カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

越前岳へ

2017-07-30 | ヤマのこと

2017.7.29(土) 富士山の裾野、愛鷹連山の越前岳へ


梅雨が明けた途端、不安定な天気が続き、この週末も天気予報はどこも駄目
これでは遠出してももったいないなぁ・・・

今年は”登ったことのない山へ行こうキャンペーン”中なので、
まだ行ったことなくて少しでも涼しい所?
と十里木高原の”高原”という言葉に惹かれ出かけました。

バス停に着くまでは晴れ間ものぞいていたのですが、登りはじめるとご覧の通り。
まあ、天気悪いの承知で来たのだからいっか、と登りはじめますが、
スタートからの階段地獄であっという間に汗が吹き出しました。



ここは何度か来ようとしていたけど流れていたので初めてのお山。
やっと来ることが出来たけど、展望台に着いて
たぶんこの辺りに富士山が見える気がするんだけど・・・




えぐれてしまって歩きにくい登りが続きます。
背の低い木々の間を登って行くのはなんとなく天城山あたりの静岡っぽい勝手なイメージ




粘土質で滑りやすい道、大きな岩や木の根っこをぐいぐいとひたすら登ると




あれ?もう山頂?
どうも私が持っている10年ほど前の地図のCTとは全然違うみたい
花もなく黙々と登ったせいか、1時間半で着いてしまいました。




山頂ももちろんぐるり真っ白い世界
シモツケソウが咲いていたくらいでお花もなく、
早すぎてまだお腹もすかないので、昼食は後にして黒岳方面へ




こちらは若干傾斜が緩いので、滑る登山道も歩きやすかったかな?
途中の鋸岳展望所というところでランチタイム
湿度がすごくて何リットル汗かいた?というくらいだったので、
持参したオールフリーのシュワシュワが美味しいこと!
今日も氷でキンキンにして頂きました♪爽快~~~!




鋸岳?
本日、唯一の眺望です




天気も悪いので富士見峠から下山
途中で下界の家の門みたいなのがあって、え?誰か住んでるの?とおもいきや




あしたか山荘 現在は無人小屋らしいです
天気のせいもあってか?湿度100%、鬱蒼とした山の中のこの画はなかなかシュール・・・




特に何もなくげざーーん。
やはりここはアシタカツツジの咲く時期が良いのかもしれませんね。


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バス停に着いて次のバスの時間に1時間もあるけど、
ここは座るところも雨宿りするところもなーんにもない車道の脇。
ぼーっと待っていても仕方がないので、冷たいものでも飲みたいな、と自販機求めて歩くことに。
途中で雨が降ってきて、どんどん雨脚が強くなったので下山したのはちょうど良かったかも。

でも歩けど歩けど自販機はない・・・
少し歩けば自販機やコンビニのある生活に慣れてしまっているので、
今更ながらありがたさを感じてしまいました。
結局、愛鷹山登山口から3kmくらい先の途中の商店でドリンクを買い、
富士裾野工業団地入口まで歩いてバスに乗りました。


帰り道御殿場駅から徒歩7分の”人参湯”という銭湯でさっぱり(写真撮り忘れ)
小さい銭湯だけどここにあって本当に便利!登山帰りの方も多かったです。
そして最終目的地へ・・・




天気の悪い日の目的は、山ではなくて・・・やっぱりコレでしょう♪
久しぶりのカワハギ肝刺身、何度食べても美味しいヨ!


*・・・・・・・・・・・・・・・*・・・・・・・・・・・・・・・*・・・・・・・・・・・・・・・*


7月も終わり、そろそろ夏山シーズンも中盤
毎日とまでは贅沢言わないから、少しはスカッと晴れの日が欲しいものですね。






■行程■

新宿6:45→(あさぎり)御殿場8:22 御殿場BS8:30→十里木高原BS9:13・・・徒歩・・・登山口9:25
(トイレ有・自販機は全くないので御殿場駅で忘れず買いましょう)

登山口9:40→平坦地10:40→越前岳11:10→鋸岳展望台12:15~12:40→愛鷹山登山口BS14:02(簡易トイレ有・自販機なし)
・・・途中徒歩にて移動してからバス・・・新橋銀座BS15:38

(人参湯にて入浴)

御殿場17:10→国府津17:58/18:10→早川18:22(小田原漁港で寿司)

早川20:24→20:28 小田原21:07(ロマンスカー)新宿22:18



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雨の雨飾山

2017-07-19 | ヤマのこと

2017.7.15~16 雨飾山へ


その一度聴いたら忘れられない名前の山を知ったのは、
まだ山歩きを始める前の2005年 栂池高原に遊びに行った時
なんとも耳に心地よいその名前に惹かれ、いつかは行ってみたいと思っていた。

あれから何度となく予定は立てたものの、宿がいつも満室で見送り・・・
宿の空きと好天の両方を待ってたらいつまでたっても行けない!
と今回も天気予報がころころ変わる中、雨でも登る気持ちで出かけました。



▽アクセスはなかなか大変▽


三連休だというのに南小谷駅で降りたのは数名
小さな駅前には姫川が流れ、独特の青が良い雰囲気
南小谷駅から村営バスに揺られ”雨飾高原”下車、
登山口のある”雨飾高原キャンプ場”までは車道を1時間ほど歩きます。



