チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

佐村河内『交響曲第1番 HIROSHIMA』と悲愴交響曲

2014-02-07 19:26:34 | 日記

例えばチャイコフスキーがもしコレラから回復したり、もしくは自◯しなかったりでめちゃくちゃハッピーエンドの交響曲第9番ニ長調op.108あたりを残していたら悲愴交響曲の評価ってどうなってたんでしょうね。

やっぱり悲愴って作曲者が初演後すぐ死んじゃったという情報と一緒に名曲とされている部分もあるかも。。

それと同じでHIROSHIMAってのも「耳が聞こえない作曲者」とセットで感動してた人が多かったんでしょうか?後からなら何とでも書けますね。自分も騙されてたかも

↑ NHKスペシャル『魂の旋律~音を失った作曲家』よりふざけんなの画像

それにしてもインチキでもあれだけ絶賛されてCDが売れたからにはやはり何かしら魅力があるのでは?と思って図書館でCDを借りようとしましたが、話題沸騰のため予約殺到で、借りられるまで1年以上かかるって係の人に宣告されてしまいました。

今回、先入観なしで音楽を聴くことの難しさを再認識したんですわ!(YouTubeで最後の30分だけ聴いたら軽く虫酸が走りまくりましたがこれも詐欺を知ってるからこそなんでしょね)

一方、新垣さんの本当の苦悩は曲に表れているかもしれませんね。「これはぼくの曲なんだよ~」という叫びが暗号化されていたりして。。

 

(追記2021年7月15日)

「事件」の発覚から丸7年。「全聾の被爆者」転じて「ゴーストライターによる詐欺的パチモン」というふたつの色眼鏡を外して客観的にこの音楽を聴ける時期がそろそろ来たかもと思ってYouTubeでHiroshima全曲のライブ録画(大友直人、日フィル)聴いてみたら分かり易くて普通に美しい曲。なので真剣で熱がこもった素晴らしい生演奏の現場に立ち会って涙を流していた聴衆たちを決してバカにできないと反省。こっそりと『コロナ』に改名して演奏会でまたやってもらいたい~