カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

イタリア・世界遺産を訪ねる旅【ローマの休日編】

2011-02-26 | タビのこと

【1日目:出発~ミラノ編
【2日目:ヴェネツィア編
【3日目:サンジミニャーノ編
【3日目:シエナ編
【4日目:フィレンツェ編
【5日目:アマルフィ編
【6日目:ポンペイ・ローマ編



 
今日は旅の最終日。昨夜ホテルへついたのが遅かったのでちょっと疲れてるけど、
もう今日で終わりかと思うとなんだか寂しい。

ユースホステルのようなホテルにさようなら。毎朝ほぼ同じだったこのメニューも、案外飽きずに食べたなぁ。


 
ローマ市内から1時間以上も離れたホテルから、また市内へ移動。
案の定朝の渋滞に巻き込まれる。無駄な移動・・・。


だけど昨夜の雨も上がり、きれいな青空がのぞいている。
なんだか最終日だけがすっきり青空だったような



市内に入ると車窓からの観光。



ありゃ、ここは昨日すったもんだしたコロッセオ。
昼間と夜とではやはり大夫違う印象です。

「コロッセオ」は、古代ローマ時代に剣闘士同士や剣闘士対猛獣の戦闘ショーが行われた、
約5万人収容の円形闘技場。
ただ・・・あまりよいイメージのものではない見世物的な使われ方だったそうですけど。
それでも西暦80年、今から1900年以上も前にこんなドでかいものがあったとは。素直にオドロキです。

ただ、昨日のポンペイ遺跡もそうでしたが、ベルルスコーニ政権がなかなか上手く行ってない様で、
この辺の世界遺産の管理もちょっと大変な状況のようです。(現地情報)



2600年以上の歴史を持つローマ。
帝国の都として栄えた「永遠の都ローマ」には、ほかにも神殿パンテオン、コンスタンティヌス帝凱旋門など、
古代がいまこの時代までそのまま残り、ローマ帝国の栄華を今日に伝えています。
バスで走っているだけでも、歴史的建造物がニョキニョキとそこかしこにあり、
街全体が世界遺産登録というのも納得の迫力でした。


さて中心部でバス下車。今日のガイドさんと会います。

「今日は昼までに皆さんを空港まで送らなければなりません。帰国日に観光を入れるなんて無茶です(笑)
急ぎ足で案内しないとなりません!上手く飛行機に乗れるかどうかは皆さんの行動力にかかっています!
身体は60代、心は20代のわたくし。さあ、私の後についてくるので~す

と超ハイテンションなベテランガイドさんに連れられていきます。




小走り状態で路地に入り・・・ 



右に左に曲がり、視界が開けたかと思うと巨大な彫刻と豊富な水をたたえる泉が現れた!!



Italianiこれが「トレビの泉」
動きのある特徴的なバロック様式、泉と一体化したような彫刻が素晴らしいです。




ここはもちろんお約束でコインを



 
Bravo
中央には海の神ネプチューンが、トリトンの操る大理石の馬に引かれた貝殻の馬車に乗っています。


動画でご覧下さい。





まだ朝なので比較的ゆっくり泉を楽しむことが出来ました。
昨日、一緒にハラハラドキドキ行動を共にした3美人達とお別れの記念撮影。
良い思い出が出来ました、ありがとうね~~


 
映画や映像でしか見たことのない観光名所を見るとシアワセ気分 やっぱりその場に立つと違うものですねー。 
そしてまた急ぎ足でガイドさんに連れられていくと・・・



photo:Piazza di Spagna

「スペイン広場」に着きました。
バロック様式の特徴である波打ちながら流れる、というドラマティックなデザインが取り入れられたスペイン階段。
横幅はかなり大きく、登りはじめて中段まで行くと二つに分かれ、
真ん中に広場のような踊り場があります。
空間を上手く利用したデザイン性にも優れたスタイルです。


 
階段の上にあるフランス教会(トリニタ・デイ・モンティ教会)
教会の前の18世紀のオベリスク、踊場のデザイン・・・何もかもがFantatico





階段を背にした広場の正面には、バルカッチャの噴水。
そこからまっすぐに向こうに延びるのはコンドッティ通り。

これだけ見たら、もう気分はすっかりヘプバーンです。


階段を一番上まで上がって振り返り、遠くを眺めれば、
サン・ピエトロ大聖堂のクーポラが見える・・・(治安がよければ)なんて素敵な街なのでしょう。


さて、いよいよ最後の観光場所は・・・もちろんヴァチカン市国



まずはファサードへ。
国際的な承認を受けている独立国家としては面積・人口ともに世界最小の国、ヴァチカン。



(サンピエトロ広場)
サンピエトロ寺院は聖ペテロの墓の上に造られたカトリック教徒の総本山。


 
(柱廊の上には140体の聖人像)
入場の列に並び、セキュリティチェックを受けサンピエトロ大聖堂内に入ります。
現在の建物は1626年完成のもの。
スイスの衛兵が守る横を通り、中へと入ります。
衛兵の制服はミケランジェロのデザインらしい。



思わず上を見上げる大きさ。ちなみに聖人像は小さく見えても3mあるとか。


中に入ります。アトリウムの天井。

 
中に入るとすぐにミケランジェロ・23歳の作品『ピエタ』が。
以前はそのまま見れたそうですが、事件があってからガラス越しにしか見れなくなったそうです。
ごった返していてこれ以上は寄れません。


 
左はクーポラの内部
右はベルニーニの天蓋・上部(ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ作)この上にローマ法王が立たれるそう。



この主祭壇は地下に聖ペテロが眠る場所にあり、蔦の絡まる柱など華麗な装飾が施されています。



 
左はアレクサンダーⅦ世の記念碑と司教座の祭壇
右は聖ペトロの司教座(カテドラ・ペトリ)司教座は四人の聖人達に支えられ、
後陣と呼ばれるもっとも神聖な場所にあるそうです。
大事な聖ペテロのブロンズ像は撮り損なった?画像が見つからなかった(汗)



 
サンピエトロ大聖堂内には、たくさんの礼拝堂があり、
油彩で描かれた祭壇画がたくさんありました。
これはラファエロの祭壇画「キリストの変容」
板に油彩で描かれており、1518年ごろのラファエロの遺作です。

動画で雰囲気だけ





入口から祭壇までの身廊は186mもあり、とにかく何もかもスケールが違いました。
短時間での見学と混雑で写真もろくに撮れませんでしたが、
荘厳な大聖堂内部は圧巻、の一言でした。



大聖堂を出ると、また通り雨が。
オベリスクを眺めながら、今回の観光が全て終わった寂しさを胸に・・・

 
バスに乗り、空港へ向かいます。


 
さようなら、ローマ。



 
帰国便は「フィウミチーノ空港(レオナルドダヴィンチ空港)」から。
入国したミラノのマルペランサ空港と並び、イタリア最大級の空港のひとつです。




結局空港で時間たっぷりだったので最後に空港で買いものしたり。
終わってみればなんだか寂しい・・・8日間長いかと思ったけど、まだ1週間ぐらい滞在していたいかも。
こうして8日間の旅を終えたのでした。






