カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

絶景の飯縄山

2019-05-10 | ヤマのこと

2019.5.5(日) 
赤倉温泉に泊まった翌日は、さてどこに登りましょうか
青田南葉山の近くでアクセスがよくて登れそうな山を探してみても
日本海エリアの山地図を持ってないのでいまひとつわからない

それに先週の恵那山で腸脛靭帯炎を再発させて膝を曲げられない状況になってしまい
痛みは引いたけど長い時間の山歩きは自信がない
そんな訳で短時間で歩ける、行ったことのないお山を探し・・・

車窓からの3枚

妙高高原駅付近からの妙高山


車窓からの黒姫山


車窓からの・・・今日登る山はこれかな?
北信五岳のひとつ、飯縄山
黒姫山に登りたかったけど、融雪も距離もありそうなのでこちらをチョイス

直線で結べば 妙高からすぐそばにあるはずの飯縄山ですが
公共機関利用なら長野駅から戸隠行きのバスに乗らなければなりません



一旦長野駅まで戻り、バスに乗換える
GWの渋滞の為、10分ほど遅れて登山口BSに到着
既に時計は10:40
こんな遅い時間から登るのはめったにないのですが、赤倉温泉を朝一に出てもこの時間だから仕方ない

一の鳥居から観音様を拝みつつ、緩やかに登ります
石仏は13体あるそうです




南登山道、まだ木々も葉を茂らせていないので日当たりが良い
日当たりが良いのは嬉しいけど とにかく暑い!

風もなくジリジリ照らされたまま登るので、久しぶりのこの暑さに喉が渇く
また今年もこの暑さとの戦いが始まるのねぇ・・・

水場かと思ってた場所は水場じゃなかったのかしら?
水が出ていたので暑さに我慢できず飲んじゃいましたが(体に変化なし)
そこから少し登ったところに”富士見の水場”と書いてありました
けど、ここの水場は全く出ていませんでした



駒つなぎ場あたりから徐々に岩が多い登りに変わってきました
あっちーー!と言いながらも周囲の景色も変わり



すぐそこにギザギザの戸隠山 存在感ありありの高妻山
遠くに北アルプス



分岐まで来るとさらに眺めはよくなり



山頂まで登りきらないこのあたりから見える北アルプスが素晴らしい!
五竜岳の武田菱がまだ確認できました♪


<拡大画像> 鹿島槍ヶ岳~五竜岳~唐松岳

<拡大画像> 唐松岳~白馬鑓ヶ岳~杓子岳~大雪渓~白馬岳





景色を楽しみながら南峰到着
この祠が飯縄神社(奥社)




北峰まではぐずぐず残雪の尾根あるきで



広々とした飯縄山山頂 ここから360度視界が広がります



四阿山の奥に浅間山
この山名板の山、一度に全部見えたら凄いでしょうね


『飯縄山』
この地には、かつて”テングノムギメシ”(天狗の麦飯)と呼ばれる微生物の集合体が産出したと伝わり
これを"飯のように食べられる砂"という意味で「飯砂」と呼んだことが
飯縄の名の由来と言われているそうです。
昔修験道者が食べたともいわれています。

想像するとちょっと・・・ですが、日本にしかないこの”テングノムギメシ”
現在は絶滅に近い状態らしいです。




北峰からは・・・



目の前にどどーん!
黒姫山越しに昨日眺めた妙高山~火打山


登れる気がしない 鋭角に見える高妻山


それにしても爽快感いっぱいのみごとな眺め
気軽に登れてこの大展望、今日が快晴でほんと良かった





午後になってもまだかろうじて北アルプスが見えたまま
すがすがしい気分で来た道を戻りました








【アクセス】赤倉温泉BS7:40→妙高高原8:05/8:39→長野駅9:22
      戸隠行き70系統バス9:37→飯縄登山口BS 10:35
      飯縄登山口BS 15:38→昭和通BS16:30
      長野19:59→(新幹線)大宮→新宿22:00

