電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

オンラインサービスの意味

2020年09月04日 06時02分59秒 | コンピュータ
仕事で使いたい文書組版システム TeX/LaTeX を導入しようと思ったら、新しい職場の事情でデスク上のコンピュータにはインストールできないとわかったとき、オンラインサービスの形で提供されている LaTeX システムの利用を思いつき、ブラウザ Edge から使える Overleaf を試してみました(*1)。これはいたって順調に進み、Overleaf で組版したファイルを印刷し、好評を得ました。以後、何度か Overleaf を利用し、便利さを実感していたところです(*2)。

ところが、あるとき自宅から Overleaf にログインし、思い出した自分の LaTeX 文書中の間違いを一部修正して安心し、翌日、職場からログインして組版した結果の PDF ファイルをダウンロードしようとしたら、エラーになります。

「制限されています。申し訳ありません。このページを読み込む許可が与えられていません。」

あちゃー! どうやら、Overleaf の側で、おそらくは不正アクセスを遮断するなどの理由から、IPアドレスやMACアドレス等を識別し、別アドレスからアクセスしたとして咎められているみたいなのです。

うーむ、同一人物が同一アカウントで異なる場所からアクセスしたら「×」になるのか。それではオンライン、クラウドサービスの意味が薄いのではなかろうか?

いや、まてよ。サービスを開始し維持する設備や人件費など、投資を何でまかなうかを考えたとき、無制限にアクセスを認めていたのでは投資を回収できないだろう。何らかの形でアクセスを制限し、有料会員には制限を緩和するような形を取らざるを得ないのではないか。



いやいや、そんなことを言っても、制限を受けて利用できなくなっている現実には困ってしまいます。これは、Overleaf は早々に諦めて、別のオンラインサービスを探す必要があるでしょう。で、検索してみました。

LaTeX オンラインサービス

次に見つけたのが「 Cloud LaTeX 」です。基本的に Overleaf と同様の仕組みのようです。機能的には Overleaf のほうが充実している面があるようですが、当方の当座の利用には全く支障はありません。しかも、2020年7月刊行の講談社ブルーバックスに、『LaTeX超入門』というコンパクトな Cloud LaTeX 解説書が出ているようで、これはありがたい。今度は異なる IP アドレスからのアクセスはやめて、自宅からは Google ドライブの利用にとどめておけば良かろう、との判断です。

(*1):新しい職場の事情からLaTeXのオンラインサービスにたどりつく〜「電網郊外散歩道」2020年4月
(*2):しばらくぶりに本気でLaTeX文書に取り組む〜「電網郊外散歩道」2020年5月

コメント (2)