中さん

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日記(8.17 )

2022-08-17 15:51:57 | 日常
8月17日 (水曜日) 小雨 曇り

久々に曇って弱い雨が降り出した。
終わりに近いミニトマト、大半が表皮にひび割れが出来てしまう。
3割ほどは大丈夫だが洗って綺麗に乾燥させないと又ひび割れる。

午前中通院のお手伝いで10時をまわった。
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★自転車のパンク修理を始めたが、
 タイヤを外すときか返ってチューブを傷つけたらしく
 修理を何か所かした。水にチューブを入れて確認したが大丈夫・・・泡は出ていない?
 又、元に戻して空気を入れたが空気が抜ける。
 大失敗だ。
 もうイヤになったところで半日が過ぎ去った。
★仮払い機のカバー位置の変更でネジが回らず苦労していたが
 扱いの上手な方が簡単に直してくれた。
 自分の不器用さを感じて落ち込んでいる。
そういえば思い出す・・・
小さい時、蒔き割やのこぎり引きが下手だと
父親からはさんざ言われて、劣等感が強かったが
何んとか取り戻そうと思って努力はしてきた。・が、あきらめは早い。
最近どんどん”あきらめる”のが早くなっている。
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新潟日報の日報抄コラムに
豊臣秀吉は筆まめだったという。生涯に送った書状は約7千通に上る。
ただ、そのほとんどは右(ゆう)筆(ひつ)が代書したものだ。
本人は末尾に花押を入れるだけ。かつて武将や貴人の傍らには
文筆に通じた右筆という名の書記官がいた。

▼現代で言えば代書業に当たる。役所に提出する文書の作成を請け負う行政書士のほか、
 手紙や品書き、看板などの執筆を担う職業もある。
 そんな代書を手掛ける女性を主人公にしたのが
 小川糸さんの小説「ツバキ文具店」だ

