マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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修理枝八王子神社夏祭り

2010年08月12日 07時35分01秒 | 桜井市へ
山間部は靄が発生した。

それからは晴れ間もでたが午後からは俄に曇ってポツポツと雨が降り出した。

そのころ桜井市修理枝に鎮座する八王子神社に氏子たちが集まってきた。

神饌を準備する宮司。揃えば拝殿に移す氏子総代。

境内では村人たちが境内の雑草を綺麗に掃除している。

今日は田植えが終わった報告祭を兼ねた夏祭り。

アンパン、ジャコ、コンブや修理枝で採れたナス、ゴボウ、ニンジン、ピーマン、トマト、キュウリを祭壇に供えて始まった。

かつて夏祭りは7月1日だった。

若い人は勤め人。

集まりやすい日曜日になった。

当時はムギのアズキ入りのセキハン(赤飯)をこしらえて供えていた。

二毛作もしなくなってムギが消えた。

それならばと考えられて代替を務めているのはアンパン。

ジャムパンでもなくクリームパンでもない。



こだわりのアズキ餡のアンパンである。

ムギは小麦で作られたパンに変化したわけである。

お供えのムギのセキハンは夏病みせんようにともらって帰った。

それを加減がえーようにと味噌に混ぜていた。

そのような風習はなくなったが自由参拝に村人たちが登って豊作の祈りを捧げた田植え報告祭はサナブリとも呼ばれている。

(H22. 7. 4 EOS40D撮影)