キャンプ場は標高1200mほどのところにあるけれど、
予想通りこの日は湿気がすごく蒸し暑くて全然涼しくない。
1か月ぶりの山歩きなので車道歩いただけで汗びっしょり(ノД`)
おかげで山にも登ってないのに生ビールが美味しいこと

こじんまりとしたキャンプ場はオートと登山者用に分かれている
どちらも三連休とは思えないほどの静けさで、久しぶりにゆっくりまったりキャンプ
日頃の睡眠不足と疲れを癒すことが出来ました。
(携帯圏外・ビール&発泡酒&ジュース販売有・トイレ&水場有)

到着した日の夕方は晴れていたのだけど、日曜日の天気は微妙。
ここに到着する直前の天気予報は昼から傘マークでした。



▽山頂を目指して▽



翌朝は5時出発で山頂を目指します。
最初は緩く沢沿いを進み、しばらくすると素晴らしいブナの森となりました




ブナ平では登山者が多く休憩していたし、まだ歩き始めて一時間も経っていないので
パスして更に進みます




全体的にゴロゴロと岩や木の根っこが多く、歩きやすくはない登山道
足元にはズダヤクシュ・マイヅルソウ・ニョイスミレ等が咲いていました



あ・・・今年初見のサンカヨウ、嬉しいな~



ずっと登りだった登山道が下り始めたら見えてきました、荒菅沢の雪渓



ふわぁ・・・ここが荒菅沢
あのトンガリが雨飾山?
ここから見える岩壁は”布団菱”と呼ばれているらしい
標高の割には険しい姿をしていますね



荒菅沢の先はさらに傾斜が強くなった
だいぶ登ったかな?と振り返ると、火打山と妙高山
懐かしいなぁ・・・良い眺め



その先は梯子が出てきたり、ちょっと気の抜けない感じで



一生懸命登って行くと・・・




すーーーーっっと目の前が開けた
ここが”笹平”
残念ながらガスがかかってきてしまったけど、
急な登りの後にふっと現れた柔らかな稜線がとても気持ち良い




笹平はプチお花畑になっていたけれど、
この辺りから雨が強くなってきたので楽しむ余裕もなく



目の前が山頂でしょうか?ガシガシと登り振り返ると




”雨飾りの乙女”
ああ、いつも写真で見ていた横顔はここからのものだったのね
ガスにまかれなくて、見ることが出来て良かった



だけどどんどん雨は大粒になり・・・



山頂(南峰)に着いた頃には風が強くて全身合羽にお着替え(笑)
私の場合、天気予報が晴れでも急変して雨に降られるから、
もう天気予報なんかあてにしないよ~~




北峰は目と鼻の先
日本海側を向いているという石仏たちは、天然の供花に囲まれていました。


こんな天気でも次々登ってくる登山者たち
山頂からの日本海を眺めたかったけど、かなわぬまま雨も強いので即下山
この私が雨飾山で雨に遭わないわけがない・・・と思ったけどやっぱりね(´ε` )




途中、深い谷を見下ろすトラバース
さっき、下から見上げていたのはこの辺だったのかな?うっかりしたら吸い込まれそう




雨が強いし、下りは滑るのでカメラはしまったのでこの後の写真はありません。

スッキリ見渡すことは出来なかったけど、下山もまるで雲の上にいるような気分で、
1900mほどの標高とは思えないほどのりっぱな山

長年、思い続けた山にやっと来れて嬉しかったけど
やっぱり雨に飾られた、私の初めての雨飾山は終わりました。




▽下山後は温泉へ▽

雨だったために予定より1時間以上も早く下山してきたため、
念願の雨飾温泉に立ち寄ることが出来ました。


バス停から徒歩5分の位置にある野天風呂
この温泉の素晴らしいことと言ったら!

男女は仕切りがあるだけですが別々です。
源泉掛け流しの熱めのお湯が、登山の疲れを癒してくれますが、
なんといっても気持ち良いのはそのロケーション
しーん、とした森で静かに揺れる木々の擦れる音を聞きながら、
鳥の声、湧き出るお湯、
木々の間から覗く空を見上げながら入る温泉の開放感ったら・・・

近所に住んでいたらたぶん、休日は一日ここで過ごしてるでしょうね、というくらいの気持ち良さでした。
(料金は寸志)


火打山から下山した燕温泉も似た様な野天風呂でしたが、
このあたりはこんな開放感あふれる温泉を、自由に楽しめるんですから羨ましいですね。
紅葉の雨飾山も一度見てみたいなぁ







■行程■

新宿7:30→(あずさ)南小谷駅11:42 小谷村村営バス12:07→雨飾高原12:48→徒歩にて雨飾高原キャンプ場
14:00

雨飾登山口5:08→ブナ平5:50→荒菅沢6:25→笹平8:00→雨飾山頂8:30~8:45
来た道を戻る→雨飾山登山口(キャンプ場)11:55

昼食&撤収→雨飾温泉野天風呂→雨飾高原BS15:10→南小谷15:51/16:20→信濃大町乗り換え17:15→松本18:11
松本(スーパーあずさ)18:35→新宿21:06


雨飾高原キャンプ場
小谷村村営バス


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