駆け足で通り抜けたイタリア8日間の旅。
8つの世界遺産と10都市の周遊は、かなりハードで最初から「体力勝負ツアー」と言われていたのですが、
遊んでいる時は元気なのは誰も同じ、体調を崩すこともなく楽しめました。

一箇所をじっくり見れないのは最初から解っていたし、もっと時間を!と思うところもたくさんありましたが、
治安の悪い都市部からのんびりとした田園地区、スケールの大きさに目を奪われた海岸線や遺跡など・・・
限られた時間の中で、様々なイタリアの表情の一部を体感できるのがこのツアーの良さ、だったのかも。


今回気に入ったところにまた次回、ゆっくり訪れる旅をするのがいいのかな、と感じました。
(休みくれ~~~)


そして心から・・・イタリアって楽しい また来たいと思ったのでした。


2010.11.13~11.20 8日間 (HIS・ツアー代金@約¥280,000)


長々お付き合い頂きありがとうございました。






イタリア・世界遺産を訪ねる旅【ポンペイ・ローマ編】

2011-02-25 | タビのこと

【1日目:出発~ミラノ編
【2日目:ヴェネツィア編
【3日目:サンジミニャーノ編
【3日目:シエナ編
【4日目:フィレンツェ編
【5日目:アマルフィ編


さて旅も終板です。



この日も空はどんより曇り空。
まずはホテルからバスに揺られ約50分、めざす世界遺産は・・・



ナポリ、とくれば「ポンペイ遺跡」

約1900年前、ベスビオ火山の噴火により、一瞬にして火山灰に埋没した古代都市、
「ポンペイ」にタイムスリップです。



昨日のオモシロガイドさんに連れられ中へと入ります。
ポンペイはローマ帝国時代栄えた都市で、劇場、神殿、公衆浴場、商店、両替所などがあり、
水道や舗装道路なども整備され、ローマ人の保養地として別荘もできた場所。



遺跡はとても広いので、ガイドがいないと迷子になりそうです。
ここは「ゼウス神殿」跡?後ろの雲に隠れている山が「ヴェスヴィオ火山」です。

この爆発での死者は約2000人から1万人以上とされています。

街はもうないのに山はまだそこにある、人間の小ささを感じる光景です。



この遺跡が世界遺産となった理由のひとつが、灰の下に眠った当時の人々の生活を、
そのままの状態で保存できていたから。
西暦79年に埋もれてから約1630年間眠り続け、今から約300年前に発掘されたそうです。

本格的に発掘されだしたのは1748年から。当初はまだ宝探しの域を出ない状態だったそうです。



発生した火砕流の速度は時速100km以上、市民は到底逃げることはできず、
一瞬のうちに全員が生き埋めになった。

後に発掘されたとき、遺体部分だけが腐ってなくなり、火山灰の中に空洞ができていた。
考古学者たちはここに石膏を流し込み、逃げまどうポンペイ市民が死んだときの形を再現した・・・それがこの石膏。


恐怖の表情がはっきり分かるもの、母親が子供を覆い隠したもの、
妊婦さんはみな子を守るためにうつ伏せであったこと・・・それらが生々しく再現されていました。

そしてなにより興味深いのは、1900年も昔の都市でありながら、
現代人となんら変わることのない生活をしていたであろう様子が残っていること。






これは石臼とピザの釜、今と同じですね。



玄関前の床に犬のモザイク画。(レプリカらしい)
足元に「猛犬注意」という警告文が書かれている。



 
ここはフィットネスクラブ?公衆浴場?
大理石でできた豪華な鉢は水呑場であったらしい・・・

歴史は(も)とても苦手な私ですが、日本の弥生時代にイタリアではスパがあったほどの違いがあるとは。



そして結構歩いて最後に見たのが「秘儀荘」
大小60の部屋からなる大邸宅、大広間の壁一面に描かれた壁画。
この”赤”がいわゆる「ポンペイ・レッド」現在の技術をもってしてもこの色は再現できないそうです。



こうして約2時間ほどタイムスリップしましたが、ずっと外なので結構寒くなりました。
日本食好きなガイドさんに皆からお礼の差し入れをし、これから長い移動が始まります。

    


今日はここからバスで約4時間走ってローマ市内へ。
楽しみにしていた今回最初で最後の自由行動の時間です。

 
途中SAに立寄りながらローマへと移動します。

バスで移動中に今後の行動予定を聞かされます。
すると、勝手に午後は自由行動だと思っていたけれど、自由行動時間は早くて15:00頃から、
各自夕食を食べて再集合が20:00とのこと。

行きたいところはローマといえばもちろんあそこ
翌日の団体見学に「トレヴィの泉」「スペイン広場」はあるけれど、コロッセオやフォロ・ロマーノははいっていないのです。

今日のスケジュールはこの後、自由行動組みとオプショナル組みに分かれます。
で、私たちは自由行動組み。


連日同じメンバーで旅をしていれば、自然と皆が仲良しになっているもの。
そんな私たちにポンペイ遺跡見学終了後、20代前半の女子3人組がやってきました。
「自由行動、どうするんですか?」
「あそことあそこに行くつもりなんだけど・・・」
「私たちも連れてってくれませんか?3人だと不安で・・・
「ん・・・いいけど英語もイタリア語もしゃべれないよ
「大丈夫です!私たちもそうですから

そんな私たちの計画を聞いていた他の新婚カップルやら単独男性やらが集まってきて、
私のプランに乗っかるというではないですか!さらになんとなく・・・私がリーダー的な立場に?

どんどん話が大きくなって・・・ヤバイです・・・アタシは結構な事件メーカー&方向音痴なのに。

移動中のバスの中でそんな話題で盛り上がってしまい、責任の重さを感じた私は、
添乗員さん(このコース10回以上のベテラン)に解散場所からの行き方を細かく教わりました。



 
(左:サンタンジェロ城?車窓より)
バスは3時間ほどでローマ市内に入りました。
が・・・恐れていた渋滞に巻き込まれます。
この後、昼食、その後ローマ三越まで連れて行かれ、今後の説明を受け、解散とのスケジュール。
どんどん自由時間がなくなります・・・


昼食場所に到着したものの、ゆっくり食べる気分にはなれません。
昨日までのツアー、いつも見所は夕方、そして今日もまた日没が近づいているではないですか。
そして最大の不機嫌ポイントは、見たい場所の閉館時間が16:30ということ!
なんとしてもその時間までに行かなければ、ローマにいるのに見れない!


