まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

映画『戦場のナージャ』をビデオで観る

2011年10月22日 | ニュース・関心事
第一作目1994年『太陽に灼かれて』から8年を経ての第二作目となった『戦場のナージャ』。映画館では見ることができずビデオでの観劇。一作目の印象は真っ赤な太陽の映像と悲哀なタンゴのメロディでした。

今回はロシアとドイツの戦争が生々しく描かれていて観ているものの胸をつきます。ナージャが生き残るために強姦からの逃れるためのドイツ軍人の殺害がきっかけとなった目の前の大虐殺をただ見守るしかなかったシーン。

「ジプシー」のかよわき子どもが乱射で家族が殺害され「助けて」と懇願するように踊りを続けるシーン。ラストシーンとなるロシア軍19歳の兵士が死の直前にナージャに乳房を見せて欲しいと懇願し衣服を脱ぐシーン。

スターリンの社会主義という名の教義の強要と「収容所」という恐怖を伴った粛清路線が人々を支配していく様やそれによって人生を翻弄されていく一人ひとりの人間の生き様が克明に描かれ続けられます。

それはヒトラーのナチスと同質性を持つものであり、倒されたカダフィ大佐の緑革命路線とも重なります。既に第三作目『要塞』の撮影が始まっているとのこと、何時観ることができるのか、わかりませんが今から楽しみです。

それにしてもタンゴノメロディ、どうしてこのように悲しく聞こえてくるのでしょうか。CDを今度こそ購入するぞ、と心に固く決めました。一作目の映画館の記憶が蘇り、もう一度観たいという衝動に駆られています。