【行程】飯縄登山口BS10:45→分岐12:50→南峰→北峰13:15~13:50→飯縄登山口BS15:35
    



【今日の風呂活】
飯縄登山口からバスで5分のところに日帰り入浴施設があったのですが、
GWの混雑と渋滞にはまったら嫌だな、と思い、長野駅近くを探して銭湯へ


その名も”アルプス温泉”(温泉ではなく銭湯です)

番台のお母さんや地元のお馴染みさんで賑やかでした
小さい銭湯ですが駅から徒歩10分圏内なのはありがたい(昭和通BS近く)
また利用させてもらうことでしょう

新幹線の時間まで、駅近の店で戸隠蕎麦を頂いて
我が家の2019年の短いGWを終えました


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春浅し、青田南葉山

2019-05-07 | ヤマのこと

2019.5.4(土) 上越市と妙高市にまたがる市民いこいの山 青田南葉山へ


春の花が美しいと教えて頂いていたので、一度は行ってみたかった山
上越付近の情報が全く得られない私は 今年は雪解けが遅いらしいからどうかなぁ?
と思ったけれど、土日で気軽に行ける残雪の山もないので出かけてみることに



上越妙高駅からタクシーで南葉高原キャンプ場へ
GWと好天のためか、キャンプ場はとても賑やか
目の前の山が目指す山ですが、うーん、やはり残雪が目立ちます


キャンプ場はGWから営業開始
あの山登るの??とキャンパーや売店の方にちょっと不思議そうに見られながら木落し坂コースへ



タクシーの運転手さんにカタクリ見るの楽しみ、と言ったらやはり不思議そうにされたけど
これだけ無造作に咲いていれば興味がないのも理解できますね



登山口から5分も行かないところから残雪が
嫌な予感は当たっちゃったかな




楽しみにしていた花はほとんど咲いてない
カタクリもまだ蕾が多く、イワカガミも葉っぱだけ





それでも芽吹いたばかりの新緑、残雪と青空
やわらかく、まぶしく、みずみずしい森の輝き
この時期ならではの山歩きの気持ち良さは格別




ですが、一面雪なのでルートがよく解りません
いきなりの急斜面登場、またしても木につかまってよじ登ったり、
腐りかけの雪に足を取られたりして・・・ふと横を見ると5合目の標識
そういえば4合目から急登って書いてあったっけ



その先も急登は続き汗びっしょり
やっと尾根に乗った、と思ってからGPSを見ると 7合目展望広場はもう過ぎていた
さて?どこにあったのかしら?



後ろから登ってきた地元の方らしい方2人と会話して
ようやく平坦になった尾根を進みます
また今年もブナの根明けが見られて嬉しかった



そこからはほぼ平坦な広い尾根を30分ほどで山頂
山頂標識は雪に埋もれていたのかしら?見つけられなかったけど
目の前に輝く妙高山、火打山の美しい姿に釘付け


<拡大画像>



山頂から望む日本海、糸魚川の町
三角形のお山が米山らしい



正面の白い山々は信州トレイル?
澄んだ空気の中 素晴らしい眺めに大満足
自分の踏み跡を辿りながら 来た道を戻ります




眼下にキャンプ場
下から見上げるとすぐ登れそうな近くの低山、に見えるけど
登ってみると案外急で高度感たっぷりの山だった、ってよくあること
でもそのおかげでこれだけの眺めが得られるんですから



下りもぐずぐずの急斜面(写真に撮ると急に見えない)
時々、立ち上がり始めた木々のパンチを受けながら



下りはあっという間に戻って来ました
山肌の柔らかな春色が 美しくて心躍る









斑無しと斑入りのカタクリが並んでた




キャンプ場に戻って来ました
桜とカタクリがわんさか咲く中でキャンプできるなんて
上越の春が羨ましいですね

今、桜が満開と 上越はまだ冬が終わったばかりで
春の花には残念ながら少ししか会えなかったけど
雪国の春を全身で感じることができた、気持ちの良い山歩きでした




またタクシーで駅まで戻ります
駅前には出来たばかりの日帰り入浴施設がありました

上越妙高の駅から見える 右のみっつのお山がなんばさん
南葉山に現れるという 春の農耕準備を告げる代表的な雪形の一つ「種まきじいさん」は
すでに種まきを終えたようで会えませんでした