私のイライラもほぼMAX でもみんながいるから一人で飛び出すわけにも行かない。
もちろん一人飛び出したところで右も左もわからず、言葉もわからず。
タクシーを使っても渋滞にハマるだけ。
解散の合図と同時になぜかイタリア経験もない、ガイド本すら予習の時間なく現地で見た私が、
みんなを引き連れ土砂降りの雨の中、タバッキで片道チケットを買いメトロのレプップリカ駅ヘ。
総勢10名、スタートできたのが16:00、目的を一つに絞ることに計画変更しました。


ローマの地下鉄はA線とB線しかないので簡単なのですが、目指すチルコマッシモ駅に行くにはテルミニ駅で乗り換えます。


 
まずはA線。こちらは比較的治安の良い線とのことでしたが、ホームがとても暗い
日本はいつも電気を使いすぎでエコじゃない、と思う私ですが、この暗さは犯罪を誘発するって・・・

私以外はみんな若い20代の女子なので、怖くて固まっていました。



テルミニ駅でB線に乗り換えます。
新宿と大差ないほどの人の群れが行き交います。
とにかく急がねば!ただひたすた歩いたこともない駅をB線のホーム目指して突進します。


 
そして意外と遠かった、B線のホームへ降りました。
入線してきた電車は・・・落書きだらけ。しかも混雑していて・・・一瞬ひるみます



でも行くっきゃない、と電車に乗り込み、添乗員さんに言われたとおりドア付近は避け、
自分のバックに手をおいて、女性陣はみんな輪になり緊張のままじっと到着を待ちます。
チルコマッシモ駅は3つ目、時間にしたら5,6分なんだろうけど長かった・・・

無事駅に到着。ようやく地上へ出てみんな口々に、
「ふぇー、怖かったねーーーもう二度と乗りたくないね


そこへこの”怖い地下鉄体験”にとどめを刺す報告がダンナの口から出たのだった。


”B線の車内に入った時、混雑していたのでドア付近のつり革につかまり、
ちょっと車内を見わたしていた・・・
乗車してから1分も立たないうちに、身体に違和感を感じたので下を見ると!
なんと斜め掛けして閉めていたはずのBAGのファスナーが開けられ、バックの中に4本の手が伸びていた”

「ええええ~~ なんですかソレ コワッ
みんな怖さを思い出して、一瞬鳥肌



「それで!何か捕られたんですか
「いや、おせんべいとティッシュしか入っていないから・・・」
「よかったですねーーー・・・でもホントに怖かったもんね地下鉄・・・」


スリやジプシーに気をつけろ、とツアー開始から散々言われていたので、
パスポートや現金は腹巻してたので(笑)大丈夫でした。
まさか本当にあるとは!と同行していたみんなを驚かせたのでした。



 
自由時間開始が16:00になったために、諦めたフォロ・ロマーノとコロッセオ。
パラティーニの丘の向こうに見えている、多分フォロ・ロマーノらしい巨大な建築物を横目で見ながら早足で進みます。
添乗員さんに教わった通りに・・・どうやら迷わずスムーズにつけそうですが、時間はあと8分・・・



これだ!「サンタ・マリア・イン・コスメディン教会」間違いない!
この信号を渡れば・・・でも今の時間はジャスト16:30 早く早くーー
と、駆け足で入口に何とかたどり着いたけれど・・・


入口の係りの人に「今日はもう閉館だから明日来て」と冷たく断られた。
必死の思いでここまで来た私たち、あっさり引き返すわけにも行かない。

「お願いします!明日はもう日本に帰らなきゃいけないの!来れないの!」
「いや、だめだ、閉館だ」
「お願いお願いお願い  !!!」
と、多分通じていないであろう英語とイタリア語ミックスで押し問答。

そうだ この若い女子たちを前に出そう!そして女子力でお願いするのだ!
と私は後ろに下がりさらに頼み込むと・・・

「仕方ない、入っていいよ。ただし男子だけ」
「は~~~~~~っ??なんで?」

・・・というのは彼のジョークだった。みんな入っていいよ、と通してくれた。
作戦大成功?(笑)ありがとう、本当にありがとう!と中に入れてもらったけど、薄暗い教会内、
どっちに行けばソレがあるのか解らない。


行き止まりの部屋へ着くともう一人係員がいた。すると「今日はもう終わったから出て行ってくれ」と言う。
へ?ここまできて何を!必死で頼み込むも今度は頑固な人だった。

迷惑そうな顔で私たちの背中を押す彼、出口のほう追いやられた私たち。
こんなに怖い思いをしてここまできたのに、でもきまりだから仕方ないのか・・Mamma mia

一瞬諦めかけたその時だった、ドアの向こうから教会入口にいた彼がやってきて・・・





「通してやれよ




グラツィエグラツィエグラツィエ~
ちょっと頭部が寂しい彼がブルース・ウィリスに見えた瞬間だった
みんな「やった」と大喜びで・・・






「真実の口」に辿り付く事ができたのです。




(外から見るとこんな感じ)
閉館時間を過ぎていたので急いで一人一枚ずつ写真を撮らせてもらい終了。
手を取り合って喜びを分かち合いました


こうしてなんとか目的の一つを果たすことが出来た自由行動チーム。
人って不思議、名前も生い立ちも知らないただ6日間一緒にツアーを廻ってきただけの仲間なのに、
数時間前までは一緒に歩くなんて予想もしていなかったのに、このチームワークのよさ。

「なんだろう、このものすごい達成感


そう言って喜んでくれた彼女たちの笑顔を見て、ほっと胸を撫で下ろした私でありました。
今回ばかりは神様が味方してくれたね・・・この方向音痴&事件メーカーの私に。
私自身が途中「間に合わない、ダメだ・・・」と思っていたのはここだけの話





その後コロッセオまで歩き、そこからはみなそれぞれ自由行動となりました。
お互い無事に集合場所まで戻ろうね、と



(これはなに?)
でも歩いたこともない場所に夜「はい、自由時間です」とほおり出されても土地勘がないから無理。
しかも日本と違って街が暗いので、ガイドブックの地図が見えない(老眼?)
ここでもヘッデンが必要だったかも・・・



(これはヴィットリアーノ?)
歩いてローマ三越まで戻りますが、もう変な緊張感と達成感で疲れちゃうし、雨もまた降り出したし・・・この暗さで観光なんてもういいや・・・
ブランド物の買い物の目的もないのでスーパーによったり、ブラブラしながら集合場所のマックの前へ。




夕飯を食べて集合、と言われていたけれど、昼食を食べ終わったのが15:30過ぎていたのでみんなお腹が空かず、
集合時間より早くマックについて結局みんなで自由行動の報告をし、お茶して終わりとなりました。
私たちはスーパーマーケットでワインやビールを買いこみ集合しました。(ホテル用)


結局、ローマの古代遺跡を満喫することも、石畳の路地裏を歩くことも、
バールでローマっ子気分を味わうこともできず、
よく雑誌で見る色とりどりの野菜や果物を売っているメルカートにも行けず、
市内から1時間も離れたホテルへ連れて行かれて終わった初・ローマの夜。
これが安いツアーの最大の欠点ですね・・・



なんかすごい長い1日だったなぁ ヘンな充実感?



