チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

ウェーベルンを撃ったアメリカ兵士(1945年9月15日)

2013-10-09 18:45:36 | 日記

アントン・ヴェーベルンがアメリカ兵士に誤射されて亡くなった話は有名ですよね。

 

1945年9月15日、ウェーベルンはザルツブルクの娘の家に避難しており、夜、ベランダに出てタバコに火を付けたところ何かの取引の合図だと誤解され、3回発砲されたうちの何発かに当たって「撃たれた!」と言ったきり死んでしまった。

 

娘の夫はナチ親衛隊で目をつけられていたらしいけど、それにしてもドジ兵士!そのヤロ~は音楽の進歩を100年遅らせた極悪人や! ってウェーベルンの音楽を全然理解できないくせに思い出すたびボクは怒ってきました。

 

日本語でググっても出てこないので 'American soldier who shot Anton Webern' で探したら、フルネームだけでなく、その兵士のものっぽい写真までが!自分で検索したくせに、うわー。。後味悪っ

 

その兵士は後悔と自責の念から酒に溺れ、狙撃からちょうど10年後の1955年にアルコール中毒のため亡くなったと書かれています。ちょっと気の毒。

 

そもそも個人だけが責められるのって理不尽ですよ。他の記事によるとその兵士は「その時自分が攻撃された」と言っていたそうだし、それに彼は実際の戦闘を経験したこともなく、それまでも人を撃ったことがなかったとか。。真相はアメリカ軍が握ったまま謎のままらしいです。ネットの写真もまったく関係ない人の可能性アリです。

(追記)実情は少し違ったようです。

 

 ↑ ウェーベルンが狙撃されたミッタージル(Mittersill)の家

 

 ↑ ミッタージルの家の記念プレート。グスタフ・マーラーの次女で彫刻家のアンナ・マーラー(Anna Mahler, 1904-1988)の1961年の作品。

 

ストラヴィンスキーの追悼の言葉です。(「音楽の友」1966年4月号)

「アントン・ヴェーベルンの死んだ日は、感受性に富んだ音楽家ならすべてが喪に服すべき日である。われわれは、彼が偉大な作曲家であったばかりでなく本当の英雄であったことを讃えなければならない。無智と冷淡な音のない世界のすべての誤りに運命づけられながら、彼は、自己のおどろくべき完璧の知識の鉱山から掘り出したダイヤモンドをひとり目も眩むような輝かしいものに磨き上げ続けた人であった。」

 

(追記)一連の出来事は映画になってるんですね。『アントン・ヴェーベルンの死 Geblendeter Augenblick-A.Weberns Tod』(1986)。知りませんでした。

↓ほんの一部だけ