「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

想い出のシンウインド 「 病床に贈った手製の壁掛け 」

2017-05-13 17:49:57 | 馬の詩 ・ それぞれ...

あれはちょうど去年の今頃だった。
前橋競輪での仕事を終えて、羽田から出版社(芸風書院)に
電話を入れて知った訃報に、一瞬自分の耳を疑った。
まさかと思い、もう一度聞き直した。

萩原迪夫さん(日本現代詩歌文学館振興会副会長、芸風書院社長)が亡くなったのだ。
肝硬変のため順天堂病院に入院、加療中の身であったことは知っていたが、
こんなに早くとは思ってもみなかった。

私が初めて萩原さんと会ったのは、
そぼ降る雨の中を傘を差して迎えに来てくれた後楽園駅の改札口だった。
小柄で眼鏡をかけ、優しそうな顔をして立っていた。
これが、最初で最後の出会いであった。

これまで出版に際して、幾度となく手紙のやり取りを行なってきたが、
実際こうしてお会いするのは初めてであった。
喫茶店で小学館のデスクを交えて文学や出版の話、
それに競輪や競馬などいろんな話をした。
前日行なわれた競馬(京王杯スプリングカップ)に話題が移ると、
みんなは興奮気味に話した。
このレースを勝った馬はシンウインドである。

萩原さんとは 「 今年の暮れか、来年そうそうにでも単行本として」という返事をいただいて、
水道橋の駅で別れた。
その後、お互い手紙の交換で状況を知らせ合った。
夏に過労で肝臓を苦しめ入院しているとの便りが届いた。
『 病室には私の好きな馬を飾っています。これを私は牧場と呼んでいます。』
などと書かれた手紙を手にして、
私と萩原さんの共通の思い出の馬 『 シンウインド 』 の壁掛けと
ブローチを作って送る約束をした。
それはお盆のころの暑い日だったように思う。

シンウインドが着いてすぐのお礼の便りに『シンウインドありがとうございました。
早速牧場に入れさせていただきました。』 
『肝血管腫瘍という厄介な病気は手術も危険ということで、
目下全身をチェックしながら進めています。』と書かれてあった。
その後、三度便りが来たが、
それほどまで悪くなっているとは思わなかった。 

 『私が二十年余にわたりすすめてきた日本現代詩歌文学館が
この五月二十日に開館いたしました。
ここ数年は全国を巡り振興会を結成し、
みなさんの協力をお願いして参りました。
文学館の完成までといった気持ちで少々無理をしたものですから、
入院を余儀なくされました。』( 中略 )
 『小学館の相賀社長には貴方のことを話してあります。
生きているうちに貴方のものはなんとか出版したいと思っています。』
という自筆の手紙のあと代筆で
『貴方の詩集のことをいろいろ考えています。』と便りが届いたが、
急逝されるとは思ってもみなかったので残念でたまらなかった。

もっとたくさんのことを話したかった。


第35回 京王杯スプリングカップの覇者  「 シンウインド 」

2017-05-13 11:41:21 | 馬の詩 ・ それぞれ...







   「 春の風 」  シンウインド 





  ドロンコの京王杯スプリングカップ
  小雨にけむる欅をこえて
  直線へやって来た
  内から外へいっぱいに広がり
  力まかせの追い比べ
  みんな真っ黒になってやって来る
  どの馬も前脚ばかり目について
  まるで陸上の 『 腿上げ 』 みたいに
  重そうにあえいでる
  内から黒い帽子がやって来た
  南井が懸命に追う
  小雨にけむる遠いゴールに
  春の風が吹く





  第35回 京王杯スプリングカップより



第6位 みずがめ座 今日のラッキーポイント 「 ワッフル 」

2017-05-13 07:00:33 | 今日の占い ・ 二十八宿とコトバ








心配された雨も止んで今日は晴れた。
今日と明日は一年に一度の地域の祭りがある。
今年は隣組長をしているので参加しなければならない。
子供の頃は、ほとんど子どもたちで賑わっていた祭りも
今ではデイサービスや老人ホームに行く世代が多く、
「 こどもまつり 」ではなく、まるで 「 老人の祭り 」 である。
そんな今日の順位は6位で、
ラッキーポイントは、
「 ワッフル 」 である。

課題が片付いてひと安心
細かい計画がカギになるぞ!



   今日のコトバ

 旅は道連れ世は情け

 ( たびはみちづれよはなさけ )

旅は道連れ世は情けとは、
旅をするときに道連れがいると心強いように、
世の中を渡っていくには
人情をもって仲良くやっていくことが大切だということ。

昔は情報量も少なく旅先に知人などもおらず、
今と違って旅は大変不安なものだったことから、
旅に同行者がいるということはとても心強く感じられる。
同様に、人生の旅も人の情けや
思いやりがあってこそ心強く感じられるものだし、
助け合う気持ちが大切だということ。

単に 「 旅は道連れ 」 ともいう。
『 江戸いろはかるた 』 の一つ。