もう明日は帰国です・・・





女子山in大菩薩峠

2011-02-22 | ヤマのこと

2011.2.19(土)

去年からこの土日は「北八ヶ岳スノーハイク」へ行こうとカレンダーに書いておいたのに、
ダンナが会社の山ガール達に誘われて、日帰りで高尾方面に行くことになった、と言い出した。

なんで~~~!!!アタシのほうが先に企画してたでしょ2月は土日休めるの少ないんだから!

と、しばらくぶつぶつ言ってみたけれど、気持ちを切り替え次の策へ。
自分よりほぼ一廻り若いお友達のJちゃんに「私一人なんだけど山行かない?」
と声を掛けると「行く行く~~~」と心強いお返事がかえってきた。
あたしだって山ガールと山行っちゃうもんね


Jちゃんの行きたいところを尋ねると、ハイキングの頃行っただけで記憶があまりないという、
大菩薩に行ってみたいとのこと。
じゃ久々に行ってみようと、塩山駅バス7:32発に乗るために、夜中の4:30に家を出たのでありました。


 

始発のバスに乗って「大菩薩登山口」に7:55到着。
この時期、上日川峠までバスは入らないので、ここから歩かねばなりません。
それだけで往復約4時間プラスです。
帰りのバスの時間を考えると・・・ちょっとドキドキ、すぐに歩き始めました。

・・・なんだろうこの雲?今日の天気予報、晴れじゃなかったっけ

民家の玄関に大きなスズメバチの巣を見つけ 鳥肌立てながら車道を進みます。


 
緩い登りでもゲートに到着するまでに二人とも汗びっしょり(ダウン着てたらダメよね)
この日は気温が高く、手袋もいらないほどでした。

東京で金曜に降った雨はやはりこちらでも雨だったようで、登山道はカリンコリンに凍っていて歩きにくい!
それでも登りはアイゼンつけずに登っていきました。
第一展望台からはうっすら南アルプスが見えていました。



進むにつれ薄日が差し込むようになると、やっぱり気持ちの良い雪の森



10:30、「ロッジ長兵衛」に着きました。ロッジの前は氷が張ってパリンパリン。


 
そこから登山道を通って「福ちゃん荘」到着。この頃は空も青さを取り戻し、
稜線が白く輝いてキレイでした。
富士見山荘の脇を峠目指して登ります。同じ行程での登山客は7,8組で、意外と少ない感じ。



峠手前、ベンチのある場所で一休み。眩しくなってきたのでサングラスをかけました。
ここは日差しがポカポカと暖かく、風もこない、なんて気持ちのよい所なのでしょう
もうここでお昼食べて帰っちゃう~?


当初の予定では大菩薩峠から熊沢山へ行き、石丸峠経由のぐるりっぷ。
でもそれは帰りのバスの時間を考えると、かなりタイトなスケジュールと解っていました。

登山口からの滑る登りで「結構疲れたね~」と言っていた私たち。
12:00までに峠に着かなかったらピストンで戻る、という約束でしたが・・・




12:20 到着。
しかも峠に着いたとたん黒い雲がゴーゴー流れてきます。
「もうここまでで満足しちゃったね」と二人の意見が一致し、介山荘前のベンチでランチにして、
今日はこのまま帰ろう、ということになりました。
ゆるゆるなのが女子山の良いところでもあります


 
(左:熊沢山方面 かすかなトレース有)
ホントはこっちに行くつもりでわかんも持ってきたんだけど・・・
また来ればいいよね~~~じゃねだいぼさつとーげー



稜線はその後も雲が切れたり晴れたり。朝は霧氷になっていたそうですが見れなくて残念。
先週末ならパウダースノーと素晴らしい青空だったんだけど仕方ない。
雲取山方面の眺めははっきり、石尾根が見えていました。


さあ、もう一つの目的に向かって下山しようー




   もうひとつの目的とは?   


 

しゃーーーー
ひゅうーーーーー
わーーーーーーっ
きゃぁーーーーー
あははははーーー

女の子同士でこんなことやるの何十年ぶりでしょう?
まるで小学生のようなはしゃぎっぷり、持参したグッズで雪遊び満喫



帰り道、富士見展望台から富士山のアタマだけ確認して・・・



上日川峠ただいまー


ここからはきちんと軽アイゼン装着して、バス停まで下山、
16:44のバスに間に合い、塩山駅へと戻りました。


最初から最後までずーーっとおしゃべりしっぱなし&笑いっぱなしの女子山in大菩薩でした。




おしまい。





イタリア・世界遺産を訪ねる旅【アマルフィ編】

2011-02-20 | タビのこと

【1日目:出発~ミラノ編
【2日目:ヴェネツィア編
【3日目:サンジミニャーノ編
【3日目:シエナ編
【4日目:フィレンツェ編

夜中の雷は納まったものの、どんより空は変わらない。
とにかく出発の準備をします。

 
今日は船に乗るので朝食は控えめに・・・と添乗員さんに言われていたので、
早い時間にレストランへと向かいました。

今回の旅で初めての良いホテルだったので、やはり朝食も素敵でした♪


・・・・・・・が目の前の海の荒れていること!ここは日本海(イメージ)


そうです、今日はこのツアーで一番天気になってほしかった「青の洞窟」見学の日です。
ロビーに集合し、嫌な予感のまま出発、港へ向かいました。



 
港についても横殴りの雨。ガイドさんが外に出てなにやら打ち合わせ。
待つこと10分、
「今日は船が出ないのでカプリ島へ渡れません、残念ですが青の洞窟ツアーは中止です。代わりにソレントへ行きます。」

 何のためにナポリに来たんだ・・・

と同時に「・・・だよね。」とも思いました。
青の洞窟は幅約2メートル、高さ1メートルの狭い洞窟を小船に乗り換えて行かねばなりません。
この荒波じゃ無理に決まってる。
冬場は入洞できる確率がとても少ない、と言われていたし仕方ない。
でもツアーパンフに乗っているとついつい期待してしまうもの。
乗船料やガイド代も戻ってくるわけじゃないし・・・




天気のことは仕方ありません。気を取り直してバスはソレントへと向かいます。



途中、眺めの良い場所で休憩。


太陽とまぶしいほどの青い海!!を期待してきたナポリですが、
誰が雨オンナだったのでしょう・・・今日が一番天気悪い

今回のガイドさんは日本に住んで古典を学んでいたとか。
オモシロいイタリア人でした。


 
時間が余りすぎてソレントで2時間ぐらい自由時間を与えられても、
残念ながら特に見る場所はナシ。
夏場はバカンスで賑わう南イタリアらしい風景なのでしょうけれど、
冬場で雨が降ってるとなかなか寒かった。


 
ぼ~っとしていても寒いだけなので、街歩き。
昔懐かしいようなお土産屋さんを見て廻りますが、とある土産物店で聞いたオルゴールの曲は・・・

 
そう、あの「帰れソレントへ」という曲。
あのソレントはここのことだったのですね!中学生くらいに聞いた記憶の曲。今更納得


ソレントはレモンの町でもあり、あちらこちらの木にレモンが生っています。

こういう小さなエリアの地図は全然持っていない今回のツアー。
気の向くまま石畳の道を海のほうへと歩いてみました。
大きな別荘地を抜けると、


パステル色の家並みがやわらかくてキレイだけど・・・


 
断崖絶壁に立つ別荘やホテル。冬場なので利用する人もいない様子・・・
夏場は眼下のプライベートビーチにパラソルの花が咲くようです。
曇っているのでなんとなく寂しい感じでした。




さて今日のランチは町の中にあるレストランで、カプレーゼとズッキーニのペンネです。

 
不思議なのですが今日も他のお客さんはいません(笑)
すべてこのツアーのためだけに開けられる店のようです(?)

