古い雑誌でよく見かける「コンサート・ホール・ソサエティ」の広告です。
↑ これは「芸術生活」1963年11月号より。
当時国内だけで50万人以上の会員がいたそうです。
会員になると、毎月「音楽委員」が推薦する名盤である「今月のレコード」が普通価格より35%も安く買うことができるのか!(広告のシューリヒトのブラームスは特に安い大サービス盤なんですね。釣りレコード)
もし当時だったら自分は会員になってしまうと思います。
ところで一番上の広告右下の無料進呈の17センチのレコードがたまたま自宅にありました。(上のシューリヒトではちゃんと「バイエルン放送交響楽団」とあるのに「バヴァリア放送交響楽団」だって)
↑ ジャケット表。無料だけあって若干手抜きちっく?
↑ 裏。外国語の訳だけど丁寧ではあります。
↑ レコード自体は輸入盤なのかも。厚手でしっかりとした作り。
↑ 17センチ盤ですがこちらは有料で150円。モノラル。ピエール・デルヴォー指揮の舞踏への勧誘とピエール=ミシェル・ル・コントのハンガリー行進曲とのカップリング。
↑ 17センチステレオ。ハンス・スワロフスキー指揮のブラームスのハンガリー舞曲集(1,2,3,5,6番)。280円。
↑ 申込みハガキ。迷わずステレオ盤にチェック!
しかしよく読むと、年間4枚のノルマがありました。しかも期日までに断りの返事を出さないと「今月のレコード」が自動的に送られてきてしまうわけですね。ズボラな自分はきっと返信を出し忘れて不要なレコードがどんどん溜まってしまいそう。。。
↑ ちょうど5年後、「リーダーズダイジェスト」1968年12月号の広告です。
釣りレコードが1枚350円とお安くなっていますね。無料進呈のレコードも17センチでなく、30センチのものになっています。
↑ ステレオLPが1,350円、モノラルLPが1,150円というのは5年前と変わっていません。
この5年間で130万人も会員が増えたってホント!?儲かりまくりですね。ちなみに会社は東京・中央区から品川区に移転しています。
。。。やっぱり他人に推薦されたものより、若干高くても自分自身でレコードを選びたいかも。Wikipediaによるとコンサート・ホール・ソサエティは1970年代半ばにはツブレてしまったそうです。