チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

サイトウ・キネン・オーケストラ、第1回目のコンサート(1984年)

2015-12-15 22:54:24 | 日本の音楽家

サイトウ・キネン・オーケストラの母体である「桐朋学園齋藤秀雄メモリアル・オーケストラ」最初のコンサートは1984年9月18日(火)午後7時から東京文化会館大ホールで開かれました。

桐朋学園の指導者である齋藤秀雄没後10周年を記念して結成された、かつての教え子たちによるオーケストラです。



写真はR.シュトラウス「ドン・キホーテ」を演奏中の模様で、小澤征爾指揮、ヴィオラ独奏・今井信子、チェロ独奏・堤剛。(この演奏会では秋山和慶もシューマンのライン等を指揮しています。)

コンサート・マスターはベルリン・フィルの安永徹。そのとなりにはN響の徳永二男がいます。あとはもめないように全て年齢順に並んだため、堀米ゆず子、加藤知子が第1ヴァイオリン最後尾だったりします。

豪華メンバーを100人近く集めるためのスケジュール調整が大変で、東京と大阪1回ずつのコンサートために準備は3年前から進められ、海外からも40人ちかい演奏家が日本に呼び戻されたそうです。
往復の交通費も十分に出ず、ギャラはリハーサルを含めて一律10万円だったにもかかわらず、ほとんどの演奏家が二つ返事で参加を引き受けたらしいです。さすが、齋藤秀雄!

ちなみにチケットの料金は8,000円、6,500円、5,000円、4,000円(東京文化会館アーカイブによる)ということで、当時としてもそんなに高くないですよね。聴きにいらっしゃった方はお得でしたね。



有名人ばかりということで、写真のそれぞれの演奏者が誰なのかを知りたいです。ここにもこのかたらしき人がいらっしゃいます。

(敬称略、Focus誌1984年10月5日号より)

↑ 1968年4月19日、第11回大阪国際フェスティバルにて桐朋学園オーケストラを指揮した齋藤秀雄。(フェスティバル30年記念写真集より)