夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女』

2006年03月20日 | 映画(な行)
『ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女』(原題:The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe)
監督:アンドリュー・アダムソン
出演:ウィリアム・モーズリー,アナ・ポップルウェル,スキャンダー・ケインズ,ジョージー・ヘンリー,
   ティルダ・スウィントン,ジェームズ・マカヴォイ,ジム・ブロードベント他

観てきました。
辛口な感想も多いようですが、私はとても楽しかったです。

超話題作なのであらすじは省略。
原作を読んでいない私は前知識ゼロで、
次男のエドマンドが最後まで嫌な奴だったらどうしようと不安に。
ディズニーにそんなことはありえない?

末っ子のルーシー役、ジョージー・ヘンリーは
めちゃめちゃ愛らしくて賢そう。
しかし、背中の丸め方とか、会話の切り返し方に
どことなくオバチャンぽさも漂わせ、
『E.T.』(1982)のドリュー・バリモアを彷彿とさせます。
体型的にもドリューの後を引き継ぎそう。

白い魔女役のティルダ・スウィントンは
私が考える「お願いだから眉毛を描いてください、
でないと怖い女優三人衆」のうちの1人です。
あとの2人はグウィネス・パルトロウとケイト・ブランシェット
パルトロウはブラピの元の元の彼女、
ブランシェットは“ロード・オブ・ザ・リング”シリーズのガラドリエル役です。
この3人とも、眉毛がないとマジで怖い顔のうえ、似ています。
魔女役以上に怖かった『コンスタンティン』(2005)もどうぞ。

キツネの声役、ルパート・エヴェレットは
『アナザー・カントリー』(1983)でゲイの学生を演じ、
その約15年後にホントにゲイであることをカミングアウト。
優男(やさおとこ)ながら、ゲイであることを告白してからは
女性との恋愛ものには縁遠くなりました。
そんな彼が抜擢されたキツネ役は観ていて嬉しいです。

アスランの声役はリーアム・ニーソン。
彼の代表作といえば『シンドラーのリスト』(1993)のシンドラー役ですが、
『ラブ・アクチュアリー』(2003)の彼も好き。
妻を亡くして哀しみに暮れつつ、
その妻の連れ子に恋の悩みを打ち明けられて
なんとかしてやりたいと思う継父役が頼もしいです。

さて、カーク教授役のジム・ブロードベント。
子どもの言葉を信じてくれる大人で
出番は少ないながらも好感度高し。
『アイリス』(2001)では認知症と診断された実在の作家、
アイリス・マードックに寄り添う夫を演じています。
『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001&2004)ではブリジットの父親役。
中絶問題を取りあげた『ヴェラ・ドレイク』(2004)では裁判長役。
寂しい髪の毛の乱れ方次第で、格調高い役もボンクラ役も、何でもできる人です。

おもしろかったというより、楽しかった、そんな感じ。
映画館で観ますよ、次も。

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