籠町南葉山 青田難波山 青田南葉山(一番右らしい) という名だそうですが
どれがどれやら・・・(^_^;)



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この日は妙高高原にある赤倉温泉に1泊
開湯200年という歴史ある温泉です
大きな露天風呂・滝の湯(¥500)や、宿のお湯もすべて妙高山の麓から天然の湯もみを経て
ちょうど42度になって注がれる源泉掛け流し
良ーーーいお湯でした



GWの喧騒とは無縁の静かな温泉街
またしてもコスパの良い家族経営の宿で癒されました


翌日はもうひと山登ります







【アクセス】バスタ新宿23:35→長野駅5:08 しなの鉄道6:23→妙高高原7:07 はねうまライン7:11→上越妙高7:43
      アイエムタクシーにて南葉キャンプ場往復 片道約¥3200

      上越妙高駅→はねうまライン→妙高高原駅 宿の送迎にて赤倉温泉

【行程】南葉山登山口8:25→(木落し坂コース)南葉山頂10:50→(木落し坂コース)南葉山登山口12:10


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恵那山と馬籠宿

2019-05-01 | ヤマのこと

【恵那山麓編】 恵那山登山編はこちらから


中津川に宿泊するので、登山の後に是非寄ろうと思っていたのがこの”馬籠宿”
天気の都合で登る前に立ち寄りました



ここ”馬籠宿”は中山道のなかのひとつ
日本橋を起点に四十三番目の宿場となります



木曽十一宿の最南端、美濃側の入口として栄え
石畳の坂道に肩を寄せ合うように並ぶ家並みが 江戸時代の面影を今に残しています(馬籠宿パンフより)







島崎藤村はこの地で生まれ 幼少時代にあけくれ眺めた山が”恵那山”
どんなふうに見つめていたのか
恵那山に登るなら是非、ここからの姿を見てみたいと思ったのです





石畳の坂道を上った先の展望台 正面に恵那山

”遠過ぎもせず近過ぎもしない位置からこんなに面白く眺められる山麓は、ちょっと他の里にない”



藤村のこの一節はなるほど、と思いました

この日は青空になったかと思えば 真っ黒な雲が出てきたり
麓にいても強風で看板が飛んだりしていたので、山に迎えられていなかったのでしょうね



周囲の里の景色もまた美しく
観光地でありながらも 一瞬、遠い昔に戻ったような気持ちになる
俗化しきらない静けさが良いのかもしれない









最近はどこに行っても似た様な状況ですが、訪れている人の半分以上がインバウンドツーリスト
日本の良さに興味を持ってもらえるのはとても嬉しいけれど
我ら日本人が少ないのがちょっと寂しい



恵那山は全体が深い樹林に覆われ 展望や花にはあまり恵まれない山ですが
原生的な自然風景が残る 山と里の一体感が魅力なのかもしれません





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【お宿のはなし】
中津川駅周辺にはチェーン店のビジネスホテルのほか、小さな素泊まりの宿が数件ある程度
今回泊まったのが”玉吉屋”さん
家族経営の古風な宿です


駅から徒歩3分という好立地のわりに静かで、
当初は下山してから泊まる予定で、あちこち歩きたくないからと夕食をお願いしてました。
それが大正解で、手作りの美味しいお料理がたくさん!
これで一泊7000円という良心的なお値段
おかみさんもご主人にもとても親切にして頂き、登る前に日頃の疲れが取れて良かったです。


※恵那山の山バッチは中津川駅前の物産店のレジに申し出れば購入できます。






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