▼時には風変わりな依頼が舞い込む。離婚のあいさつ状、借金のお断り、友人への絶縁状…。
 主人公は依頼の内容に合う文字の書体や墨の濃淡、
 筆記用具の種類や便せんの紙質に至るまで吟味に吟味を重ね筆を執る。
 「心尽くし」とは、こういうことを指すのだと思わせる
▼だからといって能筆をひけらかしたりはしない。代書屋の先代だった祖母は言う。
 「誰も読めないような字で書いたんじゃ、粋を通り越して、野暮(やぼ)ってもんだよ」。
 どんなに美しい字を書いても、真心が伝わらなくては意味がないということだ
▼面と向かってうまく言えなくても手紙なら伝えられることがある。
 心が少し疲れた時、再度読み返したくなる物語だ。
 この作品のシリーズ第3作となる「椿(つばき)ノ恋文」の連載が本紙で始まった
▼初回はそっくりそのまま、主人公からのあいさつ状の文面だった。
 懐かしい人から久しぶりに手紙をもらった気になった。
 胸の奥がほんのりぬくもるようなストーリーが紡がれるのだろう。
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あらすじ・・から 転記しておく
代書屋への目覚め
夏のある日、紺地に白い水玉模様のワンピースを着た女性(マダムカルピス)が
ツバキ文具店へやって来ました。
マダムカルピスは、お悔やみの手紙の代書を依頼しに来たのです。
代書をするためにポッポちゃんは、故人に関するエピソードを聞き出そうとします。
そして、依頼者の気持ちに寄り添いながら筆を走らせ一気に書き上げます。
次の依頼者は、離婚を報告する手紙の代書です。
元夫は、「離婚することになったが、
それまでは幸せな結婚生活だったことも書いて欲しい」と言います。
この手紙を出すことによって「終わりよければすべてよし」というものにしたいと要望します。
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ポッポちゃんは、文章を考え元夫へ確認しながら進めて行きます。
手紙に使う便せん、封筒、横書きか縦書きかを一つずつ考え、最善のものへと仕上げます。
切手にもこだわり、結婚当時に発売されたものを取り寄せました。
この代書を成し遂げたポッポちゃんは、代書屋としての自負が芽生えていました。
そして、ツバキ文具店はお盆休みに入りました。
ある日、バーバラ婦人からディナーのお誘いがあり出かけます。
楽しい時間を過ごしたポッポちゃんは、自宅へと帰って行きました。
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代書屋への思い
季節は秋になりました。
今回の依頼は、結婚を約束していたにもかかわらず結婚できなかった彼女に
「僕が生きていることだけを伝えて欲しい」と言います。
 依頼者に思いやエピソードを聞き、気持ちを込めて手紙を書きあげました。
 10月のある日、男爵が店にやって来ました。
 自分に来た手紙に返事を書いて欲しいとの依頼です。
 友人から借金の申し込みの内容で、「お金は貸せないが恨まれても困る」と
 男爵は言いたいことだけ言って去っていきます。
 預かった手紙を一読したポッポちゃんは、
 感じた気持ちを表すために下書きなしの一発本番で書き上げた。
 そして、男爵は代書に満足したのか「鳩子、おごってやる」といい、鰻屋へ行きます。
 色々な話をするうちに鳩子のおしめを替えたこともあると言います。
 言葉は偉そうに発する男爵ですが、その言葉には暖かさがにじんでいます。
 男爵は代書屋として先代から引き継いだ鳩子を見守っているのです。
代書屋のスランプ
正月が明けました。
深刻な表情をした男性がツバキ文具店を訪れました。
「母を楽にしてあげて欲しい」という依頼です。
 例のごとくポッポちゃんは、男性から話を聞き出します。
  90歳を過ぎた母親は現在施設に入居していて、
  亡くなった夫から手紙が来るはずだから家に帰りたいと言っているのです。
  家を整理していると父親と母親がかつてやっていた手紙のやり取りが束で見つかりました。
  その束をポッポちゃんに預けて天国から母親宛の手紙を依頼し帰って行きました。
  ポッポちゃんはすべての手紙を読み、悩みました。
  スランプ状態です。
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  そんな時、隣のバーバラ婦人から七福神巡りに誘われます。
  男爵も一緒で、パンティーというパンを焼くのが好きな女性も一緒に行くというのです。
  気晴らしに出かけて楽しい一日を過ごし、帰りにフラッと立ち寄った喫茶店で突然ひらめき、
  手紙を一気に書き上げます。
  そして数日たったある日、男性が店を訪れ母親が手紙を読んだ後、
  静かに息を引き取り天国へ旅立ったとのことでした。
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代書屋の決意
ツバキ文具店の郵便受けに、一通の手紙が入っていました。
5歳の少女で近所に引っ越してきたQPちゃんからで、手紙の文字は所々、
 鏡文字になっていますが一生懸命書いています。
 QPちゃんには母親がいなくて父親がツバキ文具店の近所でカフェを営んでいます。
 ポッポちゃんは、早速QPちゃんへ返事の手紙を書きます。
 クレヨンを使いカラフルに仕上げます。
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 それから数日たったある日、絶縁状を書いて欲しいという依頼が来ます。
 ポッポちゃんは、匿名さんと名付けたそのお客さんから、
 相手とのエピソードを聞き出そうとします。
 相手は大の親友で姉妹と間違われるほどの仲だったと言います。
 でも今は、関係を断ちたいと思っているとのことで、またまた悩んでしまいます。
 そんな時、QPちゃんから手紙が届きます。
 QPちゃんの鏡文字を見て、絶縁状にも鏡文字で書こうとひらめきます。
 書き上げた手紙を投函した数日後、再び絶縁状の依頼が来ます。
 今度は、ポッポちゃんの同級生の舞ちゃんが依頼人です。
 宛先はお茶の先生に対してでした。
 舞ちゃんの気持ちを代弁し手紙を書きあげます。
 舞ちゃんの旅立ちの手紙です。
 それからポッポちゃんは、先代に対して手紙を書きました。
 生前に言えなかったことをしたためた後、眠りに就きました。
 ツバキ文具店では、先代の気配を感じながら代書屋を続けて行きます。
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ツバキ文具店 を読んだ読書感想
鎌倉の街のイメージにピッタリのツバキ文具店は、
心温まるエピソードがいっぱいです。
一時は反抗し先代の元を離れ、家から出たポッポちゃんですが、
結局は先代のおばあちゃんと同じ代書屋になります。
バーバラ婦人をはじめ、男爵やパンティーなど周囲の人々に見守られながら
代書屋としての矜持を培って行く姿は、読者の心に響くものがあります。
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様々な依頼者と様々な内容の手紙を、それぞれの立場や状況にあった便せんを選び、
文字すら依頼者のイメージに合った形を生み出し、切手にまでこだわり、
依頼者の気持ちに寄り添って行く懸命さが印象的です。
悩むこともありますが、これからも代書屋を続けていく決意が最後に見られて
良かったなと思いました。小川糸
コメント
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