でも味はGOOD!ピザの生地の様なさくさくしたおつまみもあって、
今日も昼間からワインが進みそうですが、この後はバス酔いする方は注意なルートとなるので飲み過ぎ禁止。




天気が悪いのでイマイチなテンションですが、さあ!いよいよ楽しみにしていたアマルフィへ出発です
海岸線を走るバスは右に左にくねって走っていきます。



アマルフィ海岸は世界一美しい海岸と言われ、世界遺産登録もされています。
全長約40kmにも及ぶこの海岸の名前はその昔、ギリシア神話の英雄ヘラクレスが愛する妖精の死を悲しみ、
世界でもっとも美しい場所に亡がらを埋め、永遠にその名を残すために町を切り開き彼女の名をつけた。
ということらしい。



歴史は色々あるようなので省略。
私のイメージとしてはダンナの故郷「三陸リアス式海岸(笑)」断崖絶壁が続きます。
ソレント側から入りましたが、車道はあまり広くないので大型バスは通行不可。
バスの右側座席に座っていると、絶壁の淵に立たされ海まで落ちそうな気分になる怖い箇所も多々あったり・・・


山側にそそり立つ荒々しい山?岩?もなかなかの迫力。
「南アルプス林道」の片側が海、な道路を走っているようなイメージでした
(ここまで画像は全てバスの中からなので見にくくてスイマセン)

 
ポジターノの丘に到着。
ここは駐車が出来るスペースがあるので下車して見学です。



photo:Belvedere di Positano
やっぱりすごい眺めです



円錐型の山や、山の斜面に貼り付くようにして連なる家々。
ピンクやオレンジの色使いが荒々しい山肌に不思議とマッチして、独特な雰囲気を出しています。



引いて撮るとこんな感じ!ソフィアローレンの別荘もあるとか?
でもこのエリア、実は平地がなく断崖絶壁に建てられているので、
毎日が山を登ったり降りたり・・・生活にはとても大変らしいです、やはり別荘ですかね。


 
途中もう一回休憩を挟み(ちょっとみんな揺られすぎで気分が悪くなりかけていたので・・・)進んでいきます。
路が狭いので、駐車できる場所も限られます。



おやおや?町が一望・・・?これは道の脇にあったミニチュアです。

ミニチュアを過ぎ、トンネルを抜けると広い海岸に着きました、
駐車場にバスを停め下車、そこが今回の目的地・・・


 
降りてみると海岸は大荒れ!時折打ち付ける波にさらわれそうですが先端まで行ってみます!!



photo:amalfi
振り返れば「アマルフィの町」が



アマルフィはローマ帝国の時代、
イタリアで最も早く貿易海洋都市として栄えた場所で歴史ある古都だそうです。



与えられた自由時間は約1時間。
海岸ぞいのバス停からすぐにマリーナ門があって、
ここを入るとすぐに右手にアマルフィの象徴「ドゥオーモ」がありました。
残念ながら見学の時間はありません。




ドゥーモ前広場、動画でご覧下さい。


 
アマルフィの全景を見たくて高台を目指し奥へと歩きます。
ただ一旦脇へ入ると道はかなり複雑に狭い道や階段が入り組んでいて、
迷子になったら戻ってこれない(時間も地図もないので)と言われていたので、
展望地を見つけることが出来ず途中で引き返す羽目に。






地図を日本から持って来るべきだった・・・残念・・毎日残念だらけだぁー
でも地図を持っていたとしても、初めての場所にひょい、と降ろされて1時間で帰ってきなさい、
と言われても実際は難しいものですよ・・・ね?

結局全景を見れる場所にはたどりつけず、バス停へと戻りました。



また今日も、メイン観光スポットは夕方です(ちょっと怒ってます)



でも・・・夕景もなかなか味があってよいものです・・・多分。
観光客の少ないこの時期の町は、アマルフィに住む人々が主役の本来の姿なのかもしれません。



滞在時間1時間で撤収。
青い海にパステルカラーの家々が眩しい姿が見たかった
ゆっくり海岸線を眺めながらエスプレッソを飲みたかった。
今回の旅で一番楽しみにしていたエリアだっただけに、雨と時間のなさが心残り・・・。


でも、バスに揺られソレントから2時間かけて走り訪れた世界遺産”アマルフィ海岸”は、
今まで生きてきたなかで見たことのなかった心揺さぶられる風景でした。
冷たく、でも柔らかく頬を打つ海風の感触・美しい海岸線、
パステルカラーの家々、中世の名残の町並みは、しっかりと目の奥に焼きつきついたのでした。



冬の静かなアマルフィの街を後にし、バスは又ナポリへと戻っていきました。



★youtubeでみつけた、アマルフィ。全景はこんな感じでしょうか。





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この日の夕食はホテル近くのマリーナでシーフードディナー。



その後、世界三大夜景であるナポリの夜景を見に、
「ポジリポの丘」という広場に行きましたが、世界三大夜景???神戸のほうがキレイかも・・・(汗)


ベスビオ山のシルエットと上手く絡むと三大夜景になるのかな?
残念ながらこんな程度しか写真には収められませんでした。

「ナポリを見て死ね」と言われますが・・・私はこれじゃ死ねない。
やっぱりナポリは太陽の日差しが燦々と降り注ぐ夏がいいのかな?と思ったのでした。


翌日へ




おおやまスノーハイク

2011-02-15 | ヤマのこと

2011.2.13(日)丹沢の大山へ。

3連休のうち2日間は仕事でした、家の事もやりたいので日曜日にちょっとだけ歩ける山へ・・・

雪の後の快晴。ヨモギ平に行って見たかったけど予想通りヤビツへ行くバスは運休。
霧氷を見たいから最短で可能性のある山をセレクト、最短で山頂へ着けるコースを選び、
伊勢原駅からバスで「大山ケーブル駅」へ。


