チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

イヤホンで低音が聞こえるのは~存在しない基本波 (missing fundamental)

2013-10-16 19:19:49 | 日記

講談社BLUE BACKS 小方厚著『音律と音階の科学 ドレミ・・・はどのようにして生まれたか』はむっちゃ面白い本です!

ピタゴラス音律、純正律、平均律(オクターブに53の音を作る「53音平均律」とか驚き)など、まさに目からウロコ。音楽好き、特に、何もわかってないクセにエラそにブログに五線譜載せてるアホは必読。(ボクです。まぁ誰も見てないからいいか)

 

色々驚いた中でショックなのは「聴覚の錯覚-うなり」。。サッカクって視覚だけじゃないんですね。

 

1. 周波数が近い2つの音を同時に耳にすると、周波数差に等しい単音を聴いたように錯覚する。200Hzの純音と180Hzの純音を同時に聞くと、20Hzの低音が感じられる。(95-96ページ)

 

2. 100Hz, 200Hz, 300Hz, ・・・, 1000Hzの10個の純音を同時に聴かせると、100Hzの高さの音と感じる。上記10音から100Hzの純音だけを消し去り、。。。、200Hzも取り去って300Hzから始まる8音を聴いても、100Hzの音を感じる。(96ページ)

 

。。。。「このイヤホン、高かったんだ~。ズンズン重低音出る!」とか言っても、重低音は全く空気中に放出されてなくて、実は自分の脳が勝手にズンズン作り出してるってスゴっ&アホ! (自分が自分に騙されるんなら一体誰を信じたらええの)