まではほとんどが雪。雪で盛り上がってしまい高度感のある場所もありました。




なんだかんだとドンデン山荘から約5時間かけて、ようやく「金北山1172m」大佐渡山脈の主峰到着です!
山頂付近は不思議な構築物がいっぱいでなんだか居心地が悪い・・・
でも眼下に広がる海、米どころ新潟の田んぼが広がる国仲平野、眺望はとても良かった。
昨日の天気が嘘のように穏やかな天気に感謝、ここまでこれて良かったね~。


 
おなかペコペコ!神社脇で休憩しているともう会えないかな?と思ってたワンゲル部君たちも到着。
全員が礼儀正しい気持ちのとっても良い爽やかな青年たちで、昨日から彼らといろいろおしゃべりして、
元気をもらいました、ホント、楽しかった、ありがとう。またどこかのお山で会えたらいいですね!


 
さてここからは今回2度目の核心部。
なぜならほとんどの登山者は白雲台へ下山(事前に防衛省への届出必要)、横山登山口へ降りる人は少ないのです。
地元の方はこちらを下山することを勧めません、雪があると道迷いしやすいからだそうです。

でもどうしてもこちらへ降りたい理由がある。
ここは予習し経験者のアドバイスを受けたり、スマホGPSもセットしたし、ガスっていないので今日は大丈夫なはず。
ピンクテープを確認し、姫ヶ沢から登ってくる方のトレースもあったので、GPSと見比べながら降りて行きました。
山頂から見ると両津港を見ながら90度雪の斜面を下り、左のピンクテープのある木々の中に入っていく感じでした。



 
次の赤テープまでの間隔が広く解りにくい個所もありましたが、トレースを辿り、振り返ればこの景色。
うん、そうだ、予習の通りだ!大丈夫。このまま進もう。


 
雪がついたりなくなったり木をくぐったりを繰り返し「天狗岩」へ到着。



 
そして、こちらに降りてきた理由は・・・




この足元のお花たち。


 
オオミスミソウのお花畑があるという道で、自生のオオスミソウを見たかったからです。


 

 
よく見るといろんな色や形、大きさもまちまち。なんて色彩豊かなのでしょう。
多分旬はもう過ぎてしまっていて数は少なかったですが、この子に会うためにはるばる来たので会えてよかった。




唯一この白い子が一番大株さんだったかな。咲き残っていてくれてありがとう。




神子岩で最後に稜線を眺め、タクシーの時間までに降りるためのラストスパート開始です。
神子岩から右手に姫ヶ沢へのルートを見(私が立っている場所から右手が姫ヶ沢)左手の樹林帯の中に降りていきます。



こちらはきれいなブナ林でした。雪の重みでしょうか?同じ方向に曲がったブナたち。



そんなに寄りかかると重いよー。


 
じゅんさい池のあたりまで来ると、ようやくナガハシスミレに会えた。マキノスミレも。
でももうザックの重みで足腰が疲れ、しゃがんで写真を撮る元気がありませんでした(笑)


 
小ぶりなタチツボスミレも白っぽい子から紫の子までのグラデーション。 しおれたアラゲヒョウタンボク


 
真っ白で葉の大きなスミレはだ~れ? 突如現るオバケ水芭蕉(*^_^*)


 
一旦沢に出て、赤テープの方向をよく見て登り返す。
オウレンの花が終わった風車が登山道の両端にわんさか出てきて、白やピンクの大岩鏡が現れると・・・


 
延々続くような下山道も終わりに近づき、スタートから9時間という長いようで短かかった一日が終わりました。
暑かっーーーーた。くーたびーれーたーーー。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「横山登山口に降りる人はほとんどいませんが本当に大丈夫ですか?!」

と三日前に予約したタクシー会社さんに言われましたが、約束の15:30前には無事に降りてくることが出来ました。
迎えに来てもらって一安心、そこからは15分ほど走って今宵の宿へ。

 
予約しておいたのはたけさんが去年泊まった両津港から徒歩5分、貞子がでそうな「海老名旅館」
(目星を付けた宿、何ヵ所かあたるも1か月前には既に満室でした)
80歳を超えたおかみさんがしゃんしゃんしてて気さくで温かくて良い人だった~こういう安宿は私、結構好きです♪



