まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

「日刊ゲンダイ」編集長・二木啓孝さんの講演

2006年08月05日 | イベント
 「松風会」立ち上げの会での「日刊ゲンダイ」編集長・二木啓孝さんの記念講演はとても刺激的な話で、永田町にうずまく権謀術数の世界でジャーナリズムの原点を貫き通すそのスザマジさを垣間見た思いでした。

 総裁選での安倍晋三官房長官の当確情勢の中で、安倍さんとはいかなる人物であるのかについての評価、そしてその場合の07年の参議院選挙と統一地方選挙の民主党戦略、過去2回の参議院選挙での過半数割れと政権交代・枠組の分析。

 小泉政権の後継としての安倍政権、そもそも小泉政権とは何であったのかに関する分析、安倍政権は何を継承するのか、そして国民の目線に立っての政治のあり方をどのように展望するのか、ソフトな語り口で観客を魅了していきます。

 安倍官房長官分析については、経験不足、経済政策などレベルの低さ、神経症的下痢症など体力不足、人事掌握能力不安、核武装論などタカ派外交の未熟さなど、歯に衣きせのその批判の鋭さは、聞いているものを圧倒しました。

 小泉政権分析についても、官僚の定期的報告時での集中力のなさを「20分首相」、ブッシュ大統領の問題整理能力の欠如を「A4大統領」(あまり沢山の問題的を避ける、文書は短くという意味)と酷評し、日米関係の危うさを指摘しました。

 そして、小泉構造改革路線を、政商オリックス・宮内氏の実態、タクシー規制緩和、自由診療、刑務所の民間管理、派遣労働制、格差社会、自殺者の増大など紹介しながら、全体を新自由主義・競争社会の導入と断罪しました。

 講演後の参加者からの質問や私とのトークセッション含め、その語り口はさすがにテレビで鍛えられているだけありました。もう一度お呼びして多くの方々に聞いていただく機会を作りたいと思いました。まずは、「日刊ゲンダイ」読まないと!