 
大山は4年ぶり!確か最後は2007年7月にその存在すらよく理解していなかった頃、
不動尻に下山し”ヒル”初体験した・・・懐かしいあの日を思い出します。

7:15 バス停スタート。稜線に見える雪。霧氷が(あるなら)溶ける前に着きたい


 
ケーブル駅を過ぎ、分岐へ。もちろん「男坂」セレクトです。
まだ雪はしまっているので幅の狭い急階段でも慎重に行けば大丈夫。
下りには使いたくないけど・・・。


 
寒さを感じるまもなく大汗かいて8:30「阿夫利神社下社」到着。
ケーブルカーはまだ走っていない時間帯です。
予想よりも登山者は少なくて、3組ほどしか会っていません。
いつ作られたのか?雪だるまがお出迎え。



鳥居の先にキラキラ光る相模湾がキレイでしたー。


  
下社脇から本坂を上がらず、巻き道のような方へ進んでみます。
こっちはまだ歩いたことがなかったかも?
というより、もう階段を登るのに飽きたのでした
途中、蓑毛方面からの道と合流しました。
大山3回も来ているのに、記憶が全くありません・・・ナンデダロ



ここまで来ると(16丁目?)先ほどの神社脇の坂と合流。
植林の薄暗い登山道を終え、ここからは快適な尾根歩き♪


 
9:35「富士見台(20丁目)」到着。やったー!今日初めての富士山。
快晴の日の富士山はやっぱりすごく嬉しい。「あっぱれ」気分が良いですねー。

 
霧氷・・・とまでは行かなかったけれど、白い衣装をまとった木々は本当にキレイ
あー、来てよかったと思える瞬間です。


 
左手に富士を眺めながら歩くと・・・「阿夫利神社本社」到着。



10:10。なんだかんだ3時間もかけて到着。
燦々と日差しが降り注ぐ茶屋の前からは富士山と箱根・駒ケ岳。
今朝はマイナス14度だったそうです。



眩しいほどの快晴。 江ノ島・三浦半島、千葉まで見えています。
湘南から房総にかけての眺めのナント素晴らしいこと 
暗いうちから登られた方が、日の出も素晴らしかった、と仰ってました、いいなー。



 
北東側へ行くと結構大きなモンスターがいて嬉しかった


 
そこからトイレの裏(水洗トイレ使用できました)アンテナの方へ廻ると・・・
おやおや、こんな素敵なところがあったなんて知りませんでした。



ここは丹沢の山々を眺める絶好のポイントでした



こっちは奥多摩方面かな~?




塔ノ岳・丹沢山・三峰、あの奥ぴょこっと出てる白いのは・・・不動ノ峰らしい。



そして富士山と、表尾根。ヨモギはあのへんかな~?
離れがたい素晴らしい眺めでした。



また戻って、こちら側はスカイツリーが望めます。

あまりに素晴らしい眺めに1時間も遊んでしまいました。

 
さて下山はどうしようか?と思ったけど、久しぶりに見晴台まで行こうということにしましたが・・・

 
日当たりが良すぎて雪がシャーベットになった箇所が多く、
すってんころりん、二回も転びました。アイタタタ・・・

その後、こんな鎖場あったっけ?的なトラバースが2箇所。
もちろんいつものようにへっぴり腰しゃがみ体勢で降りたのは言うまでもありません・・・




12:25、やっと着いたよ・・・見晴台。
山頂を眺めながら、日当りがよく暖かいベンチで昼食にしました。

さて下山は・・・
あの神社の階段を下りるのはイヤなので「日向薬師」方面に行くことにしました。
たしかこっちはもう、そんなに転ぶようなところはないはず・・・

 
右手に「下社」を見ながらゆるゆる降りていきます。
ここは「関東ふれあいの道」

ところが気が緩んだのか、九十九折の植林に入り、
最後に思いっ切りすってんころりん
今度は左のオシリを強打、尾てい骨に響いて嫌な予感(幸い丸一日で痛みは消えました)


 
最後の橋、雪が思いっきりついてるから!!!!!あぶなーーーーい


・・・・・・・と、さすがの私もここで川にボッチャン、というオチにはならず無事林道到着。ほっ。



里山を「日向薬師バス停」まで歩き、14:15のバスで帰りました。
やっぱり軽アイゼンは持っていかなきゃ、と反省もした・・・楽しい1日でした



おしまい。





三度目の正直なるか?ダイヤモンド富士

2011-02-10 | ヤマのこと

2011.2.5(土)またしてもダイヤモンド富士を目指して山中湖畔へ。

今年の2月の土曜日チャンスは3回、2/5・2/12・2/28。
だけど2/12・2/28は仕事の為、我が家のチャンスは2/5の一回のみ。

このところ連日晴れの関東地方でした。
毎日空を見上げては「この晴れが週末まで続きますように」と祈ったけど、
土曜日の天気予報は日中曇が多いとのことでガッカリ。
朝起きてみると雲がベッタリ・・・どうしよう、と思ったけど、バスのチケットはもう取ってあるし、
もし行かないでいて晴れたら悔しいし・・・と出かけることにした。

【往路】中央高速バス 新宿高速バスターミナル7:40→平野10:00
【復路】マウント富士19:40→新宿22:00

新宿を出るとき空は雲だらけ。
中央高速も相模湖辺りまで富士山など全く見えず。
ところが進むにつれ、既に諦めモードの私に一筋の光が



都留市に入ったら左手に大きな富士
富士急ハイランドに着いたときはこんなにくっきり。
過去の私たちのデータでは、朝、富士山頂が見えていたらその日は夕方まで見えたまま・・・
ってことは・・・今日はもしかしたら テンション上がります


 
10:00。平野バス停に着いたら感じが違う??
そうなのです、この時期雪がない山中湖畔を見たのは初めて。
この日も暖かくて手袋もいらないほど。季節はずれの暖かさがなんだか気持ち悪い。
(神社の階段を上がっている最中に地震があってグラっとしました)
去年と違って全くの無風。予定通り「石割山」目指して歩き始めました。


 
3組ほどが同じルートを歩いていきました。
石割神社で「今日こそお願いします!」と200円ふんぱつ(笑)

カリカリに乾きすぎて歩きにくい斜面を登ると・・・




11:50「石割山頂」到着。残念ながら天気予報は当たったようで段々雲が増えてきています。
肉眼では南アルプスまで見えていましたが。
ここで早目のお昼にしました。





そして平尾山までグングン降りていきます。
ここも乾きすぎて前を行く人の砂埃が舞い上がるほどでした。



(左:2011.02  右:2010.02)
雪のないこのコースは初めて歩くので、なんだか景色も違いますが、見覚えがある風景だ(笑)



(左:2011.02  右:2010.02)
そうそう、去年は強風に吹かれて、このあたりで一人プチラッセルだったっけ


 
富士山が又近くなったら、「平尾山」です。
この広々とした感じが好きな山頂です。



ここからまたグングン降ります。去年はそり遊びが出来たのになぁ。


 
ここは東海自然歩道だったんですね、今更気付きました。標識が新しくなっていました。



ここから登り返しで左、金網の向こうが別荘地。
このなんの変哲もない緩やかな階段が・・・去年は悲惨だったっけ。
今だから笑える、必死だったあの日。>>2010・石割山レポ
でもこのエリア、4年前に来た時も雪が深くて、スノーシューのほうが良いくらいでした。
忍野村から風が吹き上げるので、雪がたまりやすいのかも。