  
お風呂で汗を流し、行動食しかとっていなかったのでお腹ペコペコ。下駄で近所の町へ夕飯を食べに行く。
町と言ってもコンビニもないし、店も数件しかないので、たまたま17時過ぎに開いていた寿司屋「魚春」にはいる。
佐渡の美味しいお魚と地酒は疲れた体に沁み渡り、夜は地元のお祭りを見に行って初めての佐渡の旅を終えたのでした。




長くてスイマセン、最終日に続きます(^_^;)







【行程】ドンデン山荘6:12→マトネ7:30→石花越分岐7:53→イモリ平8:55
    天狗の休場9:40→金北山頂11:25~11:50→天狗岩12:30→神子岩12:55
    横山登山口合流点14:05→横山登山口15:10  タクシー(¥2500位) 旅館15:30(素泊り@5000円位)



■縦走の場合、天気の良い日はかなり暑く感じるので、大目に水を持ったほうがよいでしょう。(水場は未確認)

■オオミスミソウは天狗岩と神子岩の間に集中して咲いていたので下山が横山登山口ではなく、
 姫ケ沢登山口のほうが歩行距離が短くお勧めかも知れません。姫ヶ沢登山口のほうがタクシー代かかりますが。

■GW後半は佐渡でバスケの大会?があったそうで早い時期から港に近い宿は満室。
タクシー予約も3日前に電話したのですが3社から車の手配が出来ないと断られました。焦りました。

■両津港周辺で夕食をとれる店は極端に少なく、たまたま17時に入った店で食べれましたが、
18時以降は予約で一杯でした。混雑状況にも寄りますが素泊まりの場合の食事は事前に調べたほうが良いかもしれません。

■エアリア地図に佐渡はないので、こちらで事前にトレッキングマップを送って頂きました佐渡トレッキング協議会
 登山道の状況なども解ります。

■横山登山口 携帯(docomo)アンテナ1本 ギリギリ通話可能





GWは佐渡へ・アオネバ渓谷編

2014-05-09 | ヤマのこと
   
2014.5.3(土)~5.5(月・祝)は佐渡へ。


いつか行ってみたいと思っていた佐渡、昨年たけさんのオオミスミソウの写真に魅せられて、
今年は天気が良ければ絶対行く!と最優先で計画していた佐渡へ行ってきました。



   
土曜日の朝一の新幹線で新潟へ。新潟駅で降りるのも佐渡島も初めての私たち。
新潟港からカーフェリーで両津港を目指します。
新潟駅から港行きのバスの中で、ピッケル刺したデカザックの新潟大学ワンゲル部だという、
行き先が同じのカワイイ青年たちと一緒になった。


「2等船室の部屋は今日のような日だとすぐ一杯になるから早く行ったほうがいいですよ」
とアドバイスもらったので、ネット予約しておいたチケットを自動発券機で急いで発券し船に乗り込む。
搭乗口で既に言われたとおりの混雑だったけど場所キープできました、感謝☆




 
2等船室というのも初体験。座敷のようになっていて寝ころぶことができるんですね。
船が苦手で緊張していた私ですが、この日は波も穏やか、大きなフェリーは揺れることなく快適そのものでした。
横たわれるのはほんと楽チン。4時起きの体には嬉しい昼寝が出来る。
船内の売店ではお弁当とかお菓子とかビールも売ってて・・・ここはおとなしく佐渡バターラスクでお茶。



 
うとうとしながら約2時間半の船旅を終え、両津港到着。
途中から雲行きが・・・と思っていたら案の定晴れ予報のはずなのに曇り空&風があってちょっと寒い。
ドンデンライナー(予約制)の発車まで1時間弱あるので、2階の立ソバやさんで軽く昼食をとりバスに乗ります。
アオネバ登山口まで約15分、ドンデン山荘まではそこから更に30分程度走るとのことでした。



 
バスを降り車道を5分ほど歩くと「アオネバ登山口」
靴の底に付着したものをブラシで落とし、いざ出発。10歩も歩かないうちに大岩鏡の群生がお出迎えです。
オオイワカガミは通常のピンクのほかに白に近いもの、濃いピンクなものと3パターン程度あったようです。



