小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市内にある全ての天然記念物を巡ってみようと始めた天然記念物巡りの22ヶ所目は入生田の長興山へ出かけた。長興山の枝垂桜は花の咲く頃には多くの観光客が訪れる人気の花見スポット。このブログでも度々撮影に出かけている。小田原市入生田の長興山の枝垂桜は旧東海道から紹太寺前を通り農道沿いを約500mほど上った坂道の途中に所在。周辺は鬱蒼とした樹叢だが枝垂桜の周囲は広場になっている。花の時季には何度も訪れているので昨年、晩秋の頃に撮影に出かけた。花のさかりの頃は観光客が多く訪れて賑やかだが、シーズンオフは山の中腹の不便な場所なので来訪者はなくとても静か。長興山の枝垂桜は市の天然記念物で昭和32年3月30日に指定された。樹高は約13mで根元周囲は約4.7mの大木。枝垂桜の樹齢は推定330年の老木。紹太寺が入生田に建立された頃に植えられたものと推察されている。植えられている場所は紹太寺の地所なので、管理や樹勢回復に向けた取り組みは寺と小田原市で共同して行っていると以前聞いたことがある。樹勢回復とは別にクローン技術で作成した苗木が紹太寺の境内やわんぱくランドに植栽されている。枝垂桜は細い枝は細長くまっすぐに垂れ下がる性質が特徴だが、長興山の枝垂桜は老木のためか枝が短くあまり垂れていない。特にここ10年くらいで花のボリュームが少なくなって衰えを感じるようになってきた。今年の春も枝垂桜の風景を撮影に入生田の長興山へ。以前ほど花をつけなくなってしまったが、風雪に耐えて毎年たくましく花を咲かせる姿が素晴らしい。来年も花咲く頃に出かけたい。

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