来た道を振り返る。鉄塔の立っているのが「石割山」奥は・・・(ミショウタイ?)遠くに丹沢の山々。



(2010年、大平山方面)
天気が良くて雪があるととても楽しいスノーハイクなんだけどね~。



13:50、あっという間に「大平山」に着いてしまいました。
去年の失敗は繰り返せないので時計と睨めっこで歩いてきましたが、雪がないとこんなにスムーズ。
去年は同じスタートで15:00着でしたから。
途中時間調整しながらゆーっくり来たのに、時間が大幅にあまりすぎました。

異常に気温が高いので全く寒くなく、山頂で少し時間つぶしをすることにしました。
このままダイヤ時間まで待てそうなぐらい暖かいです・・・




「がんばれ~~ふぅーじぃーさぁ~~~~ん



(左:2011.02  右:2010.02)
お茶したり写真を撮ったり・・・でものんびりしすぎて失敗すると困るので、下山して下で待つことにします。
(そんなに不安なら最初からスタンバイしていればいいのに・・・というのは性格上今の所無理^_^;)

おっ、この標識の下にあった木の板、去年はあっちにささっていたね・・・
これがなかったら雪で道が解らず降りれなかったのでした、感謝。


 
さすがに一度痛い目にあった道はもう忘れません。
あっという間に「湖北」の登山口まで降りちゃいました。



林道脇にこんな表示が!今ならまだ大丈夫だけどね・・・もうそんな季節も近い、ひゃー



15:00 山中湖畔に到着。


そこからちょっと歩けば長池親水公園到着。
ダイヤモンド時刻に1時間以上前ですが、
ちょうど真ん中が見れる位置はもう三脚立てる場所がないほど人で一杯でした。
ちょっとずれたところならまだ空いていました。

 
と言っても私は三脚など持って来ていないので、カメラを乗せるのにちょうどいい柵の横にスタンバイ。
周りでは絞りがど~のこ~の、と会話が飛び交っていますが私には関係ない
気分だけにわかカメラマ~ン



いつもなら立っているだけでキンキン寒いから、暖かいのは待っている身には助かります。
廻りのカメラマンさんたちの自慢の写真などを見せてもらいながら・・・
仲間に入れてもらった感じが嬉しかったです


飽きっぽいのでじっとしていられず、湖畔でくつろぐ本物の白鳥さんと遊んだりして・・・


空は曇ったり晴れたり!!そしてまた曇ったり・・・ドキドキします!
瞬間まであと40分 頑張って!太陽さん!!

そして段々カウントダウンの時間が近づき・・・雲も近づき・・・



16:08、あと6分・・・ 頼む~~雲よどいてくれっ



あと5分っ



あと2分・・・


う・・・。時間です。16:14・・・なんとか太陽は頑張ったけど・・・
ダイヤにはなりませんでした。


・・・   サヨウナラ・・・またノガシマシタ・・・

1回目は快晴で絶好のダイヤモンド日和だったのに自分が時間間違えて×。
2回目は道迷いでダメだったけど、富士山頂の雲が取れなくてダイヤにはならず×。
3回目の今回は富士山頂は見えていたけど、沈む太陽に雲がかかって×。

富士の裾野から見るダイヤにこだわって4年。
3度目の挑戦のダイヤモンド富士も見ることが出来ませんでした。
全ての条件が揃わないと見れそうで見れないダイヤモンド・・・
自然の瞬間に立ち会うことの難しさを感じます。
なかなか会えないからこそ、価値があるのでしょうけれど・・・がっくし(笑)


 
今日はダイヤモンドウィークイベントの日なので、キャンドルと花火があります。
路線バスの時間までまだ余裕があったので、イベント会場で地元のお母さん手作りの温かい豚汁を頂きました。
1杯¥200だって、安い



富士山が赤く染まるかも・・・この天気じゃダメよねーと思いながらも離れがたく、途中まで歩きます。


 
(左:紅富士の湯    右:河口湖駅)
花火は今回もパス、その後はバスが来たので乗って「紅富士の湯」へ。
去年は温泉までの道が渋滞し、時間がなくなってゆっくり出来ませんでしたが、
今年は最初から天気予報がイマイチだったせいか?渋滞せずゆっくり富士を見ながら露天風呂三昧。快適でした

前回の反省を生かし、ヘッデンつけてバス停まで歩き、最終の新宿行きのバスで帰りました。


今回は山歩きも、ダイヤ時間も間違えず、準備万端で挑んだけど結局見ることができず。
その瞬間に立ちあうのはいかに難しく忍耐のいる事か、しみじみ感じました。

でも待っている間のワクワク感、同じテーマに向かって待つカメラマンさんたちの交流とか、
ダイヤに会う事が出来なかったとしても、この時間がみんな楽しみの一つなのかもしれない・・・

と今まで感じたことのなかった新鮮な思いを感じ取る事のできた1日でした


今回見れなかったら「もう諦めるか・・・」と思ってたけど、
やっぱり悔しいからまたチャレンジしますよ~~~


2008.2.16 1回目
2010.2.6 2回目

おしまい。


イタリア・世界遺産を訪ねる旅【フィレンツェ編】

2011-02-02 | タビのこと

【1日目:出発~ミラノ編
【2日目:ヴェネツィア編
【3日目:サンジミニャーノ編
【3日目:シエナ編

旅も4日目に入りました。


この日も朝から小雨。季節柄か?朝は雨のことが多かったです。
またバスに揺られ約1時間半でフィレンツェへ。まず到着したのが「ミケランジェロ広場」
ここからはフィレンツェの街が一望できます。


中心には「ミケランジェロの記念碑」が建ち、ダヴィデ像のコピーが置かれています。
夜景もきれいだそうで、デートスポットになっているようです。
天気が悪いのが残念ですが・・・

動画でご覧下さい。




 
街中に大型バスは入れないので、中心部は徒歩での観光となります。
街燈の足の変わったデザイン・・・これが「グロテスク」の語源になったものだとか?(スイマセン、意味は忘れました)


 
アルノ川にかかる橋を渡ると、先ほど見下ろしていたルネッサンス時代の優美な建築達を見上げるようになります。
街自体が絵画のよう・・・これがフィレンツェ・・・。
シックな色合いが素敵ですね、日本との違いを目のあたりにします。