このバス停で降りたのは4組程度、前を行く団体さんの歓喜の声が響きます。
大岩鏡の次はシラネアオイ。しかもあっちもこっちも、緑の中に紫色が揺れています。 



量も大きさもすごい!さすが佐渡!自由な感じ・笑




登山道脇には所狭しとニリンソウ、タチツボスミレ、エンレイソウ、シラネアオイ、ヒトリシズカ、イワカガミ・・・


 
枯れかけのエゾエンゴサク、オオカメノキ


 
大きな葉っぱのスミレちゃんは誰?終わかけのキクザキイチゲ、などなど。


 
何度か徒渉を繰り返しながら緩く登っていく道は、自分でルールを決めないとお花の写真ばかり撮っていては進めません・・・




もうお腹いっぱい、と贅沢言うくらいシラネアオイだらけ。さすがシラネアオイ街道と呼ばれるだけのことはありますね。
いつもの淡い紫に加え、白っぽいのや濃い紫など、こちらも3パターンくらいの花を見ました。


 
スミレも距が濃い紫で葉っぱも大きいのがいてさてなんでしょ?日本海で咲くというスミレサイシン?
そしてユブを過ぎたあたりからようやくお目当てのミスミソウを発見したのですが、もう終わりかけの傷ついた感じ。
でもよく見ると葉っぱが三つ葉でカワイイのね。


 
カタクリと一緒に咲くオオミスミソウも元気がなく、しかもぽつりぽつりしか見つからない。
アマナもしおれてしまっていました。今年の春花はもう一気に咲いてしまったのでしょうか?ちょっと遅かったかな。
稜線手前で二つだけ元気のないザゼンソウを見ました。そういえばカタクリの葉に斑がないですね?


 
ずいぶんと時間をかけて「アオネバ十字路」到着。登山口が標高296m、ドンデン山荘は標高890m。
先ほどまでも上空で風の音がするなぁ、と思っていたのですが稜線に出たらいきなり強い風が吹きつけて凍える寒さ!


 
急いで上着を着込み、雪で埋もれた車道を右に左に山荘目指して進みます。
車道脇の土手、カタクリに混じってオオミスミソウが少し咲いていたけど、写真撮るより寒くて早く着きたい気分。
早送りのようなものすごい速さで雲が流れていく・・・時折叩きつける風で体がもっていかれそう。
周りは全部海なんだもんね、無理もないか。


 
寒い寒い!と大急ぎでドンデン山荘に入ってほっとしたのもつかの間・・・
この後、ひさびさの(毎度の?)アクシデント発生(^_^;)


計画していた3月で既に予約で一杯だったドンデン山荘。翌日の行程が長いから出来るだけ軽量化したくて、
貸しテントがあるとのことで貸しテント(¥3250)を予約した私たち。
モンベルの(9人用)大きなテントだとは知っていましたが、たまには広くていいね、と呑気にチェックインすると・・・

「実はこのテント、風に弱いんです・・・なので風が止むまで張れないのでスタンバイして待っていてください」
と言われ嫌な予感・・・「部屋でもいいけど空いてないですよね?」と確認すると「空いてません」

30分ほど待って小屋の方と外に出て3人で試みるも強風は止まない。
ジャンボテント、風に煽られて本当に張れない。グラウンドシート石で抑えたって置いたとたんに弾き返される。
それでもがんばって30分ほど格闘したでしょうか、かじかむ手でなんとかテントは立ったけど今度はフライが張れない。
(画像右・中央のグリーンのが貸しテント 風が収まってきた頃撮影)

寒い中、ずっと強風に吹かれてたのですっかり冷え切ってしまった私たち。
おなか空いたぁ、でもテントが張れなきゃ何もできないとロビーに戻って次の風止み待ちのスタンバイ。
こんなことならやっぱり自分のエアライズ持ってくるんだった・・・と思ったところで後のまつり。
これ以上待ってもテント張れないなら仕方ない、下界にタクシーで降りて民宿か何かに泊まり、
また明日朝、タクシーで上がって来るしかないかもね、タクシー代が大変だけど仕方ないね・・・
と覚悟を決め、とりあえず寒くてどうにもならない体を温めようと入浴させてもらうことにした。
(入浴料¥500)

