マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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大和田の田んぼで広がる話題

2010年08月03日 07時15分52秒 | 大和郡山市へ
田植え後の苗箱を洗っておられた77歳の男性と女性に尋ねてみた。

女性は下仁興の出身。

宵宮の子供相撲で盛り上がった。

尋ねたのは虫送りと思われる松明のことだ。

そないな、虫送りは見たことも聞いたこともないが、大きく立ち上っていく真っ黒ろけのやったら見たことあるという。

それはおそらく蚊柱。

ウンカなのかどうかは判らない。

藺生で聞いた話は聞き間違いだったのだろう。

大和田は登弥神社の氏子区域。

明治のころまでは北は二名町で南は法隆寺まであった広大な地域だったそうだ。

地区は平野の大念仏の信仰が厚い。

11月には如来さんがやってくる。

「ムギマキボウズ」が来たと言っていた。

かってムギ栽培していたから、丁度そのころにやってくる如来さんに親しみを込めていっていたそうだ。

二毛作は何十年も前にやめてその言葉は聞かれなくなったという。

大和田はかって二つの地区だった。

北はこわだ村で南がおおむかい村だった。

合併して地名も統合しておおわだ村になった。

現在は奈良市になっているが生活圏は大和郡山市だ。

富雄の小学校に行くのも主水山を抜けて九条駅へ。

そこからぐるりと電車に乗って登校したという男性。

富雄川を渡る橋はおおむかい橋と呼んでいる。

当時は板橋だったと話す。

男性は身体を壊すまではイチゴハウスを栽培していた。

そういえば、30年前に越してきたころは電照ハウスがたくさんあった。

そのころの大和田は電照の明かりばかり。

それが必要としなくなったイチゴに転換された。

それからは消えていって今では数か所。

男性はさらに語る。

手術をしてからはトマト栽培ぐらいになった。

毎日見かけるのはカラスの群れ。

栽培ゴミを置いて数分もたたんうちにあさりにくる。

カラスを見ないようになったとおもったら今度はアライグマ。

昨年に見たが今年はまだ。

天理のほうでもたくさん出没しているようだと話す。

昼間は見ない。

夜行性なのだろうがカラス以上に田んぼを荒らす。

カラスよりも凶暴性があるんで難儀やと言った。

観察会のうめちゃんの話では3年前の10月には明日香でくっきりとした足跡を発見していた。

その後、アライグマを疑わせる形跡は矢田丘陵で散見していたそうだ。

今年の6月13日にロードキルを発見した。

交通事故に遭った跋扈のアライグマに確証を得た。

昨年、今年とも時期状況が一致した。

一方、やまちゃん先生は天理街道(169号)の東側に居たアライグマが道路を超えて西側に移動したという。

自宅付近にも現れるようになった。

隣家に住みついたかもしれないという。

これも男性の話とほぼ一致する。

肉球と四本指の犬、猫、キツネ、タヌキ。アライグマの前足の足跡の特徴は指が五本。

違いは判別できる指数。

見かけたらそこに存在するわけだ。

(H22. 6.20 記)