フィレンツェといえば「皮革」の街でもあります。
まずはツアーにつきものの革製品の店に連れて行かれます(笑)
最初から購入する気のない私たちはすぐに飽きてしまい、外に出るのですが、
他の方達の買い物がなかなか終わらなくて、小さい店なのになんと40分も費やします・・・
これがまた、後々にひびいてくるのですが・・・



photo : Cattedrale di Santa Maria del Fiore

やれやれ、やっと観光開始です。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母教会)
13世紀末に建てられたフィレンツェの象徴ともいえる建物で、
クーポラの高さは100mを超えます。
白と緑とピンクの大理石で飾られた幾何学模様の美しいイタリア的なゴシック建築です。



洗礼堂の東門にある「天国の扉」



美しいクーポラのドゥオーモとジョットの鐘楼、
大きすぎて広角で撮っても入りきれませんでした。



さて、大聖堂の中に入ります。


 
華やかな外観とは違い、シックな内部。
奥が明るくて・・・クーポラに近づいていくと・・・







巨大なクーポラ内部に描かれたフレスコ画『最後の審判』が圧巻です。
どうやって書き上げたのか?想像できない・・・

この絵の近くまで登っていくことができます。
ここは自由時間に来て見ようね、と簡単な説明を受け次へ進みます。


 
photo:Palazzo Vecchio
シニョリーア広場へ来ました。

ダヴィデ像と・・・右はなんだっけ?(汗)美術の授業で模写したっけなぁ。
ヴェッキオ宮殿の正面入口脇に置かれていて、傍まで行くとかなり大きいです。
ここがこの像が本来あった場所だそうです。(本物はアカデミア美術館にある)
右手奥がウフィッツイ美術館です。


 
これはウフィッツイ美術館の前。
「ロッジア・ディ・ランツィ」という、雨の日でも集まって話をしたりできるように作られた場所だそうです。


 
photo:Galleria degli Uffizi

さて、フィレンンツェで一番の楽しみだった【ウフィッツィ美術館】に入ります。
入口でしっかり(リュック・ペットボトル禁止)セキュリティチェックを受けてから中に入ります。
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」ダヴィンチの「受胎告知」ラファエロの「びわの聖母」など・・・
世界に誇る名画が納められているほか、廊下の天井の美しさやそこここに置いてある彫刻などが素晴らしかったです。



(ポストカードでどうぞ)

フィレンツェといえばメディチ家。
ご存知の方にはもう説明は要らないほど有名な・・・メディチ家抜きにしてはこの「花の都」を語ることはできないそうで。
メディチ家とはルネサンス期のフィレンツェで銀行家、政治家として台頭したそうです。
フィレンツェの実質的な支配者として君臨し、後にトスカーナ大公国の君主となった一族です。

その財力でボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロなどの多数の芸術家を支援し、
ルネサンスの文化を育てるうえで大きな役割を果たました。
これらの芸術作品だけを取ってみても、ミディチ家サマサマですね。



話は変わりますが、成田出発時から各自に持たされたものがこちら「耳太郎」
ガイドさんが話す言葉をキャッチするイヤホンガイドのようなものです。
これがあるおかげでいわゆる昔のようにガイドさんが旗を持ち、周りに集まって説明を聞く、という形式ではなくなったようです。
おかげで美術館の中でも説明を聞くことが出来ますし、
離れていても鮮明に聞き取れるので便利です、これはよかったですね~。



美術館内部はもちろん撮影禁止なので写真はありませんが、窓の外から街を撮影して良いスポットが2箇所ほどあります。
そこからの眺めは本当に素晴らしいものでした!



あそこに見えるのが「ヴェッキオ橋」名所なのに行かないんですよね・・仕方ない。



 
ミュージアムショップで欲しかったものをGETし、終了。
ミラノで最後の晩餐をみれなかったけど、こちらで満喫できました♪
ちなみに左の写真は・・・撮ったところを見られるとお金を払わなければならないらしい。
右はヴィーナスのハダカを覆う衣服の着せ替えマグネット、SHOPで購入♪
お茶目なこと考えますよね~。ホントはこれのダヴィデバージョンがあったらしいのですが、売切れでした。



 

昼食のレストランではポロネーゼを頂きました。
昼食後自由時間なのですが、サーブが遅くて時間がどんどん削られて・・・自由時間が1時間に。
この時点でクーポラに登るのは断念しなければならなくなりましたが、
(混雑していると最上階まで30分以上かかる)
ジョットの鐘楼だけは絶対に登りたくて、デザートは頂かずに飛び出しました。
先ほどの買い物時間も自由時間が削られる原因にもなるんですけどね、団体行動では仕方ありません。






 
この塔は14世紀にジョットによって着工されたゴシック様式の鐘楼で、414段あります。
最上部まで約20分・・・、とにかくダッシュで登り、
駅近くの集合場所まで戻らなければなりません。


私たちだって山ノボラーのはしくれ・・・と頑張ってみるものの息切れ
途中窓の外を見ながら息を整え、狭くなった螺旋階段をぐるぐる登り・・・



やったー!10分で着いた!


金網に覆われていますが、フィレンツェの街を見下ろせて気分良いです!



わおっ


お隣の大聖堂のクーポラにも人がいます、見えますか?
 


こちらは駅方面。青空だとやっぱり気分が違います。



でも実はちょっと足元がナナメになっているし、狭いので下を見ると怖かった。
ここは高さ84mらしいです。


 
【世界遺産フィレンツェ歴史地区】
景色に満足し、集合場所へと戻ります。
路地裏のオシャレな店を見る時間も、買い物している時間も、ジェラート食べる時間もありません。
ヴィネツィアもそうでしたが、全く時間が足りませんでした・・・ああぁ、もったいない・・・フィレンツェーーーー


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全員でサンタ・マリア・ノヴェッラ駅まで行き、この後は鉄道にてナポリへ移動します。
こちらの駅のホームは切符をもっていなくとも入れるそうで、またしても「すりひったくり注意ゾーン」です。


 
ESスター?で3時間ちょっと。東京盛岡間と一緒な感じ(笑)?
車内は特に特徴ある感じではなかったですが、テーブルも席も向かい合わせで固定、
ちょっと狭くてう~ん、と思いました。


 
ナポリに到着したら真っ暗・・・
とてもキレイで大きな駅でした。外へ出たらゴミ問題のゴミがあっちゃこっちゃに散らばっていましたが・・・


今日からナポリに二泊です。
海沿いのホテルは今回初めてホテルらしいホテルで満足♪


 
夕食はホテル近くのレストランでラビオリ。疲れた割にはイマイチな夕食でがっかり。
日本みたいにどこにでもコンビニがあるわけじゃないから、食べたりないときは辛いですね。
ワインは「ラクリマクリスティ(キリストの涙)」1本飲むにはつまみが足りないよぉ~~~(飲みましたけど)



ホテル前の「卵城」ライトアップされていますがなんだか不気味・・・


これにて4日目も終了。明日は今回の行程の中で、一番晴れて欲しい日なのです。

ホテルに入ったら大きな花火?と思うほどの轟音と光?
なんとのようです・・・強風と雨の音が夜中まで・・・嫌な予感です・・・

5日目へ続く