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『フォロウィング』

2024年04月28日 | 映画(は行)
『フォロウィング』(原題:Following)
監督:クリストファー・ノーラン
出演:ジェレミー・セオボルド,アレックス・ハウ,ルーシー・ラッセル,ジョン・ノーラン,ディック・ブラッドセル他
 
前述の『No.10』を観たら帰るつもりでしたが、気が変わりました。
どうせこの時間帯に帰っても道が混んでいるだろうと、同じくシネ・リーブル梅田にてもう1本。
 
公開中の『オッペンハイマー』が話題となっているクリストファー・ノーラン監督。
彼を一躍有名にしたのは『メメント』(2000)ですが、1998年のデビュー作がこれ。
製作・監督・脚本・編集・撮影の5役をすべてひとりでこなした作品なのだそうです。
25周年を記念して、HDレストア版が公開中です。
 
作家志望の男性ビルは、暇つぶしと創作のヒントを得るために、通りで目についた人物を尾行
その人物の名前と職業がわかれば尾行を取りやめて、ターゲットを変えるルールを自分に課していた。
 
その日もいつものようにある男を尾行し、彼が入ったカフェに続いて入店するが、
彼は着席したビルのところにやってきて、なぜ自分をつけているのかと問いただす。
尾行がバレていたらしく、しらを切ろうとしてもその男コッブは許してくれない。
 
コッブにどうされるのだろうと思っていると、一緒に空き巣に入ろうと誘われる。
コッブの空き巣は少し変わっていて、金目のものを盗むというよりも、
侵入した部屋の様子を探り、居住者の人となりを想像することを楽しんでいる。
時には女物の下着や宝飾品を侵入先に残して、居住者の揉めるもとを作ることも。
次第にコッブに感化されてゆくビル。
 
ある日、侵入先で見た女性の写真に興味を惹かれたビルは、彼女を見つけて尾行を始め……。
 
やっぱり面白いなぁ、ノーラン監督って。
今までのもろSF作品は私の頭では理解が難しかったものも多いのですが、本作ならわかる。
時系列がいじられているので少し混乱するけれど、起きた出来事を順に考えながら観ると、ほぉ~と思わず唸る。
 
しかし本作の出演俳優で今も映画に出ている人がほとんどいないのはなぜですか。
みんな良い俳優に思えるのになぁ。
 
私も見事に騙されました。ノーラン監督作品を全部観直したくなる。

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