お風呂の温かさは天国、やっと顔に赤みがさしてロビーに戻り、民宿に空きがあるか?電話しようとしたところ、
「あの・・・布団一枚程度の○×部屋でよろしければ泊まって頂いてもよいのですが・・・」
「えええーっ?雨風しのげればどこでも!いいんですか?ありがとうございます!」

山荘の方もさすがに可哀想に思ったのか?到着から2時間日没ギリギリでめでたく山荘(?)泊に変更となりました。
自炊も食堂脇でさせてもらえることになり至れり尽くせり。ご親切に感謝感謝です。



夜になってもやまない風、明日は金北山を目指す予定だけど天気が不安。
ワンゲル青年たちがロビーに集まっていたので一緒に明日の天気はどうかね~と雑談します。
今日も強風で尻立山行けなかったけど、明日も今日の天気だったら無理できないですね、
でもここまでフェリーとかお金かかってるから行きたいですよねぇ~(笑)
なんて話をしながら波乱の一日目が暮れていきました。



翌日へ続く・・・



■ドンデン山荘は山荘という名前ですが山小屋ではなく、ホテルに近い?ゆかたも有。
4人ベットの部屋に1人でも相部屋しないらしいです。

■今回のケースは特別だと思います。書くのをやめようかとも思ったのですが、
私たちと同じ失敗をされないように(しないですね・笑)という意味で記録残しました。
基本的に山小屋ではないので当日予約なしに泊まることは不可能です。

■携帯(docomo)アンテナ3本・普通に利用可


【行程】新宿5:34→大宮6:24 6:42(新幹線¥9,880)→新潟駅8:18 バス新潟駅(¥210)8:35→新潟港9:00
    カーフェリー(¥2,520)9:25→両津港11:55 ドンデンライナーバス(¥700)12:40→アオネバ登山口BS12:55 
    アオネバ登山口13:10→アオネバ十字路15:00→ドンデン山荘15:45
   (写真を撮りながらなのでかなり遅いです)

 
 


コウザツシユ

2014-05-01 | ヤマのこと
 

  
2014.4.27(日)
昨日に引き続き、場所を変えてとある山へのスミレ探し。今日は3人で歩きます。



いっぱい揃うとなんだかユーモラスで笑っちゃう、フタバアオイの森を抜け・・・


 
新緑まぶしい尾根は暑いくらいの良い天気。富士山もほんわか春色。



タチツボスミレはまだ元気に群れていました。



ニオイタチツボスミレは本当にいい香り♪この日は香る子にたくさん出会いました。



アケボノさんが群れているところもありました。この桃色ホントにかわいくて大好き。



おなじみのエイザンスミレ。叡山サンにもいろんな顔の花がありますが、どことなくいつもと違う・・・?
だけどお目当てのスミレは見つからない。
ウロウロさまよっている女子二人に怖い顔して近づいてくる男性・・・
怪しいものではない、と解ってもらえたのか、案内してくれました。



葉が綺麗に5裂、今日は本物、ヒゴスミレ♪



終わりかけでしたが、それでも気を付けないと踏んでしまいそうなくらい咲いていました。


エイザンスミレとヒゴスミレが一緒に咲いているという事は・・・



初めましての・・・



交雑種の○ラ○○スミレ
判定が難しいらしいですが、この土地の方に直接教えて頂いたのでたぶんそうなのでしょう。




この子のすごいところは今まで嗅いだことのないくらいの良い香り!そしてその香りが濃い!
うっとりするような良い香り・・・ニオイタチツボちゃんの負け(笑)

もうひとつの探しものは見つからず、たぶん終わったのでしょうと諦めて終りとしました。


二日間にわたって親が近くに咲いているところを見たことで、今までよく解らなかった”交雑種”
その意味が自分の中でちょっぴり理解できたような気がしました。



さて、今季は今日で積極的にスミレを探すのはおしまい。
今年はいろいろ勉強したつもりだったけど、まだまだ判定すら出来ない入門レベルで終了。
これらの世界を極められるはずもないので”かわいい菫に会いたい”という気持ちで
楽しみながらまた来年会いに行けたらいいなと思いました(*^_^*)




おしまい