チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

レコード・クラブ「コンサート・ホール・ソサエティ」(1963年の広告)

2016-08-14 00:43:12 | メモ

古い雑誌でよく見かける「コンサート・ホール・ソサエティ」の広告です。


↑ これは「芸術生活」1963年11月号より。

当時国内だけで50万人以上の会員がいたそうです。

会員になると、毎月「音楽委員」が推薦する名盤である「今月のレコード」が普通価格より35%も安く買うことができるのか!(広告のシューリヒトのブラームスは特に安い大サービス盤なんですね。釣りレコード)

もし当時だったら自分は会員になってしまうと思います。



ところで一番上の広告右下の無料進呈の17センチのレコードがたまたま自宅にありました。(上のシューリヒトではちゃんと「バイエルン放送交響楽団」とあるのに「バヴァリア放送交響楽団」だって)

↑ ジャケット表。無料だけあって若干手抜きちっく?

 

↑ 裏。外国語の訳だけど丁寧ではあります。

 

↑ レコード自体は輸入盤なのかも。厚手でしっかりとした作り。

 

↑ 17センチ盤ですがこちらは有料で150円。モノラル。ピエール・デルヴォー指揮の舞踏への勧誘とピエール=ミシェル・ル・コントのハンガリー行進曲とのカップリング。

 

↑ 17センチステレオ。ハンス・スワロフスキー指揮のブラームスのハンガリー舞曲集(1,2,3,5,6番)。280円。

 

↑ 申込みハガキ。迷わずステレオ盤にチェック!

しかしよく読むと、年間4枚のノルマがありました。しかも期日までに断りの返事を出さないと「今月のレコード」が自動的に送られてきてしまうわけですね。ズボラな自分はきっと返信を出し忘れて不要なレコードがどんどん溜まってしまいそう。。。

 



↑ ちょうど5年後、「リーダーズダイジェスト」1968年12月号の広告です。

釣りレコードが1枚350円とお安くなっていますね。無料進呈のレコードも17センチでなく、30センチのものになっています。

 



↑ ステレオLPが1,350円、モノラルLPが1,150円というのは5年前と変わっていません。
この5年間で130万人も会員が増えたってホント!?儲かりまくりですね。ちなみに会社は東京・中央区から品川区に移転しています。


。。。やっぱり他人に推薦されたものより、若干高くても自分自身でレコードを選びたいかも。Wikipediaによるとコンサート・ホール・ソサエティは1970年代半ばにはツブレてしまったそうです。